音盤工房

活字中毒&ベルボトムガール音楽漂流記

デイヴィッド・リー・ロス 『クレイジー・フロム・ザ・ヒート』

2007年04月15日 | David Lee Roth
クレイジー・フロム・ザ・ヒート

 クレイジー・フロム・ザ・ヒート
価格:¥ 1,628(税込)
発売日:1989-03-10

お薦め度(★★★★)

 きょうはこれを聴く。デイヴィッド・リー・ロスの初ソロ・アルバム 『クレイジー・フロム・ザ・ヒート』。彼の事は…もう説明は要らないよね。元ヴァン・ヘイレンのヴォーカリスト。『1984』の成功のあと突然、バンドから離脱してしまったけど…。バンド仲間との仲たがいも当時は噂されていたし、音楽的方向性の違いっていうのが一番濃厚な線かな。このアルバムを聴くとROCKの固定観念をもっと別の段階に引き上げてくれる。

 本作は4曲収録のミニ・アルバムながら内容は濃い。ビーチ・ボーイズの「カリフォルニア・ガール」などのカヴァー曲で構成された通好みの粋なアルバムである。驚くのは、「カリフォルニア・ガール」のバック・コーラスに当のカール・ウィルソンとグラミー賞受賞者のクリストファー・クロスが参加していることだ。豪華で、彼らしいPOPな味わいのあるアルバムである。ヴァン・ヘイレンでは表現できなかったヴォーカル・パターンをソロで十二分に試している感がある。さすがに歌が巧いね。声を張り上げるだけが能じゃない! ノリだけがROCKじゃない!そう思わせるロック・アルバムだ。きょうは車のオーディオでガンガン行くぜ!

David Lee Roth/California Girls