入院仲間

血液内科は長期入院が殆どでベッドがなかなか
空かないのですが、私のいる6人部屋で、
今まで数ヵ月いた3人の女の子達が転院、退院と続々と決まり、
急に "寂しくなるねモード" に包まれてしまいました。

彼女たちは男性の患者さんたちとも仲良しで、
よく廊下でしゃべっています。
若い時って素直だからすぐ友達になれるんだよね。
私は男性陣とは「ちわ～」って(小さく)挨拶する程度。

そんな中、夕食後の洗面室で歯磨きをしていたら、
おしゃべりグループに入ってる高校生の男子がやって来て、
彼も歯磨きをしつつ、ジ～っと私を見ていたので、
ちょこっと話しかけたら、ため息つきながら、
でも明るく、しゃべり始めた。

---ホントは今日退院だったのに血液検査の結果で
　ひっかかり、明日の再検査後になったこと。
　(１週間位延び延びになっているのです)
--- 「あ～もうヤダ!!また点滴!!その時間が長く長く
　　感じるんだよね…！」
---来週は別の病院に入院で、移植のためにガラスごしの
　無菌個室に入るため、心細く思っていること。
---早く家に帰りたい。3月から一度も帰ってないこと。
　そして発病からもう１年てこと。

──などなど。
今まで挨拶くらいで言葉を交わしたことなかったのに
悔しくて話さずにはいられなかったんだろう。

病棟で様々な血液疾患の人を知り、情報交換したり、
自分の病気について話し話され、打ち解ける…
こんな小さな積み重ねも、治療に耐える力の素に
なってる。

彼はこれから次の病院で、無菌室に一人だ。
今までだって耐えに耐えて来たのであろうに
高校生の彼にまだ試練は続くんだ。

───言葉が見つからない。
どんなにきれいな言葉で励ましても、
安っぽいメロドラマのセリフみたいだ。

せめて、明日、退院して、週末を家で過ごせますように…！
少しでも良い状態で移植に臨めますように…

◆◇ランキングに参加しています◇◆

にほんブログ村・白血病へ

人気ブログランキング・病気へ