高倉設計事務所のブログ

建築設計事務所の日常をチラリと報告

投入堂

2014年11月01日 | 建物探訪

少し前の話ですが、鳥取県に行ってきました。近いようでそこそこ遠い鳥取。あまり行く機会も無く、考えてみると小学生以来の訪問。久しぶりに訪れたのは、前々から是非見てみたいと思っていた建物があるからです。

三徳山三佛寺の奥院。投入堂(なげいれどう)と呼ばれる建築物。国宝です。ほぼ垂直な岩壁の僅かな窪みに文字通り、投入れられたかのように建っています。

美しいとかスゴイとか一般的な感想の前に、一体どうやって建てたのかを考えるのは悲しい職業病。現代でも「ここに寺を建てるぞ!!」とか設計士が言ったら、職人さんに「おめえバカか!出来るわけないだろ!」って怒られるのは間違いないですね。

ちなみにこの建物は平安時代の作。昔のヒトはホントにスゴイ!

一見無造作に見える柱も、手前の2本を極端に長くしているのはおそらく意図的。より浮遊感を演出するためのデザインだと思います。斬新です。古い建物だけど斬新すぎです。

投入堂までは最寄りの駐車場から1時間弱の道のりですが、多少気合が必要な山道です。危険な箇所もありますし、事前によく調べてから行くことをお勧めします。

 

 


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