阪神間で暮らす-2

テレビを持たず、ラジオを聞きながら新聞を読んでます

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2018-08-18 | 日記




お知らせ

画像がいっぱいになりましたので

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http://blog.goo.ne.jpスラッシュsycamore-moveさん

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I am not Abe.   石破氏、対決色鮮明 首相改憲案会見で批判

2018-08-18 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/18(土)

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石破氏、対決色鮮明 首相改憲案会見で批判  【朝日新聞】

 9月の自民党総裁選に立候補する石破茂・元幹事長は17日、憲法をテーマにした記者会見を国会内で開いた。9条改憲は緊急性が低いと主張。安倍晋三首相が次の国会に9条を含む自民党の憲法改正案を提出する考えを示したことを批判し、対決色を鮮明にした。

 石破氏は会見で「緊要性の高いもの、多くの国民の賛同が得られるものが憲法改正の対象となる」と述べ、参院選挙区の合区解消や、首都直下型地震などに備える緊急事態条項の創設を優先すべきだとの考えを示した。

 9条に自衛隊の存在を書き込む首相案には「緊要性があるとも、論理的必然性があるとも考えていない」と指摘。次の国会に改正案を提出する意向を示したことには「スケジュール感ありきでやるべきではない」と批判した。戦力不保持と交戦権の否認を規定した2項の削除を改めて主張した。

 一方、「9条の意味を国民に理解してもらう努力が足りなかった」とも述べ、9条改正には国民的な理解が必要との考えを強調した。

 また、2012年の党憲法改正草案で掲げた「国は、国政上の行為につき国民に説明する責務を負う」との条文に言及。「このような規定に反対する方々がいるとは思えない。そういうものからやっていくことも必要だ」と述べた。森友・加計学園問題で首相の説明責任が問われたことを念頭に、首相の政治手法を総裁選の争点に据える狙いの一環とみられる。
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 原稿のない討論は出来ないアベ、だからやれば絶対負けるからやらないアベ、情けないこれが一国の首相。
 


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4-6月期GDPが浮き彫りにしたデフレ脱却の掛け声倒れ  【日刊ゲンダイ】
 日本経済一歩先の真相 エコノミスト高橋乗宣氏

 今年4~6月期のGDP速報値が発表された。実質で前期比0.5%増、年率換算では1.9%増。2四半期ぶりのマイナス脱却に、茂木敏充経済再生相が「景気は緩やかに回復している」とコメントするなど政府与党は大ハシャギだが、はたして浮かれている場合なのか。

 前期比ではなく、前年同期比で見ると、4~6月期は1%増。昨年の4~6月期は前年同期比1.6%増で以下、7~9月期は2%増、10~12月期は2%増、今年1~3月期は1%増と横ばいというよりも、むしろ昨年に比べて経済成長は伸び悩んでいる。

 GDPの6割を占める個人消費も前期比で見れば、4~6月期は0.7%増だが、前年同期比は0.2%増にとどまる。昨年の4~6月期は前年同期比1.8%増、7~9月期は0.6%増、10~12月期は1.0%増、今年1~3月期は0.1%増と、むしろ消費は昨年に比べてヘタってきている。景気を力強く引っ張っているとは言い難いのが実情だ。

 前期比1.3%増と7四半期連続のプラスで、景気を下支えしているとされる企業の設備投資も、最近は業務効率の向上を目指すAI化が中心だ。鉄やセメントなど裾野の広い資材産業を潤した重厚長大型の投資が盛んだった大昔とは違って、経済全体に与える波及効果は乏しい。

 不思議なのはGDPのうち、政府が行う社会資本整備などの公共投資を示す公的固定資本形成が、ずっと減り続けていることだ。前期比ベースで昨年7~9月期から今期まで延々とマイナス続きである。

 国と地方の借金が1000兆円を超える中、安倍政権は発足以来、借金返済に充てる国の予算を極力抑えてきた。異次元緩和のマイナス金利の恩恵によって、過去に発行した国債の利払い費は減っている。今年度の借金返済額も前年度比2000億円程度カットされた。

 また、少しでも借金返済の負担を減らそうと、満期までの期間が長い国債の発行も増やしている。こうして数々の“裏技”を駆使して、本来なら借金返済に投じるべき予算を別の用途に使えるように仕向けたわけだ。

 安倍政権はアベノミクスによるデフレ脱却を掲げてきた以上、当然、浮いた予算は景気回復に向けた公共投資に振り分けるのがスジである。ところが、GDPに占める公共投資の割合が減り続けているとは一体全体、どういうことなのか。

 恐らく財政規律が緩み切って、税金がムダに消費されているのが、オチである。この政権のデフレ脱却などしょせん、掛け声倒れ。今回発表のGDPを見ると、安倍3選後の日本経済の先行きが思いやられる。
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 国民の事や国の事を考えているのではなく、取り巻き、お友達に対する優遇策ばかり、長期国債の発行なんてつけの先延ばしでしかないし今は国債に支払う金利は安いかもしれないが金融緩和策から出口処理を考えただけで長期金利は跳ね上がるだろう、その時は俺は首相をやっていない、とうそぶいているんだろう。
 


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藤井氏“安倍内閣は酷すぎ”発言 なかなかいえない本当の話  【日刊ゲンダイ】
 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」 作家室井佑月氏

 「マスコミに対して、今の内閣は酷すぎます。なんか言うとお前の会社潰してやるぞとまでいわれてるんですよ」(元衆議院議員・藤井裕久)

 これは今週12日放送の「時事放談」での藤井さんの言葉。安倍政権がマスコミに対して潰すっていってるって、2、3回繰り返したぞ。

 藤井のおじい様じゃなきゃ、なかなかいえないホントの話。なぜかというと、脅されたマスコミ側がブルって、そんなことはあり得ないと火消しに走る始末。

 うちら末端のマスコミに使われている人間は、「番組の編成上の都合で」などといわれて降ろされる。政権の悪口いったから降ろされたんじゃないか、そう思っても公にできない。証拠がないから。何人かの仲間が仕事を干された。

 藤井のじい様が言うように、やっぱ、そういうことだよな。まるで暴力団のような手口。

 ような手口……というか、安倍さんは暴力団と関わってる。暴力団とつながりの深い人物を使い、選挙の対立候補の誹謗中傷をやらせた。でもって成功報酬をケチって、山口県の安倍さんの自宅に、暴力団が火炎瓶を投げ込むという事件が起きた。

 マスコミはボクシングの山根や、日大の田中や、相撲協会については叩きまくる。彼らは暴力団員のように振る舞ったり、暴力団とのつながりが疑われるからだ。

 しかし、安倍首相は叩かない。

 wikiによると暴力団とは、「暴力あるいは暴力的脅迫によって自己の私的な目的を達しようとする反社会的集団」なんだそうだ。安倍政権もそんなもんじゃ。というか、その中において、最強、最恐じゃ。

 恫喝に屈するマスコミも、安倍政権の活動を助長し、その運営に資することとなる疑いのある組織ってことになる。

 そろそろ脅しに立ち向かったほうがいい。我々一般大衆が味方しなくなったマスコミに、未来なんかない。
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 暴力団を使って選挙妨害、そしてその報酬をケチって山口の実家に火炎瓶を投げ込まれた、あきれた話だが事実らしい。だから敵対する人間を脅かすのはお手の物か。
 

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靖国の“源流”…安倍首相が参拝した琴崎八幡宮の意外な歴史  【日刊ゲンダイ】

 11日から14日まで選挙区の山口県で過ごした安倍首相。12日に本籍地の長門市にある「元乃隅稲成神社」、13日に自宅のある下関の「住吉神社」と連日参拝していたが、気になったのが14日の選挙区でもなく縁の薄い宇部市にある「琴崎八幡宮」の参拝だ。安倍首相がわざわざ出向く、何か理由があるのか。

 貞観元(859)年に建立した琴崎八幡宮だが、実は靖国神社と深い関係がある。後の靖国神社初代宮司となる青山清は琴崎八幡宮で1864年の禁門の変の犠牲者を祭り、これが「招魂祭」の起源となった。長州藩が招魂祭を東京でも行うため、大村益次郎が東京招魂社を建立し、これが後に靖国神社と改称されたという歴史を持つ。

 琴崎八幡宮のホームページには「当八幡宮が靖国神社の源流となった神社であり、維新の歴史に深く関係する神社でもある」という記載もある。

 それを知ってか昨年12月には昭恵夫人がこの神社に参拝していた。神社に電話で問い合わせると、対応してくれた男性はこう話した。

「ひと通り見学した昭恵夫人は『いいお宮ですので、ぜひ主人にもご紹介します』とおっしゃっていました。すると、先月中旬に総理秘書から連絡があって、今回、安倍首相の参拝が実現しました」

 琴崎八幡宮は現在では戦で亡くなった人は祭っていないというが、過去には佐藤正久参院議員や林芳正文科相といった「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の主要メンバーも参拝している。

 近隣諸国への配慮から靖国本体への参拝は控えている安倍首相だが、総裁選のためにも“靖国の源流”に参拝することでシンパへのメッセージを送った形か。
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 こう言う話もあるかもしれないが何が何でも神頼みしないと不安でしょうがないんじゃないか。
 


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日本の余剰プルトニウム 40年前に予測 米カーター政権、増加懸念  【朝日新聞】

 原発の使用済み核燃料を再処理して得られるプルトニウムについて、日本が再処理に乗り出した1970年代、当時の米カーター政権が、使い道のない余剰分が出ることを数値予測していたことが機密解除された米公文書でわかった。予想は大筋で的中し、日本の保有量は90年代に10トンを突破。その後も歯止めがかからず、現在は国内外に約47トンを抱える。原子力委員会は7月末、米国の要求に応える形で、現状を上限に余剰を減らす新方針を打ち出した。

 文書は、米民間研究機関「ナショナル・セキュリティー・アーカイブ」が昨年公開した資料の中から見っかった。79年10月11日付の米政府の報告書では、英仏に再処理を委託する分と東海再処理施設(茨城県)で新たに取り出す分から、国内の高速炉などで使う分を差し引いて保有量を推計。余剰分は、ほぼゼロだった80年から90年に最大約12トンに増えるとした。日本政府が公表した保有量は93年時点で約11トンだった。

 80年5月29日付の文書では、米国家安全保障会議の職員が「日英仏の再処理工場が動けば00年までに(日欧で)数百トンの余剰が出る」と警告。英仏で再処理が進む一方、六ケ所再処理工場(青森県)は完成せず、00年の日本の保有量は37トンだった。原子力外交に詳しい広島市立大の武田悠講師は「当時から日本の余剰プルトニウムを強く懸念していたことが確認できる」と話している。
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 米ではしっかりと検証していたんだな。
 
 

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「県民の気持ちが試されている」 辺野古ゲート前集中行動最終日  【琉球新報】

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に反対するオール沖縄会議現地闘争部主催の集中抗議は18日、最終日を迎えた。辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前には、朝から市民ら約120人が集まった。市民らはプラカードを手にゲート前に座り込み、「新基地建設を止めるまで、団結して頑張ろう」と声を上げた。

 沖縄防衛局が当初通知していた土砂投入日の17日、土砂投入はなかった。18日午前10時半現在、土砂投入、海上作業ともに確認されていない。

 「違法工事中止せよ!」「子供達の未来に基地はいらない」「CLOSE ALL BASES」―。市民らはそんなプラカードを掲げ、18日午前8時半ごろからゲート前に座り込んだ。

 18日午前10時半現在、新基地建設に向けた資材搬入は確認されていない。沖縄平和運動センターの山城博治議長がマイクを握り、「(搬入が)止まっているのは私たちの力。行動の成果だ」と強調した。

 参加者からは「(9月30日投開票の)知事選の候補者が誰になっても建白書の理念を引き継ぎ、心一つに勝利しよう」との訴えがあった。糸満市から参加した男性(72)は「政府は県民の反発を恐れ、知事選後まで土砂投入ができないのだろう。県民の気持ちが試されている。政府の言いなりになるわけにはいかない」と力を込めた。
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 アベ政権一流の選挙時の争点隠しのやり方の一つが土砂投入停止、そんな姑息な手段に負けないように保守層や無党派層にも訴えて取り込まないとアベ自公維政治は強力なカネ、組織締め付け、デマで攻勢をかけてくるぞ。


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大手電力 囲い込み規制へ 経産省、健全な競争促進  【東京新聞】

 経済産業省が全国十社の大手電力による不当な顧客囲い込みの規制に乗り出すことが十七日、分かった。企業や家庭が新電力に契約を切り替えようとする情報を利用し、安い料金プランを提示して引き留める「取り戻し営業」が対象。情報の「目的外利用」として電気事業法上の問題行為に位置付ける。大手と新電力の健全な競争促進に向け、年内にも指針案の取りまとめを目指す。

 電力小売りの自由化により電力業界では、企業向けを中心に大手と新電力の競争が激化している。企業は家庭と比べて大量の電力を使うため、電力会社にとって収益への寄与が大きい。

 世耕弘成経産相は「できるだけ早く公正な競争条件を整えたい」と話している。

 取り戻し営業が問題視されていることについて大手電力は「新電力側のうがった見方だ。切り替えの情報を転用しないよう、社内で契約管理と営業の部門で情報共有できない仕組みになっている」と反発している。

 新電力は顧客から契約先の切り替えの申し込みがあると、電力広域的運営推進機関(広域機関、東京)のシステムを使い、顧客に代わって大手電力に対し契約解除を取り次ぐのが一般的だ。

 大手電力は広域機関から連絡を受け、契約解除の手続きを行う。ただ機器工事のため新電力が供給を始めるまで最大二カ月程度の時間がかかる。その間に大手が大幅な割安料金を提示すれば、顧客に切り替えを思いとどまらせ、契約をつなぎとめることも可能だ。
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 大手電力も必死なんだろうけどやり方が汚いよね、家庭にも最近ガスと電気をセットにしたご案内と言うものが郵送されてきた、その手には乗るか!







 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

    
 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

    
 

    
 

 



 

    
 

 

 

 

    
 

 

 

 



 

    
 




昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  22.9度(23:46) 前日差-3.4度)
 最高気温  29.5度(12:24) 前日差+0.1度)

  今朝の神戸最低気温  21.1度 (05:57)  9月下旬並み 平年より 4.7度低い 
   、

今日の神戸の
   日の出     5時22分 (昨日 5時21分)
   日の入り   18時44分 (昨日18時46分)

     X  日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より二分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間22分。

       
 

 朝鮮半島付け根あたりにあった高気圧は日本海を南東に移動し日本のほとんどを覆う、前線ははるか東へ低気圧は千島列島付近をゆっくり北上、台風18号は中国華中にて熱低になる、南の台風19号は父島の南西約340kmに。
 沖縄は晴れ所により雨、九州から東北まで晴れ、北海道は晴れ時々曇り。
     
          
 明日の朝、日本を覆う高気圧が太平洋上へ移動それに伴い前線も東方海上へ、千島列島の低気圧はカムチャッカ付近へ、台風19号は勢力を増しながら日本へ近づく、カロリン諸島近海の熱低が台風に成るか。
 沖縄は晴れ、九州から東北まで晴れ、北海道は晴れのち曇り時々雨の予報。
     
     
     
     
 今朝は晴れ、冷っとする気温、山はすっきり、気温は低めだったがそのうち上がり暑い、青空が広がる、冷房は停めたままでも何とか。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  29.0度(夏日)、昨日より  0.4度高く、 平年より 2.0度低かった、 今日の最高気温は 9月上旬並みだった  
 明日は晴れ、朝の最低気温は 22.7度、昼の最高気温は  31.8度、午後の最低気温は  23.1度。
     


     
 来週の天気は
  
     
 台風の位置は    

 台風18号(ルンビア)は中国に上陸、華中で熱帯低気圧に成った、中心気圧は992hPa。

 台風19号((ソーリック、ミクロネシア、伝統的な部族長の称号)は北上し父島の南西約340kmで停滞している、中心気圧は965hPa。

 熱帯低気圧bがカロリン諸島で発生した。西北西へゆっくりと進んでいる。






大矢英代さんに聞いた:戦後73年。今こそ「沖縄戦」から学ぶべきことがある

2018-08-18 | いろいろ

より

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大矢英代さんに聞いた:戦後73年。今こそ「沖縄戦」から学ぶべきことがある
<cnter>
現在、全国で公開中の映画『沖縄スパイ戦史』。住民を動員して行われた「スパイ戦」、強制移住によって多くの住民が犠牲になった「戦争マラリア」など、これまでほとんど知られていなかった沖縄戦の側面を、多くの人たちの証言で描き出すドキュメンタリーです。この映画を、マガ9でもおなじみのジャーナリスト・三上智恵さんとともに監督したのは、三上さんの琉球朝日放送での後輩でもある大矢英代さん。弱冠31歳という若い世代の彼女が、なぜ今「沖縄戦」を取り上げたのか。沖縄との出会い、取材の中で感じたことなど、お話をうかがいました。

責任感と悔しさ。留学先のアメリカで出会った「沖縄」

──三上智恵さんと共同監督された、沖縄戦がテーマの映画『沖縄スパイ戦史』が公開中です。大矢さんはもともと千葉のご出身ですが、沖縄とのかかわりはどこから始まったのですか。

大矢 大学3年生のとき、アメリカのカリフォルニア大学に留学したんです。そこで、アメリカ人外交官が特別講師を務めるあるワークショップに参加したのがきっかけでした。彼は対日政策を専門にしている外交官だったのですが、私を見て「今日は日本人留学生がいるから」といって、沖縄にある米軍基地についての話を始めたんですね。
 それまで私は沖縄に行ったこともなかったし、正直なところ基地の問題にもそれほど関心があったわけではありません。国連職員や難民キャンプでのボランティアにあこがれたりと、国内よりも海外にばかり目が向いていた時期でした。それでも、その外交官の話には、「おかしい」と感じることがたくさんあったんです。

──どんなことですか?

大矢 「米軍基地があることで、沖縄は経済的に助けられている」とか「米軍は沖縄の人々とフレンドリーな関係を築いていて、住民はみんな米軍に対してウェルカムだ」とか……。沖縄で米兵による事件が多発していることや、基地建設に反対する県民大会が開かれていることは知っていましたから、それはおかしいんじゃないかと思って、授業が終わった後に講師のところへ行ってそう伝えたんです。
 そうしたら、彼は鼻で笑って「いいかい、沖縄に米軍基地があることはグッド・ディール(いい取引)なんだよ」。北朝鮮や中国のような「クレイジーなやつら」が攻めてきたときに、日本人のかわりに米兵が死んでくれるんだから、というんです。
 それに対して、私はうまく言い返すことができませんでした。

──おかしい、とは思っても……。

大矢 そうです。沖縄に行ったこともなければ、そこに住む人たちの声を自分の耳で聞いたこともない。地元の人たちの抱える不条理を、自分の言葉で伝えることができなかった。そのことがとても悔しかったんです。
 同時に、「ボランティアに行って戦争で傷ついた人を助けたい」と思っていながら、紛争地に爆弾を落としている軍隊の飛行機が自分の国にある基地から飛び立っているという事実についてはまったく意識していなかったことにも気付かされました。海外で人を助ける前に、まず自分の国のことと向き合わないといけないんじゃないか、と感じましたね。そういう責任感と、うまく言い返せなかった悔しさと、二つの思いを抱えたまま留学生活を終えることになりました。




「戦争マラリア」って何? 「知りたい」思いに突き動かされて

──初めて沖縄に行かれたのは、その後ですか。

大矢 大学院に進学してからです。留学からの帰国後、どうしたら私は一番人の役に立てるだろうと考えた末に、もともと話したり書いたりするのが好きだったこともあって、ジャーナリストを目指そうと思うようになりました。それで、まずはスキルを身に付けるために東京の大学院に進学して。もちろん、ずっと「沖縄」は頭の中にあったので、1年生の夏のインターンシップ先に八重山毎日新聞を選んだんです。

──石垣島に本社のある地域新聞社ですね。

大矢 そうなんです。実は私、本当に沖縄のことを知らなくて……最初に社に行ったときに、「どんな記事を書きたいですか」と聞かれたので、「米軍基地の取材がしたいです」と答えてしまって。周りの方たちに大笑いされました(笑)。

──そうですよね。石垣島には、というか八重山諸島には米軍基地が……

大矢 そう、ないんです(笑)。「何しに来たの」、って笑われるところからインターンシップがスタートしました。

──でも、そこで「戦争マラリア」の問題に出会われた。

大矢 ちょうど、8月15日を向こうで迎えたのですが、朝刊の一面を見てびっくりしたんです。千葉で生まれ育った私にしてみれば、8月15日といえば、結びつくワードは「終戦」、そしてヒロシマ・ナガサキです。でも、石垣島の一面トップは「戦争マラリアの犠牲者に黙祷を捧げる」というものでした。
 「戦争マラリアって何?」と思って読んでみると、沖縄戦のとき八重山諸島では地上戦がなかったのに、軍の命令で「強制疎開」させられた結果、風土病のマラリアで3600人もの人が亡くなった、と書いてあった。まったく知らない話でした。そもそもなぜ米軍が上陸しなかった島々で「強制疎開」なのか。住民たちがどんな体験をしたのか。記事を読んで「もっと知りたい」と思って。そこから、戦争マラリアの体験者を訪ね歩く取材を始めたんです。

──いかがでしたか。

大矢 お会いすることはできても、なかなか話していただけないことが多かったです。「もう終わったことだから」「なんでいまさら話さなきゃいけないの」という感じで。それでも何人もお話をお聞きすることはできたし、「疎開」先の土地にいっしょに行かせてもらったりもしました。でも、それぞれの人の人生そのものに迫るといったような、深い取材ができたわけではなかった。
 それもあって、インターンシップが終わって東京に帰ってからも「戦争マラリア」のことはずっと心に引っかかっていました。「インターンシップどうだった?」と誰かに聞かれて「戦争マラリアの取材をね……」という話をしても、「何それ?」となってしまう。
 あれだけたくさんの人たちが亡くなった、八重山の人たちにとってものすごく大きな出来事だったのに、東京ではまったく知られていない。考えてみれば1カ月前までの私もそうだった。この、「見えない壁」みたいなものはなんだろうと思いました。単なる私たちの無知なのか、それとも誰かが意図的に「知らさない」ようにしてきた結果なのか……。
 そういうことをずっと考えた末に、この「戦争マラリア」を私の大学院生活のテーマにしよう、そのドキュメンタリー映像を卒業制作にしよう、と決めたんです。

──そのときには、文章ではなくて映像をやりたい、と思われていたのですか。

大矢 3週間新聞記者をやってみて文才の無さに気が付いたというのもありますが(笑)、これからいついなくなってしまうか分からない戦争体験者の肉声を伝え残すには、映像という手段が一番いいと思いました。
 それに、映像って、作り手自身の姿もそこに投影されると思っていて。私は、戦争マラリアの問題を見つめる23歳の自分自身を問う手段として、映像を選んだということだと思います。


波照間で見えた「ジャーナリストとしての原点」

──それで、また沖縄に行って取材を?

