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taketake山旅日記

自閉的傾向を持つ重度知的障害者の長男と私の山歩きの記録

taketake山行お休みで父一人が大菩薩に行く(番外編)11月4日~5日

2017年11月07日 | 奥秩父・大菩薩

    11月4日は三人でロッジ長兵衛さんに宿泊して、定番の大菩薩峠越え丹波コースを歩く予定だった。しかし当日朝、takeを起こすと37度2分の熱がありガラガラ声だった。これは無理だと思い、「お山はお休み」宣言をしてからが大変だった。

   take自身が納得するため、ザックを開梱して衣類や用具をかたずける等の要求が飛び交い、弁当や食料は隠した。次は通常の土曜日パターンにする為、帰宅した日の夕食のカレーの肉の撤去や土曜日に飲むコーヒーを出すことをtakeは要求した。その後はソファーに寝そべり、私に「話し合い」に早く行くことを命じた。(説明は非常に難しいが、takeは完全週休2日制だが私は違うので、土曜日は働きに行くときもそうでない時も「話し合い」に出かけるというストーリーになっている)

 二時間ほどしてほぼ鎮静化し始めた頃、takeがうたた寝状態になった。この混雑する連休に早くから宿を予約していたこともあり、どうせ家を追い出されるのならと家人の了解を得て一人で大菩薩に行くことにした。あわただしくザックを再梱包して忍び歩きで家を出たのだ。もう遅い時間だったので大菩薩嶺には登らず、その日は裂石から上日川峠まで歩き、翌日予定通り峠越えすることにした。登山口の裂石に正午前に到着し久しぶりの一人に山歩きを始めた。



千石茶屋から上日川峠は人も少なく紅葉・黄葉の見ごろでした。

翌日の朝、福ちゃん荘先の富士見平から見た富士山です。

大菩薩峠からは冠雪した白根三山が見えました。

飛龍山はいつ見ても雄大な感じがします。

雲取山は大混雑だったようです。2017年に2017mの雲取山の広告の影響でしょうか?この峠越え道では1パーティー3人しか会いませんでした。

標高が低くなるとまた紅葉が見事な色になってきます。

丹波バス停には11時の到着ですが、バスや電車の待ち時間が長く家に着いたのは16時頃で、家に置いておかれたtakeは熱も下がり、元気に私の明日の予定を確認しました。

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夏の終わりに西沢渓谷を歩く(奥秩父)8月27日

2017年08月28日 | 奥秩父・大菩薩

 8月最後の日曜日だ。この日は家人の帰りが5時を過ぎるので、ロングコースを歩こうかと思ったが、東京は再び夏の気温になり、低山歩きではそこまで気力も湧かない。往復の交通には時間がかかるが、歩きは10㎞ほどの西沢渓谷を散策することにした。take11歳が最初で3年ぶり7回目となるお馴染みコースだ。

  塩山駅に着いてびっくり!西沢渓谷入口行きのバス停に長蛇の列だ。何でも終点手前の道の駅を起点にしたトレラン大会の開催日らしく多くのランナーが来ているのだ。バスは席に座ることをモットーとしているtakeなので次のバスまで待とうと思っていたら、増発バスがやってきて着席することができた。

  終点バス停で降りたのは数人、私達はすぐに車道を歩き、西沢山荘から吊り橋を渡り西沢渓谷へと進んで行った。トレラン大会は道の駅から少し下ってから黒金山に登り西沢渓谷遊歩道の終点がゴールで、今日のコースとはバッティングしないようだった。  

   最初の本流の滝が三重の滝で、ここの展望テラスが指定昼食場所だ。記念撮影する人になるべく邪魔にならないように(結構邪魔かも?)テラスの隅にシートを敷いて昼食をとった。ここからは遊歩道をゆっくりと歩いた。takeは昼食後恒例の「ヤーメーテー」コールを始めたが、沢の音に消されて周りには殆ど気にならない。

  コバルトブルーの淵や幾つかの滝を高巻いて、七ッ釜滝をすぎると遊歩道も終盤だ。不動滝の手前からぐんぐん登って森林軌道(トロッコ)跡地で渓谷遊歩道は終わりだ。ここに黒金山への登山口があって、今日開催されているトレラン大会のゴールになっていた。

  takeが麦茶儀式を終え、トロッコ道を歩き出した。トレラン大会の運営スタッフはランナーの迎え入れ準備をしていた。平坦な道で緩やかに下っていくトロッコ道はtakeのお気に入りだ。機嫌よくいくつかの橋を渡りながら歩いた。

