サジッタ&清史郎の部屋

相棒3頭と暮らす馬日記

師匠、ゴッドハンドH岡パパさま

2005-08-12 22:30:34 | 庄原TRF
今回の蒜山合宿で(学生の試合でありながら、実態は私の強化合宿でした)最も重大なことは、譲る拳の確立が本人が意識している割には全く出来ていないということを強く認識したことでしょう。

サクセス運動の初日からH岡パパ様から、まあ100回は『譲ってください、譲ってください!!』と声を掛けられ続けました。本人は必死で譲っているつもりなのですが、やはり引っ張っているのでしょう。
それと馬のリズムを整えよう、まとめようという意識が強すぎて、伸ばした運動よりも詰めた運動が多くなっていることを指摘されました。

馬術の調教の基礎は伸ばした運動で、背中・後駆をしっかり動かしてやり、その動きの中で無理なくバランスバックしていく事と何度も注意されました。
このことは速歩運動でももちろんですが、駈歩運動で最も注意すべきこととして頭に残りました。
後は二蹄跡運動の際に、ハミを強固にコントロールして体勢の移動を注意していた乗り方を、脚扶助によってオートマチックに重心を含めて馬が移動するよう、外方ハミを強く支持して馬を苦しい状態にしないよう、でした。

馬はどんな馬でも活発に歩きたがっているのです。それを人間がハミや強い手綱、時には折り返し手綱まで装着して人間が望む体勢・リズムに持ち込もうとする。そのことによって馬の柔軟な踏み込みや低伸するハミ受けは失われ、小さな苦しい運動しか出来なくなってしまうことを、再認識しました。
H岡パパさまの拳は柔らかく、サクセスに跨ってものの数秒クニュ~クニュとしただけで馬の頭はズボ~ンと低伸し、後駆は見る見る活発に動き始めた。本人曰く、自称【ゴットハンドH岡】なのだそうで、どんな馬でも低伸させてしまうのだそうです。とにかく素晴らしい・・・、でも悔しい。

これからのことですが、私の馬術は運動の組み立てがかなり変わるでしょう。基本は20分の伸長常歩からコンタクトはするが譲った内方ハミで速歩・駈歩を入れて約小1時間運動、そして十分に後駆・背中が動いてきたことを確認して二蹄跡運動へ、です。
時間の制約もあるでしょうから毎日必ず実行できるかどうかは確約できないのですが、努力目標として掲げます。
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