権現山は大菩薩山稜の石丸峠付近から派生する牛ノ寝通りがずっと東に伸びて西原峠から更に東に位置する標高1311メートルの山で山梨100名山だ。最初にtakeと歩いたのが2012年の4月で、今回は5年振り2回目ということになる。この歳になると5年間などあっという間だなと感じる。
大月駅に着きバス停が分からずうろうろして、ようやく富士急バス浅川行のバス停を見つけた。乗車したのは私達二人だけだったが、途中猿橋駅バス停で大勢のハイカーが乗り込んできて満席となった。
浅川バス停は何も無いところで、身支度を整え浅川峠を目指して出発した。林道から山道に入るが、よく踏まれた峠道で歩きやすかった。同じバスで私達より先行したのは三人で、あとの団体登山は後から歩いてくるようだった。天気は晴れだが山は雲がうっすらとかかり、そよ風も吹いて歩きやすかった。
浅川峠から南は毎年歩く扇山、北に進むと権現山だ。峠はそのままスルーして北に続く尾根を歩いた。最初の休憩が昼食というのがtakeの決まりだから一本目は長くなる。takeのお弁当コールとツツジの鮮やかな花に励まされて、権現山の頂上に着いた。誰もいなくツツジの花に囲まれた静かな頂上だった。
静かな昼食の最中に、同じバスの団体さんが到着した。みなさん元気に食事を始められたので、けっこう賑やかな雰囲気になった。ザックを背負ったtakeは「ヤーメーテ」コールを発して東に続く急な尾根を下った。
少し下ったところにある大ムレ権現は日本武尊を祀っている。そういえば近くの生藤山の軍刀利神社も日本武尊だ。神話だが日本武尊の足跡は広いと思う。
しばらく行くと雨降山で和見方面は、ここから南に下る。和見方面もいくつかの道に分かれるが、ここは最短の棚頭集落への道を選んだ。5年前は不老山経由だったかなと思っていたので、初めての道と思っていた。林道を二回またぎ、急な尾根を下り棚頭集落の火の見櫓の前に降りてきた。その時は気づかなかったが、家に帰り5年前の記録を見るとその時も棚頭集落に下山してて、ブログに火の見櫓の写真もあった。還暦前だから多少の物忘れは仕方があるまい。
takeはここで〆の伊右衛門を飲み、車道を機嫌よく歩いて不老下バス停に着いた。この始発バス停はまだ記憶に残っていた。バスの時間まで25分程あったが、早々とバスは登ってきたのでエンジンを止めた少し暑いバスに乗り込んだ。発車時刻になるとtakeと私だけを乗せたバスは上野原駅へと向かった。
コースタイム
浅川バス停0854-浅川峠0947-権現山1106~1135-雨降山手前分岐1212-棚頭集落1332~1336-不老下バス停1401