大矢 もっと取材をしよう、と思ったときに考えたのが、東京と沖縄を行ったり来たりする形ではやれないな、ということでした。私自身がもし体験者だったら、遠くから突然来た人に自分の傷口を開いて話をしたのに、その人はすぐ帰ってしまってその後自分が話したことがどうなったのかもわからない……というのはつらいだろうな、と思ったんです。
 それで、ちょうど学生で時間もあったし、1年間休学して、現地に住み込んでしっかり人間関係をつくりながら取材しよう、と決めたんです。それで、向かった先が波照間島でした。

──石垣島からも高速船で約1時間の、「日本最南端の有人島」ですね。インターンシップ先は石垣島だったのに、どうしてまた波照間へ?

大矢 戦争マラリアの被害が一番大きかった島だというのが一つ。そして、こちらが本当の理由なんですが、インターンシップ中に波照間に遊びに行ったときに出会った、あるおばあちゃんに惚れ込んでしまったんです。
 たまたま島を散策していたときに知り合って、家におじゃまして夕飯をごちそうになったりしたんですが、実はそのおばあちゃんもまた戦争マラリアの被害者だったんですね。家族11人のうち、彼女と妹を除く9人が犠牲になったという人でした。

──『沖縄スパイ戦史』にも証言者の一人として登場されていますね。

大矢 そうです。浦仲のおばあというんですが、彼女の話を聞いているうちに、顔に刻まれた皺とか、澄んだ瞳とか、その何もかもにすっかり惚れてしまって。彼女のいる波照間に住みたい、と思ったんですね。
 それで、事前におばあに手紙を出して「家に泊まらせてもらえないか」とお願いしたら、浦仲のおじいのほうから「いいよ、おいで」という返事が来たので、意気揚々と向かいました。でも、浦仲の家の門を開けて「来たよー」と声をかけたら、出てきたおばあが私を見て言った言葉は「あんた誰ねー」でした……。

──え?

大矢 夏に会ったことも、一緒に夕食を食べたことも、もう完全に忘れ去られていて。じゃあ、おじいの手紙は? と聞いたら「誰か分からなかったけど、どこかの子どもが波照間に来たいっていうから、いいよって書いたんだよー。ああ、あれがあんたねー」……。改めて「はじめまして」から始めて、無事に泊まらせてもらいました(笑)。

──大変な出だしですね(笑)。じゃあ、その浦仲家に泊めてもらいながら取材を?

大矢 そうです。でも行ったのが12月だったので、最初の3〜4カ月は毎日サトウキビ刈りを手伝っていました。1日8時間、ひたすら体を動かすんですけど、すっごくつらかったです(笑)。
 ただ、そうやって浦仲のおじいおばあや島の人たちと一緒に働いて、話をする中で、見えてきたことがあります。戦争マラリアって、蔓延したのは1945年の3月から夏にかけてなんですが、それで「終わった」わけではないんですよね。マラリアで家族を亡くしたために学校に行かずに働かなくてはならなくなったとか、目指していた夢が叶わなかったとか、一人ひとりの人生に後々まで影響しているんです。

──「戦争マラリア」があったことによって、命が助かった人たちのその後の人生もまた大きく変わってしまったわけですね。

大矢 そうです。島に行く前は、戦争マラリアばかりを見ていたんですが、1年間島で過ごしたことで、そこから続いてきた人々の人生が見えるようになったというか。単に「戦争体験者」という枠でくくるのでなく、まずは島に生きてきた一人の人間としての人生を描きたい、と思うようになりました。その分、撮った映像も豊かになった気がしています。

──波照間の言葉も学ばれたとか。

大矢 波照間のじいちゃんばあちゃん世代は、普段「ベスマムニ(“私たちの島の言葉”という意味)」という波照間島でのみ話されている言葉で会話しています。いわゆる「日本語」は日常会話ではほとんど使わない。同時に、学校で「方言札」(※)を掛けられ、苦しみながら「日本語」を習得してきた人たちです。さらに戦争マラリアのために、学校で学ぶ機会すら奪われてしまった。
 浦仲のおばあも「私は日本語がうまくできない」って今でも悲しそうに言います。最初にインタビューしたときも、一生懸命「日本語」で話そうとしてくれるんですけど、何度も「ああ、これはヤマトの言葉で何て言ったかー?」みたいになって、どうにも苦しそうなんですね。言葉に感情や記憶が乗ってこないんです。私は大学で第二外国語として韓国語を選択したのですが、もし「自分の思いを韓国語で答えろ」と言われ続けたらすごく苦しいな、それを私はおじいおばあたちに強いているんだな、と思いました。
 そのことに気付いてからは、「じゃあ、私が波照間の言葉を覚えればいいや」と思って、ばあちゃんたちの会話をひたすら聞いて、書き取って勉強しました。あと、三線と一緒に民謡を習って、歌いながら覚えたり。そういうことも、私にとって人間関係構築のための大事な時間でした。

※方言札…いわゆる「標準語」の使用を徹底させるため、学校で方言を使った生徒に罰として首から掛けさせた札のこと。東北、北海道などでも用いられたが、沖縄では特に厳しく、明治時代終わりから第二次世界大戦後まで使われていた。


──サトウキビ刈りといい、まさに生活の中で取材をした、という感じですね。話し手との距離感も違ってくるような。

大矢 そうですね。最初は、浦仲のおばあにも戦争マラリアのことは「話したくない」と言われました。「自分の家族があれだけ亡くなったのに、誰がそんなことしゃべりたいか」と。
 私自身も、そうやってつらい記憶を語ってもらうという、その人のかさぶたをはがしていくような──もしかしたら、まだかさぶたにさえなっていないのかもしれない傷口をこじ開けるような作業を、何のためにやらなきゃいけないんだろうと、ずっと悩みながらの取材でした。
 ただ、おばあや島の人たちと一緒に時間を過ごす中で、話を聞いたからには伝えるんだ、一緒にこの傷を背負って、二度と同じことが起きないための教訓にしていくんだ、と感じるようになりました。その意味で、自分のドキュメンタリストとして、ジャーナリストとしての原点をつくってくれたのは波照間島だと思っています。


つくられた「分断」を目にして、涙が止まらなかった

──その後、東京に戻られてからは?

大矢 しばらくは、ずっと編集作業をしていました。修士論文と一緒に、卒業制作として作品を出さなくてはならなかったので。周囲では就職活動の話も聞こえてきましたが、私にとっては編集作業のほうが重要だったし、「卒業してから考えればいいか」と。無事に作品は完成して卒業できたものの、進路は何も決まらないままでした(笑)。

──それが、三上智恵さんのいらした琉球朝日放送(QAB)で、記者として働くことになるわけですが……。

大矢 卒業が決まった後、ひとまず波照間の人たちに「無事に卒業できました」と報告に行こうと思って、沖縄に向かったんです。それで、那覇の空港で乗り継ぎ待ちをしていたときに、「仕事どうしようかなあ」と思いながら、スマホをいじっていて。ドキュメンタリーを、それも沖縄でつくりたいという思いはずっとあったので、「沖縄 映像 仕事」で検索してみたら、琉球朝日放送の「契約記者募集」が出てきたんですよ。三上さんとは以前、あるイベントでお会いしていましたし、「あ、これ三上さんのところだ!」と。しかも、条件が「すぐ来れる人」だったので、「これ私のことじゃん!」と思いましたね(笑)。
 それで、波照間に着いてからすぐ履歴書を出しました。ちなみに、原稿用紙2枚の作文を書かなきゃいけなかったんですが、波照間島には原稿用紙を売っているところがなくて。浦仲のおじいが出してきてくれた、古くて黄色くなったぼろぼろの原稿用紙に、「2枚しかないんだから失敗するなよ」って言われながら書いて、出しました(笑)。
 面接のときも波照間からそのまま行きましたから、背中にリュック背負って……でしたし、落とされてもしょうがないと思うんですが、無事に入社が決まったんです。QABの懐の深さには本当に、感謝ですね。

──QABでの5年間で、特に印象に残っている取材はありますか。

大矢 たくさんありますが、中でも忘れられないのは、2012年の7月19日、三上さんと一緒に行った高江取材です。その日、ヘリパッド建設に反対する人たちが座り込みを続ける中で、工事資材の搬入が強行されて。私はまだ入社して2カ月で、基地がつくられようとしている現場に立つのは初めてのことでした。
 撮影していて何より悔しかったのは、資材を搬入している業者も、それを身を挺してでも止めようとする人たちも、沖縄県民同士だということです。抗議する人が「あんたもウチナンチューなのに、なんで戦争のための基地をつくるのに協力するの」と言えば、業者は「俺たちも仕事だから」という。でも、やりとりを続けるうちに、互いの言葉のイントネーションから「あれ、あんた宮古島の出身なの、俺もだよ」みたいな話も出てきたりする。基地さえなければ、分断されなくて済んだ人たちなんですよね。
 それを見ながら、なぜ同じ県民同士が、日本とアメリカという二つの政府の取り決めで沖縄に集中的につくられた米軍基地の存在によってこんなふうに分断され、踏みつけられて傷つかなくてはならないのかと、悔しくてなりませんでした。しかも、刃を振るってその「分断」を生み出しているはずの当事者たちは、誰もその現場にはいないわけで。そういう状況を初めて目の当たりにして、泣けて仕方ありませんでした。


今だからこそ、戦争体験から学ばなくてはならない

──昨年春には、QABを退社してフリーになられました。

大矢 ハードな仕事で肉体的に疲れていたというのもあるんですが……ローカル放送であるQABにいて、年々悔しさが増していたということもありました。人々が分断されているこんなひどい状況を生んでいるのは「沖縄県民」ではなくて「国民」なのに、沖縄で起こっていることを知らなくてはならないのは「沖縄県民」よりも「国民」のほうなのに、という葛藤をずっと抱いていたんです。沖縄の報道現場で学んだ者として、沖縄を離れて、より多くの無関心な人たちに伝える仕事をしなければ、という思いがありました。

──そして今回の『沖縄スパイ戦史』につながるわけですね。

大矢 もともとは三上さんに、「テレビで沖縄戦の番組をやろう」と誘っていただいたんです。ただ、結局その企画は通らなかったので、せっかくだから映画としてつくろうということになって。最初は「予算もあまりかけず、1時間くらいの短いドキュメンタリーに」と言っていたはずが、結果的にはその倍の長さになってしまいましたが(笑)。

──共同監督という形ですが、取材や編集はどのように進めたのですか。

大矢 沖縄本島の取材は主に三上さんが、波照間のほか与那国島、石垣島、あとアメリカの取材は私が担当しました。取材中はLINEなどで時々報告し合って、それぞれの自分の撮影分を粗編集したものを持ち寄ってつなげる、という形で。最初につなげてみたときは5時間くらいあったので、それを少しずつ削って今の形にしていきました。

──完成・公開した今、どんな気持ちでいますか。

大矢 波照間にいたときから「やらなきゃいけない」と思いながらもやりきれなかったことが、やっとできたという思いですね。八重山での強制移住の真相や、その背景にあった陸軍中野学校卒業生たちによる作戦、そこから見えてくる沖縄戦の知られざる秘密戦の実態……。それも自分だけの力ではなくて、誘ってくださった三上さん、製作費カンパに協力してくださった方々はじめ、いろんなご縁が積み重なってできたものだと感じています。
 そう考えると、今これをつくりなさい、と誰かに言われてできたような映画のような気がします。戦後73年経って、なんでいまさら沖縄戦の話なの、と言う人もいるでしょうが、73年経ったからこそ伝えなきゃいけないんだ、という思いをこの映画に込めたつもりです。


──73年経ったからこそ体験を話せるという方もいるでしょうし、私たちにとっても、戦争体験についての証言を直接聞ける、本当に最後の機会にもなりつつあります。

大矢 私たちは、過去の歴史からしか学べません。その歴史を語れる人がいなくなりつつある中で、私たちが何を学ぶのかが今、問われていると思います。
 「戦争体験者がいなくなる」というニュースを時々見かけますが、私はそれ自体は社会現象ではあってもニュースではないと思っています。本当に「ニュース」にすべき問題は、私たちがたくさんの人たちが語ってくれた戦争体験を、ただの「かわいそうな、つらかった記憶」にしてしまって、民衆がどんなふうに国家に利用され、捨てられてしまったのかという大事なところを学び取ってこなかったこと。だからこそ、安保法制が成立したり、沖縄に新しい基地がつくられるような、そんな状況になってしまっているのではないでしょうか。73年目を生きる私たちは、もしかしたらもう「戦前●年」を生きているかもしれない。今こそあの戦争から学ばなくてはいけないんだと思います。

──今後、取材したいテーマなどはありますか。

大矢 今年の秋からアメリカに行く予定で、最低1年は滞在したいと思っています。QAB記者時代に『テロリストは僕だった』という、イラク戦争で戦い、沖縄での基地反対運動に身を投じた元米兵を追ったドキュメンタリーをつくったので、その取材を続けたい。経済的理由から入隊した若者、ホームレス生活になってしまったり、PTSDで苦しんだりしている元兵士、軍で性暴力を受けた女性兵士……そうした人たちを、もっと丁寧に取材してきたいと思っています。

──『沖縄スパイ戦史』もそうですが、「軍隊」というものの本質が見えてくる内容になりそうですね。

大矢 そうですね。軍隊というものが「国防」の名の下にいかに兵士の人間性を破壊して機械化していくか、かかわった民衆を利用して捨てていくか、それはおそらくどこの国でも同じで。その部分を、もっと追及したいと思っています。
 波照間にいたとき、浦仲のおじい──昨年に亡くなられたのですが──にこんなことを言われたことがあります。「英代には、『学んだ者』としての責任があるんだ」。おじいやおばあの世代は、学校に行きたくても行けなかったし、行っても「国のために死ね」という軍国主義教育しか受けられなかった。本当の教育というものを自由に受けられなかった悔しさを、今も背負って生きているんだ、と。
 それに対して、私たちの世代は「自由に学ぶ」ことができる。その中で、沖縄戦を、戦争マラリアを学ぶということを決めたからには、ただ興味本位の学びで終わらせるのではなくて、「学んだ者」の責任を果たせるようにしっかりやりなさい、と言ってくれたんです。『沖縄スパイ戦史』をつくっている間、いつも心に抱いていた言葉ですが、これからもずっと心にあり続けると思います。

(構成/仲藤里美・写真/マガジン9)



 『沖縄スパイ戦史』上映劇場情報


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生き残った兵士たちを監禁… 

2018-08-18 | いろいろ

より

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生き残った兵士たちを監禁… ミッドウェー海戦大惨敗を隠すために国がしたこと

 「あの戦争」から73年。今年4月に総務省が発表した資料によると、戦後生まれが日本の総人口の82.8パーセントを占め、「平成」生まれも25.6パーセントと4分の1を超えた。

 「戦争を知らない世代」が増えつづけていくことは、本来ならば喜ばしいことに違いない。それだけ「平和」が続いてきたということでもあるからだ。

『96歳 元海軍兵の「遺言」』の著者であり、戦争体験の語り部活動を続けている大阪市の瀧本邦慶さん(96)は、1941(昭和16)年11月、千島列島の海にうかぶ航空母艦「飛龍」の中で20歳の誕生日をむかえた。そのまま約2週間後のハワイ・真珠湾攻撃に向かい、翌42年6月のミッドウェー海戦にも身を投じた。敗戦の知らせを聞いたのは、「餓死の5分前」まで追いつめられた南太平洋の小さな島でだった……。


■17~23歳、青春時代=戦争

 瀧本さんは、1921年11月23日、香川県の農村でうまれた。そして17歳の初夏、海軍を志す。20歳の徴兵検査まで待たなかったのは、「大きくなったら兵隊さんになる。お国のために死ぬ。それこそ男子最高の名誉である」と信じていたからだ。それが当時の常識でもあった。両親も、学校の先生も、地域の人も上から下までそう思っていた。「これはおかしい」と疑問を感じるきっかけなどなかった。心の奥底はいず知らず、みんながみんな同じことを考え、同じ方向をめざしていた。子どもの戦死を親が言祝(ことほ)ぐ時代だった。

 最終階級は下士官。下っぱ兵の目で見た戦場に「かっこいい物語」は一つもなかった、とふりかえる。

 ミッドウェー海戦で沈みゆく空母飛龍からほうほうの体で逃げだしたとき、無数の戦友の死体を見た。

「手も足も頭もばらばらにちぎれている戦友の姿をようけ見ました。体がまっぷたつに壊れたもん。五つにも六つにも壊れたもん。足がなくて焼け死んどるもの。腰から下が吹き飛ばされておるもの。飛びちっている手や足。助けを求める声はありませんでした」


■監禁、そして死地へ

 大惨敗のミッドウェー海戦から帰ってきた瀧本さんを待っていたのは、病棟への監禁だった。

 「なんでやと。罪人あつかいやないか。俺ら、そんな悪いことした覚えはないわ。そう思とりますやん。こんなばかな話はないと腹がたちました」

 理由は新聞報道で知った。「我が方の損害」として空母1隻喪失、同1隻大破という大本営発表が書かれていた。

 「びっくりですわ。大本営はこんな大うそをついておるのかと。こっちはそこに行っとったわけやから。この目で見とったわけやから。虎の子の4隻をたった1日で失ったことを知っておるわけですから」

 事実を漏らされないようにと監禁されたに違いなかった。

 それから送りこまれたトラック諸島では、戦友や部下が次々と餓死していった。

 「やせてやせて、本当に骨と皮になって、ほんで死んでいくんですよ。人間の姿ではありません」
 「1日が終わると、『ああ、きょうも生きのびたな。死なないでよかったな』と思う。われわれはいったい何のために、誰のために戦争をしているのか。もう戦争などまっぴらごめんだ」
 「このころの戦闘行為とは、ただただ生きることだけでした」

 仲間が餓死すると、近くの山に埋めにいく。穴を掘る体力などない。地面をかきむしって遺体を入れ、穴からはみでているところは土を乗せて薄くならした。それで終わり。

 「なんと申し訳ないことを死者にしたのかと思う。思うけれど、その時はそれどころじゃないんですわ。遺体の処理をしながら、あ、俺はいつやろかと、そんなことを考えながらやっとるわけです。あすは自分の番や。だから堪忍してくれと心の中で手をあわせて、ほいでかえってきた」

 それまで上官から繰りかえし聞かされたのは「貴様ら、よく聞け。いったん戦地に行ったら階級の上下は関係なしに一緒に死ぬんやぞ」ということだった。

 嘘だった。

 戦後73年となる今も瀧本さんが声に怒気と殺気を込めて語るのは、やはりトラック諸島でのできごとだ。

 木の葉を海水で煮て食らうしかない日々。餓死していく下っぱ兵たちを尻目に、非常用の備蓄食糧に手を出して食べている上官たち。どうにも我慢ならなくて瀧本さんは分隊長に食糧の開放を願いでる。

 「一発でことわられました」
 「われわれ下っぱが草を食って命をつないでいるときに、士官どもは銀飯を食べとるんですよ。銀飯ですよ、銀飯。こっちは草くうとるんや」

 みずからにも餓死が迫りくる中、瀧本さんはこう考えるしかなかった。
 
「こんなね、南のね、ちっぽけな島で骨と皮になってね、のたれ死んでね、ヤシの木の肥やしになるだけなんて、こんな死にかたは納得できない」
 「ここで死ぬことがなんで国のためか。こんなばかな話があるか。こんな死にかたがあるか。何が国のためじゃ。なんぼ戦争じゃいうても、こんな死にかたに得心できるか。敵と戦こうて死ぬならわかる。のたれ死にのどこが国のためか」

(朝日新聞大阪社会部・下地毅)
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I am not Abe.   アベ首相が異例の神社参拝3連発 総裁選に不安で“神頼み”

2018-08-17 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/17(金)

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安倍首相が異例の神社参拝3連発 総裁選に不安で“神頼み”  【日刊ゲンダイ】

 11日から14日まで選挙区の山口県で夏休みを過ごし、15日から別荘のある山梨県に移った安倍首相。政界関係者が「おやっ」と思ったのが、12日、13日、14日と3日続けて神社に足を運び、熱心に参拝したことだ。さすがに神社3連発は異例だ。よほど神にすがりたい心境なのか。「やはり“地方票では負ける”と総裁選に不安を強めているのだろう」という見方が流れている。

 安倍首相は12日、長門市内の「元乃隅稲成神社」を参拝。翌13日は下関市の「住吉神社」、さらに14日には宇部市内の「琴崎八幡宮」を参拝している。3日連続の神社参拝は、2012年の第2次安倍内閣発足以降、初めてのことだ。

