goo blog サービス終了のお知らせ 

taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

丸川峠から大菩薩嶺に登る(大菩薩)9月19日20日

2015年09月20日 | 奥秩父・大菩薩

 takeの福祉施設が年末年始並みの5連休ということで、八ヶ岳方面にでも行こうと考えたが、行き帰りの電車の指定券も予約できなかった。この方面はどこも混雑しているのだろうと思い、各駅停車で行ける大菩薩に転進した。



 土曜日朝のtakeはこだわりが強烈なので要注意だ。前回はそれが原因で予定の電車に乗れなかった。いつもなら起床から出発まで50分だが、今回は80分前に起こした。こだわりにはまりそうになったが、なんとか気分転換してニコヤカな表情で家を出た。

 

 塩山駅からタクシーで丸川峠入口まで入った。三年ほど丸川峠に登っていないので、takeは上日川峠方面に進もうとしたが、「今日はこっち」と言って進行方向を指さすと、嫌な顔もせず方向転換してくれた。

 

 二時間の道のりを快調なペースで歩き、丸川峠に着いた。小屋の前でおにぎり弁当を食べ、大菩薩嶺に向かった。何度も歩いた大菩薩嶺だが、春がほとんどで秋に登ったのはtake小学5年以来だった。天気は晴れだが山には雲がかかっていた。

 

 大菩薩嶺の頂上に人は少なかった。takeがアクエリアスを飲んでから標識の前で記念撮影をして先に進んだ。人は少ないと思っていたが、展望のよい雷岩のあたりは沢山の人が休憩していた。

ここから唐松尾根をひたすら下った。takeは次の予定「お泊まり~」コールを連呼だ。福ちゃん荘から山道に入りロッジ長兵衛が見えたところでコールは止んだ。



 部屋に通され風呂に入りゆっくりとくつろいだ。takeは前回から客室前の吹き抜け廊下にあるソファーを居場所に決めたので、私も同じ場所でビールを飲んだ。夕食を終えるとすぐ就寝で7時前には寝入っていた。

 

 翌日、朝食をいただいてすぐ大菩薩峠へと出発した。天気は晴れだが昨日同様山には雲がかかっていた。熊鈴を家に忘れたので宿で買った。昨日のようなメインルートはよいが、人通りの少ない丹波ルートは少し心配になる。
 

 

 福ちゃん荘先の富士見平から富士山は見えたものの薄ぼんやりした感じだった。大菩薩峠でも甲斐駒ヶ岳の姿はわかったが、南アルプスの鮮明なスカイラインは見えなかった。峠で小休止の後、丹波への道を下っていった。

 


 丹波へと続く峠道は大菩薩峠周辺の喧騒が嘘かのような静かな道だ。フルコンバから先は平坦な道が続いている。ノーメのダワはtake指定の昼食場所でベンチにシートを敷いて菓子パンを並べた。ここから奥秩父主稜がいつもなら望めるのだが、雲に覆われていた。


 追分、藤棚とそれぞれ休憩し、最後の下り道を沢沿いに歩いて丹波の休憩地の藤棚でtakeは麦茶と最後ビスケットを食べた。ここからやや荒れた道を沢沿いに進むと終点が丹波釣りセンターだ。アイスを買う売店に行く途中にあるトイレに行こうとするとロープが張ってあって、有料の音楽フェスティバルを開催しているので中には入れないと係員が説明してくれた。野外ステージでなにやらやかましい音がしていたが観客らしき人はパラパラといるだけだ。売店の人に今から始まるのですか?と聞いたら「既に開催中」とのこと。アイスを食べ終えたtakeと吊り橋を渡り、たどり着いたバス停にも怪しげなフェスティバルの音は流れてきた。



コースタイム
【19日】丸川峠入口-丸川峠~-大菩薩嶺~-福ちゃん荘-ロッジ長兵衛
【20日】ロッジ長兵衛-福ちゃん荘-大菩薩峠~-フルコンバ~-ノーメのダワ~-追分~-藤棚~-丹波釣りセンター


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の大菩薩峠を越える(大菩薩)5月6日7日

2015年06月07日 | 奥秩父・大菩薩

 毎年GWに行く大菩薩峠だが、今年は宿と自分のスケジュールが合わず、連休後に行こうと思っていた。予定はズルズル後退したが、なんとか梅雨入り前の6月第一週に出かけることになった。コースは久しぶりに丸川峠から大菩薩嶺に登り、翌日大菩薩峠を越えて丹波山に下りる計画にした。

