昨日市からの無料健康診断がきたので、早速受けた。おかげさまですべてクリアした。胃カメラも全く異常が見られず、仕事をしている成果肥満体にもならず、エコー写真でも内臓には脂肪が全く見られず、健康に関してはまず、優等生だとのお墨付きをもらった。でも仕事柄年寄りだけの家へ仕事に行く機会が多く中には片方が欠けてしまって、一人暮らしの家がある。それを見ていると長生きも考えものだと何時も思ってしまう。特に男が残された一人暮らしは全くみじめなものだ。そんなことを考えると健康診断ですべて良いという結果が、もろ手を挙げて喜べることだろうかと、考えさせられる。良く言われることだが、「人生ピンピンコロリが一番幸せだ」良く言われるが、今の世の中長生きが必ずしも幸せとは限らないような気がしてきた。自分も78歳になるがボツボツあの世行きも考えておくようだ。
昨日は今年初めての植木や仕事をした。朝今年一番の寒さで気おくれがしたが、お客さんとの約束もあり仕事を始めた。いまはホカロンなど便利なものがあって、寒さはそれほど感じなかったが、何分にも手がつめたくて閉口した。夏の頃熱中症になりかけたときこんな思いをするのなら、冬の作業のほうが楽だと皆と話ながら仕事をしたが、冬の手の冷たさを感じたら、やはり夏のほうがいいような気がした。また夏の暑い日の作業が始まれば、冬のほうが仕事は楽だと思うに違いない。全く人間とは身勝手に出来ている者だと、つくづく思う一日であった。
正月も終わって明日は成人式だ。自分の成人式は５７年前だった。当時の成人式は今の成人式からは想像もできない質素なものだった。女性は晴れ着など着てくるものは全くなく、男性はほとんどがジャンパーで中には背広を着てきた者も何人かあった。式は各中学校の講堂で行ったが、村長の挨拶並びに我々の将来に期待を寄せる励ましの言葉だった。テレビなどでみる今の成人式からは想像も出来ないような成人式で、もちろんカメラなど持っている者など全くいないし、当時の事は今の世人式を迎える人には見せようにもないが、でも各人将来に対する夢や希望は人一倍持って自分の働き場所に戻っていた。でも世の中今のようになることなど全く想像もできなかった。唯がむしゃらに働くだけで、今日のいたっている。最近成人式を向かれる若者が、幸せそうに華やいでいるのも、我々世代が貧しい中でも頑張った結果だろうと、ひそかに思っている。
兄弟会が今日東京でした。久しぶりで電車に揺られて東京に向かった。車中窓から外の景色を見ていると、随分様変わりしたものだと、ただ驚くばかりだ。自分が東京から地方へ仕事を変えて電車に揺られて来るときに見ていた景色は全く見られなくなった。当時も冬であったが、畑には麦、小麦、田圃には菜種、蓮華草で青々としていたものだ。今車窓から眺めているとほとんどが乾燥した土の色しか見当たらず、当時畑であった所が最近の建築様式の家がたくさんできていた。まあそれは良いとして冬の間、畑を何も作らず開けておくのはなんとなくさびしく感じた。もっとも地方に来てもう50年になるのだから、変わらないのがどうかしているのかもしれないが、若かりし頃見た景色が何となく懐かしく思い当時のころを未練にも思う。
