taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

鍋割山から塔ノ岳を歩く(丹沢)4月29日

2018年04月30日 | 丹沢

 世間一般で言うゴールデンウィーク最初の日曜日だ。この日は三人で4月定番の鍋割山から塔ノ岳を歩き、大倉尾根を下るプランだ。takeは平日に通所施設が休みの日は自分だけが休みで、私は勤めに出かけているものと思っているので、ゴールデンウィークも週末山歩きが基本だ。



 いつも空いている各駅停車小田原行に乗って渋沢駅下車、タクシーで県民の森ゲートに行く。天気がよいのでゲート前には多くのマイカーが路肩に駐車していた。四十八瀬川沿いの林道を歩いて、二俣勘七ノ沢を渡り更に歩いて後沢乗越へと進んだ。先行したハイカーの多くは、後沢乗越で休憩していたが、我らはそのまま尾根筋の急登をゆっくりと歩いた。(最初の休憩地が昼食場所というのがtakeの鉄則)



 高度を稼ぐと富士山が見えてきた。ツツジの花も良いが、9時を過ぎて気温が上がってきたのが少し辛い。時折風が流れるのが心地よかった。ニセピークを越え、太陽光パネルが見えると頂上だ。多くの人が休んでいた。ここで昼食、富士山を眺めながらおにぎりを食べた。



 弁当箱をザックにしまって出発、小丸、大丸と塔ノ岳に続くブナ林の稜線を歩いた。4月下旬だと冬枯れ状態の時が多いが、今年は芽吹いたばかりの新緑が素敵だった。振り返ると鍋割山の後ろに富士山が乗っかっているような景色だった。金冷ノ頭で大倉尾根と合流すると登山道も混雑してくる。譲り、譲られながら登り、塔ノ岳頂上に着いた。takeが麦茶儀式をする為の着席スペースを確保し、周りの景色を眺めた。



 

下りの大倉尾根は、花立でtakeのスポドリ飲み休憩後は一気に下った。午後なので登る人は徐々に少なくなり、我がパーティーを追い抜く人が多くなる。麓に近い観音茶屋で恒例の買い飲みでポカリスエットをtakeは一息で飲んだ。そして大倉バス停への最後の1本を早いピッチで歩いた。



 大倉バス停では、停車中のバスを一本過ごして、バス停の先頭に並んだ。いつも楽しみにしているバス停横の花壇のチューリップは早くも花を落としていた。今年は季節の移り変わりが早いようだ。



コースタイム
県民の森ゲート0740-二俣0805-後沢乗越0901-鍋割山1010~37-小丸1107-大丸1130-金冷の頭1142-塔ノ岳1200~07-金冷の頭1223-花立1240~48-堀山の家1318-駒止茶屋1338-見晴茶屋1405-観音茶屋1420~23-大倉バス停1445

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏のような日に三頭山を歩く(奥多摩)4月22日

2018年04月24日 | 奥多摩

   先週末は低気圧の通過で「お休み」にしたので二週ぶりの山歩きだ。前日の天気予報で最高気温は28度と言っていたので、夏の避暑地、檜原村の三頭山に都民の森から歩くことにした。私達は早めに着いたが、武蔵五日市駅前のバス停は長蛇の列をなしていた。増便3台で4台のバスが都民の森入口に向かった。数馬には停まらず都民の森入口に着いた。混み合う前にトイレを済ませて鞘口峠へと、集団の先頭部分で歩き始めた。駐車場の桜と森林館前のツツジが綺麗だった。



 三頭山の檜原村側は良くも悪くも公園化している。出発地点の標高が1000メートルなので、夏でも歩きやすいのも魅力だ。しかし都民の森から離れたら、そこは普通の山だ。1ヶ月前の降雪時に、13名のハイカーが奥多摩町側への下山途中、行動不能となる大量遭難があったが情報の少なさと甘さが原因のようだ。

 鞘口峠から急な登りになるが、takeのゆっくりしたペースを維持して、適当に道を譲りながら歩いた。この日の東京最高気温は28度とこの季節としては暑い日だったが、山は乾いた風が吹き、快適だった。山桜やブナの新緑に癒される思いだ。



 いつもの見晴小屋(今は全然見晴らしがない)の指定席にザックを置いて昼食にした。着いた時にはほとんど人もいなかったが、段々休憩する人も増えてきた。弁当箱をザックにしまい頂上に向かった。takeは前日支援スタッフとこどもの国に外出しているので、今日は昼食後の呪文はお休みだ。




 頂上は多くの人で賑わっていた。「おや富士山」といった感じで富士山の上部が雲に浮かんでいた。takeの麦茶儀式を待って、下山を始めた。実はこの日は家人が旧友達と歓談する予定で、めったに無いことなので、17時半頃の帰宅を考えていた。普段だと下山は三頭大滝から都民の森入口に戻るのだが、それだと16時の帰宅になるので、槇寄山を経て西原峠から数馬に下ろうと思っていた。分岐近くでtakeに「今日は違う道を…」と話そうとしたら、変化を嫌うtakeは急いで三頭大滝への道に駆けていった。



 三頭大滝の休憩所でtakeがスポドリを飲んでいる間に、家人に連絡を入れて、帰宅が16時になるのでそれに合わせて貰うようお願いした。都民の森入口バス停には誰もいなく、バス四台のハイカーで都民の森周遊コース一番着だった。



