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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

晩秋の大菩薩峠を越える(大菩薩)11月12日13日

2011年11月16日 | 奥秩父・大菩薩

    宿泊山行ではtakeにとって一番ポピュラーな大菩薩に出かけた。初日は上日川峠のロッジ長兵衛までで、二日目は小金沢連嶺を歩こうかな?という計画だ。Pb120001

    塩山駅からのバスは満員だった。乗車列の後方にいたtakeは「お椅子」(座る席がない)と言って乗るのをあきらめ列から離れた。しょうがないので、takeのザックを持ってタクシー乗り場に移動しするとtakeはうれしそうについてきた。Pb120003

    早々到着した裂石を出発、千石茶屋前で昼食にした。永らく廃屋だった千石茶屋だが、別荘風の建物が建築中だった。   お弁当を食べているうちにバス組も追いついてきた。登山道に入ってゆっくりながら快調なペースで歩く。 道がブナ林になるとtakeも「お泊り」「お泊り」を連呼する。「もうちょっとね」と答えるのに疲れた頃、上日川峠に着いた。Pb130008_2

    ロッジ長兵衛オーナー雨宮さんに挨拶して部屋に入室した。3時には風呂に入り、takeはジュース、私はビールを飲んでぼんやりと過ごした。   6時からの夕食は、茸・野菜天ぷら等takeの好物が並んだ。美味しくいただき7時には就寝した。Pb130014

    朝は6時に朝食を頼んでいたのに起きたのは5時50分、takeは夜半に起きてしばらく寝れなかったようで、ぐっすり寝ててなかなか起きない。慌てて蒲団をたたんで着替える。takeがゆっくりと朝食を食べている間に出発の準備をした。Pb130016_2

    小屋を元気よくでたtakeは昨日来た道を戻ろうとする。「おやまはこっち」と言って大菩薩峠へ進もうとしたら突然怒りだした。takeのなかで今日は帰るだけのイメージがあったのだろう。Pb130022

  落ち着くのを待ってtakeに今日の予定を話した。takeは五月に歩いた丹波への道をイメージしたらしく。「アイス」(丹波鱒釣り場のソフトクリーム)と言った。ここで小金沢連嶺はあきらめた。「アイス食べてバス乗ろうね」と話すと初めて納得したようだ。Pb130023

    しばらくは表情も固かったがすぐ笑顔が戻り、朝日を浴びながら峠への道を歩いた。途中、白い頂の富士山に足を止めた。   大菩薩峠からは南アルプスの高峰が北から南へと並んで見えた。 麦茶を飲んで丹波へと歩きだした。Pb130024_2

  フルコンバ、ノーメダワと進んで行く。峠からの下り始めは5月連休と同じ、冬枯れした風景だ。ノーメダワあたりから違ってくるのは、5月連休時は新緑が濃くなるのに対して、晩秋は黄葉紅葉が色濃くなることだろうか。ノーメダワでパンを食べて、また淡々としたみちを進んだ。Pb130025_2

    追分から沢沿いに下り、藤ダワで最後の休憩をした。今回は右側の車道から丹波の山村に下った。下るにしたがって憂鬱になったのは、はたして鱒釣り場の食堂にソフトクリームはあるだろうかということだった。もし無かったら代替案どうしようかとか考えていた。目指す食堂にソフトクリームはあり、幸いにも杞憂に終った。ソフトクリームを食べるtakeのスパッツを外していると足元に真っ赤な紅葉が落ちていたのだ。

コースタイム

【一日目】裂石0955-千石茶屋1030~1100-第一展望台1130~35-第二展望台1200-上日川峠1240

【二日目】上日川峠0700-福ちゃん荘0720-大菩薩峠0805~20-フルコンパ0855~0905-ノーメダワ1010~35-追分1125~35-藤タナ1235~40-丹波1330

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5月連休は今年も大菩薩(大菩薩連嶺)5月3日4日

2011年05月07日 | 奥秩父・大菩薩

  4月30日、5月1日と父母宅に行き2日に出社すれば翌日は憲法記念日だ。どこに行こうかと迷うのも面倒で、昨年末にも泊まった大菩薩「ロッジ長兵衛」さんに予約を入れた。 コースも小金沢連嶺が第一候補だったが、コースの長さ等検討しているうちに、昨年と同じが良かろうと、丸川峠から大菩薩嶺を越え上日川に出て翌日大菩薩峠から丹波山に下りる計画だ。ただ力強いことに今回は昨年10月の八ヶ岳以来となるMIさんが同行してくれることになった。P5030004

