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昨年の経験を活かせ(鹿島戦)

2011-04-27 06:02:03 | 横浜Fマリノス
先ずは、震災に遭われた全ての方に、お見舞い申しあげます。
そして、Jリーグ再開という日常が戻ってきた事で、
少しでも勇気が湧いてくる事を祈ってやみません。


さて、鹿島戦。

今のマリノスが、王者であり優勝する為には必ず越えなければならない壁と認める鹿島。

楽な戦いにはならないだろうと思い、望む。

天候は、雨、風、束の間の晴れ間と、くるくると変わる。
不穏な今の日本、そしてこれから始まる戦いを予言している様な感じがする。

しかし、いざ試合が始まってみると、呆気ない先制点。

DFラインでの連携とクリアのミスにつけ込む様に小椋が突進。
小野裕二がその周囲で潰れサポート、そしてそのまま小椋はシュート。
敵DFに当たる事があったものの、コースを狙ったものはゴール左隅へ。


 0 - 1


開始直後に訪れた思わぬ先制点に歓声が上がる。

しかし、サッカーというのはこういう開始早々の得点というものには注意しなければならない。
スコアレスのつもりで気持ちを切り替えて臨まないと、あっさり逆転されたりするものだ。

すると、すぐに鹿島は反撃に出る。

しかし、この日のマリノスの守備は鉄壁と言って良い。


まずは、中盤のドイスボランチである小椋と谷口のパワフルな積極的な守備。
そして、前線のFW陣やSBも、素早い帰陣で鹿島に自由を与えない。
飯倉の安定したプレー。

前半の中盤までは必死に我武者羅に堪える展開が続くが、それも少し緩んできた所から、
マリノスは鹿島の攻撃をいなす自信とも取れるプレーぶり。
明らかに鹿島に攻めさせている。

鹿島の小笠原からの速攻に何度もやられた経験があり、また崩しにもやられた経験が、
昨年の試合の印象が深くある。
このまま無失点で前半を終えられれば、マリノスペースであると思った所で、
無事に前半終了。


後半に入って、早速鹿島は切り札を出してくる。

本山である。

本山1人にやられたという印象のアウェー鹿島戦を皆が肌で覚えている。

だからこその落ち着きぶり。

また堪える時間帯ではあったが、全身全霊を掛けた選手達は与えられたミッションをこなす。
しかし、このまま守勢が続くときつくなるなと思った所で、交代。

 千真→キムクナン

キムクナンは、フィジカルモンスター。
前線ではボールキープに、フォアチェック。自陣深く戻ってまでの守備と、縦横無尽に走り回る。

この日の千真は、頑張ってはいるのだが、キープ力に難があり、またシュートも少なかった。
だからこの交代はすぐに効果を発揮した。

多少楽になったが、まだ鹿島の攻勢は続く。

しかし、そこでふと訪れたマリノスの攻勢。
そこで、CKからのこぼれ球に栗原の弾丸シュートがネットに突き刺さる。

 0 - 2

この追加点は大きかった。
そして、ここまで試合の主導権はマリノスが握っている事を象徴している。

鹿島は更に前掛かりになるが、終了間際にはカウンターから、OGを誘発させる。


 0 - 3

直後に試合終了。
鹿島相手に無失点で、大勝という結果は、かなり久しぶりだったのではないだろうか。


先ずはこの試合では、監督のこの試合への意気込み、采配がしっかりとしたものだった事だった。
理想より現実的な采配だったと思う。

そして、何度も言っている気がするが、小椋の成長。
守備一辺倒の人から、前線への攻撃参加、パスなど攻撃的センスの成長には舌を巻く。
谷口のパワフルな守備、そして小椋との相性もいい。これから更に、前線へのパスで、
連携を磨いて欲しい。

SBは、守備と運動量は及第点。これはFWやMFとも関連するのだが、攻撃について工夫が欲しい。

FWは、パスの出し手との連携を磨くのと同時に、敵の攻略について味方に要求して、
実際に得点を望む。

この日の俊輔は、ミスが多く、プレースキックの精度は感じさせるものの、足をひっぱている印象だった。
当然、復調を望むが、他の選手の奮起と、他の布陣も考えないといけない。


さて、昨シーズンで得たドイスボランチに守備力のある2人を並べれば、破綻はない事を存分に発揮し、
本山の投入にも落ち着いて対処できたからこそのこの完勝ではある。

しかし、この日は余り見かけなかった攻撃での連動性、シュートが今後の課題ではある。

次節は清水。

どうやって攻撃の連動性を生み出すか。
いきなり改善できるものではないだろうが、少しずつ試行錯誤して欲しい。


被災地である鹿島に対して、マリノスは真摯に戦った。
これが日常である、Jリーグである。