Hon-Hai-MacBookとPS3の注文を獲得 -
(台湾 2006/10/27 電子時報)
これまではAsustek(華碩)が独占的にMacBookの注文を受けてきたが、Hon-Hai(鴻海)は07年から米アップルの15.4型MacBookを生産し、5月から出荷する模様。ただし、この情報について、Hon-Hai、Asustekともにコメントを避けている。
統計によると、アップルは今年第2四半期にインテルのCPUを搭載したノートPC、MacBookを発売し、第2四半期だけで販売台数は80万台に上った。アップルのノートPC販売台数は世界的な不景気の影響を受けることなく、59.5%成長している。
Hon-Haiは07年2月からソニーのゲーム機PS3の生産も開始する。今年ソニーはPS3を自社工場で生産するほか、Asustekにも生産を委託していた。Hon-HaiとAsustekはMacBook以外にPS3でも競り合うことになる。
Nokia-今後の研究開発・07年はインターネットを取り込む-
(2006/10/27 日経エレクトロニクス)
フィンランドNokiは26日に東京都内で記者説明会を開催し,今後の研究開発の方針について解説した。
同社上級副社長 兼 最高技術責任者(CTO)のTero Ojanpera氏は,今後の技術の注力分野として「インターネットの取り込み」「(S60などの)ソフトウエア・プラットフォーム」「アプリケーション・ソフトウエア開発者のための一貫性のあるアーキテクチャ」「複数の無線通信技術のサポート」を挙げた。特に07年は,インターネットの取り込みに力を入れるという。
「Web2.0」と呼ばれるような,ユーザー自身がコンテンツやサービスを開発するような動きがモバイル分野にも波及すると考えており,ソフトウエア開発者が多いJavaやFlashを採用するなど端末のオープン化を一層進めるとする。
無線通信技術については,「セルラー」「ブロードキャスト」「ホットスポット」「近接通信」の4種類に分類する。セルラー技術としては「LTE(long term evolution)」「HSPA」「W-CDMA」「GPRS/EDGE」「CDMA 1x EV-DO」,ブロードキャストは「MBMS」「DVB-H」「FM無線」,ホットスポットは「無線LAN」「UMA(unlicenced mobile access,ホットスポットにおけるGSMベースの音声/データ通信サービス)」,近接通信は「Bluetooth」「UWB」「無線タグ」「NFC(near field communication)」を挙げ,Nokiaとしてはユーザーや通信事業者の要望に合わせてすべてをサポートする方針。
会見に同席し同社の研究活動を報告したノキア・リサーチセンター東京 所長の中川義克氏は,「ある特定分野を磨くだけでなく,複数分野の融合があって初めて大きなインパクトを生む」と語った。携帯電話機を構成する要素技術としてパワー・マネジメント,材料,構造,カメラ・光学,エレクトロニクス,人間工学,通信技術,ソフトウエア,音声とビデオ,アルゴリズムなどを挙げながら,これらの要素をうまく組み合わせることで端末の価値を高めていくとした。さらに,現在の端末開発の中心になっている技術革新が,GSMやGPRSという従来の通信技術からインターネット技術へと移行する分岐点にいるという考えを示した。
NTTドコモ-置き忘れ時の自動ロック機能付き携帯電話-
(2006/10/30 日経)
NTTドコモは30日、携帯電話を置き忘れた際に自動で操作をロックできる機能を搭載する「P903i」(パナソニックモバイルコミュニケーションズ製)を11月1日に発売すると発表した。端末に同梱する「あんしんキー」を身に付けていれば、携帯電話から離れた際に自動的に電話発信やICカード機能の利用をロックできる。価格は3万円台前半の見込み。
「あんしんキー」によるロック機能を搭載する端末は今回の製品が初めてという。Bluetooth通信機能も搭載し、対応ヘッドホンを利用することでワイヤレスで音楽を聴くこともできる。
