「眼下を見下ろす?」
“高層ビルから眼下を見下ろす”
昔、このビルもそういう表現がピッタリだったような記憶が ・・・
当時(1977年頃)、
このビルの最上階から 「360°パノラマビュー」 しても、大阪市内に
ここより高いビルは、中之島?に1棟あったかどうかだったと記憶しています。
今は、50棟以上あるのではないでしょうか ・・・ 。
「盛者必衰の・・・」
昔は経済成長の象徴のような感慨もあった高層ビルですが、現在の大阪では
南港のWTCのように採算ベースにないビルや街中で活気が薄れているビルは、
少しバツ悪そうにひっそり佇んでいる印象があります。しかし一方で、新たに
建てられたベイエリアやリバーサイドの超高層マンションからは “何が悪いねん?”
と悪態を吐く言葉さえ聞こえてきそうで、そのギャップに何故か、腹立たしさや
虚しささえ感じてしまいます。
世の中の常ですが、旬なモノは脚光を浴び威風堂々たる姿形に見えるものです。
しかし、全てのモノに旬があるかどうかは別として、大なり小なり必ず盛衰はあり、
持て囃されたあと、往々にして厳しい現実に遭遇するものです。ほとんどのケース
が時間的な価値の目減りです。しかし、人の場合はその人の継続努力や新たな
魅力を発揮して “捲土重来を期す” ということもできるのですが、ビルの場合、特に
雑居でテナントを集めているケースでは、そのテナントの要素が間接的にビルの
価値まで動かしかねません。この辺りに虚しさを感じるのかもしれません ・・・ 。
( “沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあわはす” )
「大阪パワーを!」
写真中央は、JR大阪駅の改修工事の様子です。
さて、どんな表情でお目見えするのでしょうか ・・・ ?
個人的には、「大阪らしさ」 を “これでもか!” というほど発揮・発信するような
大阪パワー溢れる駅(駅舎)にしてほしいのですが、まあ、無いでしょう ・・・ ね。
■ 街的興趣 ■
目線を上げれば
それが目標となる
目線を落とせば
そこに支えがある
同じ目線でライバルと
激しく競い合う時ほど
自身の手元 足元は
見詰め直すべきである
街は
そう、語りかけている
街が
そう、語りかけてくる ・・・
第五大成丸