阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

I am not Abe.   新潟県知事選、花角氏が競り勝つ アベ政権が信任を得たのではない

2018-06-11 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 06/11(月)

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新潟県知事選、花角氏が競り勝つ 池田氏と3万7千票差  【新潟日報モア】

 米山隆一前知事の辞職に伴う第21回知事選は10日、投開票され、無所属新人で自民、公明両党が支持する元副知事で前海上保安庁次長の花角英世氏(60)が、無所属新人で立憲民主、国民民主、共産など野党5党が推薦する前県議の池田千賀子氏(57)に、約3万7千票差で競り勝ち、初当選した。

 与野党対決となった今知事選。花角氏は自民、公明両党のほか、大半の市町村長や各種業界団体などから幅広い支持を受け、分厚い組織戦を展開。保守層を徹底して固めた上で、無党派層や東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に批判的な層にも一定程度浸透した。

 花角氏は原発について「県民の納得が得られない限り、再稼働はしない」と主張。経済活性化や交通網の強化、観光振興などをアピールした。

 野党系知事の辞職で県政が揺らぐ中、官僚として培った行政手腕や国とのパイプに期待が集まった格好。花角氏は10日夜、新潟市中央区のホテルで支持者らと万歳し、「ふるさと新潟を元気な、暮らしやすい新潟にすることを、あらためてみなさんにお約束したい」と決意を述べた。

 池田氏は立民、国民、共産、自由、社民の野党5党と連合新潟が推薦し、知事選では初となる「オール野党共闘態勢」を敷いた。原発再稼働への否定的な姿勢を強調、安倍政権を批判して無党派層の取り込みを図ったが、及ばなかった。

 無所属新人で前五泉市議の安中聡氏(40)は浸透しなかった。

 投票率は58・25%で、前回2016年よりも5・20ポイント上昇した。


 ◇県知事選開票結果(選管最終)
当546、670 花角 英世60 前海上保安庁次長 無新(1)
 509、568 池田千賀子57 前県議 無新
           (立民、国民、共産、自由、社民推薦)
  45、628 安中  聡40 前五泉市議 無新

当日有権者数 190万9379
 ▽投票者数 111万2142
 ▽投票率   58・25%
 ▽無効     1万246
 ▽持ち帰り    23
 ▽不在者投票不受理 7
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 徹底した組織による締め付けとデマ、これでここまで延びたのはすごいと言えよう、投票率がもう少し伸びていたらどうなったか。
 名護市長選挙、新潟知事選挙と争点ぼかし、組織固め、期日前投票への締め付け、これで選挙は決まりだ、と自民公明は思っているだろうが今回は池田千賀子がかなり追い込んだ、野党側は冷静に分析しすぐさま次の選挙(直近は参議院選か)に備えなくてはならない。差は37102票、有効投票数の3.3%。
 


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立憲民主は国民の求めを知るべき  【日刊スポーツ】

 ★立憲民主党の地方組織設立が急だ。10日には同党栃木県連の設立大会が宇都宮市内で開かれ、あいさつに立った党代表・枝野幸男が「草の根の民主主義を取り戻したい。そのための地域組織、県連が立ち上がってうれしい。(野党が)連携して自公と一騎打ちの構図をつくる。地方選でも定数が少ないところは候補者を(野党間で)すみ分けるべきだ」と党勢拡大とともに、与野党対決の構図を作ることを強調した。

 ★国民民主党が保守系野党を標榜(ひょうぼう)し、自民党ともタッグを組める対応を見せるなど、第2希望の党化するかも知れない中、「秋には野党無所属議員と国民民主党の幾人かが過去に元外相・松本剛明や元外務副大臣・山口壮が民進党を離れて自民党入りしたような動きも出るだろう。自民党と対立軸を掲げられる本格野党としての立憲民主党の役割は大きい」(野党幹部)。

 ★それでも現在の立憲民主党の県連設立数はたかだか22都道府県にすぎない。勢いは示すものの、現実は甘くない。9日、地元大阪高槻で開かれた同党国対委員長・辻元清美はこうあいさつした。「(維新以外の)野党共闘で、自公政権をひっくり返す。イメージとしては09年に民主党が政権交代した時の流れをまた作りたい。まず自民への支持をチビチビと低下させる。このチビチビ作戦を辛抱づよく続けていると、ある時、ごろっと情勢がひっくり返る」。

