昨日は終戦記念日であったが、すっかり忘れていた。（もうろくしたもんだと、我ながらあきれ返ってしまった。）７５年前の小学3年（当時は国民学校と言っていた）の時で、東京で空襲で焼き出され、命からがら疎開してきたこの田舎で、天皇陛下の終戦の放送を聞いた。よく聞き取れなかったが、部落の区長さんが、「戦争は負けたのだ。」と涙を流しながら皆に言い聞かせていたことを思い出した。あの日から７５年、８７歳老化もかなり進んでいるようだ。終戦記念日を忘れても仕方がない年になってきた。
ドラッグストアでアリナミンドリンクを買いに行って、自転車のカギをなくしてしまった。家に合鍵があるので、歩いて家に帰り、その足でまた、ドラックストアに行って、自転車に買い物を積んで帰って来た。片道3キロ位あって、その往復６キロ、暑い日中の中、汗ダクダクデ、帰って来た。毎日の朝の散歩で、鍛えていたが、さすがに、日中の暑い盛りの歩行は答えた。途中日陰を見つけて、休んでいたら、自動車を止めて、「どうかなされましたか？」と声を掛けられ、「自動車でお送りしましょうか？」と、・・日本という国は本当に良い国だなーと思った。
子どもたちと孫が来た。ここ2・3日家内が元気がなく、暗く沈んでいる日が多かったが、子供たちと（息子と孫）娘がやって来た。途端に家内の表情が明るくなって、元気いなった。
老夫婦二人きりの、単調な、特段会話もない生活では、明るくもなれないようだ。自分は努めて明るくふるまっているが、いずれにしても老夫婦二人きりの毎日の生活では、明るくもなれないのかもしれない。せがれ、娘、は近くに住んでいるのだから、つとめて、暇を見つけて顔を出すように頼もう。
昔から梅に鶯と言われていたが、最近は我が家の庭に（庭などと恥ずかしくて言えないような庭）鶯が止まって泣いている。最近の鶯は、この暑い夏の日にも鳴くのだろうか。どうも季節の感じが、子供のころと違ってきたようだ。蝉の「ひぐらし」は夕方鳴いていた記憶だが、早朝の散歩のとき、神社のそばを通ると、「ひぐらし」がたくさん鳴いている。我が家がここに引越ししてきた当時は、夜は虫の鳴き声もうるさいくらい鳴いていたが、今は自動車の通る音しか聞くことがない。その割には、けっして開けているとは思えないような、たたずまいである。
昭和20年の８月６日、自分は小学校（当時国民学校と言っていた）３年生であった。毎日の通学でアメリカの艦載機の機銃を受けながら、恐怖に明け暮れながらの通学で、戦中の短い夏休みの時、この原爆のニュウスをラジオ放送で知った。この時、恐ろしいという感じはなく、これで戦争は終わって、毎日空襲で怯えながら通学しなくて済むと、ほっとした覚えはある。唯、戦争に負けると、アメリカの奴隷にされると言われていたので、また、別の心配が出てきたことを、思い出した。いずれにしても、戦争は勝っても、負けてもいいことはないような気もする。
