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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

五年振りに権現山を歩く(中央線沿線)5月28日

2017年05月29日 | 中央線沿線

 権現山は大菩薩山稜の石丸峠付近から派生する牛ノ寝通りがずっと東に伸びて西原峠から更に東に位置する標高1311メートルの山で山梨100名山だ。最初にtakeと歩いたのが2012年の4月で、今回は5年振り2回目ということになる。この歳になると5年間などあっという間だなと感じる。



 大月駅に着きバス停が分からずうろうろして、ようやく富士急バス浅川行のバス停を見つけた。乗車したのは私達二人だけだったが、途中猿橋駅バス停で大勢のハイカーが乗り込んできて満席となった。


 浅川バス停は何も無いところで、身支度を整え浅川峠を目指して出発した。林道から山道に入るが、よく踏まれた峠道で歩きやすかった。同じバスで私達より先行したのは三人で、あとの団体登山は後から歩いてくるようだった。天気は晴れだが山は雲がうっすらとかかり、そよ風も吹いて歩きやすかった。

 浅川峠から南は毎年歩く扇山、北に進むと権現山だ。峠はそのままスルーして北に続く尾根を歩いた。最初の休憩が昼食というのがtakeの決まりだから一本目は長くなる。takeのお弁当コールとツツジの鮮やかな花に励まされて、権現山の頂上に着いた。誰もいなくツツジの花に囲まれた静かな頂上だった。

 静かな昼食の最中に、同じバスの団体さんが到着した。みなさん元気に食事を始められたので、けっこう賑やかな雰囲気になった。ザックを背負ったtakeは「ヤーメーテ」コールを発して東に続く急な尾根を下った。

 少し下ったところにある大ムレ権現は日本武尊を祀っている。そういえば近くの生藤山の軍刀利神社も日本武尊だ。神話だが日本武尊の足跡は広いと思う。

 しばらく行くと雨降山で和見方面は、ここから南に下る。和見方面もいくつかの道に分かれるが、ここは最短の棚頭集落への道を選んだ。5年前は不老山経由だったかなと思っていたので、初めての道と思っていた。林道を二回またぎ、急な尾根を下り棚頭集落の火の見櫓の前に降りてきた。その時は気づかなかったが、家に帰り5年前の記録を見るとその時も棚頭集落に下山してて、ブログに火の見櫓の写真もあった。還暦前だから多少の物忘れは仕方があるまい。

 takeはここで〆の伊右衛門を飲み、車道を機嫌よく歩いて不老下バス停に着いた。この始発バス停はまだ記憶に残っていた。バスの時間まで25分程あったが、早々とバスは登ってきたのでエンジンを止めた少し暑いバスに乗り込んだ。発車時刻になるとtakeと私だけを乗せたバスは上野原駅へと向かった。

コースタイム

浅川バス停0854-浅川峠0947-権現山1106~1135-雨降山手前分岐1212-棚頭集落1332~1336-不老下バス停1401

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高川山からむすび山を歩く(中央線沿線)3月25日

2017年03月26日 | 中央線沿線

 2016年度最後の週末だ。今回で年度山行回数は53回になった。(9月に二泊で行った赤城山と苗場山を別にカウントした)一年間健康に過ごすことができたことに感謝だ。日曜日は悪天候の天気予報になった為、金曜日に急遽予定を変更。予定表、嗜好品、食材の入れ替え等忙しく家内が対応した。場所は中央線初狩駅の裏山の高川山だ。take8歳時に初めて登っている。この時、山頂で水元養護の親子グループとそのボランティアスタッフに会ったことが印象に残っている。今回は二年振り八回目となる。


 

 高尾駅始発の中央線に乗るため立川駅5-6番線ホームに降り、6番線で高尾行の中央線快速を待とうとしたらtakeが必死になって反対の5番線ホームに行こうとした。昨年のダイヤ改正前は、この時間帯に立川駅始発甲府行があった。多分takeは土曜日の5-6番線ホームは、始発に乗ると思い込んでいたようだった。しばらくは不穏な表情をしていたが、高尾駅で乗り換えて進路が同方向であることが分かると安心したようだった。

 初狩駅の無人改札を通り、高川山へと歩き始めた。駅裏の集落を抜けて林道を行くとすぐ登山口があって、杉林の中の道を登った。男坂女坂の分岐は男坂を選び、急登するとまた女坂コースと出会った。ここから頂上はすぐだ。天気は良いが春霞がかかっているので、見えないかもと思っていた富士山も現れた。高川山の頂上は狭く、今回も岩の上にシートを敷いてtakeを座らせた。富士山を眺めながらの昼食はまた格別だ。頂上にはまだ時間が早いので二組ぐらいの人しかいなかった。


 

