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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

駿河湾を眺めながら沼津アルプスを歩く(静岡)1月24日

2016年01月26日 | 静岡県

 先週始めに降った雪が近郊の山にも多く積もっているし、天気予報では寒気団に覆われて厳しい寒さと言ってている。ここは暖かそうな沼津アルプスでもと思って計画した。沼津アルプスは二年前に初めて歩いた山だ。標高400メートルに満たない山々に「アルプス」は大げさだが、起伏が多く全山縦走したらなかなか大変なアルプスだ。

  

 東海道本線を熟睡したtakeを沼津駅で起こしてバス停へと向かった。駅を出ると風が強かったのでヤッケ代わりに雨具を着た。市内循環のバスに乗り、香貫台入口で降りて歩き始めた。住宅街を抜けて山道を歩るくとすぐ主稜の鞍部に着いた。この辺が沼津アルプスらしいところだ。ここから急な道を登ったところが徳倉山で最初の休憩地イコール昼食場所だ。風の弱い場所を選んだがそれでもシートが飛ばないようにするのに気を使った。

  

 徳倉山からの富士山は薄雲のせいか至近距離にしては今一歩だった。来た道を引き返して南行コースを進んだ。駿河湾の波は荒く、船も出ていなかった。志下峠の少し上ではtakeの麦茶儀式を済ませこのコース最高峰392メートルの鷲頭山の登りにかかった。鷲頭山の東面は岩場でロッククライミングのゲレンデだったこともあるらしい。道は尾根通しの急な道をフィックスロープを頼りによじ登った。頂上は広くお宮が置かれていた。

  

  ここからまた急降下してさらに南行するとウメガシの樹林の中の岩稜が続いた。別に緊張するようなところではないが、一箇所手を使わないと乗り越せない岩があった。takeは岩のホールドに手をかけると靴のフリクションを利用して上手に乗り越し、「なかなかやるじゃん」と私は思った。

   

 ほどなく多比口峠に着き、ここから駿河湾に向かって降りて行った。すぐ舗装路になり漁村らしい集落が現れ多比のバス停に着いた。バス停には沼津行始発のバスが止まっていて今すぐ出発するところだった。慌てて飛び乗るとtakeは最後部の席に腰を下ろし、靴を脱いで「伊衛門」のお茶を海岸を眺めながらゆっくりと飲んだ。

コースタイム

香貫台入口0855―鞍部0925―徳倉山0935~56―志下坂峠1038―志下峠1106-鷲頭山1140~45―多比口峠1233―多比バス停1310

 

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湯河原城山から梅公園へと歩く(箱根)2月21日

2015年02月21日 | 静岡県

 今年も春が訪れ観梅山行の時期となった。毎年のトップバッターは湯河原梅林だ。12年連続となる湯河原梅林に今回は駅前から湯河原城山に登りしとどの窟からめぐるコースを選んだ。日曜日は雨の天気予報だったので、久々に土曜日に妻と三人で行くことにした。

 朝8時過ぎに湯河原駅に到着した。まだ観光客もハイカーも現れない時間だ。駅の裏手から急な舗装路をゆっくりと歩きみかん畑を過ぎると車道を離れて城山への山道になる。出発の時は晴れだった天気は箱根の上空を覆う雲に閉ざされて曇り空だ。城山頂上手前に昔はフィールドアスレチックコースのあったが、取り外したようだった。最後のひと登りをがんばると草原状の城山に着いた。

 ビニールシートを敷いてtakeを座らせお弁当箱を広げた。先週は駿河湾を見下ろしながらの昼食だったが、今回は相模湾の真鶴岬を見下ろしながらの昼食となった。昼食を終え荷造りを終えると、石畳の道を歩いてしとどの窟へと向かった。しとどの窟は、源頼朝が平家に対して蜂起した一戦に敗れた際、ここに身を隠したと伝えられるところだが、幽玄なパワースポットの趣がある。

 さらに下ると林道に出て、しばらく歩くと「梅公園」に着いた。今年はまだ5分咲きとのことだったが、早咲きの紅梅は満開で見ごたえはあった。takeはお茶を飲んだ後、恒例の梅ソフトクリームを食べ満足そうだった。いつも通りここからバスには乗らず徒歩で五郎神社を経由して駅まで歩いた。

  途中takeが「新幹線 !」と言って来た。東日本大震災の前年に発生した南米チリ沖の震災の津波警戒で、東海道在来線と国道1号線が不通になったことが湯河原の帰路であった。新幹線は動いていたので駅からタクシーで山越えして熱海に出て、こだま号で帰ってきたことがあった。私は忘れていたが、takeには忘れられない出来事だったのだろう。「新幹線はお休み」と答えると、また安心して駅方面へと歩きだした。

コースタイム

湯河原駅0810-城山0951~1018-しとどの窟1105~15-梅公園1155~1210-五郎神社1240-湯河原駅1310

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浜石岳から薩埵峠と駿河路を歩く(静岡)2月15日

2015年02月15日 | 静岡県

  私が新入社員として入社した頃、会社の大先輩に石川貞昭さん(日航機墜落事故で亡くなられた)という方が雑誌「山と渓谷」に「子連れ山旅日記」という紀行文を連載されていた。単行本になってから読んだその中に浜石岳の紀行文があった。前々から気になる山ではあったが、アプローチが日帰りにしては長いので二の足を踏んでいたが、2月8日の雪で奥多摩の山々も道が悪そうなので、思いきって訪れることにした。



 横浜駅から東海道本線に乗り、熱海駅で乗り換え由比駅まで2時間20分かけて到着した。熟睡していたtakeにはあっという間だったかもしれない。今頃がシーズンなのかもしれないが、駅前は多くのハイカーで賑わっていた。駅前から予約しておいたタクシーに乗って途中の車道歩きを省略した。青少年野外センターで下車して歩き始めた。車で相当高さは稼いだようだ。杉林の中を登り、尾根を北に進むと草原状の浜石岳に着いた。

 目の前に大きな富士山がそびえ眼下に駿河湾を見下ろす雄大な景色だった。富士山を眺めながら机付ベンチで昼食にした。昼食を終えて私が荷造りをしている間もtakeはラムネ菓子を食べながら景色を飽かず眺めているように見えた。


 来た道を戻り薩埵峠へと向かった。いつも山を歩く時の地図は昭文社のハイキングマップだが、今回は2万5千分の1地形図だ。久々の読図トレーニングで現在地を確認しながら先の地形を予測して歩いたが、能力は著しく低下していた。

 地形図が「由比」から「興津」に移ってしばらく歩くとミカン畑が現れ林道にでた。林道を西に進むと薩埵峠の休憩所があった。ここでtakeはお茶のちびちび飲みタイムにした。ここから観る富士山と海とミカンの風景も趣があった。


 この先しばらくは遊歩道で梅花が満開だった。遊歩道の終点から興津駅までは長い車道歩きだ。駅に着きtakeの三点セット(ハイチュー飴とファンタグレープとbossカフェオレ缶)を揃えて登り電車を待った。ここからが長い長い帰り旅の始まりだった。

コースタイム
青少年野外センタ0921-浜石岳0957~1021-立花池分岐1147-林道1255-薩埵峠1305~15-興津駅1415


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