帰郷

海老沢泰久著、文春文庫刊 海老沢さんの作品は「満月 空に満月」と「F1地上の夢」の二冊を読みましたが、前者は井上陽水さんを取り上げ、後者はホンダが初めてＦ１にチャレンジして撤退するまでを描いています。 本書は六編の短編を含む作品です。それぞれに、場面も主題も異なりますが共通の「生きる不確かさ」を感じました。巻末で瀬戸内寂聴さんが解説しておられ、成る程と作品を振り返りましたが、私が感じたものとは幾分 . . . 本文を読む