  林道にでてネトリ沢橋を渡ると来た道に合流する。アスファルトの道を下り、西沢渓谷入口のバス停に着くとバスが停車していたので早速乗車した。トレラン参加者がまだ戻ってないのでバスは空いていた。予定より早めに塩山駅に戻ってきたので、電車の時間を調整し、家人の帰宅から一時間後に家に着いた。

 コースタイム

西沢渓谷入口0937ー西沢山荘1000ー三重の滝1020~40ー七ッ釜滝1125ー森林軌道跡地1140~45ーネトリ大橋1244ー西沢渓谷入口1257  

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花と緑の大菩薩を歩く(大菩薩嶺)5月6日7日

2017年05月09日 | 奥秩父・大菩薩

   30日に奥多摩の鷹ノ巣山を歩いてから、中2日で連休がスタートした。昔は、休みだからと公園などに連れ出し、それがかえってtakeの不安定化を招いていた。生活はカレンダー通り、ただ通所施設だけがクローズしているという状況がtakeには納得し易いということが分かってからは、連休中の山歩きも原則、週末としている。



 ということで5月6日の土曜日に今年初めての宿泊山行に出かけた。5月定番の大菩薩で、コースは昨年と同じ丸川峠から大菩薩嶺を経てロッジ長兵衛に宿泊、翌日は大菩薩峠を越えて丹波に下る道だ。

 高尾駅で甲府行に乗り換えて塩山に向かった。連休の後半は天気不安定との中期予報の影響で、3日から5日に集中したせいなのか電車は驚くほど空いていた。塩山駅から三週連続となるタクシーで丸川峠入口まで入った。takeはここで朝寝から目覚め、機嫌よく歩き始めた。



 天気は中期天気予報に反して晴天だ。少し暑いぐらいだが、尾根歩きは気持ちよい風が吹き抜ける。咲き始めたトウゴクミツバツツジと新緑を眺めながら丸川峠へと歩いた。



  丸川峠で昼食を食べて大菩薩嶺へと進んだ。連休後半とあってか、頂上付近の登山道の氷化箇所も少なく、軽アイゼンなしで登れた。たまたま頂上には誰もいなかった。(この時期珍しい)takeはスポーツ飲料を飲んでいる間に私はセルフタイマーで自分の記念撮影をした。

 雷岩から唐松尾根を下る頃からtakeは宿泊が気になるのか、「ホテル」と連呼した。福ちゃん荘まで降りると次は入浴後に飲むジュースが気になるようだった。ロッジ長兵衛に着くとすぐ売店に行きファンタグレーブが、置いてあるのを見て安心したようだった。長兵衛主人が「あと五本しかなくなって気になっていたんてますよ」と、気にしていてくれたことが嬉しかった。


 翌朝は上層好天で南アルプスがくっきりと見えた。昨夜11時間睡眠のtakeは朝食を済ませると、ザックを背負い、機嫌よく大菩薩峠へと歩いた。大菩薩峠の介山荘のトイレに私がよっている間に、takeはすたすたと方位案内石柱の上に腰を掛けていた。自分でもいけない事とは思っているらしく、「いけません」の一言で降りてきた。



 

 

  ここからは、GWウィークでも人の少ない丹波村への峠道だ。大菩薩峠から巻道を歩き、尾根に出たところのフルコンバで二回目の休憩だ。ここでtakeは普段食べないマーブルチョコの小箱を自ら選んで食べた。(takeはチョコレート類は食べないことになっている)



 

   尾根上を更に歩いたノーメノタワで昼食のパンを食べた。このところ定着したカレーパンとアンパンだ。高度が下がり緑が徐々に濃くなってきた。次の休憩場所の追分は緑がまぶしいほどだ。takeはここでスポーツ飲料を飲んだ。


 
 尾根から沢に下り巻道を進み最後の休憩を藤棚でとった。ここからは東側の舗装路を歩くことにした。出発時に時計を見ると、11時頃だった。13時半のバスに乗る予定だったが、これなら12時2分のバスに乗れるかもと思ってからピッチを早めた。takeも坂道は機嫌よく走ってくれたので、11時45分には丹波釣りセンターの売店に到着した。



