taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

三連続百名山の最初は今年二度目の筑波山7月26日

2008年07月28日 | 常陸

 take最後の夏休みが始まった。毎年のことだが夏休み中は妻にかかる負担が多く、週末は無理にでもtakeと遠出するようにしている。この夏は第一週に蓼科山、第三週は白馬岳を予定しており、この日の筑波山と併せて三連続百名山の計画なのだ。P1010018

 朝8時に家を出発、つくばエクスプレスからシャトルバスに乗って筑波山神社バス停に着いたのは10時40分、大鳥居をくぐり 土産物屋の通りを抜け石段を登ると神社だ。ケーブルカー乗り場の横を足早に通り過ぎ、登山道をゆっくりと歩いて行った。この日は雲がかかり直射日光は避けられたものの、そこはやはり真夏の低山歩きで、たちまちシャツは汗まみれになった。歩き始めから一時間45分経過した12時25分に御幸ヶ原に到着、ブナ林のベンチで昼食にした。P1010019

 帰路はいつものように女体山からつつじヶ原に下っていった。今年になってからtakeは毎回下りになると途中で立ち止まり、口を手で塞ぐようにしてから大きく息を吐き出す動作を繰りしするようになった。学校でも曜日を決めてやっているようだが、最近だんだんエスカレートしてきて、15分以上立ち止まるようになっている。この日もようやく終わったかと思ったら弁慶茶屋跡に着くとまた再開するなど、すっかりペースが乱れてしまった。強制終了して再び歩き始めたが機嫌はなかなか元に戻らない。つつじヶ丘バス停に着き、程なく現れたバスに乗り込む頃ようやく落ち着きを取り戻した。そして靴を脱ぎリラックスした姿勢で、今度は本日第二の目的地である祖父母宅での予定確認に励むtakeであった。

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暑さにめげず大岳山に登る(奥多摩)7月12日

2008年07月20日 | 奥多摩

 梅雨も後半になり暑い日が続いている。この日朝の天気予報は東京最高気温は32°と伝えていた。気合いを入れて家を7時過ぎに出発、奥多摩へと向かった。目的地は大岳山で一年前と同じ鋸山からの縦走を目指した。 P1010011

 915分に奥多摩駅に着き、早速歩き始めた。日差しが強かったのでtakeに帽子を被らせようとしたが、だめだった。コースは最初から愛宕神社の急な石段で始まった。愛宕神社を越えたところで最初の休憩にする。この時点で汗びっしょりだ。ここから鋸山への尾根をひたすら登りつめる。いつのまにか積乱雲に日差しは遮られてた。P1010014

 12時05分に鋸山手前オオダワ分岐に着き昼食にした。暑さで私はややバテ気味だがtakeはすこぶる食欲旺盛だ。12時30分に出発、すぐに鋸山を越え御前山から大岳山に続く北秋川の分水嶺を進んだ。午前中から怪しい空模様だったが大岳山の登りにかかるところで突然で雨が降ってきた。まずtakeに雨具の上下を着せ、自分の雨具を着用してからザックカバーをかけるまで5分以上かかってしまった。樹林下だからよかったもので、遮蔽物がない場合この時間は致命的だ。今後は雨具のズボンだけはあらかじめ履いておく等の対策を考えたい。雨好きのtakeは雨具を着てうれしそうに歩き始めた。P1010016

 大岳山には14時に着いた。この頃には 雨も止んでいたので雨具を脱いだ。ここから御嶽山に向かった。takeは今週もしきりにケーブルカーを気にして私に「ケーブルカー?」と聞いてくる。私はtakeに「ケーブルカーはお休み!」と言いながら、近くまで行ってから予定変更してケーブルカーに乗ろうと思っていた。しかし御嶽神社を過ぎ、下山道分岐でtakeに「今日はケーブルカーにしようか」と言ったところtakeは「マーダー」と言って強い拒否の姿勢を示し足早に下山道を降りて行った。コンクリート道を跳ねるよう歩くtakeを必死になって追う私だった。

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上養沢から日の出山を歩く(奥多摩)7月6日

2008年07月10日 | 奥多摩

  今年の夏山は蓮華温泉から白馬岳に登ることにした。本来ならば高一の富士山、高二の北岳とくれば高三は穂高なのだ。横尾をベースにしての北穂往復等を検討したが時期早々と考え断念した。しかし白馬とはいえど侮る訳にはいかない。毎週の山歩きも蓮華温泉と白馬岳の標高差1500米を意識した内容にしたいのだが、この週のtakeは二回目の実習が予定されている。体調管理を優先させ朝ゆっくりで無理のないところということで奥多摩の日の出山に秋川側から登ることにした。P1010007

    7時半過ぎに家をでて武蔵五日市駅に着いたのは9時20分、空はどんよりとした曇り空、上養沢行きのバスも空いているだろと思ったら大間違い、途中のゲレンデに行くクライマーで大満員だ。でもバス終点の上養沢に降りたのはtakeと私の二人だけだ。takeが小学低学年の頃、ケーブルで御嶽山に登り日の出山まで歩いた後は今日の逆コースを下ることが多かった。歩行距離が延びて日の出山からは吉野梅郷か金毘羅尾根を歩くようになってからは遠ざかっている。林道を離れて沢沿いを進むと昔、茶屋があった養沢鍾乳洞に着く。ツルツル温泉に人が流れ、閉店に至ったのではないかと推測するが、人が減った分静かな山歩きが楽しめる。山腹のジグザグ道から尾根に出たところでtakeは目的地がわかったようで「ケーブルカー?」と聞いてきた。これからの予定は昔の逆コースなのかの問い掛けだ。私が「ケーブルカーはお休み」と答えるとニッと微笑んだ。この微笑みはケーブルカーに乗らずに歩けることに対してではなく、曖昧な進路がはっきりしたことのうれしさだ。P1010010_2

    頂上には11時45分に着き、さっそくベンチでお弁当をひろげた。汗べたついた体を風が吹き抜け心地よかった。12時30分に出発、吉野梅郷に向かった。先週に引き続きこの日もtakeのキーワードは「でんき!」で私が「危ないから悪戯してはダメ」と答えるのを楽しんで何回も問いかけて来る。たまたま通りかかった単独のハイカーがニコニコ顔のtakeに「元気!」 と呼びかけられたのかと思い 「おじさんは元気だよ」とうれしそうに答えてくれた。梅公園入口に着いたのは2時40分、takeが「お菓子?」と聞いてきたので「今日は花が咲いてないから、公園でお菓子は食べません」とあわてて答える私だった。

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