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「ウェブ進化論」「グーグル」

2007年01月07日 | 書籍レビュー
 大手のインターネットの情報サービスは、かつての「メニュー型」ではなく「検索型」に移行している。これによって個人が発信する情報が、俄然影響力を増すこととなった。インターネットではブログが流行しているがこれと無縁ではない。今や、郵便、音楽、映画、ショッピング、報道、その他一般的な企業活動もインターネットにぶら下がっている。ここでインターネットは質的な変化を生じており、インターネットにぶら下がっている外の世界も否応なしにこれらの影響を受けている。何が起こっているのか・・・ということで、手軽な2冊を紹介したい。
[感想:★★★--:お勧めしたい]
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」(渋井真帆著、筑摩書房:ちくま新書)

 平成18年2月に出版された本で、グーグル、ブログ、オープンソース現象、アマゾン、ロングテール、Web2.0、グーグルとヤフー・楽天との違いなどについてとりあげている。これまで書いたものを集めて入れ込んだという感じもあり、特に後半で雑然としてしまった部分もみられる。そういった読みやすさといった観点で★を1つ減らした。
[感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]
グーグル~Google 既存のビジネスを破壊する」(佐々木俊尚著、文藝春秋:文春新書)

 平成18年4月に出版された、ジャーナリストの視点でグーグル(Google)は何をしようとしているのかをまとめた本である。それだけに、実例を多用しとても分かりやすく説明されており、2時間もあれば読めてしまう(一部、冗長な部分もあるので読み飛ばしてしまえばよい)。「グーグルについて知らない人」が最初に読むのに最適な1冊である。
 一時流行ったバナー広告が失速した理由、キーワード広告の仕組み、アマゾン、ロングテール現象、アドセンス、ブログ革命、ヤフー・楽天の限界の他、グーグルの問題点(グーグル八分、中国政府の検閲容認)にも触れている点が面白い。左の「ウェブ進化論」と重なる部分も多い。
 グーグルって検索サービスだよな、グーグルマップも無料だし、この会社何で利益を出しているのだろう?と疑問に思った方にぜひお勧めしたい本だ。


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