風 信(かぜのたより)

海風に乗せて

岡山、広島の・・・(4)

2013-04-21 | スミレ
続いては異形のスミレです。

不明種(1)、(2)とも山道の山側法面で見た有茎種のスミレ。
すぐ隣り合ってタチツボスミレとともに咲いていました。

不明種(1)の花はタチツボスミレより一回り小さく、
写真では分かりにくいですが、側弁に疎らな毛があります。
萼片の先端は鋭く尖り、付属体には切れ込みが見られる。
ただ切れ込みはすべてに見られるわけではなく半円を描くものも認められる。

花柱の先端は下向きに曲がっているようにも見えるが、
観察漏れ、おまけに写真もピンボケ??


不明種(1) 13.4.9 広島県

現地では気がつかなかったのですが、
上の蕾には本来の距の他に2本の角のような距が見えます。
ときたま鳥取でも見ますね。
種の同定に直接関係するものではないですが、
本当に私の眼は節穴ですね(笑)。


不明種(1) 13.4.9 広島県

複数の株がマット状に広がっています。
花は少なく写真の花を含めてわずかです。
葉の形状は円形~心形で、基部も心形、葉質はやや硬く厚いようです。


不明種(1) 13.4.9 広島県

葉の両面、茎、托葉に毛が密生します。
パッとこれだけ見たらアオイスミレですが、
托葉にはやや切れ込みがはいっているようで、
全縁のアオイスミレとは異なります。

異形の不明種(1)は以上ですが、
改めて、現地での観察の大切さを思い知らされました。
それとカメラの撮影技術、ピンボケ、手ぶればっかりです。
三脚使ってみようか。


不明種(1) 13.4.9 広島県


次に不明種(2)。
ろくな写真がないのですが、
見ての通り花弁が矮小化しとっても小さいのですが、
萼片は普通の大きさなので、ちょっと見にはスミレの花には見えません。
比較のために1円玉を置いてあります。


不明種(2) 13.4.9 広島県

萼片の形状は不明種(1)とほぼ同じ。
葉や茎に毛は目立ちません。
というかありません。
托葉はよくいう櫛の歯状の切れ込みが顕著です。

葉の形状等は不明種(1)と同様ですが、
不明種(1)で顕著だった毛は認められません。

 
不明種(2) 13.4.9 広島県            不明種(2) 13.4.9 広島県


 
不明種(2) 13.4.9 広島県            不明種(2) 13.4.9 広島県

不明種(2)もけったいなスミレですね。
初見は単にタチツボスミレの異常花と思っていたのですが・・・。

どうも隣り合って花を咲かせている不明種(1)と(2)は、
兄弟(姉妹)のような気がします。

ただの感ですが・・・。
ただの感じをそのままいえる素人は楽でいいですね(笑)。

見た目の違いは沢山あるのですが、
雰囲気というかそんな感じが良く似てるんですよね。

近かったらもう一度写真撮りに行きたいんですが、
一応隣県でも広島って遠いんです。



さすが広島は分水嶺を越えた南側、
上記のスミレのほか、鳥取では見たことのない有毛のタチツボなど、
変わったスミレも多かったですね。

もちろん普通のノジスミレやコスミレ、ヒメスミレ、シハイスミレ、
オオタチツボスミレ、ナガバノタチツボスミレなどとも出会ったのですが、
今回は割愛とします。

あ~、やっと終わった、終わった。
1週間連日の更新です。
でもなんか、スミレオタク見たいで、複雑な気分です。

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