   
 出発日は4時35分にtakeを起こして、朝食へと急ぎたてたが、土曜日のこだわりが、いつもより強く出てなかなか食事を始めなく、家を出たのは予定より50分遅れの6時15分だった。この時点で大菩薩嶺は中止、慌てず乗れる電車とバスに乗り、裂石から上日川峠のコースに変更した。塩山からバスに乗り、終点の裂石で降りて身仕度を整えて出発した。takeは家を出たとたんに機嫌が良くなり歩きも好調だった。曇り空から徐々に青空が広がってきたが、山は雲に覆われていた。

   
 最初の予定では、タクシーで入るはずだった丸川峠入口を過ぎると道も山道となり、昼食場所の千石茶屋さんに着いた。軒下のベンチを使わせていただいてお弁当を並べた。同じバスで上がってきたハイカーは既に上に向かったようだった。千石茶屋を後にして上日川峠への峠道へと進んだ。新緑がまぶしい森の道をゆっくりと歩いた。暑くもなくほどよいほどよい気温だ。第一展望台で甲府盆地を眺めたが、白根の山々はやはり雲に覆われていた。第二展望台でスポーツドリンク休憩をしてブナの緑を楽しみながら歩き今宵の宿「ロッジ長兵衛」に早々に到着した。

    

  「ロッジ長兵衛」はtakeにとってもっともポピュラーな山小屋で私も比較的に手が掛からないのでくつろげる。二時半に風呂の用意をしていただけたので、早々とビールにありつくこともできた。takeは吹き抜けの廊下のソファーを居場所に決めたようで、下におられる主に「ごはん作る!」と言って夕食の催促を早い時間からしていた。夕食を終え布団を敷くと19時には寝入った。

   

  そして翌朝、天気予報では晴れだが、前日同様山は雲が懸かり曇り空だ。朝食を食べ大菩薩峠へと歩き出す。takeは昨夜ゆっくりと寝たからから機嫌が良かった。峠に着いたが展望はなしで、takeが麦茶を飲んで菓子を食べ終えたらすぐ峠を越えて丹波山へと下って行った。  この道を歩くのは春秋が多く、上部の木々はまだ葉が繁っていない。新緑の道を歩くのは初めてではないかと思った。

   

  フルコンバで菓子、ノーメダワで昼食のパンを食べた。巻道を歩いて到着した追分ではスポーツドリンクと全てtakeの決まり事だ。ここで目の前に雲取山が登場した。takeが高等部1年の春以来歩いていないので、9年もご無沙汰している。今年登りたい山の一つだ。  追分から沢を下り標高を下げていった。大樹の幹が折れて道に横たわっている場所が昨年からあった。大樹には相当なダメージだと思うが、折れた箇所は洞になり木々は青々としていた。折れた幹からも枝が伸び緑が繁っているのには感心した。

    

  藤棚で最後の休憩をして貝沢の遊歩道を下っていった。遊歩道を作ったときはステンレスのチェーンまで付けたのに、その後ほっぽったままなので危険箇所もあり、慎重に下った。舗装路にでると丹波山の「つりセンター」はすぐだった。takeは決まりごとのアイスを食べるとバス停を目指して多摩川にかかる吊橋を渡った。

コースタイム

【6/7】 裂石1008-千石茶屋1050~1115-第二展望台1211~21ー上日川峠1303

【6/8】 上日川峠0609-大菩薩峠0723~33-フルコンバ0813~22-ノーメダワ0918~44-追分1026~33-藤棚1125~30-丹波山つりセンター1218

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の大菩薩峠越えを往く(大菩薩)11月1日2日

2014年11月04日 | 奥秩父・大菩薩

  11月にもなると高山は冬支度が始まり、私達の山歩きの対象外となり、宿泊山行のエリアも限られてくる。こういう時は、takeが慣れ親しんだ宿が一番ということで、大菩薩上日川峠の「ロッジ長兵衛」さんを予約した。

 

昨秋は湯の沢峠から小金沢山を越えて宿まで歩いた。今年は丸川峠から大菩薩嶺を越える計画をたてたが、天気予報は雨マークで裂石から真っ直ぐ上日川峠に登るコースに転進した。

