taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

初夏の鎌倉を歩く(天園)5月16日

2008年05月31日 | 鎌倉・三浦

    日曜日に会社行事が入ったので、土曜日のお出かけだ。前日までは奥多摩に行こうと思っていたが、朝起きてtakeが昨夜寝たのは3時との妻のメモを見るに及び予定を変更、鎌倉に行くことにした。P5170001

    9時過ぎにtakeを起こして10時半に家を出発した。山靴を履き、リュックを背負って駅向かうか゛この時間になってこの格好はやや恥ずかしい。12時前に北鎌倉に着いて浄智寺から源氏山に行こうとしたところtakeは「マダー」と言って円覚寺への踏切を渡ってしまった。暫くtakeの歩くまま進むことにした。鎌倉方面へ歩いているうちに建長寺の前に着いた。takeはここで暫く立ち止まった後、境内に入って行った。今日の目的地は天園と決めたようだ。天園はtakeが小二の時からよく行っている。昔は今日と同じ建長寺から登っていたが、拝観料を惜しんで明月院の裏手から登るのが最近のルートだ。境内の裏手の急な階段を昇り一汗かく頃、烏天狗の像が林立する半僧坊に着いた。ここでコーヒータイムの後は尾根道をどんどん進み天園には13時頃着いた。P5170003

  いつもビニールシートを敷く山の斜面は団体で混んでいたので、茶店でPETのお茶を買い、茶店の中で遅めのお昼にした。 ここから瑞泉寺に下ったが、下りていく途中からtakeは「お山行く」と言って怒っている。3月に九鬼山に行った時もそうだったのでおよその見当はついたが、takeはお山で弁当を食べたら、少なくとも中一本、二時間程度は歩いてから下山するものだと決めてしまっているようなのだ。だから最初に行こうとした「源氏山から鎌倉大仏」のような下山してからお弁当を食べるようなコースは論外として拒否したのであろう。瑞泉寺に着いてからも、「お山」に戻ろうとしていたtakeだったが途中で石段を見つけて、この先に山があるとイメージしたようで「あったね」と言って荏柄天神社の石段を登ったものの、神社で行き止まりとわかってようやく諦めたようだ。鶴岡八幡宮でしばらく固まっていたが一時間ほどで平常に戻った。八幡宮の参道にある「いも吉」の紫いもソフトクリームを食べた後は笑顔も戻り、鎌倉駅から電車に乗るtakeだが、次に鎌倉に行く時はどのようなコースを歩けばよいのか悩み続ける私だった。

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新緑の大菩薩峠を越える(大菩薩連嶺)5月3日4日

2008年05月11日 | 奥秩父・大菩薩

 ここ数年GW期間中に泊まりがけの山歩きをしているが、混雑する時期に個室P5030015 保証で泊まれる山小屋は限られている。今年もいくつか検討したが、三年前のGWと同じ大菩薩のロッジ長兵衛に泊まり丹波山に至る峠道を歩くことにした。大菩薩は小五の秋「福ちゃん荘」に泊まったのが最初で前二回は大菩薩嶺周辺を歩いている。

 朝8時過ぎにゆっくり出発、立川駅で小淵沢行の快速に乗るが、満員状態で辛うじてtakeと私の席を確保することができた。列車は混んでいたが塩山からのバス(運賃百円)は比較的に空いていて乗客全員着席できた。最近は塩山から上日川峠にタクシーで入るのが主流らしい。私が初めて大菩薩に行った高校三年のGW早朝の塩山バス車庫は裂石行のバス待ち客で溢れていたものだ。 裂石を正午に出発、千石茶屋でお弁当にした。道々に咲く山吹の黄色やツツジのピンクが美しい。昼食後は中一本で上日川峠に到着、ロッジ長兵衛には14時50分にチェックインした。早め風呂にいれてもらい、takeもゆっくり過ごすことができた。P5040020

 翌朝も6時からの朝食を食べ、6時45分に宿を出た。takeのペースでゆっくり歩き8時に大菩薩峠に着いた。峠から甲州側は青空も見え日がさしていたが、多摩川側はガスっていて雲が流れていた。峠の標識の前で記念撮影の後、丹波山を目指して多摩川側に下った。この道は私も初めてだったが、なだらかで歩くこと楽しいと感じられるような道だった。 takeは峠を出るや、まだ8時台だというのに「お弁当」「お弁当」と昼食の心配をしている。「お弁当はまだでしょう」と私が答えるとニコニコしながらまた「お弁当」と問いかけてくる。そんなやり取りを繰り返しながら フルコンバ、ノーメダワを越えていった。P5040031

 丹波山への下降点になる追分に着いたのは10時45分で、takeはここでようやくお弁当にありつけた。新緑の静かな峠で鳥の声を聞きながらの優雅な昼食時間だ。ここから丹波山までは1時間半ほどで着いた。1時間近く待って14時20発のバスに乗り1800頃家に戻った。P5040036

 家でくつろいでいたtakeは昔の アルバムから二枚の写真を抜き取って見ていた。その写真はtakeが小学五年の秋に大菩薩峠で撮影したものだった。takeがピックアップした幼いtakeの写真を妻と見ながら、この時宿のストーブで手を火傷し、しばらく毎日保健室で消毒をしていたことなど遠い昔の事のように語り合ったのだった。

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鍋割山から塔ヶ岳を歩く(丹沢)4月29日

2008年05月03日 | 丹沢

 4月27日が仕事だったので29日がGW最初の休日となった。3日からの連休は大菩薩峠に行く予定で、その足慣らしとして丹沢は鍋割山から塔ヶ岳を歩くことにした。このコースを歩くのは今回が三回目だ。P4290001

    早めの6時45分に家をでて小田急渋沢駅に着いたのが8時15分、takeの一番好きな交通機関であるタクシーに乗って県民の森まで行った。県民の森のゲートから少し歩くと満開の八重桜が咲いていた。takeは「ジュース飲もうね」と最初の一本を要求するが長い行程を考え、後沢乗越まで一気に歩いた。ここから急な尾根道になるがtakeのペースで一歩一歩進み、11時05分に鍋割山に着いた。P4290005

  ここで昼食の後塔ヶ岳を目指した。ここから金冷の頭までの稜線は私のお気に入りのルートだ。ブナ林の枝々にはまだ若葉は無いが、木々の息吹が肌に感じられた。塔ヶ岳には12時50分に到着した。頂上はいつ来ても大賑わいだ。ここではtakeとケーキ菓子をわけあって麦茶タイムとした。帰りの大倉尾根も人が多く、登る人下る人、追い越す人、追い越される人が立ち止まりながら進んでいるが、我がパーティーの先頭を歩くtakeはあまり頓着せずに進むので、後の私は立ち止ってくれた人「ありがとうございます」を言い続けながら進んだ。P4290010

 大倉には15時30分に着いた。二台の満員バスを見送り、バス停先頭の椅子に座ったtakeは水も飲まず菓子も食べず次のバスがくるのをひたすら待っていた。

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