『十歳のきみへ・・・九十五歳のわたしから』 日野原重明 著
(ママ友さんからオススメされました。)
日野原先生・・・たしか現在は102歳だったでしょうか?いまでも現役の医師として活躍しておられるとのこと、全くもって頭が下がります。
日野原先生といい藤城清治さんといい、戦前戦後を生き抜いた大先輩の言葉は本当に重みがあり私のハートを揺さぶります。
この本を子供たちに読ませる前にまず私がと、一読してみたわけですが、
日野原先生は医学部1年を終えた時に結核にかかり次の1年をほとんど寝たきりで過ごされ生還されたそうです。
復学してからは自分だけが置いて行かれたような不安や焦りもあったけれど、
結核になり寝たきりになってこそわかった体の辛さ、心の辛さはのちに医師として患者と向き合うために大変重要な経験となったそう
私も退院してしばらくは何だか体は動かないしあちこち痛いし頭の動きも鈍いし、いろんなことが前の通りに出来なくなっていることを思い知らされました。
入院したばかりの頃、特に最初の治療で寛解できたときは、絶対に元気になって、自分の時間も作って、仕事にも少しずつ復帰して・・・って、ベッドの上でワクワクしているときすらあったのに。
「介護職なんてもう難しいかな。採用する方もきっと扱いにくいし困るよね」
と、いうようなことを(別の)ママ友さん(看護師)に漏らしたことがあります。そしたら彼女、
「長い入院だったけど、いろんなことに耐えて、他の誰にもわからない気持ちを感じ取ってきたことは、さしみママにしか出来ない経験なんだし、自信をもって!」
と励ましてくれました。日野原先生の闘病体験を読んだら、彼女の顔が浮かんできました。
今は遠くへ引っ越してしまった彼女。いつかいつかといいながら、なかなか行けなくてごめんね。
そして日野原先生は本の中で、人のために使う時間もなくてはならない大切な時間なんだと説いています。
そこを読んだ時、最近考えているパートのことなのですが、やはり小売店などよりは、介護関係がいいなと感じました。
家にずっといても、煮詰まってくるばっかりですし、外の空気も吸いたい。いろんな人に出会いたい。
ちょうど新しいホームで資格のいらない介護補助のような短時間の募集があったので応募してみようと思います。
そしてもちろん「人のため」というのは、子供や夫や親も含まれるわけです。
私の場合は家族に対しては、ひどいものでございます・・・。
ついつい、「やってやる」系の態度で偉そうに威張ってばかりいます・・・(ー_ー)!!
こんなんじゃいけないと思いつつ。
けど、みんなが私の話を少しでも聞いてくれたり、疲れた時に手伝ってくれたり、
子供が友達と楽しそうに遊んでいるのを見ていると気持ちが晴れやかになる。これは本当だよ。
寿命とは? いのちとは? 家族とは? 平和とは?
大まかにはこのテーマから成り立っています。子供に分かりやすく綴られていますが10歳に限らず中学生も高校生も読んで欲しいです。もちろん大人にもお勧めします。
・・・早速、11歳の長男に勧めたけれど、
「おれ、10歳じゃねーし!!」って見向きもしない!!
中学生の長女は(←ホントはこの人に一番読んでほしい(;_:))
「今、読む本たくさんあるんだよねえ~。」ってやっぱり無反応。
どっちにしろ反抗期まっただ中だと「読ませ」られても共感しないよね。
母が書いてあることを上手に日頃の会話の中で語っていくしかないかしらね?
やっぱりまだまだ母の出番てまだまだあるもんだね(^_^)/