taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

またまた近場歩きで日の出山(奥多摩)4月24日

2011年04月27日 | 奥多摩

  P4240050 今回も帰宅時間が早い近場歩きだ。コースは御嶽ケーブル経由の日の出山だ。 朝は早起きで6時過ぎに家を出発。立川までの電車はtakeも私もぐっすりと居眠りだ。駅に着き目を醒ました私がtakeを起こした。機嫌よく起きたtakeはザックを担ぐと乗り換えホームに向かって歩いた。

  P4240052 御嶽駅からの乗り継ぎもよく9時前にケーブル上の駅に降り立った。この時間なら御前山まで歩ける時間だが、takeはケーブルに乗ったら行き先は日の出山と決めている。 この一年間に何度この道を歩いただろう。天気がよくない日や、早く帰らなければならないような日は、このコースを選ぶようになった。昔は「早帰り」の山と言えば鎌倉か高尾山だった。その後、鎌倉はtakeの「お山」の概念から外れ、高尾山は陣馬山からの終着点になったことで日の出山の出番が増えたのだ。

  P4240055 やしおつつじが見頃でケーブルの沿線から日の出山頂までよく咲いていた。日の出山頂は早い時間だったので人も少なかった。東屋のテーブルにシートを敷いてお弁当だ。お弁当を食べ終えるとtakeはラムネ菓子を持って散策に出かける。食後散策はtakeのお気に入りで、その日一番の嬉しそうな表情だ。

  P4240057 帰りは青梅市の吉野梅郷に下った。「猫さん」と呼んでいる琴平神社でスポーツドリンクを飲んで、まっしぐらに下った。花はなくとも新緑に輝く梅公園を見ながらバス停に向かった。 バス停に着くとたちまち青梅駅行のバスがやってきた。ミネラルウォーターを買いに行こうとするtakeに手持ちの「南アルプスの水」を手渡して乗車した。青梅の駅前に着いたのが1時前、自宅には3時前に着いたのだ。P4240061

コースタイム

ケーブル上0856-日の出山0950~1020-梅の木峠1120-琴平神社1150~1155-梅公園1225-吉野バス停1235

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春爛漫の生藤山を歩く(中央線沿線)4月17日

2011年04月23日 | 中央線沿線

      花が例年よりやや遅かった東京の桜もおおかた散ってしまった。今年は震災で花見宴会の自粛が多かったようだが、桜花を鑑賞するのはよかろうと桜の名所、生藤山に妻を加え三人で行くことにした。P4170035

    交通機関も安定し、ハイキングシーズンを迎えた上野原駅ホームは多くのハイカーで賑わっていた。駅上の狭いターミナルには、生藤山方面の「井戸行」、鶴峠方面の「松姫峠行」、道志方面の「秋山行」のバスが並んでいて改札をでたハイカーは、それぞれのバスに乗り込んで行った。一番人気は「井戸行」で、私たちは座っていく為、20分後の次の便にすることにした。P4170034

    ほぼ満員の第二便の後部に座りバスは出発した。中高年女性グループが多く騒がしい。幸い、ほとんどの乗客は終点前の「石楯尾神社入口」で下り、終点「井戸」で降りたのは私たち以外では四人だった。静かに山を歩けると思うと嬉しくなる。P4170038

    妻は初めて、takeと私は四度目の生藤山だ。まずは軍刀利神社への参道に向かって歩るく。集落の桜が満開だ。社務所を通り、石段を登ると軍刀利神社だ。軍刀利神社には山岳写真家白旗四郎奉納の幕がある。以前来た時それを見て、白旗氏とどういう繋がりなんだろうと思っていた。昨年白旗氏のエッセーで、白旗氏が幼い頃、病弱な長兄のため白旗氏のお母さんが毎日大月市から汽車で上野原まで行き、そこから徒歩でこの神社に祈願した事を知った。祈願の功があり長兄は回復したとの事だった。神社に着いてその話しを妻にしたら、「バワースボットじゃない」と喜んで参拝した。P4170042

    神社から沢沿いにさらに登ると「かつら」の大木のある奥宮があり、その少し先から登山道は沢を離れ、山肌をつづら折りの登りになる。takeは快調に杉林の中をを歩いた。
佐野川峠からの道を合流すると三国山(三国峠)はすぐだった。まだ人も少なかったのでテーブル付ベンチを確保できた。テーブルにお弁当を並べて昼食だ。六合目から上の富士山がぽっかりと雲の上に姿を見せていた。P4170047_2

    昼食を終え三国山を少し下り、急な尾根を5分ほど登ると今日の目的地の生藤山だ。頂上で麦茶儀式を済ませ、来た道を戻った。急な道を次ぎから次ぎへと登ってくるのでなかなか下れない。三国山とのコルからは巻き道で佐野川峠方面に進んだ。花見名所の甘露水の山桜はまだ咲き始めだ。佐野川峠を過ぎにある神社はソメイ吉野が満開だ。更に下った鎌沢集落は桜、梅、レンギョウ、菜の花、ヤマブキと春爛漫の光景だった。和田のバス停に着いてバスを待つあいだtakeは砂利の上に立って、時折対岸の山を見ながら笑顔を見せていた。P4170048