本体色は「ホワイト×パールストライプ」「ブラウン×シルバー」「オレンジ×オレンジ」の3種類。装着することで端末表面のデザインを変更できる「カスタムジャケット」10種類を各945円で別売する。
シーエフ・カンパニー-SDカード型の超小型レーザーバーコードスキャナ-
(2006/10/31 BCN)
シーエフ・カンパニーは、米ソケットコミュニケーションズ製のSDカード型レーザーバーコードスキャナ「SDScan Card 3M」を11月中旬に発売する。価格は5万3800円。
超小型レーザーバーコードスキャナ技術とSocket Battery Friendly SDIO技術を組み合わせた製品で、「Pocket PC」や「Palm PDA」などWindows MobileベースのPDAのSDスロットで動作し、バーコードスキャナとして使用できる。さらに、最新のレーザー技術を採用することで、壊れたバーコードや不良バーコード、読み取り困難なバーコードの読み取り精度も向上した。
PDAにカードを装着すると、付属ソフトの「SocketScan」が起動し、バーコードデータを読み取れるようになる。また、「Socketキーボードエミュレーション」ソフトで、WindowsまたはPalmアプリケーションに読み取ったデータをそのまま入力することができる。
世界最小のレーザースキャンエンジンを搭載し、カードの長さは66.4mm、重量は20g。電力消費はアイドルモードで15mA(50mW)。電源はスロットから取るため電池や電源アダプターは必要ない。
同社では、アプリケーション開発者向けに、Windows MobileまたはPalm OS用の開発セットを用意する。
マイクロソフト-プレゼン用リモコン機能付きマウス-
(2006/10/31 CNET)
マイクロソフトは30日、プレゼンテーションの操作とマウスの機能を兼ね備えたノートPC向けレーザーマウス「Microsoft Wireless Notebook Presenter Mouse 8000」(12月1日発売予定、価格9500円)とデスクトップPC向けの充電式レーザーマウス「Microsoft Wireless Laser Mouse 8000」(11月17日発売、価格9500円)を発表した。どちらも2.4 GHz Bluetooth を採用した5ボタンのレーザー式ワイヤレスマウス。
「Microsoft Wireless Notebook Presenter Mouse 8000」は、底面にスライドのページ送りなどができるプレゼンテーション向けの操作キーが搭載されているのが特徴。プレゼンテーション時には、ページ送りなどの基本操作に加え、レーザーポインターとしても使える。また、パワーポイントであれば、スライドにコメントや印を付けられる「デジタルインク」機能も使用できるほか、音楽ファイルの再生、停止、音量調
整なども底面のボタンからワイヤレスで操作可能。底面のボタンはフラットで、通常のマウスとしても違和感なく操作できそうだ。サイズも従来のノート向けマウスと変わらない。
「Microsoft Wireless Laser Mouse 8000」は、デスクトップPC向けのレーザーマウスで、充電式のため、乾電池が不要になったことが大きな特徴。付属の充電器にマウスを置くと充電を開始する。1回の充電で、最大約4週間使用できるという。バッテリが切れる前には、マウス中央にあるインジケータが赤く光り、充電時期を知らせてくれるほか、本体底面には電源スイッチのオン/オフで電源を切ることができる。
米国ではすでに発表されているが、今回、日本での発売が明らかになった。
携帯電話の番号ポータビリティ-開始1週間はKDDI(au)が一人勝ち-
(2006/10/31 フジサンケイビジネス・日経コミュニケーション)
事業者を変えても携帯電話の電話番号を継続して使用できる番号ポータビリティー(MNP)の加入者移動状況が30日明らかになった。スタート後6日たった29日現在の加入者の移動状況は、KDDI(au)が約8万加入増加した一方、NTTドコモは約6万、ソフトバンクモバイルは約2万の加入減となり、auの一人勝ちとなった。