 8時過ぎに中央線塩山駅に着いた。幸いにも天気は曇りだ。連休の初日だというのにバス停に並んだのは、私達を含めて三人だった。 雨具のズボンだけを着て裂石を出発した。takeのゆっくりとしたペースで雲峰寺の脇を行き過ぎ、丸川峠への道を分けると山道になり、昼食場所の千石茶屋に着いた。ここは長らく廃屋状態だったが、何年か前に改築している。軒下のベンチを使わせていただき弁当を開いた。

 

弁当を食べている間にポツリポツリと雨が降ってきた。雨具の上着を着て峠道へと歩き始めた。今大菩薩嶺周辺を歩くハイカーの大半は上日川峠まで車かバスを利用して上がっているが、この峠道にこの山域の良さがあると思っている。車道が近づきtakeが「お泊まり」と連呼する頃ロッジ長兵衛が見えた。

 夕食までの長い午後を小屋でゆっくりと過ごした。小屋のご厚意で二時半には風呂に入ることもでき、takeは洋間のベットの上で「レストラン」と言って夕食時間を何度も何度も確認していた。六時にありつけた夕食のキノコ汁は美味しかった。キノコの天ぷらはtakeの好物なのでゆずってやった。食べ終えたら部屋に戻って就寝準備だ。夕食後はすぐ就寝するのはtakeの外泊ルールだ。

 翌朝の天気は快晴だった。朝食後ザックを背負い大菩薩峠へと歩き始めた。久しぶりに見る富士山は雪の冠に覆われていた。大菩薩峠では雲海の上に連なる南アルプスの山々が見事だ



 ここからは静かな丹波山への道を歩いた。水源林の為か路は良く整備されているが、このコースを歩く人は連休でも少ない。フルコンパでお菓子を食べ、ノーメダワで昼食のパンを食べた。ここから今倉山の長い巻道あたりの紅葉黄葉が見頃だった。


 
 追分のベンチでtakeがスポーツ飲料を飲んでいる間に私は山々の見納めをした。ここから沢沿いに下り、藤棚で最後の休憩をして丹波へと下った。丹波つりセンターでは温泉のボーリング工事をしていた。売店でアイスを食べたtakeは多摩川の吊橋を渡り、バス停へと向かった。

コースタイム

11/1   裂石0900-千石茶屋0945~1010-第二ベンチ1115~20-上日川峠(ロッジ長兵衛)1202

11/2  上日川峠625-大菩薩峠0742~52-フルコンパ0830~40-ノーメダワ0931~0958-追分1043~48-藤棚1146~54-釣センター1240~49-丹波バス停1255 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

笛吹川の上流西沢渓谷を日帰りで歩く(奥秩父)8月24日

2014年08月30日 | 奥秩父・大菩薩

 8月は未だに不順な天気が続いている。山も週末になると雨模様の日が多かったが、この日の天気予報は曇りで雨は逃れられそうだった。妻が朝から横浜パシフィコで行われる行事に参加する予定が入っていたので、帰りが遅くなるように遠距離日帰りで笛吹川上流の西沢渓谷を歩くことにした。001

 8時過ぎに中央線塩山駅に到着した。それまでずっと朝寝していたtakeは、塩山駅を見て今日は宿泊が無いことをまず確認した。大菩薩など塩山駅は宿泊が絡むので、takeが心配するのももっとものことだ。004

 満員のバスに揺られて一時間、西沢渓谷入口に着いた。何度も来ているのでtakeも見通しがついたようで機嫌が良かった。林道を進み東沢との分岐ある橋を渡ったところからが西沢渓谷遊歩道だ。010

 遊歩道と言っても路肩を踏み外したら滑落するよなところもあるし気は抜けない。最初に現れる「三重の滝」の見晴台が昼食場所で、ビニールシートを敷いて弁当箱を並べた。008

 日帰り山行の昼食後一本目で、takeが唱える呪文のような「ヤーメーテ」は、沢の音に消されて前後のハイカーは気づかないようで今日は気が楽だった。不動の滝を眺める地点から沢を離れ、登りつめると林道に着いた。013

 takeは呪文を止めてここで麦茶儀式だ。ここからのトロッコ跡道歩きがこのコースで一番好きなところだ。甲武信山は木賊山に隠れて見えないが、奥秩父の主稜線や鶏冠山の奇岩を望みながら高低のない道を歩くのは楽しい。あっという間にネトリ橋を渡り来た道に合流した。016

