音盤工房

活字中毒&ベルボトムガール音楽漂流記

イチロー3千本安打に思うこと

2008年07月30日 | 日記・エッセイ・コラム

 Ichiro

 イチロー選手が29日の対レンジャーズ戦の一回第一打席で初球をヒットさせ日米通算3000本安打を達成した。日本では張本勲(3085本)に次ぐ快挙だ。時間の問題だと思われていた3000本安打だが、張本勲の日本記録は最早射程距離となったし、このまま順調に安打を積み重ねて行けば4千本安打も夢ではなくなる。ピート・ローズの持つ4256安打の米大リーグ記録を抜く日はいつになるんだろうか。

 それにしても張さんはこの偉業に対して激励の言葉を寄せていたけど心中は穏やかではないはずだ。なんせ自身の持つ日本記録を塗り替えられる時がすぐそこまで迫っている訳だから。あるテレビ番組でも「このままだと日本記録を抜く日も近いですね」と言った司会者に激怒した張さんが「イチローの記録は日米通算であって、私の記録は日本で作った記録だから比べようもない」と豪語していたようだが、傍からみると当然ながら負け惜しみの感は拭えない。確かに日本と米国だと投手の質や戦略も異なり、張さんが主張するように犠打や敬遠策が多い日本の野球に比べて、米大リーグは強打者にも真っ向勝負を挑むからヒットの確率はそれだけ多くなる。他にも球場の芝生の状態が日本と違ってヒットが量産し易い環境があるとか言ってたよな。まぁ張さんの言ってる事も判らんでもないけど、記録なんて数字上の事で状況云々なんて加味されない。イチロー選手が日本新記録を達成した時、果たして張さんはどんなコメントをするんだろうか。このまま順調に行くと、早ければ今シーズン終盤、遅くとも来シーズン序盤には日本新記録を達成する事になるんだろうから。

 きっと活躍するだろう。きっと記録を作るだろう。そんな我々の期待に応えられる選手がどれだけいるだろうか。海を渡った異国の地で地道にひとつの記録を築き上げる孤高の野球選手は、「目標は45歳まで野球を続ける事。夢は50歳」といってのける。イチロー選手にとって3000本安打も次の偉業を成す上での単なる通過なんだろう。鈴木一朗。今後もこの日本人としては余りにもベタな名前の野球選手が到達する偉業の数々から眼を離せない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