 弁当箱をザックにしまい、下山にかかった。高川山の直下から南面の谷沿いの道から富士急線田野倉駅へと歩くことが多いが、今回は大月市街まで続く尾根を下ることにした。リニア実験線の橋梁を眼下にして、何度か急な下りがあり、平地とさほど変わらない高度の尾根道をポクポクと歩いた。山はまだ冬枯れ状態だが、ミツマタの黄色い花が春の彩りだ。

 真下に河口湖方面の高速道路トンネルのある天神峠を越えて更に進むと、本日の終着点の「むすび山」だ。ここには先の戦争中、高射砲陣地があったらしく、2メートル四方の台座跡が残っている。東京空襲に飛来する多数の米軍機を、ちっぽけな高射砲陣地で迎え討とうとしたことに虚しさを感じた。



 ここはベンチもあり大月市街の展望地になっている。takeはここで〆の伊右衛門を飲んでから、しばらくくつろいでいた。むすび山を下るとカタクリの群落があり、気の早いのが1つ2つ花を咲かせていた。なんか得したような気分になって国道を大月駅へと歩いた。

コースタイム
初狩駅0754ー登山口0816ー高川山0917~47ー大休場1045-天神峠1115-むすび山1210~15-大月駅1240



 

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歩き始めは百蔵山から扇山(中央線沿線)1月6日

2017年01月14日 | 中央線沿線

 新年明けましておめでとうございます。今年もtaketake山旅日記を宜しくお願いします。

 

  ということで今回はtaketake山旅新年歩き初めだ。毎年この時期は、中央線猿橋駅北側にある百蔵山に登り、扇山に登り返して鳥沢駅まで歩いている。このコースを私が初めて歩いたのは16歳の7月だ。takeが百蔵山に初めて登ったのは9歳の3月で、その頃は百蔵山と扇山は別々に登る山だった。8年前くらいから2つの山を縦走するようになり、この数年は1月の定番コースとなっている

 

  余裕を見て始発で家を出発し、猿橋駅には7時40分に着いた。前日に予約しておいたタクシーに乗り、中腹の浄水場まで行った。歩くとここまで約1時間の舗装路歩きを短縮できるのはうれしい。高度があがったので、朝日に映える富士山も良く見えた。しばらく舗装路を歩き、山道に入った。昨年、一昨年に出くわした散歩中の黒犬には出くわさなかった。

  

  沢筋のジグザグ道を登りつめ尾根にでると、ぱっと日があたった。そこから巻き気味に進み、七保からの稜線に立つと百蔵山の頂上は目の前だった。頂上には先着が一名、私達 はテーブル付ベンチに座わり、秀峰富士山を眺めながら昼食を食べた。昼食を終え、私がザックの梱包をしている間、takeは広い頂上を散歩?していた。

 

 扇山へはいきなり急降下する。最低鞍部の宮ヶ戸分岐付近から見る百蔵山は高く聳えている。ここでtakeは麦茶儀式だ。 ここから扇山への登り返しも辛いところだが、takeがギアチェンシするので息を切らすこともなく坦々と高度を稼いでいった。百蔵山の頂上と同じぐらいになり、更に登り百蔵山を下に見るようになると、扇山の一角、大久保山の頂上にでた。ここでtakeはスポーツ飲料を飲み、元気溌剌で扇山の頂上に向かった。

 

  扇山の頂上は、ちょうど昼時だったので多くの人がいた。takeには写真だけと言っているので、記念撮影をしたらすぐ引き返し、大久保山と扇山のコルから梨の木平へと降りて行った。この道は歩き安く、やや早めのスピードで下った。ゴルフ場入口の車道手前が梨の木平でtakeは〆の伊左衛門をゆっくりと飲んだ。まだ正午を過ぎた頃で日も高い。暖かな日に包まれながら鳥沢駅へと下った。

 コースタイム

 百蔵浄水場0755ー百蔵山0915~35ー宮ヶ戸分岐1008~11ー大久保山1114~17ー扇山1128ー梨の木平1215~18ー鳥沢駅1305  

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師走の最初の週に石老山を歩く(中央線沿線)12月4日

2016年12月04日 | 中央線沿線

 平成28年もあっという間に師走になった。仕事は忙しく、忘年会も続くとなれば体も弱る。弱ればインフルエンザにかかりやすくなる。二年前の12月23日にインフルエンザに罹患した時は、仕事納めの翌日から出社して残務整理をしたものだ。今年も体調には気をつけて年の瀬を迎えたいものだ。 その師走最初の山歩きは相模湖の南にある石老山だ。アプローチもコースも短いこの山にはtakeが年少の頃からよく歩いている。調べると二年ぶり12回目だった。

 

 相模湖駅7時25分発のバスに乗り10分ほどで石老山入口バス停に着いた。麓の集落を過ぎ病院前の広場に着くとバス一台分のツアー団体とおぼしき集団が出発前の準備をしていた。巻き込まれないよう先行した。ここから顕長寺までがこのコースのハイライトで巨岩の中をくぐるようにして歩いた。顕長寺の門前にはベンチもありトイレもあるが、後ろを振り返ると蜘蛛の糸にすがって登ってくる大群のようなツアー団体はここで休憩すると分かっていたので、そのまま登って行った。

