高倉設計事務所のブログ

建築設計事務所の日常をチラリと報告

湯布院でいろいろ考える

2008年01月10日 | 建物探訪

大分県の湯布院町は温泉で有名なところですが、それ以外にもセンスのいい宿やカフェ、様々なショップや美術館などが混在しているとても魅力的な町です。建物も素材をうまく生かしたものが多く、建築が風景をより美しくしているなと感じます。今回はそんな湯布院で気になった素材、ディテールをご紹介。



写真左。三和土(たたき)の床。畳かむしろで上から押さえつけて表情を付けたもの。光が当たって出来る微妙な影に惹かれました。

写真右。木で仕上げられた外壁。幅、そして厚みもランダムな木。張り方もユニーク。均一なものよりも何かとても自由な感じがします。どちらの写真も温泉宿「無量塔(むらた)」にて。




写真左。鋼板の平葺きで仕上げた天井。外壁や屋根にはよく見られますが、天井の仕上げに使っているのは初めて見ました。自然素材ではないですが、以外に温かみのある仕上げだと感じました。少し歪んだ部分が手仕事の痕跡を残しているからでしょうか。イタリアンダイニング「artegio 」にて。

写真右。竹を使った天井。竹というと和風なイメージですが、赤く色を付けることでモダンな空間のアクセントとなっています。キレイ。お茶の専門店「桐屋」にて。

どれもありふれた素材を使っていますが、そこに一工夫加えることで建築はこんなにも美しく、生き生きとしたものになるのだ!ということを語っているような気がしました。湯布院恐るべし。勉強になりました。


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1 Comments

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湯布院を一度、一日、 (NORDIC)
2008-01-11 11:57:15
時間をかけてみたいと考えてますが実行できてません。どうも、ルートが私の感覚には合わないようで、別府とか、福岡県筑豊とかに行ってしまいます。しかし、湯布院は官民の具体的努力がされたよい街だと判断しています。(詳細は省略)財政も比較的、他の九州各地にある同規模の自治体より優秀です。
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