沖縄の旅：41：おしゃべり

沖縄で最期に乗ったタクシーの運転手さんに尋ねました。
「沖縄の人達は感じが良い。観光客だから気を使うのだろうが、自然体で感じが良い。何故なのでしょうか？」
その運転手さんに話し掛けると「沖縄の人はユンタクといっておしゃべりが好きなんです。泡盛を飲んでずーっと話します。余りくよくよしないで楽天的かもしれません。そんなことのせいかもしれません。」と話してくださいました。
今回の旅は完全パックツアーではなかったので、妻と二人で初めてのレンタカーによる珍道中。途中で戦争中の事を話してくださった年配の男性の穏やかな笑顔と過去の苦しみを「それなりに楽しかった」と振り返った物言い。居酒屋では、酒豪の妻に気遣ってチェーサーを持ってきてくれ、沖縄の飲酒の習慣をさらっと自然に教えてくれた若い女性。タクシーは三度乗りましたが、こちらから話し掛けると、程良い気遣いで話に応じてくれたタクシーの運転手さん。
観光地や食べ物、飲み物など、楽しい五日間でしたが、何よりも沖縄の人々の姿に触れて心に染みました。関東とは全く異なる人間関係に癒やされた感があります。とは言っても自分のこととなると、近所や親戚との付き合いが面倒で、次第に疎遠になっている事が心地よいと感じることも事実です。しかし、人に興味を持って穏やかに交流する事は出来るはずです。そう気付いた事が、今回の最大の収穫でした。