28. 4.11 (MON) くもりのち晴れ間....一便の【おにようず】欠航するほど....北よりの風強く、寒し....どうなってますか?
泉谷しげるの一節『春だというのに北風にあおられ、街の声にせきたてられ...』なんて、ぴったんこの一日でございます(>_<)
見島の“タニシ”のつぎは、ラスト....“ドジョウ”の話をしたいと思います。
Ⅱ ドジョウ
() 生息場所
ドジョウは、ため池、水路に田んぼと....お住まいは何処でもOKのヨロズ屋さんです。
池の中では深さもあり、餌も豊富なので背タケは短いが....いっちょ前にヒゲを生やしてそこそこの大きさになります。
網とかごが一緒になったような、捕獲用の仕掛けにご飯粒を入れてため池に沈めて一日、かなり捕れたものです。
父の時代は、ドジョウを生き餌にの大物釣りが流行っていたと聞きました。案外としぶといから、海でも良かったのでしょう。
私たちが中学生までは、フナを釣り磯の瀬から、浮き袋(フナの)をつぶして取れないように針とテグスで絡めて、ハンマー投げ
の要領で投入....ゆっくりゆっくりたぐり寄せると、ドンコ(アオリイカ)が抱きついてくれます。逃がさないように近くまで引き
タモ網ですくいます。.....淡水産は、独特の臭いが海の物には美味しそうに感じるのじゃないかな。
( 資料映像 )
() ウミネコの餌
見島が無医村になったときがありました。ちょっとして、韓国籍の宋先生が見島のためにと、家族連れで着任されました。
ややあって、もうひと方松岡という年配の先生も来られました。その松岡先生がある時、中学校へ負傷したウミネコを
「教材にと」でも言って置いてったのかどうかは定かでないが、何故か世話係の一人になり、防火水槽(小さいプール並)に
カゴのような小屋を浮かべて飼うことになりました。片方の羽が折れてたようで、逃げることはなかった。
こいつの名前を「マツオカ」と呼んでたのには、みな笑ってました。
彼か彼女かわからないが、「マツオカ」の餌取りに行こうと言うことになって、“ドジョウ”を与えてみようとなりました。
水路とかをタモで土ごと掬ったりで、給食の丼にあふれるぐらい捕りました....「マツオカ」は食ってくれるのか!?
とそんな心配をよそに.....すするかのように、あっという間にたいらげました。苦労して捕ったのに全部いっぺんに...
こいつ、弱ってたふりして....ちゃんと食欲はあるじゃないかと....それから二度とドジョウ捕りはしませんでした。
というのも、「」マツオカ」が一宿一飯のお礼も無くどっか、居なくなったのです。“食い逃げ”されたとか言ってたっけ...。
しばらくは、空き家の小屋だけ浮いてました。
( 資料映像 )
() 手溝かき
見島の田んぼを稲刈り時期、乾燥させるのに両手の巾に後ずさりしながら排水路を造る...これを【手溝】をかくと言います。
畦の反対をゴソといい、特に上から水が落ちるところは、ぐるりになるので大変です。およそお盆前の盛夏、稲と草の間で、
うるさいブトなんかに邪魔されながら、熱中症で倒れる寸前になることもしばしば.....ポカリや麦茶を常備しながら....
一度水を落としても、もう一度かかないと....溝が浅くなったりもします.....トホホホと嘆きつつも、コンバインを入れるためには
そんなある時、重大発見をしました.....。ほぼ乾燥しやや固くなったた溝を少し掘り下げると、“ドジョウ”がいるのです。
なんと.....丼一杯なら、すぐに捕れました....ここからが、ひとアイデア.....また、食べてみることに....。
きれいな水に.....ちょっとだけ泳がせてぬるぬるをとり....こっそりしょう油汁をつくる....わからないようにかき玉汁に。
知らんふりして....まずは父に....どうやら気づかずに食べている....やがて「イワシと思ってたが、どうも臭う」....
そう、ばれてはしまいましたが、そこそこに美味そうに食べていた....身離れもイワシっぽい....けど泥臭い....ソノハズ。
( 資料映像 )
★★★ 田んぼやため池などなど....淡水産でも泥や藻がかんでくるものは、性急に食べようとしないこと....【教訓】
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