蘊蓄cafe

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布石の変化(割り打ち)(その2)

2011年02月07日 | 囲碁

 因に先日の「布石の変化(割り打ち)」以外の一法として、このような展開があるという。ただ、これも2年ほど前の情報なので、今どのように打たれているのか?・・・プロはかならず工夫をするので、このような傾向を知ると、布石(棋譜)を見ていて駆け引きが面白かったりする。

間違いのない手

2011年02月07日 | 囲碁
 囲碁で「厚みを築く」「力をためる」という打ち方は将来への先行投資であって、それをバックに戦いを仕掛け実利を得ようという戦略である。当然、相手に先に実利を与えるので、戦いが不発に終わったり互角の分かれで終わったりすると帳尻が合わず最終的には負けになる。投資は回収しなければならない。相手が初心者で間違う確率が高い場合はなんとかなるかもしれないが、高段になるほど間違う確率が小さくなるので相当力がなければ怖い戦略だろう。

 しかし、最初から「実利で先行」してしまえば、リスクになる戦いを仕掛ける必要がない。
 ただし、「実利で先行」するにしても、相手の陣容が「模様」から効率よく「地」に変化してしまうと一気に地合いのバランスが崩れてしまうので、ある局面でどうしても「消し」にいく必要が生じる。相手はそれを待っており、相手の石数の多い場所での戦いになってしまう。皆が趙治勲やカミソリ坂田であれば怖くないのだろうが、天下分け目の関ヶ原になると、最後に間違えた方が勝負に負けることになる。

 だから「実利で先行」するにしても相手の厚みが働かないような打ちまわしでリードし、相手がこのままでは負けと感じて戦いを仕掛けてきた時には、自分の石数が多いところでの有利な戦いに展開するか、自分の弱い石が全然ない楽な戦いになっている・・・というのが、戦わずして勝つ方法のなのかと。

 このような戦法として、先日の「戦わずして勝つ方法」の書では、両翼を許さない、厚みは早めに消す、両ガカリ定石の用法、カカリとワリウチの使い分け、ハサミやカカリを避ける方が乱戦になりやすい・・・との極意が解説されている。

 で、戦わずして勝ってみたいものだと(^^;