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子3人、離婚しました。
2012 急性骨髄性白血病M1
化学療法で寛解維持

カテーテルを入れた日の思い

2012年06月16日 | LEUKEMIA-寛解導入
来週頭から、抗がん剤がはいります!!
今日はそのための、

「中心静脈カテーテル」

の挿入をしました。
首に穴を開けて、 体の中心を通る太い静脈まで
カテーテルをいれます。

2回目だからね、前回よりは気持ちがおちついている。
全身のちからをぬいて、指先を伸ばし、体をベッドに沈める。
首だけを左に向け、仰向けに…
位置確認のエコーのゼリーが冷たくて心地良い。

Dr. フレンドリーは、先輩の指示を受けながら、
一歩一歩手順を進めている。
…管を入れはじめると、少し苦戦している様子。
首の中が少し痛かったが、痛みを逃がす術は
3度のお産で習得済みなので何てことはない。

何分たっただろうか…
「もう終わりますよ」の声に目を開けると、
処置用のスモッグ?の用な着衣を脱いでいる
Dr. フレンドリーの後ろ姿…
…そうか、苦戦の末、先輩と交代したんだ…

フレンドリーと目が合ったので、私はニコッと笑ったが、
彼は視線を落とし軽く頭を下げ、小声で何か言い、
どこかへ行ってしまった。
落ち込んでるのかな…ρ(・・、)

正しい位置に入っているか、レントゲンを撮り、
全て終了すると、もう間もなく昼食時間だった。
きっと食後、フレンドリーが様子を見に来て、
「きちんと入ってましたよ、痛みはどうですか?」
など声をかけてくれるだろうと思っていたし、
処置のお礼も言いたかった。

…でも、彼は来ない。

2時の検温の時間になり、看護師さんが回って来ると、
さっき私が想像していた先生のセリフを看護師さんは言った。

そっか…先生は来ないんだ…

そう思ったら、何だか寂しくなってきた。
…だからといって、「先生は来ないの?」なんて
聞けない。子供でもあるまいし…。

「F先生はまだいらっしゃいますか?
抗がん剤の資料、後でくれるって話、昨日してたんです。
明日主人が来るので見せたいのですが?」

素直じゃない私は、そんな手でも使わないと
「先生に来て欲しかった」って、言えない。

しばらくすると、資料を持ってDr. フレンドリーが
やって来た。
でもやっぱり、処置の後を尋ねる様子はなく、
私もその流れに乗って資料の事だけでその場を終らせた。

素直じゃないというよりプライドが高いのだろうか。

私は痛いなんて言いません!
怖いなんて言いません!
不安なんてありません!
だって3人産んでるし!
さみしくなんてありません!
絶対治して復帰するんだ!

16、7も年下の新人先生に、すばらしい患者さん!!
って
思わせたいんだろうか。


「さっき、痛かったけど、がまんしたよ!エライ?」
───子供みたいに、言えたらいいのになあ…


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