 参拝した神社にも、それぞれ深い意味がある。元乃隅稲成神社の「成」は「成就」に由来するといい、さまざまな願いを成就する神社として有名だ。住吉神社には、勝ち戦の神様が祭られているという。琴崎八幡宮は「病気平癒」など、幅広い祈願を手掛けている。

 琴崎八幡宮を訪れた安倍首相は、「不動心」の3文字を色紙にしたためている。人間、自分に欠けているモノ、欲しているモノを願うものだ。

 安倍首相の不安が、「健康」と「地方票」なのは間違いない。

■歯科にかかるペースが激増

 永田町では、歯科診療の多さが注目されている。6月に3回、7月にも3回通っている。しかも、7月23日は歯の治療に2時間もかけている。

「『潰瘍性大腸炎』という難病を抱える安倍首相は、ステロイドを服用しているといわれています。歯周病を引き起こすとされるステロイドの副作用で、歯茎がボロボロになっているのではと臆測を呼んでいるのです」(永田町関係者)

 加えて安倍首相が気にかけているのは、地方票の行方のはずだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「世論調査では、安倍首相は“自民党支持層”から5~6割の支持を得ていますが、“自民党支持層”の全てが自民党員というわけではない。安倍首相は憲法改正などを争点にしていますが、地方が求めるのは“経済”です。アベノミクスの恩恵が薄い地方の党員にとっては、地方創生相を務めた石破議員の方が魅力的に映っても不思議ではありません。議員票も、安倍支持を決めた派閥が切り崩しにあっていると聞きます。安倍首相は圧勝できるかどうか、まだまだ不安は尽きないはずです」

 15日、別荘のある山梨県鳴沢村に移った安倍首相は、森喜朗元首相、小泉純一郎元首相、麻生太郎財務相らと会食し、総裁選への対応について「さらに3年の任期に耐え得る気力、体力があるか見つめ直しながら判断したい」と語ったという。「健康不安」と「地方での不人気」に、本人は相当追い詰められているのではないか。
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 いずれ健康を理由に前回と同じく首相の座を放り出すんじゃないか、来年の参議院選後に。
 


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岸田票が石破に流れない理由  【日刊スポーツ】

 ★自民党総裁選について、同党中堅議員が解説した。「かなりの議員が、政調会長・岸田文雄の出馬断念に失望したと思う。今となってはどうにもならないし、岸田がこんなに覚悟がないのかと思えば、岸田という選択肢がなくて良かったとも思うが、岸田が覚悟をもって出馬していれば、かなりの議員が岸田に期待したのではないか」。

 ★党内に安倍3選への批判はないのかの問いには、こう答えた。「意外と思うかもしれないが、05年の郵政選挙で党が分裂した時、残った人、公認を受けられず飛び出した人、無所属で出馬した人などがいたが、あの時にこの党はまとまっていないとだめだと、身に染みた。あの選挙を経験した人たちは、みんなそう思っただろう。同僚議員と戦わなくてはならなくなった人もいた。野党にどこで足をすくわれるかと思った。昨年民進党が分裂して同僚同士で戦った人もいたが、民進党はやっぱり、まとまらなければとの結論にならなかった。そこが自民党と野党の決定的な違いだ」。

 ★続けて党内事情を分析する。「安倍が最良とは言わないが、元幹事長・石破茂の党内人気が全く振るわない。派閥も20人から増えたという話を聞かない。党内には石破不信がある。ストレートに質問に答えない、こねくり回す発言、スローガンは正直、公正だが、本人の政治家のスタイルが複雑で、多くの人を巻き込むタイプではない。あの理屈っぽい話し方は、自民党ではなかなか受けない。岸田に投票しようとした票が石破に流れないのは、そこにあるのではないか」。

 ★思い返すも、岸田の罪は重いが、選挙が絶えず念頭にある政治家の選択とも言える。それにしても、石破の不人気には驚く。安倍の分かりやすさ、石破の分かりにくさ。石破は弱点克服より、安倍にはできないこれからの自民党のビジョンを示し、党を揺さぶらない限り、安倍の優勢は揺るがないようだ。
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 まあ石破候補は何か暗いよね、かといってアベ総裁が明かるかと言えば暗い、どっちもどっちだが今の政治の私物化でいいのかと自民党に聞けば自分も私物化しているからいいんです、とでも答えるんだろうか。
 


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日立英原発 米大手撤退へ  【朝日新聞】

採算に課題 着工に悪影響も

 日立製作所が英国で計画する原発の建設工事の中核から、米建設大手ベクテルが外れる方向になった。建設費の高騰で採算をとりづらくなっているためだ。原発建設のノウハウに乏しい日立には痛手で、着工条件である出資金集めに悪影響が出る可能性がある。日本政府も後押しする原発輸出の行方が、一段と不透明になってきた。

 日立は英西部に原発2基を新設する計画。東京電力福島第一原発事故の後に世界的に強化された安全基準への対策費などがかさみ、総事業費は最大で3兆円程度になる見通しとされる。

 関係者によると、ベクテルの建設費の見通しは日立より高く、工事の価格で折り合えなくなつた。ベクテルは建設を直接担わず、コンサルティング(助言)事業として計画にかかわる方向になったという。

 日立は2012年に英原子力発電事業会社「ホライズン・ニュークリア・パワー」を買収し、原発を丸ごと輸出する計画を進める。原子炉から建屋、瀾連施設まで原発全体の建設を統括するのは初めてだ。

 そのため米国で原発建設にかかわってきたベクテル、エンジニアリング大手の日揮と16年に3社連合を結成した。3社連合で設計と建設を引き受け、その中核的な役割をベクテルが担う方向だった。

 ベクテルに代わるパートナーを見つけるのは簡単ではない。日立の子会社のホライズンが、ベクテルや日本の電力会社などの助言を受けながら建設を直接とりまとめる案も出ている。日立は「各社の分担が変わるだけで、事業への影響は大きくない」(幹部)としているが、建設費が想定より膨らむリスクを、ホライズンが抱えることになる。

 日立はホ‐ライズンヘの出資を他社に呼びかけている。自社の出資比率を100%から50%未満に下げることを着工の条件にしている。ホライズンの損失リスクが不安視されれば、難航している出資金集めがさらに滞りかねず、事業の継続が厳しくなる可能性もある。


建設経験乏しい日立 苦境 英原発工事の中核不在に

 日立製作所が日本政府の後押しを受けて進める英国での原発計画が、より厳しくなってきた。建設工事の中核になるとみられていた米建設大手ベクテルが建設を直接担わず、助言のみの関与にとどまる方向になったためだ。

 日立は海外の原発向けに発電用タービンなどの機器を納めた実績はあるが、原発を丸ごとつくる形の輸出は初めて。国内での原発全体の建設も、統括は東京電力などの電力会社が担い、日立はその電力会社に原子炉を納める側だった。

 だが、英国での原発計画では自ら発注者として建設をとりまとめ、現地の建設作業員にも目配りして工程を管理する立場になった。

 ノウハウの取得とリスク分散を狙って、ベクテル、エンジニアリング大手の日揮と3社連合を結成した。日揮は海外で化学プラントなどを手がけているが、原発を中心になって建設した経験はない。ベクテルが建設工事の中核となり、建屋などを担うとみられていた。

 英国での計画では、完成後の売電収入で建設費などの事業費を回収する。英政府が原発でつくる電気の買い取り価格を保証するが、別の原発計画で仏電力公社などに認めた保証の水準が高すぎると批判が出たため、保証の水準がより低く抑えられる見通しだ。

 原発は安全基準の強化で建設費が世界的に高騰し、とくに建屋は跳ね上がったとされる。ベクテルが見積もるように建設費が膨らめば、事業費を回収できず損失が生じかねない。

 日立は損失リスクの分散のため、現地の原子力発電事業子会社ホライズンに対する出資を金融機関などに要請中だ。出資金の集まり具合をみて、来年にも着工の可否を決める。日本政府は資金面での支援を検討している。計画の先行きに不透明感が増すホライズンに出資や資金支援をするなら、理由やリスクについて十分な説明が求められる。
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 確かに原発機器に関しては日立は十分な技術を持っているかもしれないがそれを組み合わせ建設する力は無いので3社連合を作ったのだ、その1社の日揮にしても石油プラントや海水淡水化の技術、建設ノウハウは持っていても原発自体に関する実績がない、だからベクテルを巻き込んだのにベクテルがコンサルだけに成るとリスクをかぶるのはどこだ!となり、日揮も及び腰になるだろう。
 


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下村元文科相は不起訴…小物ばかり挙げる特捜部の体たらく  【日刊ゲンダイ】

 下村博文元文科相の後援会が加計学園の秘書室長から200万円分のパーティー券代を受け取っていた問題で、東京地検特捜部は15日、政治資金規正法違反容疑で告発された下村氏を不起訴処分とした。いまだくすぶる疑惑は闇に葬り去られた格好だ。

 下村氏は都議会議員選挙直前の昨年6月、加計側から受け取った200万円を収支報告書に記載しなかったことについて、「11の個人や企業が、いずれも(収支報告書に記載義務のない)20万円以下でパーティー券を購入したものを加計側が取りまとめた」と怪しい説明をしていた。そのうえ当時、「(同年7月の)都議選が終わったら丁寧に説明する」と言っていたのに、その後、一切の説明はなし。不起訴処分になったことを受け、フェイスブックで「身の潔白が証明できた」などとのたまっているのだからフザケている。

 それにしても情けないのは特捜部だ。昨年9月、「検察のエース」といわれる森本宏氏が特捜部長についてから、特捜部はスパコン開発会社「ペジーコンピューティング」の補助金不正受給事件に、リニア中央新幹線の工事を巡る大手ゼネコンの入札談合事件などと、デカい案件を手掛けてきた。現在は文科省幹部の汚職事件を捜査中だ。

 森友学園問題を巡る財務省の決裁文書改ざんでは、昭恵夫人や政治家の名前が文書から消され、スパコン詐欺事件でも逮捕された斉藤元章前社長は麻生副総理との“親密”関係を背景に助成金を詐取したのではと疑惑を招いていた。どの事件も“議員バッジ”に届いて不思議ではないのに、特捜部が挙げたのは小役人と悪徳経営者だけ。政治家の首を取りにいかないのは、おかしくないか。

 「検察の所管省庁である法務省の人事も今は事実上、官邸が握っている状態です。現場の検察官らは理不尽な昇格、降格人事を目の当たりにしています。だから、1強体制が長い安倍政権にダメージを与えるような捜査には、腰が引けてしまうのでしょう。はっきり言えば、“忖度”です。しかし、政治家に深く切り込んでいけなければ、権力者は『何でもあり』になってしまう。今の特捜部は気概を失っているように見えます」(元特捜部検事の若狭勝弁護士)

 そういえば、口利きワイロ疑惑に揺れた甘利明元経済再生担当相も最後は不起訴処分だった。政治家はやりたい放題だ。
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 特捜の部屋に貼ってあるんじゃないか「巨悪は眠らせる」って、こんなにあからさまな権力に対するすり寄りをみて庶民は震え上がる、自転車で歩道を走っただけで刑務所に放り込まれかねないから。
 

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「国民」主権か「国家」主権か 明確な結論が日本国憲法に  【日刊ゲンダイ】
 ここがおかしい 小林節が斬る! 慶応義塾大学名誉教授小林節氏

「主権」という概念は、政治学と法律学の基本単語のひとつである。それには、国内的意味と国際的意味の2種類がある。

 国内的意味での主権は、「自国の国民と領域(領土・領海・領空)を統治する国家の最高権力あるいは権威」である。国際的意味での主権は、「自国の運命は、他国に干渉されず、自国で決める、つまり自国の独立を支える法的な力」である。

 そして、その主権を一時的に預かる個人(つまり権力者)が「国家」という法人の名義で具体的に主権を行使することになる。

 主権に関しては、かつて、「国民」主権か「君主」主権か? が問われた。それは、主権は国民大衆のものか世襲の国王(天皇)のものか? という問題である。

 この点について、日本国憲法(1946年)は明確に結論を下している。つまり、「主権が国民に存し」「国政の権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民が享受する」と明記されている(1条、前文1段)。世界の常識でもある。

 だから、わが国では、主権は「国民」大衆のもので、「権力担当者」がそれを一時的に預かって「国家」の名義で行使し、その目的は国民大衆の幸福の増進である。

 この関係を捉えて、「国民」主権ではなく「国家」主権である……と主張する者がいわゆる保守派の中にいる。私も過去40年間の憲法論争の中で、度々そういう主張に遭遇した。

 しかし、「国家」などという架空の法人格を主権者だとする主張は、要するに、現実に権力を預かっている権力者たちが「俺たちに文句を言うな!」と言っているようなもので、明白に論外である。

 しかも、歴史の教訓が示しているように、人間は誰でも本来的に不完全であるために、一時的に国家権力を預かる者が私利私欲に負けて権力を乱用した事例は枚挙にいとまがない。だから、人類は、知恵を出して、権力の乱用を予防・匡正する仕組みを作りあげてきた。三権分立、二院制、議院内閣制、司法の独立と違憲審査制、普通選挙制度、情報公開制度、弾劾、公職の任期制と多選禁止と定年制、刑法の瀆職罪、表現の自由などである。
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 「主権は『国民』大衆のもので、『権力担当者』がそれを一時的に預かって『国家』の名義で行使し、その目的は国民大衆の幸福の増進」それをはき違えているアベ首相、そろそろ降ろさなければ。
 
 

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EU、夏時間廃止を検討 健康への影響指摘  【東京新聞】

 【ブリュッセル共同】2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策として、安倍晋三首相が時間を夏季だけ早めるサマータイム(夏時間)導入の可否を検討するよう自民党に指示する中、欧州連合(EU)は長年続ける夏時間の存廃の検討を本格化させている。

 標準時を年2回、1時間前後させることによる健康への悪影響や、想定されたほどの省エネ効果が得られないことなどが指摘されるためだ。EU欧州委員会は16日まで実施するパブリックコメント(意見公募)も参考に方針を決める。
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 いまやEUでも風前の灯火のサマータイム、それをオリンピックの為に2年間だけやろうとするバカな国、徹底的に他国の失敗に学ばないアベ政権(水道民営化など)。


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都は乗り気 「サマータイムの亡霊」騒ぎで得をするのは?  【日刊ゲンダイ】

 真夏の怪談にしてはデキが悪い。とっくにお蔵入りになったはずの「サマータイム導入論」がまた噴出した。いったい、なぜ、この亡霊は成仏しないのか。

 10年あまり前は、経団連と経産省、環境省が熱心だった。9700億円の経済波及効果があるとした社会経済生産性本部(現・日本生産性本部)の試算を持ち出し、導入の旗を振っている。これが潰れたのは、健康被害の大きさ。「心筋梗塞のリスクが高まる」「交通事故が増える」といった予測もあり、機運は急速にしぼんだ。

 今回は東京五輪の組織委の会長・森元首相が導入をぶち上げた。その裏には、小池都知事がいるようだ。

 実際、小池知事は会見で「東京都としても暑さ対策の取り組みをもう一度見直そうという流れで指示している」「サマータイム導入はひとつの考え方」と指摘。俄然、乗り気なのだ。

 「小池さんは日本にクールビズを定着させた実績があり、働き方やライフスタイルに関わるテーマは得意分野です。サマータイムも好みのジャンルで、何としてもここで得点を稼ぎたいのだと思います。都知事としての小池さんは、いまだに結果を出していません。このままだと、五輪期間中と重なる次の知事選で負ける可能性もあります。再選を確実にするには、分かりやすい何かが必要。その材料がサマータイムで、大いにアピールするつもりでしょう」(政治評論家・有馬晴海氏)

 実績が欲しいのは安倍首相も同じだ。看板のアベノミクスは行き詰まり、拉致問題の前進もなし。不評のカジノ法案を強引に成立させたものの、支持率回復は難しい。それでだろう、サマータイムの導入について「ひとつの解決策かもしれない」と言い出した。

 「安倍政権はドローンで郵便を運ぶ実験まで行っています。とにかく何でもいいから実績を残したいのです」(有馬晴海氏)

 今回は、いつも賛成の声を上げる経団連は静かなもの。焦る政治家だけが、亡霊騒ぎを起こしているようだ。
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 ただただ政治家の欲望だけで推進するにはあまりにも損失が大きすぎる、何度も言うが鉄道や通信インフラ、銀行、行政、システム障害が起こってはいけないところが空っぽ頭にあえて進言すべき「サマータイムはやめろ」と。


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翁長氏県民葬、日程巡り議論 知事選の前か後か、与野党思惑  【琉球新報】

 沖縄県の池田竹州知事公室長は16日、知事在職中の8日に死去した翁長雄志氏の県民葬の実施に向け、県議会各会派に候補日を示し、希望を聞き取った。県知事選が9月30日に行われるため、知事選の前にするか後にするかで与野党の意見が割れ、選挙前の9月19日と選挙後の10月9日という二つの案が浮上している。場所は那覇市の県立武道館が予定されている。

 県議会正副議長が17日にも話し合い、各派代表者会議で県議会の意見をまとめる。県は遺族や関係団体の意向も踏まえて最終的に決定する。

 県民葬について県の実施基準は、開催時期を原則四十九日以内としている。主催は県や県議会、県市長会、町村会、経済団体などによる実行委員会形式とする。

 翁長氏の県民葬について、池田知事公室長は9~10月の五つの候補日を提示した。県政与党の共産と会派おきなわは、原則に基づき四十九日以内の実施を求め、9月19日を軸に主張している。これに対し野党の自民は「選挙終了後の平穏な環境で」と新しい知事の下での実施を求め、中立の公明も選挙後の10月9日の考えを伝えた。維新は9月実施でも構わないとした。

 実施時期を巡って新里米吉議長は「各会派が気持ちよく出席できる形にしないといけない」と、四十九日の原則にこだわらない考えを示している。与党の社民・社大・結の照屋大河会派長は、県議会が対立する状況は好まれないとして慎重に検討することが必要だとの認識を示した。
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 アベ政権は知事選の争点隠しで選挙前は避けたいらしいがやはり亡くなった人主体で49日以内で行うのが本筋だろう。変な話に乗ってはいけない。







 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

    
 

 



 

 

 

    
 

 

    
 

 

 

 



 

    
 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

    
 

 

 

 

 

 

 



昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  26.3度(24:00) 前日差+0.4度)
 最高気温  29.4度(10:11) 前日差-1.6度)

  今朝の神戸最低気温  23.8度 (05:25)  9月上旬並み 平年より 2.1度低い 
   、

今日の神戸の
   日の出     5時21分 (昨日 5時20分)
   日の入り   18時46分 (昨日18時47分)

     X  日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間25分。

       
 

 前線が日本列島に沿って南下し太平洋側に抜けロシアの高気圧が朝鮮半島付け根あたりに移動し日本のほとんどを覆う、中国の南の台風16号はベトナムに上陸ラオスで熱低に、台風18号は中国華中を進む、南の台風19号は小笠原近海に。
 沖縄は雨所により晴れ、九州から東北まで晴れ、北海道は曇りのち晴れで昼頃に雨の降る所も。
     
          
 明日の朝、前線は太平洋東方海上に移動、朝鮮半島付け根の高気圧が日本海に入りほとんどを覆い晴れる、千島列島付近に低気圧があり北海道に曇りや雨をもたらす、マリアナ諸島の台風19号は北へ、台風18号は中国で熱帯低気圧になる。
 沖縄は晴れ、九州から東北まで晴れ、北海道は曇り時々晴れの予報。
     
     
     
     
 今朝は曇り東の空には青空も、山はかすみ山頂付近は雲の中、9時半ごろには山から雲が下りてきて雨に成ったが長くは続かず曇りに、冷房停めて扇風機で。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  29.5度(夏日)、昨日より  0.1度高く、 平年より 2.4度低かった、 今日の最高気温は 9月上旬並みだった  
 明日は晴れ、朝の最低気温は 19.8度、昼の最高気温は  32.0度、午後の最低気温は  23.5度。
     


     
 午前6時の天気図
    
 午前6時の衛星写真、まんま天気図と同じ雲の位置
    
     
 台風の位置は    

 台風16号(バビンカ)はベトナムに上陸ラオスに入って熱帯低気圧に成った。

 台風18号(ルンビア)は中国に上陸、華中を西北西へ25m/hで進んでいる、中心気圧は985hPa。

 台風19号((ソーリック、ミクロネシア、伝統的な部族長の称号)は北上し小笠原近海を北北西に30km/hで進んでいる、中心気圧は985hPa。






鴻上尚史が受けた衝撃… 

2018-08-17 | いろいろ

より

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鴻上尚史が受けた衝撃… 特攻帰還者を幽閉した「振武寮」の驚愕の内幕とは?

 太平洋戦争末期に、特攻帰還者を幽閉する「振武寮」という施設があった。そこでは上官が帰還兵を殴打し、怒声を浴びせ、再び生きて戻ることは許されない、と思わせる精神教育が行われた。2009年に出版された『特攻隊振武寮 帰還兵は地獄を見た』は、元特攻隊員が知られざる内幕を明かした、驚愕のノンフィクションだ。

 鴻上尚史さんのベストセラー『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』は、実はこの『特攻隊振武寮』からヒントを得て書かれたのだという。鴻上さんが本書から受けた衝撃とは?