 ★となればまずは全選挙区の「1区」を制覇し、働き方、社会保障などの悩みを抱える都市型有権者をものにし、自民党の政策に疑問を持ち始めた国民へ処方箋を掲げるべきだろう。野党は与党の口車に乗って憲法観や安全保障論が一致しないと信頼できないとあおってきた。だが、ポスト安倍の筆頭格で党政調会長・岸田文雄は首相・安倍晋三とは正反対の憲法9条護憲の考えだ。まずは国民の求めているものは何かを知るべきだ。
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 何も都市からやらなくても地方からと言う手もある、地方の方が保守的と言われるがどこまで「民意により添えられる」かじゃないか。
 


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新潟知事選 与党陣営「ニセ文春報道」で選挙妨害疑惑浮上  【日刊ゲンダイ】

 自公支持の花角英世氏が辛くも勝利を収めた、10日の新潟県知事選。立民など野党6党派が推薦した池田千賀子氏との大激戦にやきもきしていた安倍政権もホッとしただろうが、能天気に喜んでいられると思ったら大間違い。選挙期間中に花角陣営が池田氏の“ニセ醜聞”を拡散した選挙妨害の疑いがあるとして、公職選挙法に抵触する恐れが指摘されているのだ。

 問題行為を指摘されているのは、投開票を4日後に控えた今月6日。自民党の地方支部が新潟県三条市で緊急議員会議を開催。自公の三条市議や県議が出席し、選挙戦について話し合った。その席で、花角氏の支援団体「県民信頼度ナンバーワンの県政を実現する会」の長谷川克弥代表代行が「(池田氏について)文春(報道)が選挙後に出るようだ。また下半身の話だ。そんなことになったら、また選挙になるではないか」と発言。すると、地元紙「三条新聞」(6月7日付)が〈自民党三条支部緊急議員会議 文春が選挙後にまたの話も〉という見出しで、発言内容を紹介したのだ。

 しかし、この話はデタラメ。しかも、池田サイドは文春から取材も受けていなかったという。要するにヨタ話だったワケだ。こんな話を選挙期間中にわざわざ記事にするメディアもどうかしているが、問題は、地元政界関係者やメディアが同席する公の場で、花角陣営が対立候補の醜聞が週刊誌報道される、などと踏み込んだことだろう。

 公職選挙法は〈当選を得させない目的をもつて公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者に関し虚偽の事項を公にし、又は事実をゆがめて公にした者〉に対し、4年以下の懲役、または100万円以下の罰金に処すると規定。すでに地元では、花角陣営の行為が公選法に問われるのではないか、との声が上がり始めている。

 ジャーナリストの横田一氏が長谷川代表代行に発言の真意を聞くと「ツイッターで流れていた話を基に発言したが、情報を拡散する意図はなかった。新聞社には抗議する」と言い、一方の「三条新聞」は、横田氏が「虚偽(ウソ)の情報をそのまま記事にしたのではないか」と問いただしたのに対し、「発言をした当人に聞いて欲しい」と答えたというからムチャクチャだ。選挙に勝つためなら、ウソをついても平気の平左。アベ化の腐臭が地方にも拡大しているようだ。

(取材協力=ジャーナリスト・横田一氏)
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 やりたい放題の花角陣営、さすがアベ政権を支える二階のおっさんの弟子だけある。
 それにしても地方の三流新聞、いくらもらったか知らないが裏も取らずに記事にするか?
 


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原発検証2~3年と新知事、新潟 菅氏は県民理解を重視  【東京新聞】

 新潟県知事選から一夜明けた11日、初当選した花角英世氏(60)は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非判断に向けた安全性検証に今後2~3年間を要するとの認識を改めて示した。「どこかで取りまとめる。2年なのか3年なのか確認したい」と新潟市内で記者団に語った。菅義偉官房長官は花角氏の意向を踏まえ、県民理解を重視する考えを示した。

 4月に辞職した米山隆一前知事も花角氏と同様に2~3年間との考えを示していた。花角氏は記者団に対し、是非判断の際に「県民に納得をいただけるか意思を確認したい」と話した。「改めて責任の重さを実感している」と抱負を語った。
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 脱原発で当選後川内原発再稼働を認めた鹿児島県三反園知事の例もある、政権にどう対処するか見もの、再び知事選挙をやって決めたいと、言ったとか言わないとか。
 今回の選挙で勝てると踏んだから再稼働に向け知事を辞任し再選される自信ができた、だから知事選で民意を問う、等と言っているんだろう、野党は今日から次の選挙に向けて走り出さなければならない。
 

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「当事者能力がない」と日本政府を批判 F15墜落を受けて翁長沖縄県知事  【琉球新報】

