川崎に惨敗、瓦斯にスコアレスドロー。
見慣れない監督に、見慣れない外人の急な補強。
マリノスは大丈夫か?と不安になるかもしれない。
私が思う今年のマリノスは、確実に面白くなると思う。
今季のマリノスは色々と今までと違うからだ。
エリック・モンバエルツというちょっと舌を噛みそうな名前の監督が、
今季から指揮を執る事はご存知の通りだ。
さて、相違点を箇条書きにしてみよう。
・マンチェスター・シティーとの資本提携。
・外人監督の招聘。
・ブラジル代表候補の選手の獲得。
どれだけ違うか。
以前、オリンピック・リヨンとの提携があったが、特に目立った動きはなかった。
また、監督は日産のOBが続き土台の安定感はあったにせよ、
マンネリ感がある事は否めなかった。
そして、外人選手獲得についてもファビオは元々国内SC相模原所属の選手、
ラフィーニャは元ガンバの選手であるから、
全くの新規での外人選手の獲得は久しぶりである。
瓦斯戦でのアデミウソンの印象は、
純粋なエゴイストなFWかと先入観で思っていたが、全くそんな事は無かった。
簡単に言えば、俊輔と兵藤を足した様なイメージ。
足して2では割らないぐらいのポテンシャルはある様に思う。
献身的な運動量も才能のある動きの質もキックの精度も、
Jリーグでの活躍を予期させる。
そして、肝はエリック・モンバエルツである。
初戦は正直、チームの体を成していなかった。
堅守のマリノスというイメージは欠片もなかった。
ただし、カウンターやセットプレーというかつて得意としていた、
結果を出していたマリノスの戦術は垣間見えた。
今季は攻撃をする!という意図は明確に見えたが、
守備が余りにも酷かった。
最終ラインは上がらないが、中盤は下がり、右往左往。
これでは熟成の風間川崎の攻撃を凌げるわけがない。
案の定、パンゾーが一矢を報いたが、惨敗したわけである。
そして、瓦斯戦。
どの程度、守備の修正が入るかと見ていた。
しかし、驚く事に、見慣れた堅守のマリノスの守備が、
戻っていた。
そして、前のアデミウソンの動きである。
この試合では、シュートや攻撃の質、兵藤の運があれば、勝利出来た。
監督の修正力、応用力に舌を巻く。
慣れない日本で。
選手の怪我の続出というトラブルがあり、
また急に加入した選手がいたりする中、
ちゃんとした方向性を示し、
着実に修正を施している。
こうして見てくると、今までのマリノスに足りなかった部分が、
今季は確実に補強されている様に思う。
次節がどうなるかわからないが、
今後、ラフィーニャや俊輔が戻ってきたりしたら、
攻撃が楽しみなマリノスになるだろうと、
今から心拍数は上がる。
但し、Jリーグは今年から2シーズン制に移行している。
つまり2敗すると厳しい。が、既に1分1敗である。
1stステージの優勝は既に難しいかもしれない。
しかし、リーグ制覇の匂いは確実にしていると思う。