*  *  *
 『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』という本を書きました。9回出撃して、9回生還した陸軍一回目の特攻隊員、佐々木友次さんに関する本でした。

 じつは、佐々木さんという存在を教えてくれたのが、この『特攻隊振武寮』でした。

 この本の中の「ところで佐々木だが、その出撃はトータルで8度に及び、周囲が死に追い立てるのをあざ笑うかの如く、ことごとく生還している」という文章に衝撃を受けた所から、僕の佐々木友次さんに対する旅は始まったのです。ですから、この本を読んでいなければ、『不死身の特攻兵』も生まれませんでした。佐々木さんの存在を教えて下さった著者の渡辺考さんには、感謝しかありません。

 2009年に出版されたこの本を手に取ったのは、特攻に出撃し、帰ってきた隊員を軟禁する『振武寮』という理不尽そのものの存在に衝撃を受けたからです。

 僕は子供の頃から、特攻隊に特に関心がありました。理解したいのにできない、という理由が大きかったと思います。どうしてそんな戦術を取らなければいけなかったのか。なぜ、終戦まで続いたのか。本当に「微笑みながら突入」したのか。分からないこと、知りたいことは山ほどありました。

 特攻関係の本はとてもたくさん出版されています。僕と同じように「特攻とはなんだったのか?」ということを知りたい人が多いのだと思います。

 多すぎてどれを読めばいいのか迷うほどですが、『振武寮』の存在は特攻の理不尽さを別な角度から照射したものだと思います。

 もう一人の著者の大貫健一郎さんが大貫妙子さんのお父様だったことで、この本はより身近な存在になりました。大貫妙子さんとは、テレビの仕事で何度か共演しました。ライブにも行きました。大貫健一郎さんの体験が、より切実なものとして僕に迫りました。

 今回、文庫化にあたり再読してみると、9回生還した佐々木友次さんと、大貫さんの発言や行動、気持ちに似た部分が多いことに気付きました。

 「死ぬことが運命ならば、生き残ることも運命ではなかろうか――」

 この本の冒頭の大貫さんの言葉です。これは、佐々木さんの「(生きて帰って来れたのは)寿命としか考えられない」という言葉に対応すると思います。

 人は自分を超えた圧倒的に大きなものに翻弄された時には、時代とか運命とか寿命とかを考えるようになるのではないか。そう思わなければ、多くの仲間が死んで、自分が生きていることに説明がつかない。あまりにも小さな偶然や出来事が、死と生を簡単に分けるという残酷な現実を知れば知るほど、無力感に抗えなくなる。そういうことかもしれません。

 操縦士であることの感想も似ています。

 激しい訓練や屈辱的な扱いを受けても、辞める奴は一人もいなかった。「大空をかけめぐる爽快感は他の何物にも代えがたく、戦闘機を自由自在に操縦できるようになったときは、ああ男に生まれてよかったと思いました」と大貫さんは書きました。

 佐々木さんは言います。「なにせ、空へ浮かんでれば何でもいいんでね」「戦場に行くのが恐ろしいとかあんまり思ったことないですよ。飛んでいればいいんです」

 お二人とも、本当に空を飛ぶことが好きなんだなと感じます。そして、空に上がれば、どんなに激しい軍隊のいじめも階級的重圧からも解放される。

 パイロットは技術職であり、プライドを持つ存在だったのだと分かります。

 そんな人達にある日、体当たりの命令が来る。その時の反応も似ています。

 大貫さんは書きます。

 「みな一様に青ざめた。冗談じゃない、そんなことできるわけないじゃないか。俺たちは戦闘機乗りを志願したわけで、戦わないで突っこんでいくなんてとんでもない」

 佐々木さんもまた「いや話にならんですよ。動揺して」と僕に語りました。1カ月の間に何人もの殉職者を出しながら、死に物狂いで急降下爆撃の訓練を続けているパイロット達に、突然、体当たりの命令を出す。それは、彼らの技術の否定であり、プライドの否定であり、存在そのものの否定でした。

 大貫さんと佐々木さんの違いは、所属した部隊の隊長が喪服に倣って黒マフラーをつけたか、「我々は爆弾を落とす。体当たりはしない」と宣言するかでした。

 また、大貫さんは一応、「志願」の形になっています。ほとんど、暗黙の空気としての「命令」ですが、形としては一応、「志願」です。戦後、指導部が強弁し続けた内実のない「志願」です。

 佐々木さんの場合、はっきりとした「命令」でした。

 飛行時間は佐々木さんの方が何倍か多いようです。結果、佐々木さんは実戦での急降下爆撃の難しさを経験します。そして大貫さんは、特攻が指導部が思っているほど簡単なことではないと気付きます。

 爆弾を落としても当たりにくいから、直接体当たりしようというのは、「航空の実際を知らないか、よくよく思慮の足らんやつだ」と、佐々木さんの上官、岩本隊長は言い放ちました。

 作戦の理不尽さに怒り、呆れたのは二人とも同じです。

 自国の島に不時着した場合でも、飛行機を燃やし、自決せよという命令を本気で言うことの理不尽さと愚かしさ。

 生還するたびに、佐々木さんが浴びた「次は必ず死んでこい!」「どんな船でもいいから体当たりしろ!」という命令の理不尽さや愚かしさと同じです。

 命令した上官が「最後の1機で必ず私はおまえたちの後を追う」と言いながら、戦後も生き延びたのも、お二人とも同じです。

 大貫さんにこの言葉を言った司令官は95歳まで、佐々木さんの司令官は68歳まで生きました。

 特攻に出発する時に、充分な掩護も戦果確認もなかったのも同じです。「精神一到すれば何事か成らざらん」という精神論で大貫さんは押し切られましたが、佐々木さんもたった1機での特攻を求められました。

 大貫さんと佐々木さんが同じだと書いていますが、じつは、多くの特攻隊員はみんな同じだったということです。佐々木さんの方が1944年の11月から12月、大貫さんは1945年の4月ですから、状況は大貫さんの方が悪化していますが、ごく初期を除けば、特攻の実際は悪化しながらも、とても似ているのです。

 掩護機や戦果確認機を出す余裕はどんどんなくなり、出せたとしてもほんの数機、百機単位で波状攻撃して来るアメリカ軍機にはなんの意味もない編成でした。

 そして、後半、『振武寮』に入れられる大貫さんと、9回も特攻を繰り返しフィリピンの山奥に逃げ込む佐々木さんの運命ははっきりと分かれます。

 『振武寮』の倉澤清忠少佐の存在は凄まじいの一言です。戦後、復讐を恐れて80歳まで拳銃を持っていたという記述には唸りました。本人が自分のしたことの意味を知り、どんなに怯えていたのか分かります。

 同時に、インタビューのあけすけな語りに、これまた唸ります。「12、3歳から軍隊に入ってきているからマインドコントロール、洗脳しやすいわけですよ」を始めとした発言に衝撃を受けます。

 この本は、大貫さんの「特攻隊員に選ばれて、不時着するまで」と「『振武寮』に入れられた顛末とそこでの生活」、そして、もう一人の著者、渡辺考さんの丁寧な「特攻隊の歴史と実態」の3つの大切な部分によって構成されています。

 大貫さんは、「私は自分が特攻であるということは、周囲の親しい者を除いては誰にも語りませんでした」と書かれています。

 じつは、佐々木さんもずっと語ってきませんでした。若い頃に一度、長いインタビューに答えた以外は、話して欲しいという依頼をずっと断ってきたのです。

 けれど、ある時期、それはたぶん自分の寿命としての人生を意識し始めた時に、自分の歴史を語り始めました。

 大貫さんは2012年に、佐々木さんは2015年にお亡くなりになりました。よくぞ言葉を残してくれたと思います。

 大貫さんや佐々木さんの言葉をしっかりと受け止め、未来の人達に渡すことが、今を生きる日本人の責任のような気が僕はしています。

(文/作家、演出家・鴻上尚史)
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平成最後の終戦の日に「開戦神話」の「嘘」を読んだ  (抄)

2018-08-17 | いろいろ

ジャーナリスト田中良紹氏のヤフーニュースのコラムより

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平成最後の終戦の日に「開戦神話」の「嘘」を読んだ

 平成最後の終戦の日に牧野邦昭著『経済学者たちの日米開戦』(新潮選書)を読んだ。戦前の日本はなぜ敗れることが分かっている英米との戦争に踏み切ったのか。それを経済学者の目で探った労作である。

 サブタイトルに「秋丸機関『幻の報告書』の謎を解く」とあり、昭和14年に陸軍省に設置された戦争経済研究班(秋丸機関)が作成した英、米、独と日本との経済力を調査分析した報告書を発掘し、これまで語られてきた「通説」を覆している。

 戦後の日本人が教えられてきた「通説」は、国際情勢に精通する海軍の主張を好戦的な陸軍が押さえ、天皇の絶対的権力を背景に精神主義を前面に打ち出し、国民を非合理な判断に導いたというものである。

 従って「悪」は軍部、とりわけ陸軍とされ、海軍の山本五十六には一定の評価を与えて戦争映画のヒーローになるが、戦前の軍部は全体として国民を騙し国家を破滅させた張本人であり、国民は被害者で軍部が加害者という図式を教えられてきた。

 そのため日本国憲法が「戦力不保持」と「交戦権の否定」を9条に2項に定めたことは広く国民の支持を得るところとなり、フーテンも長くその考えに影響されてきたが、しかし同じ敗戦国の西ドイツが朝鮮戦争の勃発で米国から再軍備を求められると軍隊を作り、しかも徴兵制を敷いたことをどう考えたら良いのか疑問に思ってきた。

 さらに冷戦が終わる1989年頃からフーテンは米国議会中継専門テレビ局C-SPANの配給権を得て米国議会を見るようになり、軍人がしばしば公聴会に呼ばれて証言する様を見るうち軍人に対するイメージを変えた。

 当然のことながら戦争で真っ先に生命を失うのは軍人だから軍人は戦争と真剣に向き合う。そして民主主義国の軍人は議会が予算を承認しなければ何もできない。議会に絶対服従なのである。従って軍人は戦争に慎重でありいたずらに好戦的にはならない。好戦的なのはむしろ政治家や国民の方であった。

 そこからあの愚かな戦争に日本を導いたのは軍部で国民は被害者なのかという疑問がくすぶるようになった。その意味で本書はフーテンの疑問に一つの答えを提供してくれている。そしてもう一つ「秋丸機関」に招かれた経済学者の中心にマルクス主義者として治安維持法違反で検挙され保釈中だった東大助教授有沢広巳氏がいたことにフーテンは強い印象を受けた。

 陸軍は共産主義者であるかどうかよりその学識を重視していた。そして有沢氏の他にも近代経済学者の中山伊知郎氏など錚々たるメンバーが参加して、昭和15年から16年にかけ大戦中の主要国の経済力、すなわち戦力を分析して戦争の先行きを予想した。

 秋丸機関を組織した秋丸次郎主計中佐は満州国で経済建設に従事していた軍人である。満州国を作った石原莞爾はソ連の計画経済を真似て重化学工業化の「五か年計画」を策定、日本の国力を充実させるまで戦争すべきでないと主張して日中戦争に反対し東条英機に左遷された。秋丸中佐はその石原らと共に満州国建設を行っていたのである。

 「秋丸機関」の研究は以下の結論に達する。米国と日本の経済力には10倍以上の開きがあり、戦争しても全く勝ち目はない。しかし英国はそれほどでない。ただ英国を米国が支援すれば英国の力も侮れない。米国から英国への輸送船が大西洋でドイツの攻撃を受け輸送路が遮断されれば日本が英国に勝てる可能性はある。

 ドイツの経済力は万全でなく、ソ連を短期間で打ち負かし、そこから食糧やエネルギーを得られなければ英国との戦いに勝てない。独ソ戦に日本は参戦すべきか。国土の広いソ連と戦争するより、石油資源を求めて南進し資源を得たのちソ連に向かう方が得策である。

 英米と戦わなければ資源のない日本は対日包囲網によって「じり貧」になり戦わずして敗北する。米国と戦えば高い確率で負ける。しかし低い確率だがドイツが短期でソ連に勝てば米国の準備が整わないうちに英国に勝って南方の資源を手に入れ有利な講和に持ち込むことが出来る。

 ・・・・・・。


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I am not Abe.   翁長知事の遺志踏みにじる 「土砂投入延期」は“狸寝入り”

2018-08-16 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/16(木)

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世界一だパパパンダ 世界最高齢パパ記録、人間なら70代半ばで  【朝日新聞】

 和歌山県白浜町の観光施設「アドベンチャーワールド」で、ジャイアントパンダの赤ちゃんが生まれた。施設で誕生したパンダは16頭目。父親の永明(エイメイ、25歳)は人間なら70代半ばとされ、飼育下で自然交配した世界最高齢の父親パンダの記録を自ら更新した。

 施設によると赤ちゃんはメスで、14日午後10時32分に生まれた。施設での誕生は2016年9月以来約2年ぶりで、永明にとって15頭目、母親の良浜(ラウヒン、17歳)にとっては9頭目になる。

 体長は15・5センチ。体重は、施設で生まれた中で最も軽い75グラム。自力で母乳を吸うことができなかったため、飼育スタッフが保育器の中で授乳の支援をし、健康状態を見守っている。過去には84グラムで生まれた赤ちゃんが無事に育った例がある。公開時期は親子の状態を見ながら決める。4月に自然交配が確認され、7月に入って良浜に妊娠の兆候が見られていた。

 施設では中国と共同でパンダの繁殖に取り組んでおり、成長した子どもたちは順次、繁殖のために中国へ渡っている。現在、飼育展示されている子どもは2014年生まれの双子姉妹の桃浜(トウヒン)、桜浜(オウヒン)と、16年生まれのメスの結浜(ユイヒン)の3頭だ。
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 こんな楽しいニュースばかりだと元気が出るのにな~。 
 


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翁長知事の遺志踏みにじる 「土砂投入延期」は“狸寝入り”  【日刊ゲンダイ】

 翁長雄志知事の急逝で来月30日に投開票される沖縄県知事選。最大の争点である名護市辺野古への基地移設を巡って、官邸が怪しい動きを見せている。政府が県側に、翁長知事の遺志である辺野古の海の埋め立て承認撤回を知事選後に延期するよう要請していたのだ。

 政府は引き換えに「喪に服す期間への配慮」を理由に、辺野古沿岸への土砂投入を知事選後に延期する意向を伝えた。「一時休戦」を申し入れ、知事選の民意次第で土砂投入断念もあり得るような言い分だが、この取引は、政権側の選挙対策に過ぎない。

 「官邸は早ければ今週17日にも土砂の投入を強行するつもりでしたが、公明党や創価学会幹部が菅官房長官に土砂投入をやめるよう伝えたようです。強行すれば県知事選で公明の選挙協力を得られないため、投入延期が検討されているのです。ただ、官邸は知事選の結果がどうあれ、土砂投入の意向らしく、投入延期の意向を示したのは投開票日まで県民の心証を損ねたくないだけでしょう」(官邸関係者)

 要するに、投入延期は翁長知事死去への「配慮」ではなく、ただ選挙を優位に戦いたい安倍政権の思惑というワケ。喪に服すふりをして休戦を演出する「狸寝入り」作戦なのだ。加えて、官邸内には「公明が動けば知事選は勝てる」との楽観論が広がっているという。

「今年が選挙イヤーの沖縄において、2月の名護市長選や3月の石垣市長選、4月の沖縄市長選で自公推薦候補がオール沖縄の候補を破った。その成功体験があるため、知事選でも公明の選挙協力が必須なのです」(前出の関係者)

 来月の知事選には、いずれも保守系の佐喜真淳・宜野湾市長(54)と元JC会頭の安里繁信氏(48)が立候補を表明し、保守分裂の可能性が浮上していた。

 「菅官房長官が10日夜、翁長知事の弔問のため来沖。『懐が深い人だ』と皆、感服していましたが、実は弔問にかこつけて安里氏の説得に来ただけ。安里氏も辞退を受け入れ、事実上、与党候補は佐喜真氏に一本化されたようです」(沖縄政界関係者)

 佐喜真市長は14日、出馬表明し、「対立や分断から無縁な沖縄を取り戻すために全身全霊をかける」と決意を語ったが、辺野古移設への対応について明言を避けた。

 「弔い合戦」で有利なはずのオール沖縄は候補者調整が依然、難航中だ。基地移設をゴリ押しする安倍政権に冷や水を浴びせられるか。
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 何が何でも辺野古新基地は進める、これがアベ政権、辺野古のへの字も口にせず選挙をやろうと言う魂胆。
 


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船田のサマータイム対策は「根性」だけか  【日刊スポーツ】

 ★首相・安倍晋三は、東京オリパラ組織委員長の元首相・森喜朗にサマータイム導入を進言され、その研究を指示した。国民からは懸念の声が聞こえるばかりだが、実用性や経済効率性の分析で今まで断念してきたサマータイムを取り入れることに懸念を抱くのは、政府が国民に強いてきたことが大体はろくでもないことや、うそだったからではないのか。

 ★福島第1原発崩壊後の夏、電力不足だからと地域ごとに停電を実施する計画停電。北朝鮮からミサイルが飛んでくる時の対応、Jアラートを鳴らし避難訓練までさせたが、既にアラートが鳴った時には手遅れだとわかっていた。先の国会で政府がついたうそも含めて、国民は政府が主導することに懸念を抱いていないか。すると、その懸念を見透かしたのか元経済企画庁長官・船田元が自身のホームページでサマータイム導入を言いだした。

 ★「日本でも戦後すぐGHQの指令により、3年間実施していた。しかし廃止された。その理由は国民に不評だったからだ。夏時間に切り替わった後は、多くの国民が睡眠不足になり、健康を害しかねないこと、夕方5時を過ぎても明るいため、長時間労働をさせられることなどである。コンピューター設定変更の手間や、電力消費の削減につながらないなどの理由で見送られてきた」とし、解決策に長時間労働は「働き方改革により、かなりの歯止めが期待される。コンピューターなどの時間設定の変更は、律義で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。一方、睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ」。

 ★船田は高校の院長も務める教育者だが、解決策には日本人の根性と気合でこの制度を乗り切れとしか書いていない。この程度の説得力ではやはり政府の言うことは疑ってかかってしまう。
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 情けな~、本当にシステム変更の大変さや誤動作なんかをわかっていないおっさん、精神論で乗り切れるか、「コンピューターなどの時間設定の変更は、律義で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。」はそれこそ働き方改革の逆の長時間労働助長じゃないか、バカか。
 


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終戦73年…いまだ「支配の否認」から解放されない日本人  【日刊ゲンダイ】

 73年前の8月15日。あの日は何だったのであろうか。それは、大多数の日本人にとって「解放の日」として現れた。「聖戦完遂」だの「一億火の玉」だのといったスローガンに共鳴するふりをしながら、みんなもう早くやめたくてたまらなかったのである。あの日、日本人は、絶望的な戦争から、でたらめな軍国主義から、そして「国体」から解放されたのだ。

 「国体」とは、天皇が父、臣民が子であると措定した家族的な国家観をもとにした統治のシステムだ。家族の間には支配は存在しないとの建前の下、支配の事実を否認する支配だった。

 しかしながら、われわれは本当に「国体」から解放されたのか。拙著「国体論―菊と星条旗」で論じたことだが、依然、われわれは「支配の否認」という心理構造を内面化したままだ。

 平成最後の1年間は、現代日本社会における「支配の否認」構造を露呈させたという意味で、記憶される年になるだろう。日大アメフト部の暴力タックル事件、ボクシング連盟会長のスキャンダルは、この国の各界の小ボスの行動様式が、神風特攻隊の司令官と完全に同じであることを証明した。彼らは口を揃えて言う。「自分は強制していない」「(若者が)自発的にやったことだ」と。

 不条理な支配に対して逆らえない空気の中で、原則的な「権利」「公正」は死に絶える。その典型が、東京医科大学における入試合格点操作事件である。この問題は、性差別問題であると同時に、労働問題である。開業医と勤務医の格差、過剰負担といった多重的な不公正の累積が、女子受験者に対する一律の減点というきわめて差別的な手段によって「解決」されていたわけだ。つまりは、不条理で不公正な構造が存在し、そのことを関係者の誰もが知っていながら、誰もそれを改善しようとせず、そのしわ寄せを不利な立場の者に押しつける。「ほら、みんな大変なんだ。誰かが泣かなきゃならない。わかるだろ?」と。

 こうした状況を支えているものは、奴隷根性だ。不条理に対して沈黙を守り、無権利状態を受忍し、さらにはこれらの不正義に抗議・抵抗する人々を冷笑し、彼らを抑圧することには進んで加勢する。こうした人間は普通、「卑しい」と形容される。

 あの戦争当時、日本人はこの恥ずべき状態に落とし込まれた。ある者は進んでそうなり、ある者は無自覚なままそうなり、ある者は強要されてそうなった。8月15日は、かかる状態からの「解放」を意味した。しかし今、われわれは自分たちが解放などされていないという事実に直面している。依然としてわれわれは悪しき「国体」の奴隷にすぎない。われわれは日本社会の破綻という敗戦をもう一度、迎え直しているのである。

 (白井聡/政治学者)
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 日本人の精神論は何も改善されていないどころか若い人たちは歴史を知らないから老獪に言われたことを単に信じる、例えばアベノミクスで求人率が上がった、単に若年層の人口が減少してかつ団塊の世代が定年で切り捨てられたために労働人口が減っているだけなのにそれをわかっていないし理解しようとしない。
 

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年金受け取りを遅らせると得する?  【週刊 金曜日】

 さて、今回は年金の話をしたいと思う。

 現在の公的年金の受給開始年齢は原則65歳からとなっている。そして、この受給開始年齢を遅らせると、年金の受給額が増えることもご存じだろう。

 政府のPRなどで、よく出てくる例は、受給年齢を5年間遅らせて70歳からの受給にすると、1年間の年金受給額は増加するというものだ。

 政府としては、社会保障費の増加と高齢化に対処するため、65歳以降も働ける高齢者は働き、年金の受給年齢を遅らせることで、社会保障費負担の軽減を図ろうという狙いであり、“理にかなったもの”とも言える。