 沖縄県の翁長雄志知事は11日午前、官庁登庁時に記者団に応え、F15戦闘機が墜落した事故を受け、「事故が相次ぎ、解決しないまま新たにF15が落ちてしまった。子や孫に責任が持てない。こういう先進国はないのではないか。抗議すれば解決するのか。(政府は)当事者能力がない」と批判した。
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 防衛相も抗議をするとは言っているが言っても端から相手にされない、やはり屈辱的な日米地位協定の改定から始めないと。
 
 

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軍事植民地と占領政策 米国の良心どこに 沖縄・パレスチナに共通の苦しみ  【沖縄タイムス】
 想い風(うむいかじ) 沖縄タイムス米国特約記者 平安名純代(へいあんなすみよ)

 米軍の存在に苦しめられる沖縄の悩みを国際社会に訴えた場合、果たして国際社会はどう動くのか。ヒントを得たくて先月中旬、ニューヨーク国連本部に足を運んだ。

 国連安全保障理事会が5月15日に開いた緊急会合の議題は、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで14日、在イスラエル米大使館のエルサレム移転に抗議する非武装の市民らに発砲し、子どもを含む死者61人、負傷者約2700人を出した問題だった。

 会議に参加した安保理各理事国の多くは、イスラエルの武力行使と米大使館移転を批判、独立機関による現地調査を主張したが、米国のニッキー・ヘイリー国連大使はこれを一蹴。イスラエルを擁護した。

 パレスチナのリヤド・マンスール大使は、市民が虐殺された苦しみに声を荒らげ、イスラエルとアメリカを激しく非難。イスラエルのダニー・ダノン大使は、各国からの厳しい非難にもかかわらず、「死傷者数を最大にするために、ハマスが最大数の市民を戦闘の前線に配置した」などと自国の行為を正当化した。

 約3時間に及んだ緊急会合終了後、欧州の大使らは会見で、前日に国際調査を求める声明を調整したものの、米国の反対で見送った経緯を明らかにした。

 国連安保理という場での怒気をはらんだ応酬から浮かび上がったのは、自国の利益のためには他者の犠牲を厭(いと)わない米国の姿だ。

 そして私がさらに愕然(がくぜん)としたのは、イスラエルと米国の政策が明らかに間違っているにもかかわらず、国際社会にそれを止める力がないという現実だった。

 マーティン・ルーサー・キング牧師は「非暴力に徹していれば、いつか相手が痛みを理解し、心を動かされ、考え方を変えるだろう」といった。そこには、相手に「良心」があるという前提がある。

 パレスチナ大使の発言前に議場を去り、61人の尊い命を奪われた国の叫びに背を向けるヘイリー大使の姿を見ながら、果たして今のアメリカに良心はあるのだろうかと考え続けた。

 沖縄とパレスチナに共通するのは、他国軍の存在に苦しめられ、そしてその占領政策の維持に米国が深く関わっているという点だ。

 米国の現政権のこうした姿勢と新基地建設を巡る日本政府の暴力は無関係ではない。沖縄の米軍基地問題を考えるとき、現在の米国の外交政策が、いかに差別的で暴力的かという現実を見据える必要がある。
*****

 一強のアメリカの横暴、そして一強と言われるアベ政権の横暴、誰が止めるのか。






 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

    
 

 

    
 

 



 

 

 

 

 

 

 

    
 

 



    
 

 

 

    
 

 

 

 

 

 

    


 

 

 

 

 

    
 

 




昨日の神戸
 最低気温  20.3度(03:43) 前日差-1.2度)
 最高気温  24.8度(15:09) 前日差-4.1度)

  今朝の神戸最低気温  22.9度 (00:37)  7月上旬並み 平年より3.2度高かった  
   、

今日の神戸の
   日の出     4時46分 (昨日 4時46分)
   日の入り   19時12分 (昨日19時12分)

       日の出は昨日と同じ、日の入りも昨日と同じ


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 14時間26分。

       

 九州から関東南岸付近まで延びていた前線は少し南下、ロシア沿岸州の高気圧が南東に進み北海道を横断し太平洋へ抜けた、台風5号が北上、沖縄南大東付近を通過。
 沖縄は雨から晴れ、九州は雨のち曇り、四国、中国は雨、近畿は曇りや雨、東海は曇り所により雨、関東は雨、北陸曇りや雨、東北は雨、北海道は曇りから雨に。
     
