音盤工房

活字中毒&ベルボトムガール音楽漂流記

ジョス・ストーン 『マインド、ボディ&ソウル』

2006年12月09日 | Joss Stone

マインド、ボディ&ソウル(期間限定スペシャル・プライス盤)(CCCD)
 

マインド、ボディ&ソウル(期間限定スペシャル・プライス盤)(CCCD)
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2004-09-15

お薦め度(★★★★★)

 黒人と錯覚しそうな太く、張りのある歌声。アルバムだけを頼りに聴くと、彼女が白人であることに意外感さえ覚える。長い金色のヘア。鋭く釣りあがった眉。大柄で腰太な体躯。それでいながらインタビューで喋っているときにふと見せるはにかんだ笑顔。そのギャップこそがジョス・ストーンの魅力だ。これは、全曲クラッシック・ソウルのカヴァーで固めた『ザ・ソウル・セッションズ』のあとに、間を置かずにリリースした彼女のセカンドアルバムである。

 『マインド、ボディ&ソウル』。このタイトル。云いえて妙である。彼女の現在の心境をストレートに表現したアルバムタイトルになっている。前作『ザ・ソウル・セッションズ』ではどちらかといえばジョス・ストーンという歌手を知ってもらうためのデモ的な意味合いをもったアルバムであったのに対し、今作『マインド、ボディ&ソウル』では彼女が歌いたかったソウル・ミュージックが素直に音盤の隅々まで行き届いている。前作のブルース色はやや薄れているものの、全体的にポップな味付けが施されているのが特徴である。

 途轍もない大型新人が現われたものである。「白いアレサ・フランクリン」と異名を取るのも頷けるというものだ。ソウルの長い歴史の中でもジョス・ストーンの登場は最大級の収穫であろう。★印評価を五つまでのところ、ひとつ増やしたい心境である。

JOSS STONE"YOU HAD ME"


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