きてます きてます

昨日の『しくじり先生』はミスター・マリックが出ていました。当時、まだ子どもだった私には窺い知れない苦労があったんですね。マリック全盛期はコロコロコミックで『サイキッド謎丸』というマンガが連載されていて、マリックっぽいキャラクターが出ていたような気がします。というかハンドパワー人気に当て込んだ作品ですよね。

で、子どもの頃の私はマリック人気もあり手品が好きでした。昔、マリックは「手品ではなくハンドパワーです」と言っていたけどやはりあれは手品ですよね。本屋では手品の本がいっぱい売られていて、私も子ども向けの手品本を買ってもらいました。

それに掲載されていた「水に息を吹き込んだだけで牛乳に早変わり！」という手品に私は心を踊らせました。なんと息を入れるだけで水が牛乳になるなんて……。すごい！！

私は早速コップに水をいれ、ストローを挿入。フッと息を吹き込んでみたのですが、当然ですが牛乳にはならない。おかしいもう一度……やっぱりならない。インチキじゃないか！と激おこぷんぷん丸（←今頃になって使う）になったことを思い出しました。笑わないでください。まだ小学生になったばかりのボーヤの時分の話です。まだこの世のシステムなんかもよくわかっていないわけですよ。本当に水から牛乳ができると考えていたのです。

要は手品のネタの部分だけ読んで、タネの部分を読んでいなかったんですよ。実はその手品に使う水はただの水ではなく石灰水だったのです。石灰水は二酸化炭素に反応して白く濁るから、牛乳のように見えるというわけで。実際に牛乳に変化するわけじゃないんですね。ああ、懐かしい。

大河ドラマ「花燃ゆ」第弐拾六話感想

今週のサブタイトルが「夫の約束」で来週が「妻のたたかい」か。あきらかに禁門の変をクローズアップさせる気はない感じだな……と、思ってはいたのですが今週は現在の長州藩がどれだけ追い込まれているかとか、なぜ京で久坂たちが禁門の変を起こさねばならなかったのか、がきちんとドラマとなっていましたね。でもね、それが幕末ドラマだったら普通なんですよ。それが、普通。

で、やっぱりまた文パートがドラマのストッパーになるんですよね。必ず勢いが削がれてしまう。なんだろう井上真央を一定時間映さないといけないって契約でもしたのかな？　してそうだよなぁー。どうせこれからほぼ出突っ張りになるだろうから、中盤の山場となる禁門の変くらい志士中心でいいのにね。来週は鷹司卿に蹴り飛ばされる久坂（予告ではわからなかったけど、多分久坂だよね）が観れるかな。

私の好きな大河ドラマ『新選組！』でも禁門の変はやりましたが、その際の好きなエピソード。全てが終わり松平容保が孝明帝に報告をするわけですよ。その時に帝が仰るのです。「我にはわからん。あの者（長州）たちは、何がしたかったのか？」と。それを聞いた容保のなんともいえない顔が良かったなあ。朝廷のために立ち上がった長州の想いが、当の帝には全く通じていなかったという悲劇。来週の大河もあれくらいを目指して欲しい。

おそらく来週、禁門の変は冒頭の１０分程度で終わらせるんだろうな。後は長州で高杉が吠え、杉家の人たちが嘆き、文がなんか決意表明するんでしょ。ここが視聴率回復の最後のチャンスだと思うぞ！　後は本気で面白くなさそうだもん。がんばれ！

あとそろそろ『真田丸』追加キャストや２０１７年大河ドラマの情報が出てきてもいいんじゃないか。まさかとは思うけど今年が振るわないから情報は差し止めにしているのではあるまいな？

興奮のアイスミルク

ちょっと風邪気味っぽかったので、風邪薬のんで20時には寝ちゃいました。で、起きたのが午前3時半。うーむ、ちょっと寝起きのタイミングを間違えてしまったな、と反省しきり。しかし朝起きたらまずアイスカフェオレを飲む、という私の日課は行わねばならない。前にもブログに書いたが、わざわざお高めのアイスコーヒーを通販で購入しているのだから。

冷蔵庫を開き、アイスコーヒーのパックを手に取る。軽い！？

しまった。もうパックの中身が残っていないじゃないか。冷蔵庫の中身がかさばるのが嫌で、新しいアイスコーヒーを冷蔵庫に補充しておくのを忘れていた。冷えていないアイスコーヒーなんて飲みたくない。今から新しいパックを冷蔵庫で冷やしても1時間は優にかかるだろう。気分が壊れた。もう今日は最悪の日だ。

このままプリキュアまでふて寝を決め込むつもりだったが、アイスコーヒーの隣に牛乳の紙パックを発見する。その瞬間、魔が差すというか……私の心に恐ろしい考えが浮かんでしまったのです。コーヒーがなければミルクを飲めばいいじゃない。しかもいつものように……。

