taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

相模・武蔵・甲斐の国境、三国山を三人で歩く(中央線沿線)9月24日

2017年09月25日 | 中央線沿線

 taketake山の会夏山山行の後、山行三回の内、一回は三人で歩くという取り決めがなんとなくできた。9月3日の金時山から三回目にあたる今回は家人(配偶者)が参加だ。早めの帰宅が望ましいということで、東京・神奈川・山梨の三境界にあたる三国山から生籐山を経て和田峠から陣馬高原下に下る定番コースにした。




 記録を遡るとtakeが生籐山に登ったのは8歳の5月だ。多分その頃としては大分無理した山行だったかもしれない。その後take15歳の頃、私の所属する山の会の諸先輩方と登っている。懐かしい記憶だ。その後は笹尾根から歩くのが主流となり、今回で通算11回目となった。



 当時の天気予報は午後から晴れで7時半頃の中央線上野原駅は曇りだった。F急バスの駅前整理にあたっている年配の職員さんは、何時ものように待ち列の指示を的確に行い、自分の作成した手書きのハイキングマップでコース上の注意点等を問合わせたハイカー説明していた。普段から地元の山を歩き、定年再雇用後も地元の山歩きの振興に努められていることに感心する。



   バスは終点「井戸」で下車、軍刀利(グンダリ)神社に向かった。何時もならバス停付近から見える富士山は姿を隠していた。参道から石段を登った軍刀利神社に参拝、takeは手水の水をガバ飲みした。ここからが山道でカツラの巨木のある奥宮からは緩やかなジグザグ道となりやがて佐野川峠からの道と合わさり三国山に着いた。




 ここの机のあるベンチで昼食、相変わらず展望なしだ。弁当箱をしまって生籐山に登る。ほんの目と鼻の先だが、登り下りは急だ。ここで早々とtakeの麦茶儀式を済ませて和田峠へと向かった。ここからは巻道も多く坦々と歩いた。ハセツネカップの開催が近づいているせいか、すれ違うのはランナーばっかりだった。

 

   醍醐峠から和田峠のあたりで青空が顔を出すようになった。和田峠はスルーして車道をハイピッチで下った。陣馬高原下には高尾駅行バスが既に停留していたが、臨時便の増発があったので楽に座わることができた。お彼岸で多磨霊園一帯が渋滞していた。半年前の春のお彼岸の時も三人で市道山から醍醐丸、和田峠を経て陣馬高原下バス停に下り、同じように渋滞した道をバスに乗って帰ったことを思い出したのは、和田峠から車道を下る最中のことだった。

コースタイム
井戸0834ー軍刀利神社0900ー三国山1010~32ー生籐山1040ー連行峰1112ー醍醐峠1216ー和田峠1240ー陣馬高原下1315

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台風一過の高水山を歩く(奥多摩)9月19日

2017年09月20日 | 奥多摩

 takeの一週間は食事のメニューから間食類まで自分で決めている。行動予定は月曜日から金曜日までが通所施設、土曜日は理髪等の外出もしくは休養、日曜日は山歩きだ。土曜日と日曜日の入れ替えは可能で、宿泊を伴う予定も例外として可能だ。このようにしてtakeなりに生活の見通しを立てている。



 そして今回の連休だ。土曜日曜日は台風の接近通過が予測されていたので、祝日月曜日の山歩きに変更しようとした。月曜日の日帰り山行は初めてだった。金曜日の夜、takeに予定の伝えると案の定、takeは身体を震わせながら怒り予定を再変更させようとした。家人が何度も予定を繰り返し話し二時間で受け入れてもらうことができ、土曜日は不安なく過ごすことができた。以前より切り替えが早くなったと家人は言っていた。ポイントは遅くとも二日前に変更を伝えることと、風雨を変更の理由にしないことだ。



 早めに帰宅できるところとの家人からのリクエストもあり奥多摩の高水山を歩くことにした。まだ風が強く吹く街を歩き駅に着くと、線路上の倒木で電車は折り返し運転で、前途多難と思われたが、後はスムーズに進み青梅線軍畑駅に7時半頃着いた。快晴の青空だ。高水山はtake7歳の9月が最初で、以来20数回は歩いている。起点はいつも軍畑駅だ。今回も踏切を渡り平溝集落を抜け高源寺で水を汲み、砂防ダムを登り、沢沿いの道を離れて尾根に出た。ここから緩やかな上りが続き、常福院の境内に着いた。




 お参りしたら境内にある昼食指定場所でお弁当だ。こういうメジャーなルートはtakeの弁当コールがないところが楽だ。お弁当箱をザックにしまったら、少し登って高水山頂だ。ここで記念撮影をして次の岩茸石山に向かった。岩茸石山はこのコース最高の展望台だ。奥武蔵から奥多摩にかけての山々がよく見えた。周りを見るとススキが穂をだし、萩の花が咲いていた。takeが麦茶儀式を終えたところで次の惣岳山に向かった。


 岩茸石山のやや急な道を下ると、惣岳山の手前までは巻道状の道で気分がよい。この頃になると気温も上がり暑さを感じるようになった。惣岳山の最後の登りは10メートル程だが岩場だ。takeは涸沢のザイテングラード以来の岩場を軽々と越えた。惣岳山の頂上でtakeがスポーツ飲料を飲むのを待って、御嶽駅へと下っていった。



 ここもなだらかな道だが、赤土の箇所が多くスリップしないよう注意して下った。高齢者登山の事故原因の一番は「転倒」だとのことで、低山といえど私が歩行不能になれば二人で遭難になってしまう。この下りは沢井の人家が見えてからが長い、辿り着いた慈恩寺の境内でtake〆の伊左衛門を飲んだ。私はこの日だけは水を飲まず、真下のセブンイレブンでtake用の飴とコーヒーとジュースを買うついでに、缶ビールをこっそりと買ったのだった。