 しかし70歳から年金受給額が42%も増額されるのであれば、社会保障費の負担軽減にはならないのでは、という疑問が出てくる。

 実は、そこには巧妙なカラクリがある。

 まず、70歳まで年金受給年齢を遅らせ、その間、働いていれば、当然のことながら、給与から所得税を支払い、社会保障費も負担することになる。その上、年金の受給が開始した70歳からは、税や社会保障費の負担が増加するのだ。

 つまり、年金の受給年齢を70歳に遅らせ、年金受給額が増加することで、所得税や介護保険料などの社会保障費負担が増加することになるのだ。

 政府は5年間年金の受給を遅らせて70歳から受給を開始すれば、受取年金額は42%増額されるとPRするが、実際には65歳から年金を受給した場合よりも、税や社会保障費の負担が増えることで、実際の手取りベースでは42%の増額にはならないのだ。

 その上、低所得者の場合には、住民税の免除や介護保険料の免除といった優遇措置が設けられている。つまり、年金受給を早い年齢で開始した場合、年金の受取額が少ないために、こうした優遇措置が受けられる可能性が大きい。

 一方、頑張って70歳まで働き、年金の受給開始を5年間遅らせても、受給額が増えることで、税や社会保障費負担が増加し、そのメリットが減ってしまうのだ。

 もちろん、これはモデルケースの話であり、全員に当てはまるものではない。また、社会的弱者を保護することは当然のこと。

 ある生命保険会社が試算したところ、受給開始を5年間遅らせて70歳から年金を受け取った場合、単純に受取額が42%増加したとすれば、65歳から年金の受取を開始した人と年金受取額の総額が同じになるのは、82歳だ。現在の日本人男性の平均寿命は80.98歳だから、平均寿命を上回って長生きをしなければ得をしない。

 しかし、受給開始を5年間遅らせて70歳にしたことで、所得が増加し、税や社会保障費負担が増加した場合には、実際の年金の手取りベースが42%の増加にはならないため、65歳から年金受給を開始した人と年金受取額の総額が同額になるのは、90歳近くになると試算されている。

 さて、こうした状況が発生することは、政府は当然知っている。しかし、それを知らせることもなく、「年金は受取年齢を遅らせれば、受取額が増加する」という点ばかりを強調してPRしている。

 (鷲尾香一 わしお こういち・経済ジャーナリスト。2018年7月13日号)
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 色々考えると65歳で受給したほうがいいのかも。
 
 

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高まる認可白紙の可能性 小池知事が来月迎える「敗戦の日」  【日刊ゲンダイ】

 1年前の「築地は守る」の約束はどこ吹く風だ。小池都知事が東京五輪に向け、豊洲市場移転と築地市場解体を急いでいる。すでに農水省に豊洲市場の開場認可を申請。大マスコミは「9月13日予定の開場記念式典までに認可が下りる見通し」と解説するが、そうは問屋が卸さない。

 「どうも農水省は認可に難色を示しているようなのです。豊洲市場全体の使い勝手の悪さは少しも改善されず、依然として地下水から環境基準の170倍のベンゼンなどが検出。業者の不安と不満は募るばかりで、開場後も年間140億円の赤字を垂れ流すことも分かっています。こうした情報は農水省も理解しており、開場後の大混乱の責任を負わされたくないのは官僚の性です。降りかかる火の粉は振り払いたいのが、本音でしょう」(農水省事情通)

 認可の是非は、自民党総裁選の時期と重なる。豊洲市場のネガティブ情報は補佐官を通じて、安倍首相の耳にも入っているという。小池知事は6年前の総裁選では石破元幹事長支持に回り、昨年の総選挙では希望の党を立ち上げ、安倍首相に公然と反旗を翻した。自分に歯向かった相手を絶対に許さないのが、安倍首相だ。今回の総裁選でも争う石破に近い小池知事に、良い感情を抱いているわけがない。

 「10月11日の開場予定日が近づくにつれ、業者の不満が爆発し、『この状態で開場して大丈夫か』という世論批判が高まれば、総裁選の人気取りの一環で、安倍首相が農水省に鶴の一声で認可延期を命じる可能性も、ゼロとは言い切れません。3年前の安保法制の審議の最中に、不人気だった新国立競技場のザハ案の白紙撤回を躊躇なく指示した前例もある。そうなれば、豊洲移転の迷走と混乱の責任を取り、小池都知事の進退問題に発展しかねません」(自民党関係者)

 いずれにしろ、豊洲移転を巡り、安倍首相が小池知事の首根っこを掴んでいることに変わりはない。9月中にも小池都政は「敗戦の日」を迎えることになるかも知れないのだ。
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 寝業師の小池知事どんな奇策で立ち向かってくるのか、アベ首相はあくまでも「味方か敵か」の二つしかない男、でもこんな事に対して判断ができないが敵には冷たいと言うか残忍、非情、執念深いのだ。


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辺野古断層「極めて危険」 2万年前以降活動 今後動く可能性大  【琉球新報】

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、埋め立て予定地に存在が指摘されている活断層が2万年前かそれより新しい時期に動いたもので、今後動く可能性が高い断層であることが分かった。東北大講師の遅沢壮一氏が実施した調査により、2万年前かそれより新しい時期に繰り返し活動した「極めて危険な活断層」と判断された。県が7月31日に防衛局に出した聴聞通知書に添付されている「不利益処分の原因となる事実」でも触れられており、新基地が建設された場合の危険性が改めて浮き彫りになった。

 これまで新基地建設予定地近くの陸上部に「辺野古断層」と「楚久断層」という2本の断層が存在することが指摘されてきた。その断層の延長線が交差する所に、断層によると考えられる深さ約60メートル以上の落ち込みが確認されている。

 琉球大の加藤祐三名誉教授は、この海底の落ち込みは数十万年前かそれより新しい時期に動いた活断層である可能性を指摘していた。遅沢氏の調査では、この海底の落ち込みは「辺野古断層」と認定された。

 土木技術者の北上田毅氏は「原子力規制委員会は、将来活動する可能性の高い断層を約12万~13万年前かそれより新しい時期に動いたものと認定している。そのような断層が存在すれば、原子力発電所は建設できないとしている」と指摘。「原発でも建設できる基準が『十数万年前』だ。『2万年前』の活断層の上に基地を建設するのはとても危険だ」と強調した。

 沖縄防衛局は2017年に海底資源調査船ポセイドンで二つの断層周辺を調査したが、活断層の存在は認めていない。(嶋岡すみれ)

 ■「2万年」は昨日

 加藤祐三琉球大名誉教授の話 辺野古新基地の埋め立て予定地に活断層があり、それが数十万年前かそれより新しい時期に動いたものであることは以前から指摘していた。今回その活断層が2万年前以降に動いたものであるとされた。地質学的には2万年前の断層というのは非常に新しい断層で、つい昨日動いたようなものだ。年代が若ければ若いほど活発な証拠で、これから先も動く可能性が高い。

 この断層は2万年前かそれより新しい時期に繰り返し活動してきたはずで、今後もいつ再び動くか分からない状態だ。その上に新基地を建設することが非常に危険なことは言うまでもない。
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 「ポセイドンで二つの断層周辺を調査したが、活断層の存在は認めていない。」じゃなく、調査結果を公表せずに活断層の存在を認めていないだけ、ふにゃふにゃのマヨネーズ地盤に活断層、危ない話ばかり、しかし強行しようとすれば巨額の改良費がかかり土建建設業界の高笑いが聞こえる。


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「選挙の駆け引きか」 辺野古の土砂投入を警戒、ゲート前に130人  【沖縄タイムス】

 沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で16日午前、新基地建設の阻止に向けた集中行動が始まった。小雨の中、県内外から市民約130人が集い、新基地建設反対を訴えた。午後1時までにゲート前での工事車両の搬入はなく、海上工事も確認されていない。

 集会で、前名護市長の稲嶺進さんは「未来の子どもたちに禍根を残すことは絶対にあってはならない」と強調。「翁長知事の思いをこれからもしっかりと引き継ぎ、諦めずに頑張ろう」と呼び掛けた。

 伊波洋一参院議員は建設予定地で指摘されている軟弱地盤や活断層などの問題に触れ「県政は、これまで翁長知事が示してきた意思を体現してほしい」と早期の埋め立て承認の撤回を求めた。

 辺野古の海への土砂投入を警戒してうるま市から訪れたという女性(69)は「県民の民意を無視して工事を進めてほしくない」と憤った。南城市の女性(66)は「投入の時期を延期するという報道があったが、政府は選挙の駆け引きに使っているのではないか。県は毅然とした態度で、早く撤回をしてほしい」と求めた。
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 撤回を知事選との絡みで考えているんだろうが早く撤回をすべきだろう。新基地はいらない。








 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

    
 

 

 

    
 

 

 

    


 

 

 

 

 

 

    
 

    
 

 



    
 

 

 

 

 

 

 




昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  25.9度(06:04) 前日差-1.9度)
 最高気温  31.0度(14:57) 前日差-4.8度)

  今朝の神戸最低気温  25.9度 (06:04)  8月中旬並み 平年と同じ (熱帯夜)
   、

今日の神戸の
   日の出     5時20分 (昨日 5時19分)
   日の入り   18時47分 (昨日18時48分)

     X  日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間27分。

       
 

 太平洋高気圧は停滞から東へ移動、前線が日本列島に沿って南下し日本海側に大雨、中国の南の台風16号はトンキン湾に進む、台風18号は東シナ海を中国へ、マリアナ諸島の熱低が台風19号に。
 沖縄は雨、九州は雨から曇り、四国は雨、中国は雨、近畿は曇りで所により雨、激しい雨の所も、東海は曇または雨、所により激しい雨、関東は南部で晴れ間もあるが山沿いでは雨、北陸は前線が南下中で雨で雷を伴い非常に激しく降る、東北は前線の影響で激しい雨、北海道は雨で、夕方まで雷を伴い激しく降る。
     
          
 明日の朝、前線が太平洋上に移動ロシアの高気圧が張り出し晴れる所が多い、の台風18号は中国華中に上陸、マリアナ諸島の台風19号は北へ、太平洋側の高気圧はほぼ停滞。
 沖縄は雨のち晴れ、九州から東北まで晴れ、関東は晴れカラッとした暑さに、北海道は曇りのち晴れで朝方は雨が残る予報。
     
     
     
     
 今朝は曇り東の空には青空も、山はかすみ山頂付近は雲の中、9時半ごろには山から雲が下りてきて雨に成ったが長くは続かず曇りに、冷房停めて扇風機で。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  29.4度(夏日)、昨日より  1.6度低く、 平年より 2.5度低かった、 今日の最高気温は 9月中旬並みだった  
 明日は晴れ、朝の最低気温は 23.4度、昼の最高気温は  29.6度、午後の最低気温は  22.6度。
     


 午後3時の衛星写真
    
     
 台風の位置は    

 台風16号(バビンカ)は中国の南のトンキン湾を西へ進んでいる、中心気圧は985hPa。

 台風18号(ルンビア、マレーシア、サゴヤシ)は東シナ海を西北西へゆっくり進んでいる、中心気圧は994hPa。

 台風19号((ソーリック、ミクロネシア、伝統的な部族長の称号)がマリアナ諸島で発生、北北西に25km/hで進んでいる、中心気圧は998hPa。






NHKスペシャルで小野文恵アナが祖父の“戦争加害”に向き合うレポート!

2018-08-16 | いろいろ

より

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NHKスペシャルで小野文恵アナが祖父の“戦争加害”に向き合うレポート! ネトウヨ議員・和田政宗が早速圧力

 73回目の終戦の日。マスコミはこの日にあわせて特集を組んでいるが、なかでもNHKががんばっている。昨今では“安倍さまのNHK”と揶揄されるほど、日々の報道でボロボロになっているNHKだが、終戦記念日を前にして放送した「NHKスペシャル」が、視聴者に静かな反響を呼んでいるのだ。

 NHKはホームページで〈この夏、“戦争と平和”を考える番組をお届けします〉と銘打ち、11〜13日の三夜連続で日本の戦争をテーマにしたドキュメンタリーを放送した。さらに、きょう15日放送の『ノモンハン 責任なき戦い』では1939年のノモンハン事件を扱い、19日の『届かなかった手紙 時をこえた郵便配達』では戦場の兵士と故郷の人々の間で交わされた「軍事郵便」にスポットを当てる。

 とりわけ、11日に初回放送だった『祖父が見た戦場 ~ルソン島の戦い 20万人の最期~』は太平洋戦争末期の激戦地であるフィリピン・ルソン島の戦いを題材にしたものだが、『鶴瓶の家族に乾杯』や『ガッテン!』でお茶の間の人気を博している小野文恵・チーフアナウンサーが、取材を通じ、ルソン島で戦死したとされる「会ったことのない祖父」の悲惨な戦争体験や最期に迫るという迫真の内容だった。

 小野アナウンサーの祖父・景一郎さんは、1944年、32歳で出征し、衛生兵としてルソン島へ送られて戦死したという。しかし、国が発行した記録と出身地・広島県の死亡者名簿とでは景一郎さんの没日が異なっており、遺骨も帰ってこなかった。

 小野アナは母とともに現地へ向かう。景一郎さんは、衛生一等兵としてアジア各地の港をまわった後、日本占領下のマニラで陸上での任務にあたった。小野アナは同じ部隊の下士官がつけていた日誌や日米の元兵士の証言などを手掛かりに、祖父の足取りを辿りながら、ルソン島の戦いの実情を知っていく──。

 たとえば大本営は、本土上陸までの時間稼ぎを現地の日本軍に求めていた。補給もなくなった兵士たちは、降伏せずに戦い続ける「永久抗戦」を強いられた。番組ではルソン島から帰還した日米の元兵士のインタビューも放送された。

 「死んでも守っとけということですよ、死守というのは。だから絶対に後方へ下がるわけにはいかないっていうんだから」「軍の上層部とするとですね、(兵隊が)死ぬかなんとかってことは、もう兵隊なんて消耗品と一緒ですからね」(花岡四郎さん/95歳)

 「飢えが一番ひどいですね。つらいのはね」「(日本兵の)死体から靴をとってさ、いい靴なら自分が履くし、悪い靴ならあれ豚皮だから、それを飯ごうでふやかしといて、煮て食べるんですよね」(河村俊朗さん/94歳)

 「日本軍は戦場で非常に重要な兵器の補給が全くできない状況に陥っていました」「日本兵が足の指で銃の引き金を引き、自殺する姿をこの目で見ました」(エドガー・モアマンさん/99歳)

 本土決戦の時間稼ぎのために捨て駒とされ、敗走を重ねた日本兵。負傷した兵士には自決命令がくだり、自決できない者は銃剣で突き刺されたという。番組は、アメリカで発見した米軍の極秘資料をもとに、これまで日本側の記録では不明だった地域ごとの戦死者の数を地図に投射し、CGで可視化するなど、Nスペらしい手法をとりながら、証言と現地調査で戦争の筆舌に尽くしがたい残酷さを伝えていった。

 だが、本サイトとして特筆したいのは、『祖父が見た戦場』が、単に激戦地で日本兵が置かれた悲惨な状況だけを見せるドキュメンタリーではなく、しっかりと、日本の加害事実についても掘り下げたことだ。


 住民虐殺、レイプ…小野アナがフィリピンで取材した祖父の部隊の加害行為

 そもそも、日本軍は1941年12月8日の真珠湾攻撃と同日にフィリピンへの侵攻を開始。翌年1月にはマニラを掌握し、5月にはほぼ全土を占領、おおよそ3年間にわたって統治下に置き、軍の統帥権を日本が握るなど傀儡的な親日政権を敷いた。

 太平洋戦争末期、1945年1月からのルソン島の戦いは、フィリピン奪還を狙う米軍を中心とした連合国軍と日本軍の陸上戦を指す。2月、マニラでは日米両軍の大規模な市街戦が行われ、多数の民間人が犠牲となった。都市は完全に壊滅、犠牲者となったフリピン市民は10万人とされる。フィリピンで親日傀儡政権に反発する多くのゲリラ兵が米軍に協力し、そのなかで、ゲリラと非戦闘員を区別しない日本軍による住民殺害などの残虐行為が行われた。戦後のマニラ軍事裁判ではその責任で指揮官の山下奉文大将に死刑の判決が下されている。

 番組では、小野アナが祖父の所属した部隊の手がかりとして、マニラの要塞の街・イントラムロスの地下牢を訪れた。大勢のマニラ市民が日本軍によって地下に閉じ込められ、焼殺、銃殺されたという。小野アナは、その地下でしゃがみこみながら、神妙な面持ちでこうつぶやいていた。

 「ここに生きている人がいて、その人たちにガソリンをかけて焼くなんて」
 「酷なことに駆り立てられた人が、結局のところ私たちの誰かのおじいさんだったわけですもんね」

 さらに、小野アナは祖父の足取りを辿った旅の最後に、「どうしても知りたいことがあった」と言い、もう一度マニラに向かう。10万人の民間人が殺害されたことについて「フィリピンの人たちに、祖父たち日本兵の姿はどう映っていたのか。旅の間中、ずっと気になっていました」という小野アナは、当時13歳で、日本兵による性暴力の現場に居合わせた女性に会いに行ったのだ。

 現在86歳になったその女性、イザベル・ウィルソンさんは、多くの女性たちが日本軍によってホテルに連行され、性暴力の被害にあい、そのショックから自殺した友人もいたと語る。インタビューする小野アナに対し、このように話していた。

 「私たちはまさに戦争の犠牲者でした。多くの友人がレイプされました。あの当時、日本人は敵だったのです」
 「私は過去を乗り越え、いま別の人生を生きています。私は日本を許しました。でも絶対に忘れません。二度と繰り返してはならないからです」

 「会ったことがない祖父」の亡くなったであろう場所を訪ね、戦争へと駆り出された日本の兵士たちの実情に触れながら、同時に、その祖父たち日本軍が行った加害の歴史を受け止める。片や、安倍首相とその応援団による歴史修正の波が押し寄せ、百田尚樹の『永遠の0』が代表するように、戦争をヒロイックな“悲劇の物語”に回収するフィクションが流行してしまう状況だ。日々の報道姿勢は安倍政権を忖度して萎縮する一方のNHKだが、こうした骨太で良質なドキュメンタリーを終戦記念日の前後に放送することは、まさに現場の良心と言えるのではないか。


 Nスペ731部隊特集にも「NHKは捏造反日協会」と攻撃していた和田政宗

 しかし、やはりと言うべきか、このNHKスペシャルを攻撃する国会議員があらわれた。元NHKアナウンサーで自民党広報副本部長の和田政宗議員だ。和田議員といえば言わずとしれた“議員バッジをつけたネトウヨ”だが、『祖父が見た戦場』の初回放送中の11日21時38分にTwitterを更新。おそらく、リアルタイムで視聴しながら書き込んだのだと思われるが、こんなバッシングを展開してみせたのだ。

 〈もうNHKはメディアとして死んでいるというのが、昨年からの第二次大戦に関するNHKスペシャルの流れ。独自の検証もせずソ連側の主張や米軍の「戦犯」裁判の資料を一方的に肯定。もう私もNHKは擁護しない。NHKは何にも左右されず事実に基づく報道を行うとしての受信料徴収の根拠を失っているのではないか〉(原文ママ)

 念のため言っておくと、同番組は戦後の軍事裁判の資料にのみ依拠しているわけではないのだが、それにしても、日本の加害事実に触れただけで「受信料徴収の根拠を失っている」などと恫喝するそのクレイジーさには心底呆れざるをえない。

 ちなみに、和田議員が攻撃している「昨年からの第二次大戦に関するNHKスペシャルの流れ」というのは、昨年8月13日に放送されたNHKスペシャル『731部隊の真実〜エリート医学者と人体実験〜』などのことを指しているのは明らかだろう。同番組は、新資料や記録・証言を集め、細菌兵器の開発や人体実験を行っていた陸軍の秘密組織「731部隊」に迫った力作だが、放送後にはネット右翼を中心に「捏造だ」「偏向番組」などのいちゃもんが相次いだ。だが、731部隊の残虐な人体実験が歴史的事実であることは、本サイトの当時のレビュー記事
 http://lite-ra.com/2017/08/post-3392.htmlでも伝えたとおりだ。

 にもかかわらず、和田議員はネトウヨ的妄想をフル回転させてNスペを攻撃。たとえば最近出した著書『「嘘の新聞」と「煽るテレビ」』(育鵬社)でも「NHKは「捏造反日協会」?」なるどうかしているとしか思えない章立てのもと、『731部隊の真実』に対して“証言の信憑性に甚だ疑問”などとイチャモンをつけたうえで、〈NHK内部の人間に聞くと、左派系のディレクターやプロデューサーが力を持つようになってきたということです。今後も『731部隊の真実』のような番組が放送される恐れがあります〉などと記している。


 日本の加害事実を取り上げたテレビはすべて「捏造反日」と決めつける和田

 同じくNスペで昨年9月10日に放送された『スクープドキュメント 沖縄と核』への和田議員のバッシングも噴飯ものだ。こちらも当時、本サイトで内容を紹介しているので詳しくは過去記事をご覧いただきたいhttp://lite-ra.com/2017/09/post-3453.htmlが、和田氏は番組ディレクターが沖縄問題を考える団体や9条護憲団体の主催集会に参加していたとあげつらい、〈彼の行動はコンプライアンス上は問題ないのでしょうか〉なる難癖でディレクター個人に圧力をかけているのだ。

 ようするに、和田議員のような歴史修正主義者の安倍シンパからすれば、日本の加害事実を取り上げたテレビドキュメンタリーはすべて「捏造反日」とレッテルを貼り付けるということらしい。いずれにしても、この輩が政権与党の国会議員であることを考えれば、明らかに放送局やディレクターに対する恫喝的圧力行為としか言いようがない。

 あまりにも馬鹿げた妄想の開陳だが、政治権力に弱いNHKだからこそ心配になってくる。しかし、被害と加害の過去を忘却した先に、次の戦争が待ち構えており、安倍シンパ議員や応援団の攻撃はその欲望の裏返しなのだ。Nスペにはこんな卑劣な圧力に屈せず、今後も戦争の事実をしっかり伝えていってもらいたい。