 おかげで余裕をもってtakeは「モナ王」アイスを食べることができた。吊り橋を渡り、バス停に着き、スパッツを外し靴ひもを緩めて〆の伊右衛門を飲み干した頃、始発のバスがやってきて、二人だけを乗せて出発した。

コースタイム
5/6 丸川峠入口0835-丸川峠1028~50-大菩薩嶺1219~25-雷岩1231-福ちゃん荘1310-上日川峠1329(ロッジ長兵衛)
5/7 上日川峠0622-福ちゃん荘0644-大菩薩峠0728~36-フルコンバ0805~10-ノーメタワ0855~0915-追分0955~1005-藤棚1052~1100-丹波釣りセンター1145~50-丹波バス停1155
 

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新緑とツツジ咲く甲州アルプスを歩く(大菩薩)5月14日15日

2016年05月17日 | 奥秩父・大菩薩

 春から社会人になった次男が社内研修を終え、木曜日に赴任先の博多に旅立った。「じゃあ行ってくるから」と言って出かけたが、この先同じ屋根の下で過ごすこともないのかなと思うと感傷的にもなる。初めての一人暮らしなので家内は土曜日曜日と引越応援で博多に行くことになった。そこで私とtakeは通い慣れた大菩薩「ロッジ長兵衛」さんに宿泊することにした。

  

 丸川峠入口までタクシーで入る。ここから沢沿いに少し歩き、尾根に上がって急な峠道をゆっくりと歩いた。ここかしこにツツジの花が咲き、瑞々しい新緑とあいまって、とってもとってもいい気持ちだ。天気は晴れだが霞がかかり遠望はきかない。約2時間、takeのお弁当コールに熱がこもってきた頃丸川峠に着いた。

  

 丸川小屋前のテーブル・イスを使わせていただき昼食にした。着いた時、小屋周辺に人はいなかったが、食べてる間に何組かのパーティーが登ってきた。

  

 昼食を終え、大菩薩嶺へと歩いた。GW頃は道が氷化していたりして注意が必要だが、この時期はのんびりと歩ける。大菩薩嶺の頂上に着くと、途端に人が多くなるのは毎回のことだ。記念撮影をするにも順番待ちだ。アクエリアスを飲み終えたtakeは飛びっきりの笑顔でカメラに収まってくれた。
  

 ここから先はtakeの「お泊まり」コールを聞きながらの下りだ。ちょっとした人混み状態の雷岩からがれた感じの唐松尾根の上部をゆっくりと歩いた後は一目散に福ちゃん荘の屋根をめがけて下った。二時前にロッジ長兵衛さんに到着した。部屋に荷物を置くとtakeは吹き抜け二階廊下のソファーに寝転んだ。一番風呂に入れて貰い、takeはジュース、私はビールと缶酎ハイを飲んで夕食までの時間をくつろいだ。

  

 翌朝は5時半起床で6時から朝食をいただいてから出発した。外は霧がかかっていたが、まずまずの好天気。今日はお決まりの大菩薩峠を越えて多摩川最上流の丹波村へのコースだ。福ちゃん荘の先の富士見平からうっすらと富士山が顔をのぞかせていた。

  

 上に登るにつれて霧も薄れてきたが大菩薩峠から南アルプスは見えず残念だ。takeは峠に着くや方位盤の上に腰を下ろしてしまった。「いけません」と私が言うとうれしそうな顔をしたから確信犯なのかもしれない。ここから先はガクンと人が少なくなる。峠が雑踏状態でもこの道だけは静かだ。昨日同様、新緑とツツジの花を楽しみながら歩いた。フルコンバで一本取り、次のノーメダワで昼食にした。泊まりの二日目の昼食は昔から山崎製パンのランチパックを持って行くのでtakeは「サンドイッチ食べる!」と言う。今回消費期限が前日の製品しか家のそばの店に無かったのでカレーパンを代用に持ってきた。最初見たときはtakeも抵抗し「サンドイッチ出す!」と言っていたが、切替は早く「パン食べる」と言ってカレーパンとアンパンを食べた。
  

