マイペースで行こう

東村山市内のキリスト教会の牧師のブログです。更新も内容もマイペースですが、18年目に入りました。

その時は逃避? でも、その先に・・・

2010-08-03 14:29:29 | 教会の風景
日曜の夕方には、Youth For Jesusという集まりを続けています。
この前の日曜日は、新約聖書 使徒の働き13:13から学びました。

第一次伝道旅行の道中の出来事の記録です。
キプロスでの宣教を終えて、今度は小アジヤに向かいます。

「パウロの一行は、パポスから船出して、パンフリヤのペルガに渡った。
ここでヨハネは一行から離れて、エルサレムに帰った。」

伝道旅行をしている一行に変化がありました。
まず、著者ルカの一行に関する表記が、バルナバ先行からパウロ先行に切り替わります。
そして、助手として同行したヨハネ・マルコが一行から離脱します。

この箇所で、ルカはヨハネ離脱の理由に関して詳細を述べていません。
かろうじて、15:38で「仕事のために同行しなかった」ということを、私たちは知ることができます。

そして、その理由とともに、複合的な要因も考えられていて、このような主張があるようです。
* いわゆるホームシックになった?
* エルサレムのユダヤ人信者である彼には、異邦人宣教への理解や適応が難しかった?
* ハードな宣教旅行プランについていけなかった?

いずれにしても、当時まだ若かったヨハネ・マルコは同行することに耐えられませんでした。
また、ここでの彼の行動を巡って、後にパウロとバルナバが別行動になってしまうという事態も生まれました。


しかし、その後の彼にどのようなことがあったのか・・・
伝承によれば、アレキサンドリア、エジプトの地域での宣教に協力したようです。
彼がどのような経験をし、どのように人々と関わったのか・・・詳細は分かりませんが・・・
聖書の記録からも、ヨハネ・マルコの成長があったことは分かります。

それは、晩年のパウロの手紙から知ることができます。
「・・・マルコを伴って、いっしょに来てください。
彼は私の務めのために役に立つからです。」(2テモテ4:11)
あと、もう一つの手がかりは、マルコの福音書の執筆です。


以上のように、初代教会もいろいろな人間模様の中で、福音宣教が進んでいきました。
ひとりの人の成長も、神の不思議な御手の中にあって、その輝きに磨きがかかるのだと思います。

もちろん、失敗や誤りを奨励したり、うやむやにするつもりはありませんが・・・
人は、ときには前に進めず、立ち止まってしまうことも、逃げ出してしまう弱さを持つ存在だと私は思います。
だからこそ、その人がきちんと整理したうえで、新たに一歩を踏み出せるように理解し、協力したいと常に思っています。
また、それと同時に、私自身も失敗や誤りはありますので、常に主の憐みを仰ぎつつ、自らの進むべき道を問い続けています。

ついつい長くなってしまいましたが・・・
最後に、この日のユースの夕食です。
うどんでした。
トッピングもお好みで。
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