コースタイム
軍畑駅0731ー高源寺0800~03ー常福院0924~50ー高水山1000ー岩茸石山1035~38ー惣岳山1120~27ー慈恩寺1246~51ー御嶽駅1255


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奥多摩湖から六つ石山に登る(奥多摩)9月10日

2017年09月11日 | 奥多摩

 9月も第3週となり、何かと慌ただしく感じる今日この頃だ。山行の前日に年に一度の人間ドックを受診した。再検査項目もないようで、低空飛行ながら一安心だ。



 

 六つ石山だけを歩くのは、今回が11回目になる。最初はtake14歳の4月で、その時登ったのが奥多摩湖の水根からトオノクボを経て山頂に至るコースだった。最近はバスの時間を気にしなくても良い奥多摩駅からの往復コースばかりを歩いている。今回はひさしぶりに初登コースを歩くことにした。



 奥多摩駅7時45分発のバスに乗って8時に奥多摩湖に着いた。トイレによってから歩道橋を下って水根に戻った。ここからは「奥多摩むかし道」を登っていく。湖の湖面を俯瞰できるぐらいのところから六つ石山への山道に入った。この日は朝から気温が高く、日差しも強かった。途中から雲がかかったがそれでも暑かった。



 このコースは奥多摩三大急登の一つ(あとの二つは知らない)と呼ばれているらしい。杉林は最近間伐されたようで、以前よりすっきりしていた。トオノクボまでほぼ真っ直ぐ登った。takeは13年振りの登りコースなので昼食場所の先行きが見えないようで、いつもより頻繁に「お椅子」、「お弁当」を連呼していた。



 六つ石山に延びるハンノキ尾根との合流点がトオノクボでその平坦地にビニールシートを敷いてtake待望の昼食にした。ここから六つ石山まではさしたる登りもなく、広い尾根を歩いて頂上に着いた。頂上には鷹巣山にあったのと同じ仕様の石柱が、ドーンと立っていた。何の為にこんなものを作るんだろうと思っている内に、takeの麦茶儀式も終わり、今度は石尾根の下降にはいった。

 ここからは去年は二回、今年も春に一度歩いている道で、takeも見通しがつく。それでもスポーツ飲料やお茶を飲む場所はやはり気になるようだった。快調なスピードで標高差約千メートルを下り、奥多摩消防署近くのデイリーヤマザキでお帰り三点セットを買い奥多摩駅へと向かった。

コースタイム
奥多摩湖0805ー登山口0832ートオノクボ1015~42ー六つ石山1118ー三ノ木戸山コル1159~1203ー林道1303~06ー奥多摩駅1345



 

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足柄の金時山を三人で歩く(箱根)9月3日

2017年09月04日 | 箱根

 足柄の金時山は四季を通して登られる名峰だ。最初にtakeと登ったのはtake8歳の12月だった。高速バスに乗って乙女峠入口で降りた時、幼少のtakeは場所のイメージが大きく違っていたことでパニックを起こし、落ちつくまでが大変だったことを覚えている。乙女峠から金時山に登り仙石原に下り、その日は箱根に宿泊した。今回は9年連続11回目になる。



 新松田駅からバスに乗り地蔵堂から歩き出した。地蔵堂の広場では消防団による防災訓練が実施されていた。80年以上続く訓練の取り組みを感慨深く思った。夕日の滝見物はパスしてキャンプ場入口から山道に入った。しばらく歩くと屋根付の休憩所があってそこで昼食だ。堰堤から流れる水流を眺めながら毎週同じ「おにぎり弁当」を食べた。




 ここから足柄峠から金時山へと続く稜線への上りはマップで見るより長く感じる。おまけにたどり着い稜線はマイカー駐車場という興醒め部分もある。三人山行の時は家人と無駄話をしながら歩ける。この日は湊かなえ著の小説「山女日記」に登場する金時山はテレビドラマには無く、白馬岳にすり替えられていた等のたわいもない話をしていた。



 駐車場ゲートから林道を歩き丸鉢山の展望台(全く展望は無かった)でtakeが麦茶儀式をするのを待って金時山の最後の登りに入った。車道終点から頂上まで40分ほどだが、登りごたえのある道だ。岩場に設置されたアルミのステップを何度も越えながら、急な山道を歩き1212メートルの頂上に着いた。



 このコースは頂上に着いて大きく広がる展望が楽しみなのだが、頂上は雲の中だ。毎年同じコースを歩いているが、4年連続で頂上からの富士山展望はご無沙汰だ。takeはスポーツ飲料を飲み終わっても、頂上のベンチでくつろいでいたのでしばし休憩してから下山を開始した。

 下りはいつもの仙石原への道だ。最初の岩場を慎重に下り、後は快調なペースで下った。途中ススキの穂が揺れているのを見て夏から秋への移り変わりを実感した。矢倉沢峠から稜線を離れて下りやがて別荘地にでた。この道を歩くのが一年前にしては最近に感じられると思って手帳を見たら、3月に大雄山最乗寺から明神ヶ岳に登った時、矢倉沢峠からの同じ道を下っていた。半年前の記憶もおぼろげなことに、ややうなだれてしまう私であった。

コースタイム

地蔵堂0852-林道終0910-休憩所0935~1000-駐車場1100-丸鉢山展望台1120~25-金時山1205~15-矢倉沢峠1253-仙石原バス停1320

 

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