朝の散歩で田のあぜ道を歩いていて、驚いたことに５月の連休に田植えがされた稲が、もう、稲の株がだいぶ大きくなっていた。自分の子供の頃（６月田植え）とは農業技術が格段に進んでいるのだろう。それはそれでよしとしても、最近の田んぼを散歩していても、カエルを１匹も見かけることが出来なくなってる。春先の小川にもオタマジャクシはほとんど見ることが出来なくなっている。秋は秋で田んぼにイナゴが１匹も見られなくなった。某デパートで懐かしいイナゴの佃煮が売っていたが、いなご一升は、白米１升の3０倍ぐらいの値段になるように感じたことがあった。こんなことを言うと、古い人間とバカにされるかもしれないが、所詮、小学校の（国民学校）最初の教科書が「サイタ、サイタ、サクラガ、サイタ、」の戦前の古い教育を受けた人間なので致し方ない。
我が家を立てた当時、庭木が全くなく、いろいろと友人に分けてもらった庭木も、背丈が大きくなって選定作業が自分の年齢を重ねるにしたがって、高所作業が出来なくなって、庭木の頭を切ってみじかくしないと、この歳では高い所は怖くなってきた。今日は実生で生えた赤芽モッコクの剪定で頭の部分を80センチほど短くつめた。実生から大事に育てた木で、親しくしていた友人からもらったものであるが、俗にいう「寄る年波には勝てない」で、切ってしまった。庭木の背丈をつめるのと同時に、自分の寿命が短くなるような気がしてきた。
今年はさつき盆栽の花が、咲き始めに長雨に会い、ろくに咲かずに花ぐされに会い、楽しむことが出来なかった。 今日諦めて１日かかりで花後の手入れ、選定を済ませた。 来年の花を期待しながらの手入れである。 尤も来年は自分の健康がどうか、花は咲けども自分の健康が怪しい。 ８６歳にになると、内科(高血圧）整形（腰痛）眼科（目のカスミ）歯科（虫歯）等々、診察し、全く診察のない日が稀である。 したがって来年は花など鑑賞できるかどうか、疑問である。
夕方、東京の孫から（大学生）「誕生日おめでとう」のメールがあった。それまで自分の誕生日であったことが気が付かなった。自分も86歳になったという事だ。この頃は物忘れが時たまあり、高血圧で近くの医院に行っているが、診察日を忘れることが多々ある。自分の誕生日も孫からのメールで気がつくようでは、いよいよ認知症の始まりかも知れない。常日頃「終わりは、ピンピンコロリで」逝きたいと思っているが、誕生日を忘れるようでは、認知症の兆候の前触れ知れない・・・・・