(編集部)
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I am not Abe.   敗戦の日(73年) 平成最後の追悼式 陛下「戦後の長きにわたる平和な歳月に思い」

2018-08-15 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/15(水)

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平成最後の追悼式 陛下「戦後の長きにわたる平和な歳月に思い」  【東京新聞】

 終戦から七十三年を迎えた十五日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、全国から集まった五千人以上の戦没者遺族らが、先の大戦で犠牲になった三百十万人を悼み、平和への誓いを新たにした。来年五月の新天皇即位に伴って改元するため、平成で最後の追悼式となる。退位前最後の式に臨んだ天皇陛下は「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」と、これまでになかったお言葉を述べ、戦後の歩みに思いをはせられた。

 皇后さまと共に参列した天皇陛下は「ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と述べた。

 北朝鮮情勢に変化の兆しはみられるものの、安倍晋三首相が、憲法九条の一項、二項を維持した上で自衛隊を明記する自民党改憲案を次の国会に提出する意欲を見せており、平和のあり方が問われる中で、慰霊の日を迎えた。

 安倍首相は式辞で、歴代首相が述べてきた「不戦の誓い」の言葉を直接は使わず、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と表現した。アジアへの「加害と反省」には六年連続で触れなかった。「戦後、わが国は平和を重んずる国として、ひたすらに歩んでまいりました。歴史と謙虚に向き合い、どのような世にあっても、この決然たる誓いを貫いてまいります」と述べた。

 式典には、衆参両院議長や最高裁判所長官ら各界の代表が参列。正午の時報に合わせ、全員が一分間の黙とうをささげた。

 父を亡くした遺族代表の鈴木喜美男(きみお)さん(75)=宮城県石巻市=は追悼の辞で「戦死の公報が届いた時、落胆した母の思いを、母の背中で感じたことが、おぼろげながら記憶に残っている。世界の平和、命の大切さをしっかりと後世に受け継いでいくため、たゆまぬ努力を続けます」と誓った。

 厚生労働省によると、参列遺族の最年長は、夫が一九四五年六月に沖縄で戦死した百二歳の芹ケ野春海(せりがのはるみ)さん=東京都練馬区。最年少は二歳(性別や居住自治体非公表)。

 追悼の対象は、戦死した軍人・軍属約二百三十万人と、空襲や広島・長崎の原爆投下、沖縄戦で亡くなった民間人約八十万人の計約三百十万人。


【解説】

 来年四月末に退位する天皇陛下が、在位中最後の出席となる全国戦没者追悼式のお言葉で、これまでになかった「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ」という表現を用い、戦後日本の歩みを振り返られた。

 追悼式でのお言葉は、戦争や平和に対する陛下の考えを示すものとして、注目を集めてきた。戦後七十年の節目だった二〇一五年に「深い反省」との表現が加わり、過去を顧みる大切さを強調した。今年はさらに、日本の繁栄を支えてきた平和が今後も途切れることがないよう、象徴天皇として強い願いを込めたと言える。

 天皇、皇后両陛下は皇太子ご夫妻の時代から、戦没者慰霊に熱心に取り組んだ。即位後は戦後五十、六十、七十年の節目ごとに国内外の激戦地を訪ね、全ての犠牲者を悼み、遺族へ心を寄せ続けてきた。

 宮内庁幹部は「両陛下とも戦争が身近だった世代で、戦争体験者や戦没者遺族の悲しみ、苦しみに深い理解と共感をお持ちだ」と話す。

 来年以降、追悼式への出席とお言葉は、新天皇に即位する皇太子さまが引き継ぐ。戦争体験者が減り続け、記憶の風化が危ぶまれる中で、皇太子さまは両陛下の気持ちを踏まえつつ、新たな形の戦没者慰霊を模索していくだろう。 (小松田健一)
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 アベ首相は式辞で、歴代首相が述べてきた「不戦の誓い」の言葉を直接は使わず、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」と表現した。アジアへの「加害と反省」には六年連続で触れなかった。
 あくまでも日本帝国が行った侵略戦争を侵略戦争と認めず諸国への加害者としての謝罪はしなかったと言う事だろう。


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押し付けられたのは憲法か  【日刊スポーツ】

 ★12日、首相・安倍晋三は講演で憲法改正について「いつまでも議論だけを続けるわけにはいかない。これまでの活発な党内議論の上に自民党としての憲法改正案を次の国会に提出できるよう、取りまとめを加速すべきだ」とした。首相は改憲派で、もとより「いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね」と現憲法が米国に押し付けられた憲法でみっともない憲法と定義づけている。

 ★元来、順法精神を持ち、誰よりも現行憲法を守らなければならないはずの内閣総理大臣として発言は逸脱していると思えるが、国会が発議するはずの憲法改正を率先して変えたがるその発言だけは、自民党総裁として使い分けることも姑息(こそく)だ。ただ首相が言う、「日本人が作った憲法ではない」という発言も聞き捨てならず、その合理的な根拠もさして示していない。

 ★16年8月12日の東京新聞では「9条は幣原首相が提案 マッカーサー書簡に明記 『押しつけ憲法』否定 新史料」の見出しで、終戦から半年間首相を務めた幣原喜重郎の考えであったことを書いているし、04年に集英社から「昭和の三傑-憲法九条は『救国のトリック』だった」を出版した元文芸春秋編集長・堤堯も同様の分析と判断を行っている。同様の考えを記した専門家の書はほかにも幾多もあろう。しかし歴史を正面から見つめず、「いつまでも議論ばかり続けるわけにはいかない」どころか、歴史を修正してまで憲法改正に事を運ぼうという姿は、首相の役割とすれば「みっともない」と言われても仕方がないのではないか。押し付けられたのは憲法ではなく、政府が沖縄に米軍基地を押し付けたのではないのか。総裁選挙では、そこを議論にしてもらえるのだろうか。今日は終戦記念日だ。
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 いちどトランプ大統領に言ってみたらどうだ、「いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね」アメリカが押し付けたんですよ、って。
 それよりアメリカから押し付けられている日米地位協定を変える方が先じゃないか、これもトランプ大統領にはっきり改定を言ったら?
 


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山根明氏が天覧試合で解説…写真の存在に文科省が戦々恐々  【日刊ゲンダイ】

 日本ボクシング連盟の山根明前会長(78)の車の後部には、額に入った一枚の写真がデカデカと飾ってある。国体のボクシング競技を観戦し、拍手を送る天皇、皇后に、山根会長(当時)が解説をする姿が写っている。この写真を巡って文科省が揺れている。大々的に報じられることを恐れ、メディアに“泣き”を入れているというのだ。

 「テレビと一般紙に対して、文科省は『この写真だけは出さないでほしい』と懇願しているようです」(スポーツ紙記者)

 その写真とは、2013年秋、東京で行われた第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」の時、撮影されたもの。10月7日午前、天皇、皇后は日野市で行われたボクシング競技を初めて観戦した。その傍らに山根会長が同席し、天皇、皇后に解説した。めったにない天覧試合に、ボクシング協会のトップが対応するのは当然といえば当然。ところが、一連の問題が発覚し、山根会長のキャラクターが明らかになったことで、写真が出回れば「責任問題に発展しかねない」と文科省が戦々恐々となっているというのだ。国体は文科省が管轄している。

 「当時も、山根氏が“問題人物”だということはうすうすわかっていたはず。それなのに、文科省は、山根氏に天覧試合で解説させ、結果的に写真は山根氏の“権威付け”に利用されてしまった。もし、メディアが大きく取り上げると、文科省の責任問題となりかねず、誰かのクビが飛んでもおかしくないとささやかれているのです」(文科省担当記者)

 文科省は報道機関に泣きを入れたのか――。文科省に聞いた。

 「写真があることは承知しています。しかし、写真について、報道機関への規制や調整は一切行っていません」(スポーツ庁競技スポーツ課)

 今のところ、この写真はほとんどメディアに出てこない。
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 誰が問題にするんだろう、問題にされたら潔く文科大臣が辞めればいいだけの話。
 


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党内からも驚き 安倍陣営が血道上げる地方議員“接待攻勢”  【日刊ゲンダイ】

 9月に行われる自民党総裁選。国会議員票の8割を固めた安倍陣営は、地方票でも石破茂氏(61)に大差をつけようとシャカリキになっている。ただ、もともと安倍首相(63)は人気がないだけに支持を得るのは簡単じゃない。地方票を稼ぐために、露骨な接待攻勢をかけている。

「現職の総理総裁でここまで総裁選に血道を上げる人は見たことがない」――。多くの自民党議員は驚いているらしい。

 実際、安倍首相は、国会会期中から国政より総裁選を優先。「西日本豪雨」の時、被災者を見捨てて自民党議員50人と「赤坂自民亭」と称する酒宴で酒盛りをつづけていたのも、総裁選対策だった。

 歴代の総理総裁と大きく違うのは、“首相官邸”や“総理公邸”に地方議員を頻繁に招いていることだ。1日に2組、3組と招待することもある。7月25日には、愛知県議と山口県議を公邸に、岡山県議を官邸に招いている。信じられないのは、「西日本豪雨」の被災者が苦しんでいた7月9日と10日にも、総裁選の票固めのために、地方議員を官邸と公邸に招待していることだ。“被災者”よりも“総裁選”という考えは、「赤坂自民亭」でドンチャン騒ぎしていた時だけではなかった、ということだ。

 この官邸と公邸での接待攻勢、実は、安倍首相の不人気が原因だという。

「もともと、安倍首相は、地方票を固めるために全国各地に足を運ぶつもりでした。4月以降、大阪、北海道、滋賀、埼玉……と、全国を行脚していた。ところが、この地方回りに、受け入れ先は内心、大ブーイングだったといいます。もともと、安倍首相に対して不信感を持っているうえ、受け入れの準備が大変ですからね。さすがに、首相周辺も気づいたのではないか。7月以降は、安倍首相が現地に行くのではなく、官邸や公邸に招待するようになった。これなら、地方議員も、普段は入れない官邸や公邸に行けて喜ぶし、お客さまとしてオモテナシできる、というわけです。地方議員のなかには、官邸詣での後、銀座や赤坂に繰り出すことを期待している者もいるかも知れませんね」(自民党関係者)

 どうやら安倍陣営は、9月の総裁選まで、官邸や公邸への招待をつづけるつもりらしい。しかし、県議や市議への接待が、はたしてどこまで有効なのか。

「たとえ地元の国会議員や県議、市議が命じても、党員が『はい、わかりました』という時代じゃありませんよ。なにしろ、地方にはアベノミクスの恩恵はまったく及んでいない。人口減と衰退が加速しているだけです。格差がどんどん開いている。しかも、西日本豪雨で分かったように、安倍首相は地方を見捨てている。どこまで、安倍首相に党員票が集まるのか疑問です」(政治評論家・本澤二郎氏)

 ここまで「地方票対策」をやりながら、もし石破茂氏が地方票の4割、5割を奪ったら、たとえ“総裁3選”を果たしても、安倍政権はそう長く持たないのではないか。
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 まさに不人気、自信のなさの裏返し何だろう、そういう意味でも石破頑張れだ、アベ憲法改定などだれも望んでいない。
 


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上場企業、3年ぶり減益へ 19年3月期、貿易摩擦を警戒  【東京新聞】

 上場企業の2019年3月期の純利益合計が前期比2・1%減と3年ぶりの減益になる見通しであることが15日、分かった。18年4~6月期は世界経済の拡大を追い風に過去最高益を更新したが、米中貿易摩擦や円高ドル安進行を警戒して慎重な通期予想が目立つ。企業の成長鈍化が鮮明になれば、好業績への期待が株価を下支えしてきた「アベノミクス相場」は岐路に立たされそうだ。

 SMBC日興証券が、東京証券取引所第1部上場の3月期決算企業を集計。会計上の理由により4~6月期決算を発表できていない1社を除く1470社のデータをまとめた。
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 ちょっと違うな、「好業績への期待が株価を下支えしてきた」ではなく日銀やGPIFが補償してくれるようなものだから投資家は安心してと言うかそれを利用して利益を追求してきたしアベノミクスなんか投資家は信用していない、ここで日銀が金融緩和からの出口を探り出したらドット売りに出るだろう。
 

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【国有林の実質払い下げ】経済効率追求が洪水を引き起こす  【日刊ゲンダイ】
 「お友達」便宜供与の実態 東京大学教授鈴木宜弘氏

 このたび、西日本を中心に、未曽有の豪雨と大洪水により取り返しのつかない被害が発生した。そもそも、環境負荷のコストを無視した経済効率の追求で地球温暖化が進み、異常気象が頻発し、ゲリラ豪雨が増えている。狭い視野の経済効率の追求で、林業や農業が衰退し、山が荒れ、耕作放棄地が増えたため、山は「鉄砲水」を起こし、水田のダム機能も失われ、ゲリラ豪雨に耐えられず、洪水が起きやすくなっている。全国に広がる鳥獣害もこれに起因する。すべて「人災」なのである。

 1951年に丸太の関税が撤廃され、外材に押されて国産材はペイしなくなり、木材自給率は一時18%まで落ち込んだ。間伐などの手入れがされないと日光が林内に入らなくなり、下草などが育たず土壌も貧弱になって洪水緩和機能が低下する。そんな中で、驚くべき法律「改悪」が進められている。民有林の森林経営管理法と国有林野の管理経営法の「改悪」である。

 今年、民有林について「経営意欲の低い経営者」から、強制的に木材産業(素材生産業者など)にその管理・伐採を委託する法律が成立した。農水省(林野庁)が、アンケートで「現状維持」(72%)、「規模縮小」(7%)の意向と回答した経営者をまとめて、「経営意欲の低い経営者」が8割だとしたのも問題だが、「経営意欲が低い」と判断されると、強制的に経営権を剥奪され、受託企業がそこの木を伐採して収益を得ることができる。無断で人の木を切って販売して自分の利益にするというのは、盗伐に匹敵するほどの財産権の侵害であり、憲法に抵触する。

 そして、仕上げとして来年には、国有林についても、その管理・伐採を委託できる法律が準備されている。これは国の財産を実質的に企業にタダで払い下げることである。

 しかも、その最大の受け皿は大手リース企業が展開する木材チップによるバイオマス発電事業といわれている。これを支援するために、“震災復興税”の事実上の無期限延長である森林環境税(1人1000円)も投入される。

 二酸化炭素を貯留する森林環境を守るためでなく、その逆の伐採をしてしまう方に税金まで投入して助け、チップで発電した電力は固定価格買い取り制度で比較的高い単価で支援される。至れり尽くせりの便宜供与を受けるのは、急展開で企業が農地を買えるようになった某国家戦略特区に手を挙げたのと同じ企業である。

 貿易自由化で追い込まれた中でも、何とか頑張ってきた林業者に対して、今度は「経営意欲が低い」として、特定の企業が「盗伐」して儲けてよいという。しかも、伐採が増えてハゲ山を増やしかねない事業に森林環境税で手助けして、さらに異常気象と洪水発生を頻発させていく。そんな悪夢がこのまま許されてよいのであろうか。
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 まさにアベ政治の縮図、お友達優遇、国民不在と言うか国民いじめだ。
 
 

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土砂投入延期「具体的に決まっていない」 辺野古新基地建設で菅官房長官  【琉球新報】

 【東京】菅義偉官房長官は15日午前の会見で、名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が埋め立て土砂の投入を延期する方針を県に伝えたとの報道が出ていることについて「現時点において具体的に決まっているものはない」と述べた。

 また、政府が県に対し、埋め立て承認撤回を延期するよう求めたとする報道についても「承知していない」と述べるにとどめ、具体的な言及は避けた。

 小野寺五典防衛相は同日の会見で「辺野古移設が唯一の解決策であるとの考えに変わりはない」と強調。翁長雄志氏の死去により知事選が前倒しになることの影響に関しても「政府の方針としては変わらない」との認識を示した。
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 あくまでも基地の建設は強行する、しかし選挙の時はいつもの様に工事を停止するだけだ、って事なんだね、選挙が終われば撤回が出ていようが工事を進めるつもりだろう。


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辺野古は賛否示さず 沖縄振興へ政府と協調 佐喜真氏、知事選に出馬表明  【沖縄タイムス】

 宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が14日、9月13日告示、同30日投開票の沖縄県知事選に立候補することを正式に表明した。市役所で記者団に語った。名護市辺野古への新基地建設に関しては「(普天間飛行場の)移設先は後日しっかりとお答えしたい」と述べるにとどめ、明確な賛否は示さなかった。辺野古問題について「国と県が十分協議することが必要で、これから政策でどう表現するか調整していく」と述べた。

 辺野古の問題で政府と対立した翁長県政を念頭に「政府との対立や分断があったが、これからは未来に向かいながら一致協力し次の世代に託したい」と強調した。

 普天間飛行場返還に関しては「街のど真ん中にある飛行場を一日も早く返還することが必要だ。固定化はあってはならない」と指摘。その上で「返還跡地利用はいささかも遅れてはならない」と早期の返還と危険性除去の必要性を訴えた。

 また、「米軍基地は負の遺産」としつつ「今や跡地利用をダイナミックに具体化していく段階だ」と言及。次期沖縄振興計画の策定や教育、福祉分野の充実、医療格差の是正などを実現するため「国との関係を改めて構築することが欠かせない」と述べ、政府と協調していく考えを示した。

 新基地建設の賛否を巡る県民投票に関しては、政策発表で態度を明らかにする考えを示した。会見に先立ち、佐喜真氏は大城政利市議会議長に18日付の辞職願を提出した。17日の臨時議会を経て辞職する。

 佐喜真淳氏(さきま・あつし) 1964年8月9日生まれ。宜野湾市真志喜出身。88年千葉商科大卒。2001年から宜野湾市議2期、06年から県議を2期務め、12年に宜野湾市長に初当選。16年1月に再選した。
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 あくまでも政府の言いなりですって事ね、名護市長選や新潟知事選で問題点を隠し政府と組んだ経済や振興策を表建て、裏で企業業界を締め付け金をばら撒いて相手候補のスキャンダルを創作してばら撒く自公維陣営の常とう選挙をやろうと言う事だ。







 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

    
 

 

 

 

    
 

 

 

 

 



    
 

    
 

 

 

    
 

    
 

 

 

 



 

 

 

 

 

    
 

 

 

 

    

 

 

 

 




昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  27.8度(05:36) 前日差-0.5度)
 最高気温  35.8度(14:30) 前日差+1.5度)

  今朝の神戸最低気温  25.9度 (06:04)  8月中旬並み 平年と同じ (熱帯夜)
   、

今日の神戸の
   日の出     5時19分 (昨日 5時19分)
   日の入り   18時48分 (昨日18時49分)

     X  日の出は昨日と同じ、日の入りは昨日より一分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間29分。

       
 

 太平洋高気圧は停滞中、中国北部から伸びる前線は南下し東北にかかる、台風14号崩れの熱帯低気圧が黄海に入る、台風15号は北西に進んで九州を横断韓国釜山付近で熱低に、中国の南の台風16号は海南島方面へ進む、先島諸島の熱低は台風18号に。
 沖縄は雨、九州は雨から曇り、四国は雨、中国は雨、近畿は曇りで南部では激しい雨、東海はおおむね曇りで所により雨、関東は晴れで山沿いを中心に雨、北陸は晴れのち曇りで所により雨や雷雨、東北は晴れや曇りで北部では雨、北海道は雨。
     
          
 明日の朝、台風15号は朝鮮半島の南へ、朝鮮半島から伸びる停滞前線が少し南下青森付近を通り太平洋に、先島諸島付近の台風18号が熱帯低気圧に、太平洋側の高気圧はほぼ停滞。
 沖縄は雨、九州は曇りのち雨、四国は雨や雷雨、中国は雨激しく降る所も、近畿は雨所により雷雨、東海は曇り所により雨、関東は晴れ山沿いは曇り、北陸は曇りから雨夜には雷雨も、東北は雨や雷雨で激しく降る所も、北海道は雨で激しく降る所がある予報。
     
     
     
     
 今朝は曇り雨が降った跡が、山はかすむ、温度は低めだが湿度が高かいため暑い(冷房中)。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  31.0度(真夏日)、昨日より  4.9度低く、 平年より 0.9度低かった、 今日の最高気温は 9月上旬並みだった  
 明日は台風崩れの低気圧が日本海を通り弱雨、朝の最低気温は 26.6度、昼の最高気温は  29.9度、午後の最低気温は  25.7度。
     


     
     
 台風の位置は    

 台風15号(リーピ)は九州を横断韓国釜山付近で熱帯低気圧になった。

 台風16号(バビンカ)は中国の南の南シナ海を海南島方面へ進んでいる、中心気圧は990hPa。

 台風17号(ヘクター)は今日午前に熱帯低気圧に成り西北西へ進んでいる。

 台風18号(ルンビア、マレーシア、サゴヤシ)が久米島の北で発生、北へゆっくり進んでいる。






非正規雇用者は対象外? 安倍政権の「学び直し支援」は労働格差の拡大につながる!

2018-08-15 | いろいろ

より

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非正規雇用者は対象外? 安倍政権の「学び直し支援」は労働格差の拡大につながる!

