昨年6月 某お得意さんの植木仕事が終わったとき、その時のブログに「願わくは、来年も元気な姿で」と記したお得意さんへ今年も行って作業をした。作業の日程を決めるのに、何度か電話をしたが、電話に出ることがなかったが、数日後電話があり、植木の手入れをお願いしたいとのこと、そして入院、退院を繰り返していたので、電話に出ることが出来なかったとのこと。今日仕事に行って、奥さんの顔色は昨年より良く見えた。この分では、今は医学も進歩して、癌に利く薬も良いのがあるそうで、元気ではないが、昨年よりは、いいように見えた。作業が終了して、来年の作業予約票を受け取ったとき、「えっ」と思った。毎年作業依頼は、奥さんの名前で申し込んでいたのが、主人の名前で申し込みが書いてあった。よくテレビで芸能人が、癌にかかって「余命何ヶ月と言われた」と聞くが、この奥さんもそういわれて覚悟してるのだろうか？ここのお得意は8年もずっと仕事をしていたのだが、次年度の申し込みを、主人の名前で申し込むのは初めてだ。子どもも女子高校生で、主人も勤務が遠いので朝早く出かけるようで、家庭の主婦としては、一番大変な時なのに・・・。次年度の作業予約を見て、やっぱりだめなのかなーと、心を痛めた。帰るとき門のところまで出てきて、来年もよろしくね・・と言われたとき、いうに言われぬ思いがした。
今日は日曜であるが、ここの所雨が降る日が多かったので、仕事のほうが遅れてしまったので、仕事を（植木屋仕事）した。帰ってきて自宅の車庫で道具の手入れをしていたら、最近我が家の裏に引っ越してきた家の３～４歳の女の子が、おじちゃんなにしているの？と聞かれ、「ハサミを切れるように研いでいるの」答えたら、「そんな大きなハサミ何を切るの？」「どうして石でこすると切れるようになるの？」と、やつぎばやに聞かれ、閉口した。でも、ここ何十年も幼い子供と話をしたことなどなかったので、一日の仕事の疲れもすっ飛んでしまった。近所に子供たちがいるということは、生活にうるおいがあって、毎日の生活が明るくなったようだ。
大型連休も今日で終わりだ。明日からは植木屋仕事が始まる。しばらく仕事をしていないので、体がなまってしまったので、今日は天気もいいようなので、散歩も少しコースを延ばして、かなり時間をかけて歩いて来た。ほとんどの田んぼは田植えが終わっていて、田んぼの水面を吹いてくる風が気持ちよく感じた。かなり遠くまで来た時、1反分の田んぼに（今はヘクタール表示だが、自分にはヘクタール表示はわからない）蓮華草の花がいっぱいに咲いていた。もう、しばらくの間、蓮華草など見たこともなかったので、非常に懐かしく感じられた。子供のころあの蓮華草の咲いている田んぼで転がりながら、竹馬の友と遊んだことが懐かしく思た。もう、その竹馬の友もほとんどが物故者になって三分の一ぐらいになってしまった。８０歳にもなると何時自分もお迎えに来るかわからないが、こんな子供のころを懐かしく思うのはやはりボケてきたかな。
大型連休もあと二日になった。毎年のことだがやはり読書と散歩、パソコンで終わりになるようだ。散歩で何時もの田んぼを回っていると、もう、田植えがほとんど終わっていた。今はこの辺でも大型田植え機で「アツ」という間に終わってしまうようだ。田んぼの周りを歩いているとカエルの鳴き声が聞こえてくる。カエルの鳴き声なぞこの頃はめったに聞いたことがない。久しぶりにカエルの鳴き声を聞くことが出来た。子供のころはカエルの鳴き声が夕方などはうるさいほど聞こえたが、最近ではなかなかきくことも、この辺ではできない。ちょうどこの頃は麦の刈り取りが始まるころで、ヒバリの鳴き声や空高くヒバリの姿が見らてたのだが、今は麦畑もないし、ヒバリの鳴き声、姿も見ることが出来ないようになってきた。農業も子供のころとはずいぶん違ってきたが、休耕地も多くなってきて、雑草がずいぶん生えている。これからの農業もどうなるのかなあと思いながら、散歩をした。
いよいよ大型連休が一昨日から始まった。テレビでは、海外や国内の各観光地へルンルン気分で出かける姿が報道されている。それに引き換え自分の連休はなんとさもしい次第だ。年金暮らしであるから毎年そうであるが、近くの山林へ行って山草取りである。何時もなら、タラの芽、コシアブラがたくさん取れるのだが、今年の冬は暖冬のせいでちょっと遅く、大きく育ちすぎてしまって、いい状態ではなく収穫もかなり少なかった。毎年お隣さんへおすそ分けをしていたのだが、今年はそれが出来なかった。何時も連休になると思うのだが、自分たちもテレビに出ている人たちのように、ルンルン気分で旅行を楽しみたいと思っているが、３５年勤め上げたて退職したときの記念に、、５泊６日の京都旅行を最後に、それ以来どこにも旅行をしていない。現役のころは、競輪、競馬、パチンコ、麻雀、いろいろ誘いはあったが、一切やらず、酒、たばこも吸わずに頑張ってきたのに、どこで足を踏み外したか、この６月で８０歳になるというのに、なんと寂しい話だ。退職の時の京都旅行は、高校の修学旅行費が出せなく、行くことが出来なかったので、これだけはと思い無理をした。真面目にコツコツと働いていても、貧しい暮らしからのスタートは、貧しく終わるのかもしれない。