 

 登り始めると体もあたたくなってきたまでジャケット(今回からtakeも私と同じモンベル社製の色違いのを着ている)をザックにしまった。ゆるやかな登りが続き、最後に少し下って登り返すと頂上だ。まだ一人しかいない頂上のベンチにザックを置いて頂上標識のあるところまで行くと富士山がくっきりと見えた。先週の雪でいくぶん雪線も下がったような気もした。弁当箱を並べて朝の9時過ぎからのランチタイムだ。takeはおかず⇒おにぎり⇒カップスープ⇒コーヒー⇒菓子という十数年来守り続けている順番で昼食を食べ終えると「行く!」と言って立ち上がった。takeはザックを背負うと、ツアー団体が頂上にまだ着いていなく静かな山頂で、二週間ぶりとなる「ヤーメーテー」を絶叫して大明神展望台へと下って行った。

 

 大明神展望台に至る尾根道でも木々に遮られながらも富士山を眺めることができた。大明神展望台は得意コースの陣馬山から高尾山の山々が良く見渡せる場所で、takeはここでスポーツ飲料を飲んだ。ここから沢沿いに下ると人気のないキャンプ場があり、その先は車道で遊園地の観覧車の見える道を歩いてプレジャーランド前バス停に着いた。この夏の未曽有の虐殺がおきた津久井山百合園の場所は判らないが、この近辺であることは想像できた。保坂世田谷区長の著書「相模原事件とヘイトクライム」を読んだばかりだったので、この事件について思い起こすことも多かった。この事件は単なる狂信的な考え方を持った青年がたまたま犯した犯罪ではなく、この日本に徐々に広がっている優生思想が遠因となっていること。差別の反対語は「無関心である」という著書の言葉が重い。

 

コースタイム

石老山入口バス停0740-顕長寺0810-石老山0918~40-大明神展望台1024-キャンプ場1101-プレジャーランド入口1118

 

 

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晩秋の倉岳山を歩く(中央線沿線)11月20日

2016年11月22日 | 中央線沿線

 大月駅南側の九鬼山から上野原駅駅南側の高柄山辺りまでを前道志山塊と呼ばれているらしい。中央線の車窓から見える低山だ。なぜか晩秋の紅葉の頃に歩くことが多い。この時期は奥多摩、丹沢ともハイシーズンで、ハイカーや観光客が多くなる。こういう時は駅から歩いて早い時間にまた駅に降りるコースが良い。

 

 濃霧のため中央線梁川駅の到着は少し遅れたが、それでも8時前に駅を出た。見上げる山に朝日があたって見事な景色だ。私達が歩く後ろに30人ぐらいの団体パーティーが続いていた。山道が沢沿いの道になる。前日の雨で落ち葉が濡れていて、滑りやすく慎重に歩いた。沢水が涸れたあたりから尾根に取り付き、少し登ると立野峠だ。ここは休まず前道志の稜線を歩き、日当たりの良い指定昼食場所にシートを広げて昼食にした。

 

 ここから九十九折りの急登を登り、倉岳山の頂上に着いた。登る途中も木々の合間から見えていた富士山がここでははっきりと望むことができた。この山に最初に登ったのは高校一年の12月で藤崎さんと一緒だった。今から46年前、およそ半世紀前のことだ。

 

 私達の昼食中後続していたに団体が先行していたので山頂でおおいに賑わっていた。富士山をバックにtakeの写真を撮ろうと思ったが、順番待ちが長そうなので諦めた。ベンチの隅を詰めてもらい座ったtakeは麦茶儀式だ。早々に頂上を後にし、急な尾根道を降りて穴路峠に着いた。いつもならここから高畑山を経由して、小篠貯水池に降りるが、早い電車に乗りたかったので、このまま下ることにした。

 

 少しやばめの細い巻道を慎重に歩いて沢筋にでてからはハイピッチで下った。高畑山との分岐にある石仏に手を合わし、さらに下って小篠貯水池に着いた。堰堤に休憩所があり、いつも締の一本をとっているが、4人ぐらい人がいてテーブルに食材や缶ビールが置かれていた。座る場所をあけてもらいtakeは締の伊左衛門を飲んだ。このグループは同じコースを歩いていた大団体の別働隊で、ここで合流して宴会をするのだそうだ。

 

 この堰堤を降りると小篠集落で駅まで半時間ほどだ。ゆっくりと年明けに歩くであろう百蔵山や扇山を眺めてながら歩いた。新しくなった鳥沢駅(なぜかトイレがない)に13時頃着きまだハイカーの乗っていない電車を待った。

コースタイム
梁川駅0754ー立野峠0950ー800メートル付近昼食場所0959~1024-倉岳山1049~54-穴路峠1115~1119-石仏1202-小篠貯水池1220~23-鳥沢駅1258

 

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