  朝8時13分に塩山駅に着きタクシーで丸川峠入口まで行く。河原に沿った道を進み、尾根に取り付いてからは急な道をひたすら登り、丸川峠に着いた。いつ来ても静かな峠だ。歩きだしてから「お弁当!お弁当!」をコールしていたtakeには待望の昼食タイムだ。P5030007

  大菩薩嶺への道は昨年に比べて雪が少ないように思えたが、北尾根の登りになるとアイスバーンが現れたので簡易アイゼンを装着した。登山靴のMIさんはキックステップで軽々と登っていた。大菩薩嶺の頂上は今までの静けさが嘘のような人出だ。takeは三角点の上に腰を降ろすとうれしそうに「お泊り」と次の目標を示した。P5030010

  雷岩から唐松尾根を下って福ちゃん荘から山道を歩いた。天気予報通りパラパラと雨が降ってきたが、本降り前に小屋到着。宿泊受付でオーナーの雨宮さんが、「この前はよいお年をと言ってたのにもう三分の一年過ぎましたね」と言われて、自分でも早いものだと思った。 慣れた小屋なれば、takeも快適だが、決まり事がだんだん多くなるのも困り者で飲茶、入浴、ジュースと夕食前のメニューが終わると、次は「レストラン」コールとなる。P5040011

 18時からの夕食後はtakeと部屋で早々の高鼾、5時頃目覚めた時は部屋の天窓から青空が見えていた。6時からの朝食にtakeと10分程前から着席して待った。takeは「お魚」と言って心配していたが、甘塩鮭の切り身がでてきて安心だ。「いただきます」をして玉子を器に割入れたtakeは「フライパン」と言っている。「玉子焼きはお休み」と言うと私のご飯の上に玉子をふりかけてくれた。P5040014

  昨夕からの雨も上がって五月晴れの朝だ。伸びやかな道を三人で歩く。霊峰富士を仰ぎつつ大菩薩峠に8時前に着いた。takeは方位表示盤の上に腰を下ろした。P5040019_2

  ここから丹波への道は平坦で歩きやすい癒しの道だ。春の陽光を浴び、うぐいすの声を聞きながら歩いた。最初はまだ冬枯れの落ち葉道だが、下るにしたがい、ヤシオつつじの花も咲き、やがて目に鮮やかな新緑も拡がってくる。

  P5040025_2 丹波の水源公園は、バーベキューや釣り客で賑わっていた。いつもの食堂でかき氷を食べるtakeはとっても機嫌がよかった。

P5040032 コースタイム

5/3 丸川峠入口0835-丸川峠1040~1110-大菩薩嶺1250~1300-上日川峠(ロッジ長兵衛 )1405

5/4  上日川峠0635-大菩薩峠0750~0800-フルコンバ0835~43-ノーメダワ0935~1005-追分1045~50-藤ダワ1140~45-水源公園1230~45~丹波バス停1250

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年末をロッジ長兵衛で過ごす(大菩薩)12月30日~31日

2011年01月02日 | 奥秩父・大菩薩

 Pc300006_2 年末の仕事も28日に終わり、恒例の年末山行に30日31日と一泊で行くことにした。このところ伊豆大島や天城等比較的暖かいところが多かったが、今回は寒さ覚悟で大菩薩のロッジ長兵衛に泊まることにした。問題はtakeの靴だ。takeの軽登山靴は布製なので雪には弱い、12月の初めに総革製の軽登山靴を買ったが、ためし履きの段階でtakeに拒否されてしまった。やや重量感があったのと足首の位置が゛高いのがまずかったのかと思い、山道具屋さんにお願いし、軽くてカットの低い軽登山靴に買い換えたがそれも拒否された。出発の前日、今履いている山靴をtakeの目の前でゴミ袋に妻が入れてゴミ捨て行ったところ、takeは新しい軽登山靴を隠して普段の運動靴をげた箱から出して玄関に置き、絶対にこの軽登山靴を履かないことの意思表示をした。しょうがないので妻がまたゴミ置き場から持ち帰ってきた靴に防水スプレーをよくかけてそれを履かすことにした。Pc300008 

 takeはやや寝不足気味だったが元気に出発、塩山駅からバスで裂石に着いた。いつも通り千石茶屋跡でお弁当を食べて上日川峠を目指した。天気は曇りでやや肌寒い。積雪は1㎝~5㎝程でほとんど気にならない。並行する車道が通行止めになっているので普段より静かだ。上部のブナ林になると道上にも雪が積もってくるようになる。やがて今回で五回目の宿泊になる上日川峠のロッジ長兵衛前に着いた。Pc310013