          
 明日の朝、伊豆諸島を通り北上中の台風5号は低気圧になり東北沖の太平洋に、分離した低気圧が日本海にあり挟まれた東北地方は荒れ模様に。
 沖縄は晴れ、九州は晴れ、四国は雨のち晴れ、中国、近畿は曇り所により雨、東海、関東は晴れ、北陸は曇りときどき雨午前中は雷も、東北は雨、太平洋側では大雨、北海道は雷雨のち曇りの予報。
     
     
     
     
 今朝は晴れのち曇り、山はすっきり、午前10時ごろから少し雨が、その後は曇りに、気温は上がらないが湿度が高い、夕方からまた降りだした(甲子園の阪神戦は中止に)。
 今日の神戸の最高気温は  27.7度、昨日より 2.9度高く 平年より 1.4度高かった、今日の最高気温は6月下旬並みだった。
 明日は曇りのち晴れ、朝の最低気温は 20.3度、昼の最高気温は  25.3度、夜の最低気温は  19.8度。
     


 台風は

 台風5号(マリクシ)は八丈島の東を北東に進んでいる、気圧980hPa、最大風速25m/s。






「圧力」から「懇願」へ 世にもバカバカしい日米首脳会談

2018-06-11 | いろいろ

より

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「圧力」から「懇願」へ 世にもバカバカしい日米首脳会談


「米朝首脳会談が成功し、核、ミサイル、拉致問題が前進するよう米国と緊密に連携したい」――。安倍首相の口から「日米緊密連携」という言葉が出るのは、何度目のことだろう。ハッキリ言って、もう聞き飽きた。

 日本時間のきのう(8日)未明、ワシントンのホワイトハウスで行われた日米首脳会談。約1時間に及んだ会談後の共同記者会見の冒頭から、安倍は歯の浮くようなセリフでトランプ米大統領をヨイショ。朝鮮半島の非核化という歴史的な会談を前に「過去のどの米国の大統領も成し遂げることができなかった決断を下した力強いリーダーシップに敬意を表する。日米は常に共にある」と全力でシッポを振りまくった。

 ところが、トランプの口をついて出たのは、ジャパンバッシングの発言ばかり。会談冒頭や共同会見、ツイッターで、日米FTA(自由貿易協定)を求めていく考えを繰り返し強調。FTAは日本にとって不平等な条件が盛り込まれかねないシロモノだが、安倍は貿易協議の初会合を7月に開催することを、アッサリ承諾してしまった。

 さらにトランプは「米国は明らかに日本から多くを購入している。特に自動車だ」「貿易の不均衡はかなりの額に上る」と繰り返し、対日貿易赤字に不満タラタラ。トランプ政権は日本に対し、鉄鋼とアルミニウムに続き、自動車の輸入制限の発動をちらつかせているが会談で安倍はこれらの高関税措置への不満や懸念を一切、トランプに伝えなかったという。

 安倍の言う「緊密連携」とは「完全な言いなり」と同義語なのか。

 その上、共同会見ではトランプに「安倍総理は先ほど軍用機、旅客機、たくさんの農産物などあらゆる米国製品を数十億ドル規模で購入すると約束した。アメリカの工場への投資も実現させると言った」と暴露される始末だ。一体、これのどこが「緊密連携」なのか。ポチ扱いの安倍は完全にトランプのサイフとして使われているだけ。遠路はるばる国を売りに行ったようなものである。

■ 追及逃れで国益を損ねても平気の平左

 そもそも、日本時間のきょう未明から2日間、カナダ東部シャルルボワでG7サミットが開催される。当然、安倍もトランプも参加する。サミットの機会に日米両首脳が別途、会談の席を設けてもよかったはずだ。

 それを外遊期間を延ばしてまで、安倍がわざわざホワイトハウスに出向いたのは、1日でも長く日本にいたくない証拠だ。理由はもちろん、モリカケ追及逃れである。

 記録文書の改ざん・隠蔽、説明の食い違い、新疑惑が次々と湧き出て、安倍は防戦一方。政権中枢や安倍に近い自民党幹部らが全力を挙げて、問題の幕引きを急ぐ中、安倍がホワイトハウスに押しかけたのは、モリカケ潰し以外の何ものでもない。

 自身に降りかかった疑惑の火の粉を振り払うため、日米首脳会談を政治利用し、その上、日本の国益を損ねても平気の平左とは、亡国首相の根性たるや恐るべしだ。

「メディアの『米朝首脳会談に向けた共同歩調の確認』という開催理由の解説は真っ赤な嘘です。今のトランプ大統領はG7さえ、『気が散る』と参加を渋るほど、頭の中は12日の米朝会談でいっぱい。安倍首相と会談する必要性は全くなかったのに、どうせ来るならと貿易赤字解消に向け、言いたい放題。要求を丸のみした安倍首相にすれば、トランプ大統領に『米朝会談で拉致を提起』と言ってもらえれば、満足なのかも知れませんが、国富を奪われる国民にすれば許されない話です」(元外交官の天木直人氏)