 ノーメダワから追分へは小菅側の巻き道だが、所々倒木が道をふさいでいた。小さな沢を巻くところでは倒木に土石が堆積し、これはどうしたものかと思ったが、倒木にそって高巻きし乗り越す事ができた。そして追分のベンチに座ってアクエリアス休憩とした。追分は雲取山の好展望地だが霞で姿は見えなかった。追分から稜線を離れ沢に降りてから再び山腹を巻いて藤棚のコルに着いた。takeはここで麦茶とビスケットを食べた。藤棚と言っても公園のような藤棚があるのではない。しかしそこら中の樹木に巻きついている藤の紫色の花が咲いていた。
  

 いつもはここから遊歩道を貝沢沿いに下るが、去年通った時も道は悪かったし、また倒木やら巻道の崩れもあることを予想して東側の舗装路を下ることにした。藤の花を眺めながら林道を下り、小菅への車道にでると丹波村の村役場もすぐだった。川沿いに売店のある丹波フィシングセンターを目指して歩いていると、12時を知らせる有線放送が村内に流れた。博多で次男の引越を片づけ、福岡空港を12時半に出発した家内は15時半に家に戻り、13時半のバスに乗った私達は17時過ぎに無事家に到着した。

コースタイム
【14日】丸川峠入口0833ー丸川峠1030~53ー大菩薩嶺1225~33ー福ちゃん荘1324ー上日川峠1345
【15日】上日川峠0618ー福ちゃん荘1324ー大菩薩峠0728~32ーフルコンバ0806~14ーノーメダワ0904~25ー追分1009~15ー藤棚1105~15ーフィシングセンター1202~1210ー丹波バス停1215



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年末温泉山行で三窪高原を歩く(大菩薩)12月29日

2015年12月30日 | 奥秩父・大菩薩

  take小学二年の冬からほぼ毎年年末に宿泊山行に行っている。通年営業している山小屋に行くこともあったが、なにしろ寒くてしょうがないので、最近は低山を歩いて近くの温泉に宿泊するのがパターンだ。宿探しも面倒なので一昨年、昨年に引き続き笛吹市の石和温泉「簡保の宿石和」を予約した。山は甲州市から奥多摩に抜ける途中にある柳沢峠から歩く三窪高原にした。ここは多摩川の源流にある笠取山から南に長く伸びる尾根の末端にあたる。春はレンゲツツジの名所、冬は南アルプスの展望台として知られている。

 

 中一日での山歩きという変則的な日程に対して、朝のtakeの出方が分からなかったので、やや早めに起きて準備をしたが、スムーズに対応ができ塩山駅にも早めに着いてしまった。駅前でレンタカーを借りて出発した。レンタカーに乗る時はCDの音楽を鳴らすがtakeの決まりだか、レンタカーのカーナビ操作に手間取っている時に「CD!CD!」とtakeから言われるとやや焦る。

   

 いつも大菩薩登山口になる裂石を通り過ぎ、思っていたより立派な道を走っていくと柳沢峠に着いた。峠の茶屋は閉まっていたが公共駐車場のトイレは配管も保温して冬季も使用できるようになっていた。身支度を整え「三窪高原」と矢印の着いた道標に従って歩き始めた。広葉樹の葉が落ちた雑木林はよく陽が射して気持ちが良い。40分ほど歩くと柳沢の頭に着いた。木々に遮られるものの展望は良かった。そこから更に進むと休憩用の小屋があったので昼食にすることにして弁当箱を並べた。

   

 昼食を終えまた歩き始めるとほどなく「ハンゼの頭」というピークに着いた。ここが一番見晴らしの良いところで南アルプスは甲斐駒から聖までが並び、間近には雲取山から続く奥秩父の嶺、そとて横綱の富士山が堂々たる姿でそびえていた。「とってもとっても良い気持ち」でtakeは足でステップを踏んでいた。ここからまた少し歩いたdocomoの無線中継所を終点として柳沢峠に戻ることにした。

  

 帰路は笠取林道を通ることにした。途中木立の中を流れる沢は氷結していた。takeは「自動車! 自動車!」と言ってしきりに次の予定確認をしていた。帰りついた柳沢峠から見た富士山は陽の傾きで着いた時より少し薄れた姿だった。

コースタイム

柳沢峠0920-柳沢の頭1010-休憩所1025~45-ハンゼの頭1050~1100-電波塔-柳沢峠1152

 

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