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液晶パネル・電子書籍・生活家電・燃料電池車

2009-10-31 08:28:03 | Dニュース

サムスン電子-世界初の厚さ3.9mmの40インチ液晶テレビパネルを開発-
(韓国  2009/10/26  聯合ニュース)

サムスン電子は26日、世界で初めて3.9mmという薄さの40インチ液晶テレビ用パネルの開発に成功したと明らかにした。
「ニードル・スリム(Needle Slim)」と名付けられたこのパネルの厚さは、同社がことし量産を始めた液晶テレビ用パネル(10.8mm)の約3分の1、従来の液晶パネル(50mm)の12分の1ほど。LGディスプレーが今年5月にエッジライト方式の発光ダイオード(LED)バックライトを搭載した世界最薄5.9mmの42インチ、47インチパネルを開発したが、これより2mmさらに薄い。
サムスン電子は、28~30日に日本のパシフィコ横浜で開催されるディスプレー関連見本市「FPDインターナショナル2009」で、この製品を公開する予定。
ミリ台の厚さを実現したことで、超スリムテレビ、額縁タイプの壁掛けテレビの開発が加速化する見通し。
液晶パネルは、バックライトユニット搭載前、2枚のガラスの間に液晶を装着した状態でも厚さが2mmほどに達する。このため厚さ3mm台の実現は、技術的限界とみられてきた。サムスン電子は、3.9mmのパネル開発に向け、独自設計技術を背景に中核部品を開発し、バックライトユニット構造も新たに設計した。フルHD級の解像度をはじめ、120Hz、コントラスト比5000対1という高画質性能はそのまま。
07年10月に厚さ10mmの40インチ液晶テレビパネル開発に成功し、初めて10mmの壁を超えたサムスン電子は、08年10月に厚さ7.9mm、09年1月には6.9mmを実現している。

ブリヂストン-A4サイズの電子書籍端末を開発-
(2009/10/27  日経)

ブリヂストンは26日、電子ペーパーを使った電子書籍端末2種を開発したと発表した。A4のフルカラータイプと折り曲げられる薄型製品の2種で、液晶などと違い電源を切っても画面を表示し続けるのが特徴。まずA4型の試作品をつくり、2010年春から試験運用する。
表面にはタッチパネルを搭載する。他社の電子ペーパーに比べて反応速度が速く、A4版(13.1型)の画面を0.8秒で切り替えられる。データ処理機能やセキュリティ機能を備えるほか、携帯電話機経由でデータ通信も可能とする。
すでに開発済みの電子ペーパーを使い、回路などと組み合わせて端末型の試作品に仕上げた。A4型のサイズは4096色を表示。タッチパネルを搭載し手書き入力を可能にした。薄型タイプは樹脂を使って回路基板なども曲げられるようにした。画面は10.7型で、厚さは5.8mmだが、商品化は未定という。
2010年春から関西アーバン銀行(大阪市)の渉外員業務支援システム向けに、試験運用を開始する予定という。

パナソニック-「アラサー世代」向けの生活家電シリーズを発表-
(2009/10/27  日経)

パナソニックは26日、30歳前後(アラサー)の単身者向け生活家電の新シリーズを発表した。炊飯器や冷蔵庫など6製品を11月から順次売り出す。家事をする時間が夜間や休日になることが多い都市部の単身者世帯を想定し、騒音の低いモーターなどを採用している。都市部に住む比較的若い世代にブランドを浸透させる狙い。
発売するのは「ナイトカラーシリーズ」。本体は高級感のある黒色で、シンプルなデザインに統一した。洗濯機はインバーターモーターを搭載し、低騒音に設計した。カシミヤニットなど上質な衣類を洗濯できる機能も持たせた。想定価格は6万5000円前後。
炊飯器(同3万3000円前後)は茶わん1杯分の0.5合から炊ける少量炊飯機能を持たせながら熱伝導の高い銅釜を採用するなど、従来の入門機種に比べて性能を高めた。冷蔵庫(同16万円前後)は横幅59センチ、奥行き約62センチとワンルームマンションにも置きやすいコンパクト設計とした。
ほかにスチームオーブンレンジ(同5万3000円前後)と空気清浄機(同3万5000円前後)、スティック型の掃除機(同2万円前後)をそろえる。各商品ともに、従来の同等商品の3倍の売上高を目指す。

ダイハツ工業-ガソリン車並みの航続距離を狙う燃料電池車-
(2009/10/24  日経エレクトロニクス)

ダイハツ工業が「第41回東京モーターショー」に出展した,水加ヒドラジン(ハイドラジン・ハイドレート:N2H4・H2O)を使った燃料電池車のプラットフォームは,水素を燃料に利用する従来の燃料電池に比べて,搭載量が少なくて済む液体燃料を利用できる上,白金(Pt)などの高価な貴金属触媒が不要になる。
水加ヒドラジンを用いた燃料電池は,07年9月に技術発表している。特徴は,水素を利用する従来の固体高分子型燃料電池(PEFC)で一般的な陽イオン交換膜(カチオン交換膜)を用いるのではなく,陰イオン交換膜(アニオン交換膜)を使うこと。プロトン(H+)ではなく,OH-が空気極から燃料極に移動して発電する。
今回の展示したプラットフォームのモックアップは,燃料タンクと燃料サブタンク,燃料電池スタック,加湿器,気液分離機,水分離器,それに駆動用モータと2次電池などから構成される。燃料の水加ヒドラジンは,燃料タンクの中にある高分子に吸着し,固体化させたヒドラゾンとして貯蔵する。ヒドラゾンは80度C程度の温水で加水分解が可能で,必要な量だけを制御して燃料サブタンクで濃度を調整し,燃料電池スタックに供給する。
燃料電池スタックでの反応は,燃料極側には水加ヒドラジンを,空気極側には空気と水を供給する必要がある。そのため,空気極側には加湿器を用いて空気を供給する。反応後は,燃料極側に窒素と水が生成され,空気極側に電解質膜を透過した,いわゆるクロスオーバーする水加ヒドラジンが生じるため,気液分離器や水分離器を搭載している。
水加ヒドラジンのエネルギー密度は,気体や液体の水素に比べて高い上,燃料電池の起電力が約1.6Vと水素を用いるよりも2.5倍ほど高い利点がある。ガソリン・エンジンに対しては,ガソリンに比べてエネルギー密度が1/3程度しかないが,エンジンの効率が10数%であることから,燃料電池の効率をエンジンの効率の3倍程度に引き上げられれば,「エンジン並みの走行を実現できる可能性がある」(担当員)とする。



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