 ロッジ長兵衛の年末年始営業は今日からとのことで、昼過ぎに屋内に入った時は、部屋も震えるような寒さだったが、二台の薪ストーブが建物全体を暖め夕方には快適な状態になった。この日の宿泊者は我々の他1組みだけで、薪ストーブ前を一人占めしてゆっくりと過ごすことができた。takeは「レストラン、レストラン‥」と夕食催促を続けていたが、いつの間にか薪ストーブの前でうたた寝していた。オーナーご主人の用意してくれた夕食は鶏の水炊、鴨ロース、馬刺し、天ぷら等の豪華版で、ワイン飲み放題サービスもありすっかり良い気分になって19時には布団に入った。Pc310014

 翌朝は快晴で気温はマイナス9℃、前夜雪が降ったが積雪は変わらない程度だ。朝食を6時から食べ、外が明るくなった7時20分に峠を目指して出発した。しばらく歩いたころで石丸峠あたりぐらいから昇ってきた日の出を拝み、富士見平で霊峰富士を仰ぎつつ峠を目指した。勝縁荘あたりから雪も多くなってくるが歩行に支障はない。介山荘が見えると峠もすぐだった。ここが今日の引き返し地点とtakeに話してから記念撮影をする。南アルプスの冬山景観が見事だ。takeと暖かいお茶を飲み菓子を食べた。Pc310015

 帰りの雪面は下りにくいだろうとtakeに六本爪のアイゼンを履かせて出発した。takeは初めての六本爪アイゼンにすぐ慣れ、サクサクと小気味よく下っていった。福ちゃん荘あたりでアイゼンを外し、上日川峠が近づくとtakeは「バス?」と聞いてきた。そういえば前々回ロッジ長兵衛から大菩薩嶺を往復した時は、上日川峠から甲斐大和までバスに乗ったんだっけと思いだした。takeに「昨日のバスに乗るよ」と答えると上日川峠を素通りしてそのまま裂石を目指した。Pc310017

 予定していたバス時刻の20分前に裂石バス停に着いた。バス停前のベンチに足を投げ出してくつろいでいるtakeはとても楽しそうだ。こうして2010年最後の日に今年48回目となる山行を終えた。Pc310025_2 

コースタイム

12/30 裂石1000ー千石茶屋1040~1105ー上日川峠(ロッジ長兵衛)1245

12/31 上日川峠0720ー大菩薩峠0850~0905ー上日川峠1010ー千石茶屋1110~1115ー裂石1140

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落ち葉踏み締め滝子山を歩く(大菩薩)11月13日

2010年11月16日 | 奥秩父・大菩薩

  通勤途中の銀杏並木も黄色に色づき晩秋の気配だ。今回も前回に続き駅からコースとして中央線初狩駅から高川山に登り、大月駅に下りる計画を立てた。コースが短い為、朝はゆっくり出発し、所用で出かける妻が家に確実に戻っている18時頃帰着することにした。 ところがtakeは翌朝5時に起床してしまった。卵焼きの下ごしらえを済ませると朝食を催促した。流れの中で全てが進行するので止める訳にも行かず、早めの出発となり初狩駅にも9時前についてしまった。 Pb130014

  このまま高川山に行くと家に着くのが17時頃で妻の帰宅前になる。以前はそれほどでもなかったが、最近takeは頻繁に妻の予定を確認するようになり「ママ!」というtakeに「ママはお家でtake君ピンポンただいまって帰ったら『お帰りなさい』と言います」と何回も答えている。ここは少し時間を稼ごうと山を標高975㍍の高川山から標高1620㍍の滝子山に変更、メールで妻に連絡した。Pb130002_2

  電車を降りたハイカーのほとんどは高川山に行くようだったが、takeは一年半前に行った滝子山方面の道を勝手に歩いていった。藤沢集落を通り沢沿い山道を進んだ。沢の徒渉箇所になるとtakeは嬉しそうに「アッタネー」と言って駆け寄って、手に持った空ペットボトルに沢水を補給した。飲むのではなく底に水を少し入れて振った時の感触を楽しんでいるのだ。Pb130005