コースタイム
都民の森入口0910-鞘口峠0935-見晴小屋1018~42-三頭山1122~26-三頭大滝1215~20-都民の森入口1242

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春爛漫の高水山を歩く(奥多摩)4月8日

2018年04月09日 | 奥多摩

 家人が山靴を買い替えた。LOWA社製のトレッキングシューズだ。私も40年前に、LOWA(ローバー)チベッタンという革の山靴を買って長い間履いていた。その後、秀山荘オリジナルの山靴に変えたが、ほとんど使用せず今も靴箱にある。トレッキングシューズに慣れてしまうと重くてとても履けない。今回は家人の靴慣らしも兼ねて比較的短い奥多摩の高水三山を歩くことにした。



 7時半頃に青梅線軍畑駅に着いて歩き始めた。空気はヒンヤリとしているが天気は晴れだ。平溝川に沿った車道を歩くが、梅、桜、ツツジ、ヤマブキなどなどの花が一斉に咲いていた。高源寺でtakeは水補給をした。いつもの事だが、水を飲みたいかどうかではなく、水飲み場があれば飲まなくてはならないという強迫観念によるものだ。この先の堰堤を越えると山道になる。沢沿いの道を離れ、尾根上の緩やかな道を進んだ。


 高水山の頂上付近にある常福院では、4月第二日曜日は麓の上成木集落の獅子舞が奉納される。ここ数年、車道不備で中止になっていたが、今年は四年振りに開催されるとのことだった。石段を登り山門をくぐると、境内では、大勢の人が集まり会場設営をしている最中だった。邪魔にならないよう境内を通って、ツツジに囲まれた東屋で昼食にした。


 昼食後もまだ獅子舞は始まりそうにないので、常福院を後にして高水山の頂上に向かった。登る途中カタクリの群落がある。季節が早いのか花は数輪だった。呪文を唱えるtakeに「ファイト」の掛け声を私がかけながら、呪文終点の岩茸石山まで歩いた。



 雲がかかり日差しは遠のいたものの,岩茸石山から川苔山をはじめ景色は良かった。麦茶儀式の後、惣岳山に向かう途中に見えた高水山は山桜が咲き風情があった。惣岳山からは下る一方だ。車の音が聞こえるようになると駅も近い。御嶽駅の裏にある慈恩寺で、takeは〆の伊右衛門を飲むと、すぐ前のセブンイレブンへと向かった。家人のトレッキングシューズは特に支障はなかったとのことだった。私のトレッキングシューズも踵が壊滅的に磨り減っているのでそろそろ買い換えなくてはと思った。


コースタイム
軍畑駅0735-高源寺0803-常福院0914~42-高水山0948-岩茸石山1017~22-惣岳山1100~03-滋恩寺213~15-御嶽駅1220

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の大岳山を歩く(奥多摩)4月1日

2018年04月01日 | 奥多摩

  4月1日、今日から新年度だ。takeも通所施設に入所してから10年目だ。私はいささか疲れてきたが、勤め始めて39年目の新年度だ。年度最初の山行は大岳山に檜原村北秋川の白倉から登り、鋸山から奥多摩駅に下る歩き応えのあるコースにした。

 武蔵五日市行の電車はランナー姿の人で混んでいた。ハセツネ30kmレースが開催されていたのだ。私達は藤倉行きのバスに乗り白倉バス停で下車した。単独のハイカーさんが先行し、私達はゆっくりと歩き始めた。

 

 大岳神社を過ぎたところから山道になる。この道は大岳神社奥社の参道で、所々に丁目石があった。一年前に歩いた時から道一帯で杉の間伐が行われ、森が明るくなり景色も良くなった。スミレもあちらこちらに咲いていた。



 最後の急登を登ると馬頭刈尾根上に出た。ほんの少し先の展望地が、指定昼食場所だ。ベンチの上にシートを敷いてtakeの靴を脱がせた。春霞で遠望はきかない。富士山はうっすらとシルエットが見えた。takeは何時も全く同じパターンで、弁当のおかずを食してから、おにぎりを食べ、カップスープを飲み、コーヒーを飲んでから立ち上がり、飴類を食べる。



 takeが飴類を食べている間に荷造りをして出発。昼食後の一本目はtakeの呪文を聞きながらだ。大岳神社の脇から頂上への道を進み、岩場を越えたら頂上で、take呪文もここで終わりだ。頂上で麦茶儀式をして鋸山へと出発した。下りの岩場を慎重に下り、あとは平坦な道を春風に吹かれながら歩いた。



 鋸山でスポドリタイムをとって、あとは一気に鋸尾根を下った。愛宕山手前の登計峠で、takeは〆の伊右衛門をグビっと飲んだ。愛宕山の急石段を避けて登計集落への道を進んだ。梅、桜、木蓮、ツツジを眺めながら春爛漫の気分を味わった。


 青梅街道に出てびっくり、takeがいつも車中三点セットを買うデイリーヤマザキ(都内最西端のコンビニ)が閉まっていたのだ。どうも昨年10月に閉店したらしい。少し焦ったが、takeが「アッタネー」と言った向かいの酒屋がコンビニのような品揃えをしていて全て購入することができた。終わり良ければ全て良しはtakeのモットーだ。



コースタイム
白倉0809-大岳神社0823-馬頭刈尾根上1014~34-大岳山1215~20-鋸山1231~34-登計峠1405~10-奥多摩駅1437

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする