トロイの遺跡から約150km南下した町アイワルクはエーゲ海に面しており、そこがトルコ二泊目の宿でした。付いた時は暗かったのですが、夏場のリゾートシーズンには盛況なことでしょう。欧米の観光客がトルコの沿岸部に来るのは夏が多いとのことです。
ホテルには画像:Aのとおりプールがあり、撮影時は20:30頃でしたが、ゴミ取りのメンテナンスをしていました。画像:Bは各部屋のバルコニーを撮影したモノですが、おし . . . 本文を読む
角岡伸彦著、新潮文庫刊
国内のホルモン食のレポートがメインですが、何とイタリア、アメリカ、韓国なども取材し、自ら様々なホルモン料理を味わい、その食文化の背景も披露しています。初めは気楽な本と思って読んでいましたが、ホルモン食の多くが、差別を受け、社会的な弱者であった人びとのものであったことや、沖縄で豚肉が定着した経緯など、幅広く深く、ホルモン食の実相を描き出しています。力作です。
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最初の観光地は「トロイの遺跡」です。ギリシャ神話に登場する遺跡であり、シュリーマンが著した「古代への情熱」を読んで以来、一度は訪れたいと念願していました。
トロイは、トルコの最西部(画像:A)に位置しエーゲ海の対岸がギリシャです。ギリシャの諸都市が繁栄した当時、エーゲ海沿いの都市の一つであったこの都市は、現在も発掘が続けられており、観光客が多く訪れています。
遺跡は高台の端にあり、長い間に以前の都 . . . 本文を読む
2009年公開の日本のSF映画です。何となく見たことあるのでは、と感じていたら、以前見た「真・女立喰師列伝」の一遍の舞台設定に沿って作られた映画とのことです。全体にB級映画のテイストが溢れていますが、菊地凛子さん、黒木メイサさん、佐伯日菜子さん、藤木義勝さんが出演しており、声のみでイアン・ムーアさんが出演しています。広大な荒れ地が舞台で、四人の俳優さんだけが登場し、ウナギのお化けのようなキャラを倒 . . . 本文を読む
イスタンブールに到着した翌日は、トロイ遺跡に向かいました。図の通り、陸路をバスでギルボリ(図ではゲリボリ)まで4時間弱の行程でした。ギルボリからはフェリーで海峡を、対岸のラプセキ(図では「ラープセキ」)に向かいました。黒海からマルマラ海を経由し、地中海に流れ込む海峡です。
海峡の渡海時間は30分程度でした。画像Aは出発したギルボリ港方面、Bはラプセキ方面です。画像Cの通り、どこでも見掛けるカモメが . . . 本文を読む
松原聰監修、成美堂出版刊
本書は以下の構成です。
第1章 鉱物の不思議:鉱物の様々な性質や種類、使用形態などを概説しています
第2章 鉱物のしくみ:鉱物の生成過程、種類、特性などを概説しています
第3章 鉱物の種類:代表的な鉱物170種類を紹介してます
第4章 鉱物の採集:採集に必要なもの、服装、方法などを概説しています
写真やイラストを多用しており、分かり易くイメージが掴みやすい。地球の . . . 本文を読む
イスタンブールに到着してからホテルに移動し、やっと部屋に入室したのは、日本時間で午前5時30分頃でした。成田を出発した前日の11:20 から 18時間程度の後のこと。かなりへとへとでした。現時時間では深夜1時30分。さっさと寝ないといけません。
どこの国へ行っても共通した興味は、食事とトイレです。食事は当然として、最初に行った台湾で、使用済のトイレットペーパーを備え付けの容器に入れなければならない . . . 本文を読む
浅田次郎著、文春文庫刊
八編から成る短編集です。その内五編はモノトーンの哀しみとでも言うべき心情を描いています。特に「オリンポスの聖女」は、NHKの「ラジオ文芸館」で取り上げられ、印象に残っていた作品です。いずれの作品も日常生活のある時ある場所から始まり、次第に異世界へ導かれる感じです。「再会」は、あるいは人の人生の儚さを描いているのかも知れません。
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今までで最も遠いトルコへの旅行は、ウズベキスタン航空で、途中、タシケントで乗り継ぐことになっていました。予定では
●成田 => タシケント 4:40
●タシケント => イスタンブール 5:50
●合計 10:30
でしたが、本当に長かった。しかも、乗り継ぎのタシケントでも結構時間がかかりました。旅程表によれば(日本時間で) 成田 11:20 => イスタンブール 25:15 なので、約14 . . . 本文を読む
岡部明子著、中公新書刊
ヨーロッパの民族には様々あり、ローマ帝国の成立以後も、近代に至るまで多くの国が成立し崩壊してきました。しかし、今日の国家の枠組みで考えることが習い性になっているので、スペインも同様に単一の民族と考えていました。スペインはイスラムの侵功とレコンキスタの経緯から、小国が分立し、その後も複雑な経緯を辿り民族意識が根強く残っていることから、日本人の感覚からすると大変に分かり難いので . . . 本文を読む
初めてデジイチを購入し、マクロ撮影のため本レンズを購入しました。その後、純正のズームレンズを中心に使っていました。しかし、35mm と 50mm のレンズで、単焦点の画質に目覚め、2年振りに本レンズを手にし撮影しました。私は風景よりも、モノに目が行くので、アップで撮りたいことが多いのですが、フルサイズのデジイチだと、マクロ撮影は中々上手く撮れません。しかし、本レンズは、50mm の標準レンズで、し . . . 本文を読む
スティーブン・ジョンソン著、インターシフト刊
インターネットの普及は、現代社会に大きな変化をもたらしています。大きなものは、情報の伝達を基礎とした社会と経済活動の大きな利便性の向上です。本書は、そうした変化が、従来の集権的な社会システムに変わって社会運営の最適解をもたらす、古くて新しい可能性について述べています。様々な事例を取り上げており、大変興味深く理解しやすい内容です。私は特に「リキッド・デモ . . . 本文を読む
カメラ上達の王道は、とにかく沢山撮影することだと考え、機会を捉えて撮影に努めています。たとえば結婚式では、プロのカメラマンがいるので違った視点から撮影するなど。
以前、SIGMAの35mm F1.4 DG HSMを購入し、知人の結婚式で使った所、フラッシュなしでも、かなり使えることが分かりました。元々コンデジを愛用していたので、当時は35mmのレンズが普通に感じていました。しかし、デジイチで撮影し . . . 本文を読む
原著、早川書房刊
以前、原さんの著作「私が殺した少女」を読んで感激しました。本書は二冊目に手にしたものです。私立探偵の沢崎が主人公の六編から成る短編集です。それぞれのタイトルが内容を的確に表しながら、なかなか凝っています。そして、徹底したダンディズムが隅々まで染み渡り、「かっこいいなぁ~~」。それでいて主人公の生き方が不自然に感じられず共感できます。人間が上等な感じです。本作は、日本冒険小説協会 . . . 本文を読む
あの有名な作品をNHKラジオの朗読特集で聞きました。1908年に発表した第一巻から1915年に発表した第三巻までを60回に短縮したものを、村岡花子訳、市原悦子さんの朗読で聞きました。若い時分に赤毛のアンを読みましたが、半世紀近く前なので、ほとんど内容を覚えていませんでした。それを、あの市原悦子さんが朗読していますが、それが感動的に上手なのです。多くの男女の登場人物を、年齢や性格までを含めて演じ分け . . . 本文を読む