そう、私はタンブラーに氷を詰め込み、そこに牛乳をそっとなみなみと注ぎ、さらにシロップまで投入してしまったのです。こんな発想、私にはなかった。

牛乳＝健康！　カルシウム！　白い！
シロップ＝糖分！　カロリー！　甘い！

これが私のイメージです。健康極まりない牛乳に、糖分の塊であるシロップを投げ込もうなど、思いもしなかった。健康業界は怒っていないだろうか。「うちのかわいい牛乳をシロップなんかと付き合わさないでくれ！」と。しかし許して欲しい。アイスコーヒーが冷えていなかったことが悪いんや。誰のせいでもありゃしない。

で、シロップ入りアイス牛乳。飲んでみたのですが……。ちょっと常軌を逸した美味しさですよ。濃厚なミルクにあま～いシロップ。考えてみたら美味しくないわけないじゃないですか。『はだしのゲン』で「ぎゃ～。おいち～い、甘くておしっこがもれそうじゃ～！」という台詞が（たぶん）ありましたが、まさにそれです。美味しくて甘くておしっこもれそう！！！！！

一番近い味は、ケロッグのコーンフロストを食べた後に残ったミルク。あれです。それよりも少し精錬された上品な味わいです。きっとコーンフロストが経由されていないからでしょう。たぶん健康業界は怒っているだろうな。しかし私は「お父さん！（誰だよ）二人の交際を認めてやってください！」と土下座をしたい気持ちだ。

こんな美味があったなんて……。30年以上生きてきてビックリだよ。今日は最高の日だ！

「江戸しぐさ」の虚

やっぱり江戸しぐさは存在しなかったみたいですね。そりゃそうだ。小学生の頃に落語クラブに在籍していたけど、古典落語の本には「時泥棒」も「うかつあやまり」も出てこなかったもんね。むしろデリカシーのない登場人物が笑い所になっているわけでして。ただ時泥棒いうフレーズは落語の題名にありそうだな、と思いましたが。

その……江戸しぐさに出てくる相手を思いやるそれぞれのものは良いと思うんです。というか大切なことですよ。ただ、別に江戸時代を引っ張りだす必要はないわな、と思ったわけで。おそらく子どもたちの興味を引くためか、または歴史的価値という箔をつけるためだったんでしょうけどね。

で、実在したという捏造をしてしまったばかりに、それを誤魔化すために江戸っ子大虐殺なんて荒唐無稽な話になってしまったんですよ。嘘を隠すために新しい嘘を吐いて、もう嘘だと告白できなくなっちゃったんじゃないかな。

これ嘘吐いちゃった方も悪いですが、歴史研究家もちゃんと「そんなものないよ」と言わないといけませんよね。おそらく「はは、ファンタジーやね！」と笑っていたものが教科書に事実として掲載されて初めて否定意見を出したんでしょうが……。うーん、そうだね。あまりにもありえない話は否定するまでもないって考えちゃいますよね。

もう一回いうけど、江戸しぐさの内容自体は悪いわけじゃないんだから、江戸要素を省き、きっちり道徳の授業で教えればいいのに。それとも今はもう道徳の授業ってないのかな。あれは必要なもんだと私は思うぞ。

反権力ソング

アイドルグループがイベントで、首相と特定の政党を揶揄する歌をうたったことで、市が後援を降りた件について。

その、なんちゅうかですね。言論の自由うんぬんは私もわかりますよ。でもさ、替え歌で特定の個人をバカにするだけでなく、その人の祖父まで持ち出すってのは、少なくとも私には「ヒドイことする連中だなあ」という感想にしかならんですよ。そもそも反権力を謳っている団体が、どうして権力の後援を頼ろうとするのか。

市が後援を降りた件に関しては、それは普通のことでしょう。公人とは言え個人を攻撃するような歌をイベントでうたう集団を後援するわけにゃいかんでしょ。それが例え首相じゃなくてもね。他の政党のことを揶揄したとしても、きっと同じことになっていたと思うよ。別にイベントを中止したわけじゃないから、特定の政党批判は権力のちからを借りずに自分たちでやるべきですわ。そうじゃなきゃ意味ないでしょうに。

あれ思い出しましたわ。『三国志』で袁紹の部下・陳琳が曹操を揶揄する檄文を送りつけた逸話。檄文には曹操だけでなくその祖父の批判まで含まれていたとか。曹操はそれで激怒したんですよね。ただ袁紹を倒した後、陳琳を文章の才能ありとして召抱えた曹操の器の広さはスゴいな、と

……それにしても件のアイドルグループ。まさかこんな風になっているとは。私が子どもの頃からあったグループですよ。なんだか寂しいね。