  ようやく尾根に辿りついたらもう11時なので昼ご飯にした。takeが朝醤油をドボドボを投入したので卵焼きが黒っぽい。スープとコーヒーを飲んだらお弁当をしまって出発だ。日の短い季節なので、引き返し時間を13時に決めて登り始めた。広葉樹の葉ほとんど落ちて道を被っていた。その落ち葉をtakeは足先で掻き分けるようにしながら歩いた。桧平に着くと大きな富士山が顔を出した。そのまま男坂を登り女坂とが合わさる1500㍍付近を引き返し地点とすることにした。あと30分あれば頂上に着くが別に無理することもない。Pb130010

  takeの麦茶儀式が終わるのを待って今度は女坂を下った。落ち葉を踏み締めながらゆっくりと下った。桧平で来た道と合わさり、昼食場所でスポーツ飲料を飲むために小休止した。 尾根を下り、沢沿いの道から藤沢集落を通って国道にでると駅の反対方向にあるコンビニに歩いた。前回は初狩駅前に売店がない事にtakeは強い不安感を持ったが、今回は嬉しそうに歩いてくれた。Pb130011

   電車もすぐきて家には予定通り18時前に着いた。すでに帰宅し夕飯の支度をしていた妻に「お帰りなさい」と迎えられたtakeであった。

コースタイム

初狩駅0900-林道入口0935-尾根分岐1105~1130-桧平1215-1500㍍ピーク1235~1250-桧平1310-尾根分岐1340~1345-林道入口1455-初狩駅1530

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涼風を求め西沢渓谷を歩く(奥秩父)9月12日

2010年09月14日 | 奥秩父・大菩薩

  P9120003_2 先週の富士登山の後、台風が本州を横断、これで秋らしくなるのかと思ったらまた猛暑が振り返した。この日も暑くなりそうだったので、ちょっと遠いが奥秩父の西沢渓谷を歩くことにした。今回で四回目だが、前に行った時から四年たっている。山頂を踏まない山歩きなので、takeのイメージに合うかどうか気掛かりだ。

  P9120004_2  朝6時前に家を出発、塩山駅には8時45分に着いた。ここ何年かこの駅は、大菩薩方面の宿泊登山の起点になっているので、takeも警戒して「お泊り?」と聞いてきた。「お泊りはお休み」と私が答えたら一発で安心してくれた。

  P9120006_2 9時5分のバスに乗った。乾徳山登山口(徳和)で何人かのハイカーが降りた。乾徳山もtakeと行って見たい山の一つだ。終点西沢渓谷入口に着いたのはもう10時をまわっていた。早速身支度を整え歩き始めた。

  P9120010_3  陽射しをあびると暑いが、森陰の道は快適だ。林道を離れ吊橋を渡ると西沢渓谷探勝路だ。沢を吹き抜ける風が心地よい。最初の三重滝の展望台で昼食にした。昼食の間、展望台を通るパーティーを見ていると、所謂山ガール風を含む若者グループの濃度が高いように思えた。

  P9120012_2  昼食後、続いて渓谷を遡行する。といっても整備された遊歩道を歩くだけだ。前回来た時は山側だけに設置されていた鎖が、谷側にも設置されていた。昔、地元の人に年に一回ぐらいは滑落事故があると聞いたことがある。観光客が歩くことを前提に再整備したのかも知れない。

  P9120013_2   約一時間、次々と展開する渓谷美を楽しみながら歩いた。七ツ釜滝を過ぎると斜面の登りになりトロッコ路跡の終点に着いた。takeにここがファイナルポイントと伝えると麦茶儀式を始めた。

  P9120014_2  帰路は指定コースのトロッコ路跡を歩いた。この道もよく整備されている。(それでも最近滑落事故があったようだ) 奥秩父の主稜線や鶏冠山を仰ぎながら淡々と歩くこのコースは、渓流歩きとは違って単調だが心が休まる道だ。 眼下の川幅が広くなったところで橋を渡り、往路に合流した。出発地に戻りバス停の日蔭に座り込んだtakeはミネラルウォーターを飲んだ。真夏に日帰りで歩く定番コースがまた一つ増えた。

コースタイム

西沢渓谷入口1005-西沢山荘-三重滝1055~1125-七ツ釜渕-トロッコ跡道終点1225~1235-ねとろ橋1340-西沢渓谷入口1355

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