 『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、安倍政権による社会人の学び直し支援拡充について、問題提起する。

* * *

 「人づくり革命」の一環として、安倍政権が社会人の学び直し支援を拡充するという。

 これまで政府は看護師や介護福祉士など、専門職の資格取得を目指す社会人に学費の5割(上限年40万円)を3年間給付するなどの支援を行なってきたが、助成期間をさらに1年延ばして最大4年にする。

 労働者にとって、個人のスキルアップにつながる学び直しは大切だ。新しい技術、資格を取得すれば、勤め先での待遇もよくなる。場合によっては高給を提示され、他社へ転職することも可能だろう。

 その学び直しを行政が支える制度を拡充するというのだから、働く人たちにとって朗報に聞こえる。

 だが、そもそもこの政策には重大な欠陥がある。それは制度の対象者が「原則3年以上、雇用保険料を納めた者」に限定されている点だ。給付する学費は雇用保険積立金から拠出されているため、保険料を払っていない人には給付できないのだ。

 しかし、本当にそれでいいのだろうか? 2017年の非正規雇用者数は2036万人で、日本の全労働者の37.3%を占めている。そのかなりの部分は雇用保険制度とは縁のない働き方を強いられている人たちだ。

 パートタイム労働に従事し、雇用保険の対象者にカウントされないケースもあれば、本来は対象者なのにブラック企業で経営者が雇用保険に無関心というケースもある。

 学び直し支援を最も必要としているのはこうした非正規雇用者である。非正規雇用者はスキル不足などで労働市場に評価されず、正社員採用されにくい。そこで学び直しをしたいと思っても、低収入ゆえに高額な学費を払えない人も多いはずだ。

 そんなときに給付支援があれば、スキルアップの機会を得られ、新しい仕事を獲得できる。そうした人々が増えれば個人の生活が向上するだけでなく、社会全体の生産性も向上し、日本の成長にもつながる。

 ところが、制度利用できる対象者を雇用保険加入者に限るというのでは、本当に支援を必要とする非正規雇用者が学び直しから排除されてしまうことになる。これでは「人づくり革命」どころか、労働者間の格差を拡大することにもなりかねない。

 せっかくの学び直し支援がこんな制度になったのにはワケがある。国の雇用保険による積立額は、失業給付の減少で、一番少なかった02年の約4000億円から60倍にも膨れ上がり、15年度末に6兆円を超えてしまった。

 このため、保険料率は17年度から3年間限定で0.8%から0.6%に引き下げさせられたが、積立金は減らず、このままでは、20年度以降、さらなる引き下げを求められかねない。

 だが、厚生労働省にすれば、それは避けたい。何もせずに入ってくる保険料収入を減らしたくないし、積立金運用には利権が絡んでいるからだ。そこで保険料率の引き下げをしない方便として、だぶついた積立金を学費給付の原資として活用し、若干だけ減少させる方途を厚労省がひねり出したのではないか? 私はそうにらんでいる。

 学び直しのチャンスは誰にでも平等に与えられるべきだ。「人づくり革命」が看板倒れでないことを証明するためにも、安倍政権は雇用保険に加入できなかった労働者向け支援の抜本的強化策も打ち出すべきだ。

●古賀茂明(こが・しげあき)
 1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して11年に退官。新著は『国家の共謀』(角川新書)。ウェブサイト『Synapse』にて動画「古賀茂明の時事・政策リテラシー向上ゼミ」を配信中
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I am not Abe.   国会議員は7割支持でも…「地方票」の乱 地方はアベ嫌い、経済停滞

2018-08-14 | 日記




 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/14(火)

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異例の事態 「翁長知事死去」海外メディア続々報道のワケ  【日刊ゲンダイ】

 翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選の日程が13日、9月13日告示、30日投開票と決まった。安倍政権がゴリ押しする米軍基地新設の是非を問う「弔い選挙」となるのは確実だ。

 大手メディアは伝えようとしないが、驚くことに、海外メディアが翁長知事の死を大きく報じている。

 米AP通信は〈知事は、小さな島に過重な米軍基地を抱え、基地移設に反対する人たちに応えるため職務を遂行しようとしていた〉と報道。このニュースを、米紙ニューヨーク・タイムズなどが引用した。ワシントン・ポストも翁長知事のこれまでの功績を紹介。仏紙ル・モンドは、安倍首相を名指しし〈米国が哀悼の意を示したのに後れを取った〉と批判している。しかも、いずれのメディアも、小さな“ベタ記事”などではなく、大きく扱っている。

 さらにゴルバチョフ元ソ連大統領は、琉球新報に〈彼の活動の基本方針は、平和のための戦いであり、軍事基地拡大への反対と生活環境向上が両輪だった〉と、翁長知事への“熱い”思いをつづった追悼文まで寄せている。

 一県知事の訃報を海外メディアがこぞって報じるのは異例なことだ。14年3月に前山口県知事の山本繁太郎氏が死去した時と、15年12月に前広島県知事の藤田雄山氏が亡くなった際は、ここまで大きく報じられることはなかった。

 なぜ、海外メディアはここまで大きく翁長知事の死去を報じているのか。元外交官の天木直人氏はこう言う。

「海外メディアが注目するのは異例のことですが、ある意味で当たり前のことと言えるでしょう。民主主義国家において、住民がここまで反対している計画を押し切る政府は、安倍政権をおいて他に見当たらないからです。安倍政権の沖縄に対する態度を冷静に分析しているのでしょう。海外メディアは秋の総裁選にまで注目しているといいますから、今後、さらに論調は厳しくなるかもしれません」

 恐らく、海外メディアは、沖縄に対する安倍政権の態度を弾圧のように見ているのだろう。もし、9・30の「弔い選挙」で翁長知事の遺志を受け継ぐオール沖縄が敗れたら、海外メディアは、日本を特殊な国とみるのではないか。
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 もちろん海外メディアからは独裁国家と評価するでしょうし現状ほとんどその様子だ。
 

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石破の味方は「国民の声」  【日刊スポーツ】

 ★自民党の考えが分からない。総裁選に出馬表明した元幹事長・石破茂の側近の1人、元環境相・鴨下一郎は「来年は参院選がある。その時に(首相が)今のままでいいか、人心を一新して戦うのがいいかを参院の先生たちは考える」と発言。首相・安倍晋三を総裁選で3選させると、来年の参院選で有権者から厳しい審判が下ると言っているのである。

 ★党総務会長・竹下亘は12日、9月の総裁選で石破を支持する意向を表明した。また「来年の統一地方選、参院選で必ずしっぺ返しを食らう」との考えを示した。不思議な話だ。国民には安倍3選は良いことではないと気付いているのに、自民党内の国会議員や党員たちには、それが分からない。まして来年の参院選を控える当の候補者たちも、これから間違って安倍支持をしてしまうということを、竹下は言っているのだろうか。

 ★安倍支持を打ち出した自民党議員が言う。「これも忖度(そんたく)だよ。派閥が安倍支持でまとまると決めてから、造反でもしたら、必ず犯人捜しをされて、厳しい処分が下る。つまり、いわゆる自由投票でもないし、見えない締め付けがある。若手はともかく、入閣目前や2度目の入閣をもくろむ先輩たちは、もう忖度のかたまりだ」と解説する。

 ★それが、「人事で徹底的に干せばいい」との声が主流派にあることについて、「本当だとすれば、そんな自民党は恐ろしく嫌です。何を思い上がっているのか」という石破の発言につながるのだろう。これからの石破の敵は、権力を行使する自民党と忖度する自民党。それに、権力におもねるマスコミということになるだろう。その構図でいえば、石破の味方は国民の声ということになるか。
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 まさにアベ岩盤が形成されようとしている、この岩盤にドリルを入れるのが石破候補、徹底的にドリルを入れてくれ。
 


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サマータイム案 IT業界ヒヤヒヤ  【朝日新聞】

2000年問題 苦い菊 新元号対応も 労働すでに過酷

 2020年東京五輪・パラリンピツクの暑さ対策として政府・与党内で検討されている「サマータイム」(夏時間)導入案に、IT業界などから戸惑いの声が出ている。もし実行に移され、標準時が1~2時間早められると、コンピューターシステムの大規模改修などが必要になるからだ。業界には商機だが、ただでさえ忙しいエンジニアにとっては「働き方改革」に逆行する事態にもなりかねない。

 「やだやだ………」

 中小企業向けの会計ソフトを手がけるITベンチャー「freee」(東京)の社内SNSでは、政府のサマータイム検討方針が報じられた6日、エンジニアや営業担当者らから疑問を投げかける投稿が相次いだ。もし導入されると、同社が中小企業に提供している人事労務システムを改修しなければならず、問題なく動くかどうかのテストにも膨大な時間が費やされる。

 エンジニアの浅越光一さんは「対応に1カ月かかるのか、半年かかるのか。その対応にかける時間があれば、新サービスの開発がどれほどできるかと思うと、もったいない……」とため息をつく。

 サマータイム導入は、日付や時刻に関わるすべてのシステムに影響する。西暦2000年を迎えた際、コンピューターが1900年と間違え誤作動する恐れがあった「2000年問題」で、多くのエンジニアが泊まり込みで対応を迫られた苦い記憶が関係者に残る。

 サマータイム初日は1日が24時間よりも短くなるため、「日付変更の時期によって金利計算が変わるなどの影響を確認する必要がある」(日本IBM)。大半の企業は、作業量自体も見通せていないとみられる。

 もともと新しい元号となる来春に向けたシステム改修もあるため、「テストや確認の時間が確保できるか懸念される」(伊藤忠テクノソリューションズ)。

 五輪・パラリンピック大会組織委員会からは、五輪開催年など期間限定での導入を求める声も上がっているが、この案に対するIT業界の「ひんしゅく度」はさらに強い。期間限定の導入となれば、システム改修を見送る企業が出てくる可能性がある。「改修した企業としなかった企業の間で通信をした場合に混乱が起きないか」(IT大手のインターネットイニシアティブ=IIJ=の担当者)といった心配も出てくるという。

 IT業界で働くエンジニアたちの労働実態は過酷だ。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」(16年)によると、「情報通信業」で働く人たちの「年間総実労働時間」は1933時間と、全産業(1724時間)より1割以上多い。自ら働き方をコントロールすることが難しい職種とされ、人手不足にも悩まされている。
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 サメの脳みそだとか空っぽ頭じゃこんな事しか考えられない、彼らの後ろにいるシステム屋も自身でやるわけではなく上前を撥ねるだけだから痛くもかゆくもない、システムが絡む鉄道や銀行家から止めてくれと言う声はないのか。ただ単にマラソンの出発時間を早めればいいだけ、サマータイムにしても後ろの時間の競技は暑い時間に成るだけ、こんな事で国民の健康やシステムの混乱によって儲けるのはアベ友だけ、サイバーテロも狙ってくるだろう。
 


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国会議員は7割支持でも…安倍首相を襲う「地方票」の乱  【日刊ゲンダイ】

 安倍首相が週末、山口県にお国入りし、事実上、総裁選への出馬を宣言した。10日にひと足早く出馬会見を行った石破元幹事長との一騎打ちの公算だが、安倍首相支持の国会議員票が7割に上ることから、一部メディアは早くも勝負あったかのように報じている。だが、想像以上に地方は“安倍ギライ”だ。焦点の地方票次第で、結果はまだまだ分からない。

 静岡県西部のある市で先日、石破氏が講演会を行った。招いたのは同市の自民党重鎮市議ら。「石破氏の政策をしっかり聞いて、比較検討したい」ということだった。

 同市を含む選挙区の自民党衆院議員は、安倍首相の出身派閥である細田派に属し、ガチガチの安倍氏支持だ。市議らが石破氏を地元に招いたと知って激怒し、「私が干されたら、どうしてくれるんだ!」と動揺していたという。

 これに対して市議らは、「石破氏の話を聞いて何が悪い。安倍体制はそろそろ刷新した方がいいんじゃないか」などと、どこ吹く風だったらしい。要するに、たとえ国会議員の大多数が安倍氏支持だからといって、その議員の地元の地方票も同じように安倍氏支持になるとは限らないのである。

■自民支持層と自民党員は違う

 それなのにメディアが地方票でも安倍首相の勝利を予想するのは、「次期自民党総裁」を問う世論調査で、自民支持層の安倍氏支持が圧倒的だからだ。例えば、産経新聞・FNNの直近(7月21、22日)の調査によれば、「次期、自民党総裁にふさわしい人物」は全体では小泉進次郎氏、石破氏、安倍首相の順だったが、自民党支持層に限ると、安倍首相(49.1%)が石破氏(16.9%)の3倍だった。しかし、自民党ベテラン職員は「自民党支持層と自民党員は違う」と、こうしたメディアの見方に懐疑的だ。

「党員には、地方の名士や中小企業の経営者などがいて、党費も払っているので、一般の人より政治に対する責任を強く感じている人が少なくありません。また、政策に対する意識も高い。特に地方の関心は『経済』ですから、アベノミクスの恩恵が地方に届いていないことや社会保障削減など現状に対する不満は大きく、現政権に対して厳しい視線を注いでいます」

 今回の総裁選から地方票は国会議員票と同数(405票)になり、比重が高まった。だから安倍首相が官邸や公邸に地方議員を招き、支持をお願いしているわけだが、猛烈な“接待攻勢”は不安の裏返しでもある。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「自民党を支える地方組織にとって、来年は統一地方選と参院選でフル回転しなければならない年です。現状でも安倍内閣に対して不支持が支持を上回っている中で、来年もこのままだと考えれば、地方組織はそれぞれ思うところがあるでしょう。安倍さんか石破さんか、ギリギリまで迷うのではないか」

 実際、安倍陣営の国会議員ですら、「地元に帰ると首相の評判は良くない」と頭を抱えている。これが現実だ。
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 アベ恐怖政治でちじみ上がった議員たちが忖度しても地方の自民党員は意外と冷静なのかも、しかし忖度した参議院議員達は地元から突き上げられても変えられないとは情けない話、まさにアベ恐怖政治。
 


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軍事機密 焼いた18歳の私 敗戦直後 上官から命令  【朝日新聞】

 1945年夏、日本海に面した京都・宮津湾近く。油まみれの軍服を着た一人の少年が風呂敷を担いで歩いていた。人目に付かない丘まで来ると、穴を掘って書類を投げ入れた。そして、マッチで火を放った。

 パチパチ、パチパチ。書類は音を立てて燃え、熱気が顔に追った。「お前はまだ軍に協力しているのか」。少年は、戦友の声を聞いた気がした。

 当時18歳の少年だった西崎信夫さんは91歳になったいま、東京都西東京市に一人で暮らす。居間の壁には、魚雷の射手として乗り組んだ駆逐艦「雪風」の絵が掛けられている。左太ももには銃撃の痕が残る。

 「戦友たちに悪いことをしてしまった」。焼いた日のことを、そう言った。

 15歳で海軍特別年少兵に志願。43年から雪風に乗り、44年のマリアナ沖、レイテ沖の海戦を経て、45年4月には戦艦「大和」とともに沖縄特攻に出撃した。

 東シナ海で、米軍の爆撃や魚雷を受けた大和が真っ二つに割れるのを目撃した。雪風から海面に投げ入れた縄を2人がつかんだが、西崎さんは重さに耐えきれず、1人をたたき落とした。この場面は戦後、何度も夢に見た。

 京都で敗戦を迎え、そこで上官の水雷長に命じられた。「軍の機密を焼却しろ。1人でやれ」乗員数百人の部隊遍歴、人事評価を記した調査表、暗号の解読書…1。「人秘」「軍秘」と書かれた書類を半日かけて燃ゃし、灰も土の中に埋めた。

「真実 正確に伝えねば」

 「罪」の重さを自覚したのは70代半ばを過ぎ、戦争体験を人前で話してから。あのとき偶然見つけて抜き取った自身の記録を、戦後初めて読み返した。「俺は頑張って生きていたんだな」という思いがわいたが、次第にいたたまれなくなった。

 「燃やした公文書は、戦友たちの命の集積。戦争の真実を正確に伝えられなければ、海に沈んだ仲間たちが浮かばれない」

 戦後73年。雪風の乗組員で生きているのは数人だけになった「西崎さんは「業を背負ったもの」として、生きている限り体験を伝えていこうと考えている。


焼かなかった 100歳超えて告白 村人の記録家に隠した夜

 73年前の敗戦時、陸海軍や内務、外務、大蔵各省など日本のあらゆる組織が、機密性のある公文書焼却に血眼になった。軍は警察を通じて全国の役場にも焼却を命じた。だが、命令に背いた人もいた。

 「うちに資料がある」。滋賀県長浜市の浅井歴史民俗資料館に、100歳を超えた西邑仁平さんから、そんな話が持ち込まれたのは2006年の夏。倉庫2階には、茶色の薄紙で包まれ、縄で縛られた束が積まれていた。

 《令状交付終了ス》

 《応召員〇〇ハ/長浜駅発ノ列車ニテ出発セリ》

 《六月十九日/午後一時二十八分虎姫駅着列車ニテ故〇〇伍長遺骨帰還》

 束は、日清戦争から太平洋戦争にかけて272人が戦死した大郷村(現長浜市)の徴兵検査や動員に関する公文書だった。

 西邑さんは1945年までの15年間、村の「兵事係」を務めていた。警察から焼却を命じられたが、深夜、一人でリヤカーに積み込んで自宅に持ち帰っていた。60年も隠し通してきた秘密を明かした4年後、105歳で亡くなった。

 一緒に暮らしてきた長男の紘さん(76)も知らなかった。「『罪』をとがめられ、家族に迷惑がかかるかもしれない、とおやじは考えていたようです」

 毎年8月には戦没者らをまつった近所の碑に必ず手を合わせ、「みんな死んでしもうて」とつぶやいていた。朝起きでは時々、「戦争の夢を見て寝られんかった」と口にした。

 兵事係の仕事についても度々話していた。徴兵検査の書類には決まって「性格温順」「風評良好ナリ」と書き、「村出身の兵はみんな優秀です」と伝えていたと聞いた。ある母親に3人目の戦死を伝えたときには、泣いて謝ったという。

 「赤紙を配る自分は疫病神と思われていた」とも語り、玉音放送を聞いたときには「もう配ることはないんや」と安堵したと言う。

 資料の整理をする中で紘さんは、仁平さんが作成した「現役兵身上調査表」も目にした。家の財産、趣味や酒癖まで書かれ、一人ひとりが目に浮かぶようだった。「おやじは村人への責任を痛いほど感じていた。だから文書を焼くことはできなかったんでしょう」

 仁平さんの死後、紘さんは、父から聞いた話を文章にまとめ、講演するように成った。戦争中の記憶がない自分に「語り部」はできないが、記録を使えば「語り継ぎ部」にはなれると考えている。「残された資料が『二度と戦争しちゃいかん』というおやじの気持ちを、伝えてくれると思っています」


公文書 散逸・腐食の恐れも

 敗戦時の公文書焼却について、当時の蔵相は「閣議で決めた」と戦後語っている。内務省職員だった奥野誠亮元法相は生前、「戦犯にされる恐れのあるような公文書を焼却しろという指令を書いた」と証言した。

 東京裁判に出された証言では、陸相により焼却が命じられたのは8月14日。防衛庁の防衛研修所30年史は「陸海軍は、秘密文書が連合国軍の手に落ちるのを防ぐため、重要文書を焼却した。陸軍省や参謀本部のあった市ケ谷台、海軍省や軍令部のあった霞が関などでは、何日間も炎と煙が立ち上った」と記す。

 日本軍の暗号電報を解読した米英の文書には、インドネシアやシンガポールに展開する軍に焼却が命じられた様子も記録されている。

 歴史を伝える資料の多くがこうして失われたが、偶然にも残されたケ―スもある。国文学研究資料館(東京)の加藤聖文准教授(5.)は、各地の自治体で貴重な資料を確認してきた。ただ、公文書への意識の低さや自治体の財政難などから、散逸や腐食の恐れがあるものもあるという。

 今夏に訪ねた鳥取県境港市では、本土決戦時の動員の流れを示す「㊙」と書かれた資料などが段ボール箱に詰め込まれ、旧幼稚園舎に山積みされていた。図書館建て替えに伴う一時的な保管場所だが、担当する市史編纂室は嘱託職員一人のみで「人員や予算の確保も難しい」状態という。

 加藤准教授は、焦りを募らせる。「私たちの両親や祖父母ら当時を生きた人たちの生死に関わる記録です。『公文書=国民のもの』と自覚しないまま、私たちは今後も歴史を消し去っていくのでしょうか」
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 日本人は歴史に関心がないのか昔から「今だけ、自分だけ」で歴史の検証のためには証拠の文書が必要だとは思わないのだろうか、それが連綿と受け継がれて現在の財務省、防衛省の隠蔽、壊座員、廃棄に繋がっているんだろうか。
 
 

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【漁業権開放】漁村の資源管理が混乱 生活基盤が崩壊する  【日刊ゲンダイ】
 「お友達」便宜供与の実態  東京大学教授鈴木宜弘氏

 今年5月31日、とんでもない政府の漁業「改革」方針が示された。その内容は、①これまで各漁場で生業を営む漁家の集合体としての漁協に優先的に免許されてきた漁業権の優先順位の廃止②定置・区画漁業権の個別付与③漁獲の個別割り当ての導入など。衝撃的な内容は、漁協ではなく企業に漁業権を付け替えることを狙ってのものだ。そんなことをしたらどうなるか。

 「優先順位の廃止」によって、浜に生まれ、浜で暮らし、生業を営み、昔から営々と浜を守ってきた地元漁民から浜が取り上げられたら、生活基盤と漁村コミュニティーが崩壊する。筆者も、生まれたときからそこに浜があって、長年にわたってそこで生計を立て、毎日、浜を生活の場としてきた一人として強い違和感を覚える。そもそも、地元民には優先的な前浜の使用権が発生しているのであり、先祖代々そこに住み、前浜を使用してきた地元漁民を追い出すことは「生存権的財産権」の剥奪であり、明白な憲法29条違反である。

 「定置・区画漁業権の個別付与」は何を意味するか。

 入り江の浜には、「貝や海藻、魚類などの養殖を営む区画漁業権」と「貝や海藻などを取る共同漁業権」「大型の定置網漁を営む定置漁業権」の3つ(イカ釣りやカツオの一本釣りなどの「許可漁業」は別)があり、漁場にはさまざまな形態の漁業が「入り組んで」共存している。別の漁業に迷惑をかけることや取りすぎ、過密養殖を防ぐために、漁協で話し合って共同管理の年間計画をつくり、年度の途中に何度も見直すことで、きめ細かい調整をしてきているのだ。それができるのは、漁民が漁協というまとまりの中で、浜全体を統一的に管理・調整しているからである。

