打倒!破廉恥学園(改)

ブログのお引っ越しです。旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと書き散らかすブログです。

フェイス・ファーマー

2016-02-18 21:31:46 | 徒然
私は夜の入浴時に髭を剃ることにしている。

大抵の成人男子は出社前にピシっとするのだろうが、私は髭が薄いタイプらしく、一日二日ほど剃らなくても特に顔面に大きな影響がないのだ。なので二日目の入浴時にT字カミソリで髭をそっている。T字を使う理由は、電気カミソリでは髭が柔らかくて綺麗に剃れないからだ。それにT字の方が髭を剃っている実感が手に伝わってくるし、手応えが良いと「おお、今年は豊作だでや」と行ったこともない場所の方言で喜んでしまうのだ。

で、今夜がその収穫の夜だったのだ、髭剃りを顎に這わす度に、湯を張った洗面器で洗っていると、洗面器の湯面にプカプカと浮かぶ髭と、沈んだままの髭の二種類あることに気づく。おそらく髭を剃る前に塗っている石鹸が影響をしているのではないかと思うが、とある話を思い出した。

農業・園芸の話。良い種を見分けるために、種を水に一昼夜浸すのだそうだ。種を水につけて、浮かんだものは中身の入っていない悪い種で、沈んでいる方が中身のしっかりした良い種だとか。良い種の方が発芽率が高いのだという。

……もしかしたら、髭にも良い髭と悪い髭があるのかもしれない。沈んだ髭は栄養がしっかりと行き届いており、浮かんだ髭には充分な栄養が行き渡っていなかったのではなかろうか、と。湯面に浮かんだ髭を手で掬い、しげしげと眺めてみる。指の腹でしごいてみる。なるほど、発芽しそうもない髭だ。スカスカの髭だ。

かといって、沈んだ方の髭が発芽しそうかというと、それはやはり体毛なので発芽することはないだろう。したらチョー怖いし。しかし顔に生える髭の濃さが人によって違うのは、痩せた土地や肥えた土地があるように、髭がよく育つ顔と育たない顔があるのだろうか。まあ、どれだけ豊かに髭が収穫されたとしても、結局は流してしまうのだから、これ以上考えても詮なきことか。
コメント
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