マイペースで行こう

東村山市内のキリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、18年目に入りました。

適切な危機管理

2009-02-04 17:26:07 | 教会の風景
礼拝説教の聖書箇所 出エジプト記17:1-7 「つぶやきと争い」

後に「マサ(試み)」もしくは「メリバ(争い)」と呼ばれるようになる場所での出来事。

飲み水が不足していることで民は、モーセを非難しました。
その勢いは相当なもので、モーセは民に殺意さえ感じています(4)。
確かに、水不足は死活に関わる深刻な問題でした。
ですが、水不足という問題はここで初めて経験したのではありません。
少なくとも、荒野に入ってすでに一度はありましたし、その解決も経験していました(15:22-25)

ですが、再び類似した危機に直面して、民はどのように反応したでしょうか?
つぶやきと争いという行動に出ました。
その態度の根底には、「主は私たちの中におられるのか、おられないのか」(7)という不遜な問いかけがあります

主は、そのような民に対して、なお憐れみ深く接しています。
モーセに岩から水を出すようにと命じます。
その際の行動についての指示には、主の意図が見られます。
「民の前を通り」(5)
「イスラエルの長老たちを幾人か連れ」
「ナイルを打ったあの杖を手にとって出て行け」
岩から水を出す行為が主ご自身の御業であると確認するようにとの促しです。
民は非常に強情で頑なでしたが、それでも主は民を憐れみ、忍耐していました。
そして、主はご自身がイスラエルの民とともにいることを示し続けました。

危機の時こそ、真価が問われます。
悲しいかな、選ばれた民は確かに不遜でどうしようもありませんでしたが・・・
主はそれでも見捨てないで憐れみを忘れませんでした。
イスラエルの民の姿を教訓として、私たちも自らの姿をわきまえて、
いよいよ主の臨在と憐れみを確認していきたいものです。
危機に直面した時、拠り所となるべきは、私たちとともにいてくださる主です。
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