父が亡くなってずいぶんとたった。もう何年になるのだろう。
葬儀は、今日のように蒸し暑い6月だった。
父に連れられて、勤めていた会社の野球大会に行ったことがある。私が小学校の低学年か、それともまだ入学前だったか、よく覚えていない。
場所は、旗の台の近くの雑草だらけのグラウンドであったように思う。
大人たちの歓声から離れて、私はグラウンドの隅で砂遊びでもしてたのかもしれない。傍に、小さなミニチュアのような薄紫の花があったことだけは良くおぼえている。
その花の名前を知ったのは、もちろん、ずっと後になってからである。
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