   ここから15分ほどでバス停に着いた。ちょうど10㎞を歩いたことになるらしい。takeはバス停の先頭のベンチに座り持参のお茶を飲み、バスが来るまでの一時間15分をにこやかに過ごした。015_2

コースタイム
西沢渓谷入口0937-ネトリ橋分岐0957-西沢山荘跡1010-三重の滝1030~55-不動の滝1140-トロッコ跡林道1158~1204-ネトリ橋分岐1310-西沢渓谷入口1325
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年も緑の大菩薩峠を越えて丹波山村へと歩く(大菩薩)5月3日~4日

2014年05月07日 | 奥秩父・大菩薩

  5月の連休も半ばを過ぎた。takeは、2週間予定表を見ながら通所施設の休みと外出日とを理解し、通所施設の休みの日は家でゆっくりくつろぐ生活をしている。連休後半の3日4日に今年5年連続となる定番の大菩薩峠越えに行った。P5030001

  出発前の水曜日の朝、滅多に病気にならない私が急に発熱した。その日に病院に行き熱も下がり翌日から出社したが、喉の腫れだけが残った。そんなこともあったので普段なら丸川峠から大菩薩嶺を越えて翌日に大菩薩峠から丹波山村へと歩くのだが、計画を縮小し1日目は上日川峠のロッジ長兵衛さんまでで、翌日は峠越えとすることにした。P5030005

  早い時間の出発ではなかったのて゛、満員の電車は一本待ち座れる電車に乗って塩山駅に着いた。ホームからバス停を見ると長い列ができていたので、バス停の反対側の北口からタクシーに乗った。まだ裂石付近は桃の花が満開だった。乗務員さんに言わせると今年は二週間ほど遅いとのことだった。P5030007

  裂石は桜の花が盛りで今年最後になるであろうお花見をしながら歩いた。いつもの昼食場所の千石茶屋は何年か前までは廃屋で、最近建て直したが営業しているのを見るのは初めてだった。「軒下のベンチをお借りしてよいか」と聞くと快く提供していただいただけでなく、竹の子の味噌汁までごちそうになったがほんとうに美味しかった。P5030009

  ここから上日川峠までの道は私の好きな道だ。後ろから大勢の老人団体が早いピッチで歩いて私達を抜き去っては、すぐ休憩(自主的)するのでまた抜き返した。takeは急登になるとまさに牛歩の歩みとなるが、一度も休まないのでその団体を振り切ることができた。まだ新緑前のブナ林が現れると上日川峠も近く、ロッジ長兵衛さんの屋根を見つけたtakeは「あったねー」と行った。P5040011

  もう10回以上宿泊しているせいか、takeは小屋をよく理解している。また山小屋のご主人もtakeの場合毎回同じでなければならないことを理解し、風呂の順番や、食事の位置等にも配慮していただけるのでありがたい。夕食後部屋に戻ると天窓の屋根から星が良く見え明日の好天を約束してくれた。P5040015

  朝食を食べすぐ出発した。小屋前のキャンプ場はカラフルなテントで賑っていた。気温は4度でカッターシャツ一枚ではやや肌寒かったが、やがて陽があたると気温も上昇してきた。富士見平で今年一番見事な富士山の景色を堪能した。また大菩薩峠では南アルプスがそれこそ一望のもとに俯瞰できた。P5040014_2

  展望を楽しんだら丹波山までの長い峠道だ。歩きやすいのでペースもやや早めだ。雲取山・飛龍山の展望地のフルコンパで、takeと菓子を食べ次のノーメダワで昼食のパンを食べた。この辺りからツツジの花が見えるようになり、緑も少しずつ色がましてきた。追分のベンチで奥秩父の景色を最後に眺め丹波山村へと下った。P5040019

コースタイムP5040023

裂石1005-丸山峠分岐1030-千石茶屋1047~1112-上日川峠1253

上日川峠0615-福ちゃん荘0642-大菩薩峠0735~45-フルコンパ0823~28-ノーメダワ0920~51-追分1035~45-藤ダワ1140~48-丹波つりセンタ1245~55-丹波バス停1300

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする