最初に湯河原梅林から幕山に登ったのはtake小学四年の3月18日だった。梅林も今ほど有名ではなかったと思う。遊具のある公園のブランコにはまってしまったことを覚えている。養護中等部に入ってからは、毎年湯河原梅林のフェスティバル期間に訪れるようになった。出店の梅ソフトクリームを食べるのも1回目から続いている。コースは、初期は幕山公園から幕山を往復することが多かったが、最近は湯河原城山から幕山公園へと下るコースと南郷山から幕山へと歩くコースが多い。
湯河原駅8時発のバスに三人で乗って終点鍛冶屋で下車した。ここからみかん畑の中を直登する舗装路はなかなかきつい。登るにつれて海も見えてくる。「みかんの花が咲いている思い出の道丘の道」と口ずさみたくなる。ゴルフ場の外周に沿って歩く頃には道も緩やかになる。林道にでてからひと登りで南郷山の頂上に着いた。
頂上の芝の上にシートを敷いて昼食だ。今日は真鶴半島を眺めながら、おにぎりを頬ばった。takeが食後のコーヒーを飲み、シートを畳んだら出発だ。最初の稜線から林道への急降下は、頭からつんのめったら大怪我をする悪場だ。慎重に下った。しばらく林道を歩き、また稜線に戻ると幕山頂上で、多くの人で賑わっていた。私達はtakeの麦茶儀式が終わると出発だ。
幕山公園への下りは幅のある遊歩道でジグザグ状に歩きやすく作られている。11時頃とあって老若男女の様々なパーティーが次々と登っていた。途中の東屋でスポドリタイムをして更に下ると目の前に幕山公園の梅林が広がった。まだ7分咲きのとことだか、赤白の梅花が山裾に一望できた。今度は梅林の中をゆっくりと下った。幕山公園の催し物会場に着いたtakeは〆の伊左衛門を飲んでから16回目の梅ソフトクリームを食べた。
帰りは、駅まで歩くのがtakeの決まりだ。今日の出発地の鍛冶屋バス停にバスが停車していたが、takeは急ぎ足で通り過ぎた。駐車場が満杯のせいか幕山公園から続く道は渋滞でびっしりと車でうまっていた。バスも間で身動きができない。私は忘れていたが、帰りに駅まで歩くのは、昔こんな経験をしたからなのかなと思った。
コースタイム
鍛冶屋0817-南郷山0950~1010-幕山1045~49-幕山公園1140~48-湯河原駅1250