 これだけバカバカしいトップ会談は世にも珍しい。


 可能性ゼロの日朝会談に意欲示す薄汚い狙い

 この日もトランプは「最大限の圧力という言葉は使わない」と強調したが、驚いたことに安倍もトランプに足並みを合わせ、共同会見で「圧力」という言葉を封印。

「北朝鮮と直接向き合い、話し合いたい。あらゆる手段をつくしていく決意だ」「最終的には私と金正恩朝鮮労働党委員長の間で直接協議していく」と踏み込み、北との対話のポーズを示したのだ。

 あれだけ「対話のための対話は意味はない」「最大限の圧力」と拳を振り上げ、北朝鮮を逆なでしてきた“圧力バカ”の豹変ぶりには、金正恩もビックリ仰天したのではないか。

 とはいえ、安倍が日朝首脳会談の条件に掲げてきた拉致問題の解決にメドが立った形跡はゼロ。

 拉致問題について、金正恩に「韓国やアメリカなど周りばかりが言ってきているが、なぜ日本は直接、言ってこないのか」と小バカにされるほど、北と直接のパイプさえないこともバレてしまった。

 大体、北は安倍を「1億年経っても我々の神聖な地は踏めない」と痛烈に批判している。党機関紙「労働新聞」は最近も〈安倍や河野(外相)など日本の政治家がいくら意地を張っても、それは蚊帳の外になったことに対する不満の吐露としか考えられない〉〈安倍一味は、節操のない言動で哀れな立場を浮上させている〉と非難する論評を掲載していた。

 北朝鮮に蛇蝎のごとく嫌われた安倍が、いくら直接協議を決意したところで、北が応じる可能性は限りなくゼロに近い。しょせん、圧力バカの豹変は口先だけのパフォーマンス。圧力路線をひとまず抑えることで、国際社会で進む対話の流れに便乗し、「蚊帳の外」批判を鎮める思惑だろう。ご都合主義で北を政治利用する狙いが、透けて見えるのだ。これでは北からバカにされるだけだ。

■ 北の礼賛報道を笑えない日本の御用メディア

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言った。

「主体性なき安倍外交は日朝会談実現も米韓頼みです。トランプ大統領に擦り寄るほど、ますます貿易赤字解消の圧力を強め、日本の国富をごっそり持っていかれる悪循環となりかねません。仮に米国のセッティングで会談が実現しても、拉致問題について北朝鮮は『既に解決した』との主張を崩していない。はたして首相に『拉致の安倍』の金看板を捨ててまで、日朝会談に臨む覚悟はあるのでしょうか。安倍首相が居座る限り、モリカケ追及は続き、日朝会談は実現せず、米国にお金を搾り取られるだけです。それでも首相は米朝会談が成功すれば、“勝ち馬”に乗り、『日米の緊密な連携』によって、ありもしないミサイルの脅威が取り除かれた、と自分の手柄にする気でしょう。今から、そんな光景が目に浮かびます」

 これだけバカげた日米会談を日本の大メディアはどう報じたか。当日の大新聞各紙の夕刊は〈米朝会談で「拉致」提起〉〈首相、日朝会談に意欲〉の大見出し一色。出来もしない安倍の口先パフォーマンスを大々的にPRする忖度ぶりだ。前出の天木直人氏はこう指摘する。

「NHKを筆頭に、テレビニュースも、安倍首相の発言ばかりをタレ流し、まるで首相の立場を代弁することが優先されているかのようです。共同会見を見れば、日米の立場が完全に一致していないのは明白なのに、NHKは午後7時のニュースで、『日米の結束が確認されて、日本の政府関係者から安堵の声が出ていた』と報じました。一方で、トランプ大統領が共同会見で、安倍首相が数十億ドルを新たに献上したことを暴露したことは、どのメディアもほぼ触れずじまいです。これでは、国民にはこの先に起こる真相が何も伝わりません。まるで戦中の大本営発表さながらの御用ぶりの極みです」

 地位に恋々とする亡国首相のインチキパフォーマンスと、それを猛烈に大宣伝する巨大メディア――。この構図が変わらない限り、この国は北朝鮮の独裁ぶりを決して笑えないはずだ。
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