コースタイム

井戸0855‐軍刀利神社0920~25‐佐野川からの合流点1017‐三国山1025~55~生藤山1100~10‐佐野川峠1140‐和田1240

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獅子舞と高水山と上成木の春(奥多摩)4月10日

2011年04月12日 | 奥多摩

  毎年、4月の第二週日曜日は高水山と決めてから6年目になる。この日の天気予報は曇り時々晴れだったが、空は厚い雲に覆われている。P4100013

  青梅線軍畑駅の改札を出たところで後輩のKA君に声をかけられた。アルパインクライマーのKA君だが、今日は勤め先が主催する登山教室のスタッフとして高水山に登るようだ。takeは五年前に富士山で出会って以来だ。むこうは仕事中なので、最近の様子だけ聞いて別れた。P4100018

  立川あたりまでは桜も満開だったが、ここ青梅では咲き始めだ。それでも高水山の獅子舞奉納の日とあって大勢のハイカーが登っていた。高源院でトイレ休憩のあとは高水山常福寺まで一気に歩いた。途中砂防ダム先からの尾根は間伐され明るい雰囲気になっていた。間伐材を土止めに使用する「東京方式」と呼ばれるやり方だ。P4100022

  今年も高水山常福寺は祭礼で賑わっていた。いつもの東屋のベンチでお弁当を広げた頃、獅子舞の奉納が始まった。東屋で毎年顔を会わす「上成木森林ボランティアグループ」の方々とは今回お会い出来なかったのが残念だった。P4100024

  takeが食後のラムネ菓子を食べている間に私は振る舞われた甘酒を飲みながら獅子舞見物だ。戻って来ない私をtakeが心配して探しに来たので東屋に戻り出発の支度をした。

  何時もは可憐カタクリの咲く高水山頂付近の群落も今年はまだ蕾だった。ひと登りして辿り着く岩茸石山は川苔山方面の好展望地だか、川苔山の頂は雲に覆われていた。P4100027_2

  名坂峠から上成木への道は花はなくても春を感じさせてくれる。たどり着いた上成木集落は、春の遅れからいつもより花々は少なかった。takeはいつものようにバス停前のパンジーの歌壇の周りで遊び、私は一分咲きの桜の梢を眺めてバスが来るのを待った。P4100030

コースタイム

軍畑駅0845-高水山常福寺1015~1100-岩茸石山1145~1200-名坂峠1210-上成木バス停1320P4100031

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三ヶ月でまた石老山を歩く(道志)4月3日

2011年04月09日 | 道志

  桜の咲く季節だというのにいっこうに春めいた気がしないのは世相のせいだろうか。先週take初めて入所施設でのトレーニングに行った。通所施設から帰宅時の送迎バスで短期宿泊施設に行き、翌朝は宿泊先から通所施設に同じく直行した。takeの信頼している通所施設の職員様が送り迎えしてくださるとのことだったので、安心はしていたが、何事もなく夜7時半に就寝し、翌朝までゆっくり寝たとのことだ。通所施設が力を入れて実施してくださっている宿泊訓練の成果だと感謝したい。P4030001

  今回も無理せず早い時間に家に帰れるコースとして、相模湖の石老山に行くことにした。石老山は昨年12月に行ってるので、三ヶ月での再訪だ。

 久しぶりに立川駅から電車に乗り、高尾駅で乗り換えた。通常takeは高尾駅を出発したところでりんごジュースとコーヒーを飲んで菓子を食べるが、takeのザックを開けてびっくり菓子を入れた袋がないのだ。takeはしきりに「ビスケット」と言っている。takeはこのような変化に弱く、昔弁当に割り箸を入れ忘れただけで、自傷パンチをいれる等、失敗例は数えきれない。不安感を与えないように「お菓子持ってくるの忘れたから、電車おりたら買おうね」と話すと、一瞬ぐぐっとしてから、なんとか飲料だけを飲み始めた。P4030006

  相模湖駅前でビスケットと昼食用のラムネ菓子を買ってバスに乗った。石老山入口でおりて歩きだした。顕長寺への登り口に相模原市の貼紙があり、「余震が続いているので山には入らないで下さい」というようなことが書いてあった。ルートで崩壊があったとも聞いていないので小役人の思い付きと判断して直進した。天気は曇りで寒かった。P4030007

  何事もなく頂上でお弁当を食べ、大明神展望台を経由して下山した。前に来た時、バス停前の自販機でミネラルウォーターを買った。takeはバス停近くの里を歩きながら「お水買おうね」というので、私は迂闊にも「お水買おうね」と答えていた。 しかしこの山里の自販機もミネラルウォーターだけは欠品していた。本日二回目の危機発生だ。「お水無くなっちゃただから、買いに行こう」というと相模湖駅に向かって歩きだした。P4030010

  途中からtakeの機嫌はよくなり、「バスお休み」と言って 駅まで歩き続ける意志を見せた。幸い相模湖畔の自販機でミネラルウォーターを見つけることができ、バスに乗ったよりも早い時間に相模湖駅に着いた。今日の出来事は普通の人にとってはたわいのない出来事だが、takeにとっては緊急事態だ。それでも平静を保てたのは、体験をいかせる応用力がついてきたのではと妻が言っていた。

コースタイム

石老山入口0840-顕長寺0920~30-石老山1035~1105-大明神展望台1155~1200-バス停1250-相模湖畔1320~25-相模湖駅1340

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