打倒!破廉恥学園(改)

ブログのお引っ越しです。旋風寺武流PLが意味もなくただ、だらだらと書き散らかすブログです。

『真田丸』第五話感想

2016-02-08 22:08:36 | 徒然
今回はややコメディシーン多めでしたね。特に伊賀越えはほぼコメディといって良かったでしょう。でも実際、あんな感じだったんじゃないかなと思わせるのが今作の家康のすごいところだ!(笑)

『真田丸』版本能寺の変のうまいなーと思うのは、本能寺の変本体を描くのではなく、その事件が起きたことで振り回される人々を描いていることです。そうすることで本能寺の変がどれだけ大きな事件だったのかを、浮き彫りにすることができるってわけですね。

作中で、一番の貧乏くじを引いたのが穴山梅雪でしょう。伊賀越えの途中、落ち武者狩りにやられちゃうわけですから。でも土壇場で主君を裏切って命を落とすという、小山田信茂と同じ末路になっているのが皮肉ですね。

可哀想だったのが滝川一益です。信長の死を知らずに、希望に満ちた様子でこれからの事を語る様は、滑稽なんだけど哀しいです。三谷幸喜の歴史物はこういう悲喜劇がたくさんあります。私はそれが好きなんだな。『新選組!』でも幕府がもうすぐ無くなるのに、幕臣に取り上げられたことを二人抱き合って喜ぶ近藤と土方の姿は、やはりおかしくて哀しかったです。

昌幸の「儂は海を観たことがない」とはどういう意味だったんでしょうかね。普段通りのいい加減な発言で、取り乱していた昌幸が本調子に戻っていることを示しているのかな。それとも自分が井の中の蛙だったと自嘲しているのか、はたまた天下取りという大海原に漕ぎ出そうと決意したのか。

なんにしても面白いです。視聴率もちょっと上がってよかったね!

そうだ。前回の話に戻りますが、土曜日の再放送では本能寺の変のシーンで映された月がカットされていたそうですね。たしかに私も本放送でそこを観た時は「おや?」と思いました。だって当時は太陰暦だから1日の深夜は新月のはずですもん。時代小説でも本能寺の変のシーンは、大抵は月のない深夜と表現されています。だから光秀も兵を動かしたんだろうし。

私はてっきり世を照らす月に薄雲がかかることで、信長の死を比喩したのかなと勝手に納得していたんですけどね。
コメント
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