海を見ていた午後 / 荒井由実
あなたを思い出す この店にくるたびに
坂を上って きょうもひとり来てしまった
山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く三浦岬も見える
ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった
あのとき目の前で 思い切り泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず
窓にほほをよせて カモメを追いかける
そんなあなたが 今も見える テーブルごしに
紙ナプキンには インクがにじむから
忘れないでって やっと書いた遠いあの日
作詞 作曲 / 荒井由実
1974
■ 昭和譜心 ■
青空が
少しのぞいて
夏空が戻ってくるのか
午後にはいつもと違ったリズムで
穏やかな海が見える静かな店へ行きたくなる
海辺は若者で賑わっているだろう
そんな炎天下より山手の
カフェでゆっくり
この曲を
逸楽
第五大成丸