関係筋によると、6日間の増加分と減少分を相殺した純増減は、auが8万600件の増加だったのに対し、NTTドコモは6万件減少、注目されたソフトバンクも、ふたを開けると2万400件の減少だった。
auはNTTドコモ、ソフトバンクの両方から顧客を奪い取った。一方で、ソフトバンクとNTTドコモの間では、NTTドコモが3000件ながら顧客を奪った。
8月末に冬モデルを発表し、MNPスタート時の機種を充実させるなど準備万端で臨んだauが、まずは優勢なスタートを切った。ただ、ソフトバンクのシステム障害の影響で今後の流動化も予想される。
一方、KDDIは30日、24日に始まったMNPを使って他社からau携帯電話に転入してきたユーザーが10万を突破したことを明らかにした。29日時点でauへ転入してきたユーザー数は10万1200、auから他社へ転出したユーザーは2万600。同社はMNPにより8万600ユーザーを純増させたことになる。各携帯電話事業者に対する内訳は非公開。
この週末にソフトバンクモバイルのシステム障害により、ソフトバンクモバイルからの転入とソフトバンクモバイルへの転出は停止していた時間があった。「ソフトバンクモバイルのシステム障害がなければ、転入はもっと早く10万を突破していたのではないかと考えている」(同社)。
NTTドコモの広報によると、29日の時点で全体では転出数が転入数を上回っているという。内訳を見ると対KDDIでは転出数が転入数を上回っており、対ソフトバンクモバイルでは転入数が転出数を上回っているとする。転出と転入の具体数は非公開。「903iを2機種投入することが評価されて転入が増えるのではないかと考えている」(NTTドコモ広報)。
ハーマンプロ製浴室乾燥機-改修済みから火災・経産省が注意喚起-
(2006/10/31 読売新聞・朝日新聞・産経新聞・日経)
ガス機器メーカーのハーマンプロ(大阪市)製浴室暖房乾燥機の発火問題で、部品交換済みの製品からも火災事故が起きたとして、経済産業省は30日、ハーマンプロなどに早期の点検・改修と事故原因の報告を命じた。
経済産業省によると、部品交換後の製品からの発火事故は、8月2件、10月28日に1件発生。経済産業省は同社と、自社のブランドとして販売している大阪ガス、東京ガス、ノーリツ、ハーマンの計5社に、詳細な事故原因と再発防止策の報告を求めるとともに、消費者に対象商品の使用中止を改めて呼びかけるよう命じた。
この乾燥機をめぐっては、昨年8月以降、けが人はいないものの、浴室内の天井を焦がすなど、6件の火災が発生した。このうち今年5月までの3件について5社は今年6月、乾燥機本体と換気ファン部分をつなぐ中継線の損傷が原因として、14機種約12万5000台で中継線を交換する措置を取っていた。
しかし、8月に改修済みの製品で2件の火災が発生。今度は換気ファンを制御する電装基板が発熱して配線と接触したのが原因とみて、14機種のうち基板が発熱する仕様の6機種約8万台で改修措置を取ることにした。ところが、10月28日、大阪府内のマンションで2種類の改修措置を講じた乾燥機から出火した。これを受けて、5社は基板を交換する措置を講じるとともに、原因の特定を進めている。
ハーマンプロ社の西端雄二社長は会見で、「責任を痛感しており、謝っても謝りきれない」と謝罪した。各社は発熱しない基板に交換するなど、改めて改修を進める。
NEC-デスクトップパソコンに電源の不具合・2万台弱を無償修理へ-
(2006/10/31 日経エレクトロニクス・BCN・読売新聞・朝日新聞)
NECは、06年に入って出荷を始めたデスクトップパソコン「VALUESTAR W」と「VALUESTAR GタイプW」に不具合が見つかったと発表した。
不具合は、電源が入らなくなるというもので、製品の安全に関わるものではないとする。06年10月29日までにユーザーから3000件の不具合報告が寄せられ、これまでに出荷した約1万8500台を無償修理することに決めた。
不具合の原因は「当社の設計ミス」(NEC広報)。電源ユニットの内部回路の設計に問題があり、熱の発生によりコンデンサーが経時変化し、電源が入らなくなる。採用されている各部品に不具合はないという。
NECは電源ユニットを交換することで対応するとしている。