北京郊外にあるテーマパーク“世界公園”でダンサーとして働く
タオ(趙濤:チャオ・タオ)。
皆から「姐さん」と慕われるしっかり者だが、心の中では移り行く
周囲の変化と自分の未来に不安を隠しきれなかった。
そんな時、恋人のタイシェン(成泰生:チェン・タイシェン)が
他の年上の女性に惹かれていること知る・・・。
激しい変化を遂げる北京とそこで懸命に生きる人々の姿を描いたドラマ。
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外国に憧れ、少しでもいい生活をしようと
田舎から北京にやってきて働く若者たちが
寄り添いあって生きる様には温かい気持ちになれます。
しかし、彼らの現実は厳しくて、本物の世界を夢見て来たけれど、
結局は「世界公園」という「作り物の世界」から出られないまま。
何かを得たくても、彼らはあまりにも非力で
捨てることも変えることもできず、同じ毎日が繰り返されていく。
そんな希望のない焦りと孤独な日々が淡々と綴られ
やりきれない、鬱蒼とした思いがにじみ出ていて
観ていて切なくなりました。
最近の中国は、経済の勢いのよさばかりが目に付いていたのですけど
社会主義という枠を保ったまま、資本主義経済を推し進めているので
日本以上に『勝ち組・負け組』の差が顕著なのですね。
置かれている状況は違えど、私も『勝ち組』とは言えない
『だたのパンピー』なので(涙)
彼らの抱える心情にはかなり共感できました。
映画館を出てからも、なにかこう考えさせられてしまう
いい意味で「重い」作品でした。
見に行けてよかったね。
私もこの映画を見たら重たくなりそう・・・
>同じ毎日が繰り返されていく
そうなの、そうなんだよね。
環境が違うとはいえ、心情は同じだわ。
色々な事をもがいてもがきまくって、ほんの小さな「チャンス」という穴を見つけ切り開いていくしかない。
(また、意味不明な発言)
昨日は、いつもの「壁」にぶつかって、1日中イラついて家の中をグルグルしてた私(笑)
なんだか、メラメラしてきたわ~(単純バカ)
この賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の作品は娯楽性が皆無なんで
途中、意識が無くなりそうになることもあるんだけど
結局、観に行っちゃうのは
「希望を持ちながら不安も抱えてる」そんな心情を描くのが上手いからなのよ~!
私も「変えたくても変えられなくてもがく」一人ですからねぇ><
若者たちの苛立ちや葛藤はとても身近でしたわ(凹)
ん?また「壁」登場?スパン早いな~(笑)
けど、乗り越えられそうな雰囲気だからよかったわ♪