「カウンセラー」 2008年02月06日 | 書籍レビュー [感想:★★★★-:ぜひ勧めたい!]「カウンセラー」(松岡 圭祐、小学館文庫) 「催眠」「後催眠」「カウンセラー」と、松岡 圭祐の 小説(催眠シリーズ)を読んでみた。主人公嵯峨のクライアントに向き合う真摯な姿がよい。先が読めないストーリーと思い切った展開がすばらしく、類を みない心理ミステリーになっている。著者は、2年、臨床心理士として働いたことがあり、その際の知見、その後の新しい知見も盛り込まれているようだ。今回のクライアントは、ピアニストで、その嗅覚・聴覚がするどく分析される。「刑事コロンボ」を観るような面白さもある。