■外国資本による買い占めの危険も

 そこに、一部を、その管轄外の個別組織(企業)が自由にしてよいことにしてしまったら、虫食いのように浜に共同管理できない箇所ができて、浜全体の資源管理・調整が混乱・崩壊するのは目に見えている。

 「漁獲の個別割り当ての導入」も非現実的。「生物学的漁獲可能量」を科学的にはじき出すこと自体が難しく、妥当性に疑問がある上に、行政がどうやって個別に妥当な量を算定して割り当て、どうやって管理・監視し、違反者を取り締まるのか。気の遠くなる話で、莫大なコストがかかることは明白である。

 さらには、漁業自体は赤字でも漁業権を取得することで日本の沿岸部を制御下に置くことを国家戦略とする国の意思が働けばどうなるか。表向きは日本人が代表者になっていても、実質は外国の資本が全国の沿岸部の水産資源と海を、経済的な短期の採算ベースには乗らなくとも買い占めていくことも起こり得る。こうした事態の進行は、日本が実質的に日本でなくなり、植民地化することを意味する。

 農林水産業は国土・国境を守っているという感覚が世界では当たり前。それなのに、我が国ではそういう認識が欠如している。能天気すぎる。 (つづく)
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 何から何までお友達企業や海外のコングロマリットに差し出すアベ政権、こりゃそろそろ打ち止めにして降ろさなきゃ日本がだめになる、何が「日本を取り戻す」「美しい日本」」じゃ


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沖縄県知事選控え、世論警戒? 辺野古・土砂投入先送り  【沖縄タイムス】

 沖縄防衛局が17日に予定する名護市辺野古の新基地建設を巡る埋め立て土砂投入が、翁長雄志知事の死去を受けて9月30日の知事選後に先送りとなる可能性が高まった。政府は知事の死去への配慮を理由とするが、予定通り土砂を投入した場合に世論の反発を招き、政府が支援する知事選の候補者が不利な状況となることを避けたい狙いがにじむ。

 政府は辺野古の工事を進め県内世論の「諦めムード」を醸成し、今年2月の名護市長選では自民、公明、維新が推す候補が初当選した。知事の生前、政府・与党内では11月に想定されていた知事選で辺野古は決着済みの問題として争点化されず、優位に戦えるとの見方が広がっていた。

 ただ、知事の死去を受けて県内の辺野古問題への関心は一気に高まった。政府内では現職知事の死去を受けた選挙が「弔い合戦」の様相を呈し県政与党の勢いが強まることを警戒する見方が広まり、土砂投入の延期を検討したとみられる。

 政府は翁長知事が初当選した前回2014年11月の知事選で、投開票の数週間前にボーリング調査を中断し、投票日の直後に作業を再開した。辺野古問題以外でも、16年の参院選の投票日翌日に2年間停止していた東村高江のヘリパッド工事を再開するなど、基地建設が選挙に与える影響を考慮する傾向がある。

 県側は、知事の死去を受けて職務代理者を務める富川盛武副知事が土砂の投入前に埋め立て承認を撤回する方向だ。土砂投入が知事選後に延期されれば、撤回も選挙後に新たな知事が判断する可能性がある。

 ただ、撤回を知事選後に先送りした場合、翁長知事の後継候補で敗れれば、撤回という最大のカードそのものが消えることになる。

 土砂の投入が延期されたとしても、新基地建設の阻止を求める県民の一部から知事選前の撤回を求める声が上がることが想定され、撤回の権限を知事から引き継いだ副知事、知事選を取り仕切る県政与党の難しい判断が迫られる。
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 翁長知事の逝去で知事選が早まった、印象で感情的に損をすると土砂投入を延期、いずれにしろ選挙が終われば即投入するだろう、これが自公維陣営のやり方、県民は騙されてはいけない、一種の争点隠し。


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沖国大ヘリ墜落14年 「風化させない」 市民、決意新たに  【琉球新報】

 【宜野湾】沖縄国際大学に米軍普天間飛行場所属のCH53Dヘリが墜落してから、13日で14年となった。米軍に構内を封鎖され、機体から上がる黒煙が空を突いた14年前とは打って変わって、この日の学内には、普段と同じように友人との会話を楽しんだり、スポーツに汗を流したりする学生の姿があった。学内で開かれた集会に参加した関係者らは、事故を風化させない決意を新たにし、普天間飛行場の一日も早い封鎖を求めた。

 事故当時、沖国大の1年生だった中田未来さん(33)=名護市=は「卒業してからは、なかなか学校に来ることはできないが、自分の中で風化させたくない」と、5年前から集会に参加している。今年は初めて、生後8カ月の息子を連れてきた。「基地があることは当たり前じゃない。事故を知らない世代にもちゃんと伝えたい」と語り、抱っこする息子に優しい視線を向けた。

 初めて集会を訪れた同大3年の比屋根郁海さん(20)は「これまで都合が合わず参加できなかったが、参加者の少なさに驚いた。関心が低くなっているのかな」と危惧する。それでも「同じことを繰り返さないためにも、事故のことや沖縄戦について知り、伝えなければならない」と力を込めた。

 集会中、そばを通り過ぎる学生の姿もあった。講義のために来ていた3年の砂川永吏さん(20)は「墜落事故のことは知っているが、14年も前だとあまり実感がない。入学した時は、米軍機が飛行している光景や音に驚いたが、慣れてしまった」と淡々と話した。
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 「風化させてはいない」、知らない世代も増える、しっかりと継承させなければ。
 事故時米軍はいち早く現場を封鎖し日本の消防、警官の立ち入りを阻止した、まったくの治外法権と言うかどこまでも米軍の好きにできる領土、地位協定のため。







 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

    
 

    
 

 

 

 

 



 

 

    
 

    
 

 

 

 

 

 



 

    
 

 

 




昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  28.3度(05:39) 前日差+0.5度)
 最高気温  33.3度(13:10) 前日差+0.5度)

  今朝の神戸最低気温  27.8度 (05:36)  最も暑い時期を上回った 平年より1.8度高い (熱帯夜)
   、

今日の神戸の
   日の出     5時19分 (昨日 5時18分)
   日の入り   18時49分 (昨日18時50分)

     X  日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間30分。

       
 

 太平洋高気圧はゆっくりと西へ移動、中国北部から伸びる前線が北海道にかかる、前線の影響と高温で天気は不安定、台風14号崩れの熱帯低気圧は中国を北上中、台風15号は北西に進んで九州に接近、中国の南の台風16号は停滞中。
 沖縄は雨、九州は晴れ所により雨、四国は晴れ、中国は晴れ、近畿は晴れ所により雨、東海は晴れや雷雨、関東は晴れ気温の上昇により大気の状態が不安定で山沿いを中心に雷を伴う激しい雨、北陸は概ね曇りで雨や雷雨、東北は曇りや晴れで夕方にかけ雨、北海道は雨時々曇り。
     
          
 明日の朝、台風15号は九州を横断長崎付近に、中国、朝鮮から伸びる停滞前線が津軽海峡付近を通り太平洋に、先島諸島付近に熱帯低気圧が発生、オホーツク海南部に高気圧、太平洋側の高気圧は少し北上。
 沖縄は雨、九州は台風の影響で雷を伴った非常に激しい雨の降る所も、四国は台風の影響で雨や雷雨、中国は曇りや雨、近畿はおおむね曇り午後は所により雷雨も、東海は晴れ所により雨、関東は晴れ山沿いでは雨、北陸は曇りで昼過ぎから雨や雷雨も、東北は曇りで午後は雨や雷雨も、北海道は雨で激しく降る所もの予報。
     
     
     
     
 今朝は晴れ朝から暑い、山は少しかすむ、午前は湿度が高かったが午後は下がった、今日も晴れで暑いが風がある。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  35.8度(猛暑日)、昨日より  2.5度高く、 平年より 3.8度高かった、 今日の最高気温は 最も暑い時期を上回った  
 明日は曇りや小雨、朝の最低気温は 27.7度、昼の最高気温は  32.9度、午後の最低気温は  27.8度。
     


     
     
 台風の位置は    

 台風15号(リーピ)は宮崎市の東南東約350kmを30km/hで北西に向かっている。

 台風16号(バビンカ、マカオ、プリン)はまだが中国の南の南シナ海をうろうろ、中心気圧は990hPaでほとんど停滞している

 台風17号(ヘクター、米国側からの越境のため米国による命名)が東経180度を超えてやってきた、現在はミッドウェー諸島近海を西へ進んでいる。






広がるポピュリズム

2018-08-14 | いろいろ

賀茂川耕助氏の「耕助のブログ」より

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広がるポピュリズム

 米国でトランプ氏が大統領になった頃から、「ポピュリズム」という言葉をよく目にするようになった。民主党ヒラリー氏の勝利をメディアや調査会社、日本政府も疑わなかったのに反し、一般国民はトランプ氏を大統領に選んだからである。

 米国で一般国民の生活が苦しいのは、メキシコからの不法移民のせいだから国境に壁を造れとトランプ氏は主張した。既存の権力者に対する国民の不満をあおるトランプ氏に、良識ある米国民は顔をしかめたが、それでも一定の米国人はトランプ氏に喝采を送った。日本では、ポピュリズムはトランプ氏の例にふさわしい「大衆迎合主義」などと訳される。ではポピュリズムと、米国はじめ多くの西欧諸国が標榜している「民主主義」とはどう違うのだろうか。

 欧米の民主主義は、実際は「金権主義」である。特に米国は大統領選挙期間が2年にもおよび、お金のない者は選挙に出ることもできない。選挙運動では基本的に使ってよいお金に上限がない。このような選挙で、誰が候補者に資金を提供しているかといえば富裕層と大企業である。

 富裕層は減税はじめ自分たちを利する政策を求め、軍需産業は戦争を求める。石油業界は石油産出国をコントロールしたい。米国の歴代の政権は共和党も民主党も、こうしたスポンサーの希望をかなえる政策をとり続けてきた。

 民主主義ではなく金権主義だからこそ、米国にとって脅威ではない北朝鮮を威嚇するために朝鮮半島に在韓米軍基地を置くという政策をこれまでの米国政権はとってきた。ポピュリズムとは、既得権益を持つ特権階級によるその金権主義への抵抗運動だと言える。そしてポピュリズムが今、世界で広まっている。

 イギリスのEU離脱、フランスでもEU離脱と移民排斥を主張した極右政党のル・ペン氏の躍進、オーストリアでは極右政党の発足、そして最近ではイタリアで反既存勢力の政党である「五つ星」と「同盟」が連立協定に合意した。この2政党の政策には貧困層への歳出拡大と減税が盛り込まれ、EUの方向性と真っ向から対立している。

 これらの動きは、過去数十年間にわたりとられてきた富裕層をさらに富ませる新自由主義の経済政策によって、一般国民の経済状況が悪化してきたからにほかならない。

 ポピュリズムとは既存の政治に対する失望から生まれ、支配者層に搾取されていると感じる一般国民の不満によって拡大する。つまり民主主義が機能していないからこそ台頭するのだ。

 トランプ氏に投票した有権者を批判しても、それはその有権者に応えていなかったそれまでの政治こそが問題であり、それを改革しない限りポピュリズムの広がりが収まることはないだろう。日本も欧米並みに移民・難民問題や高い失業率、経済格差が広がれば、現在の政権与党による金権主義からの脱却を求めてポピュリズムの風が吹くことになるのは必至であると思う。
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翁長沖縄県知事の「戦死」が問いかけるもの  (抄)

2018-08-14 | いろいろ

ジャーナリスト田中良紹氏のヤフーニュースのコラムより

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翁長沖縄県知事の「戦死」が問いかけるもの

 翁長雄志沖縄県知事がすい臓がんで亡くなった。訃報を聞いた瞬間フーテンは「戦死」だと思った。がん細胞は誰でもが体内に持っている。それが病気になるかならないかはストレス次第だと言われる。米国ではがんが発症しても手術をせずにストレスをなくして回復させる治療法もある。

 翁長氏は県知事就任以来様々な「敵」と戦わざるを得なかった。しかもその戦いは終始絶望的な戦いであった。米軍基地をなくすための戦いが米軍や米国との戦いであれば、翁長氏は絶望に陥ることもストレスを感ずることもなかったとフーテンは思う。

 しかし戦いの「敵」は米軍や米国より、味方になるはずの日本政府と日本国民であった。戦後、米国の軍政下にあった沖縄を本土復帰させ、日本国に迎え入れたはずの日本政府が米国の言いなりに新基地建設を推進し、一方でかつて本土の米軍基地撤去を激しく迫った日本国民も基地が本土から沖縄に移ると自らの問題にしなくなった。

 それらが翁長知事を絶望の淵に追い込み、がん細胞の活動を強める結果をもたらしたのではないかとフーテンは思う。翁長氏は日本政府と日本国民との戦いで命を落とした。それがフーテンの言う「戦死」の意味だ。

 「戦死」は米国の「一極支配」が終わりをつげ、アジアの冷戦構造が終結を迎える直前のことだった。それがフーテンには悔やんでも悔やみきれない感情を抱かせる。あともう1期知事を務めることが許されれば、沖縄は平和になったアジアの象徴としてアジア各国とつながり、観光の拠点として翁長知事が夢に見た「アジアのハワイ」になりえたかもしれない。

 戦後沖縄の悲劇を生み出したのは東西冷戦構造である。「ソ連封じ込め戦略」を策定した米国務省のジョージ・ケナンは1948年に沖縄を視察した後、「米国は長期にわたって沖縄を保持し、軍事基地を拡充する必要がある」と報告、それがトルーマン大統領によって「国策」となった。

 日本が独立を回復する51年のサンフランシスコ講和条約では、英国やオーストラリアが日本に沖縄を放棄させるべきと提案したのに対し、中国の共産党政権は沖縄を日本に復帰させるべきと主張し、米国は日本の「潜在主権」を認める一方で「米国が唯一の施政権者として国連の信託統治に付す」ことを主張した。

 日本に沖縄の主権を放棄させれば、1.沖縄の住民が主権を持ち「米国を追い出す権利」を持つ。2.ソ連が沖縄の主権を求める。3.国連が沖縄問題を扱うようになる。4.米国が沖縄の主権を事実上獲得したと非難される。つまり日本の「潜在主権」を認めることが米国の軍事支配と両立し米国にとって最も都合が良い。当時のダレス国務長官は戦略的にそう考えた。

 そしてアイゼンハワー政権は「空に雲一つなく、アジアの平和と安全にいかなる脅威もなくなるまで、沖縄は返還されない」と宣言する。これを「ブルースカイ・ポリシー」という。これが沖縄問題の基本構図であるとフーテンは考える。日本政府を間に入れて米国の軍事戦略に常に都合の良い状態を作り出すのが米国の戦略なのである。

 日本の総理で沖縄問題を最初に取り上げたのは岸信介である。岸は沖縄住民が「異民族支配」の下に置かれている状態は日米関係にとって深刻な障害になるとして「10年のタイムリミット」を提案した。つまり10年後に返還させようとした。

 ・・・・・。

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I am not Abe.   総裁選、せめて正面からぶつかった議論を 議論が出来ない、原稿が無いから

2018-08-13 | 日記



 世界に対し、安倍首相がやっていることが本当の日本の姿じゃないと思い、 『 I am not Abe、 』 と声をあげる、Yuriko & Maeharaも追加だな。



   2017年都議選票前日の7月1日、安倍首相の「ホームグラウンド」とも言われているJR秋葉原駅前で、安倍首相は都議選初の街頭演説を行った。同駅前には日の丸の小旗を振る自民党の支援者が集まったが、聴衆の一部からは「安倍辞めろ」「安倍帰れ」などのコールが発生。声は次第に広がり日の丸の小旗を持った人達も「帰れ」「帰れ」とコールした、これに対して首相は「人の演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしない」と怒りを露わにした。いつも国会で率先してヤジを飛ばしているのに! 
   
そして聴衆を指差しながら一際大声で言い放ったのが
   「こんな人たちに負けるわけにはいかない」




  2017年2月17日の衆議院予算委員会において、「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」


  14年の選挙の時は『来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。』 と言っていた。


  元官僚の古賀茂明氏は氏の著書「国家の暴走」に安倍首相の事を
  「この人物は、いとも簡単に、しかも堂々と、嘘をつける人間なのだ。」 と書いている。


 安倍政権が進めるアメリカのためのTPP批准に反対します。


  忘れていませんよ、12年の選挙時に貼られたポスター、どうなっているでしょう。
  言っている事とやっていることがさかさま。安倍自民は単にアメリカの隷属政党。

  「日本を耕す自民党」と言うのは外資に対し日本から搾取しやすいようにする。事か?
  「ウソつかない。」自体が嘘



  TPP、ISD条項で日本の国家主権は破壊されコングロマリットの餌食に
  

  農業だけじゃないよ、食料、医療、特許、環境、労働、投資、衛生植物検疫、越境サービス など21分野

  自民党が2012年暮れの衆議院選挙で公約したTPPに関して、自民党のウェッブをチェックしよう。

   
 拡大すると
   



 安倍政権の進めるアメリカのための戦争法施行および帝国憲法への改憲に反対します。



 〈あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。世界によって自分が変えられないようにするためである〉ガンジー

 〈一番こわいものはテロリストでも大不況でもなく、いつの間にか私たちがいろいろなことに疑問を持つのをやめ、気づいた時には声すら自由に出せない社会が作られてしまうことの方かもしれません〉アメリカで医療破産したある女性(堤未果、ルポ貧困大国アメリカⅡより)




 08/13(月)

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総裁選、せめて正面からぶつかった議論を  【日刊スポーツ】

 ★9月7日告示、20日投開票予定の自民党総裁選挙が、元幹事長・石破茂の10日の出馬表明で事実上スタートした。3選を目指す首相・安倍晋三との一騎打ちの公算が大きいものの、首相陣営は既に党内の細田派(94人)、麻生派(59人)、二階派(44人)を固め、無派閥議員を取りまとめた官房長官・菅義偉のグループ(約30人)。それに岸田派の一部、竹下派の一部を取り込んで、250人以上の国会議員票を固めたのではないかとみられる。

 ★石破陣営は地方票勝負とはいえ、議員票が竹下派参院を加えて50に届かない。向日葵(ひまわり)会(13人)、有志の会(21人)など態度保留議員への働き掛けを強めるものの、無派閥と岸田派の反乱分子の動きは鈍い。石破は「正直、公正」をスローガンに掲げた。地方票を念頭に安倍内閣のアベノミクスが地方経済に全く効果をもたらさないこと、安倍政権での憲法改正への危惧、森友、加計学園疑惑を巡る首相の政権運営など、本来の自民党でなくなってしまっている今の政権運営を批判し、従来の自民党に戻すべき、それが「正直、公正」につながるとの戦略だ。

 ★当然、政権や安倍陣営からの地方票への締め付けや、石破支持議員への嫌がらせなどは始まるだろうが、この一騎打ちになるであろう総裁選の意味はそんなところにはない。選挙前の党首討論など、討論を嫌がる首相は徹底的に議論をやりあうことが苦手だ。だが、これからの世界も社会も自民党ももう避けては通れないテーマが満載だ。議論を避けて、または誰かに議論を任せてここまで来た首相にとって石破との対決は試練になるだろうし、ここでの議論を逃げてはいけない。石破もこねくり回した議論をせず、正面からぶつかってほしい。それを党内も野党も国民も見たがっている。せめてそれぐらい見せて、国民のジャッジをさせてほしい。
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 まともな議論や討論が出来ないアベ首相、原稿を棒読みするだけのアベ首相、森加計で好き放題しているアベ首相、官僚を人事で締め付け書類の廃棄、改ざん、隠蔽をさせているアベ首相、こんなアベ首相が端末の自民党員にはまっとうな自民党と映っているんだろうか?
 


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沖縄県知事選挙は9月30日  【琉球新報】

 翁長雄志知事の死去に伴う県知事選挙は9月30日に行われることが、13日に開かれた選挙管理委員会の臨時会議で決定した。

 同日、県議会議員補欠選挙(石垣市選挙区、うるま市選挙区)も行われる。告示日は県知事選が9月13日、県議会議員補欠選挙は9月21日。

 臨時会議後、当山尚幸県選挙管理委員長は記者団に対し、9月23日の案もあったことを説明した。その上で、選挙期日を9月30日に決めた理由については、23日にした場合、連休の中日となることや、告示日が6日となり、9日に行われる統一地方選挙の期日前投票の期間と重なることなどを挙げた。

 県選管では、今後、告示に向けた対応や投票用紙の印刷、市町村への選挙説明会を開くなどの準備を加速させる。
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 アベ自公維対オール沖縄の戦いが始まった、オール沖縄は誰を候補に選ぶかだ。
 


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翁長知事が県や那覇市の職員らに〝最後のお別れ〟 遺骨を乗せた車が市役所、県庁経由で告別式会場へ  【琉球新報】

 8日に67歳で死去した沖縄県知事、翁長雄志さんの葬儀と告別式が13日午後、那覇市の大典寺で行われる。

 告別式を前に同日午後0時37分、翁長さんの遺骨と遺族を乗せた車両は翁長さんの最後の職場となった県庁に立ち寄った。

 県旗と国旗の半旗がゆらめく正面玄関前には大勢の県職員や市民が集まり、翁長さんに最後の別れを告げた。

 長男の雄一郎さんが遺骨を、妻樹子(みきこ)さんが位牌(いはい)を抱き、集まった職員や市民らに深く一礼した。

 「翁長さんありがとう」のメッセージが書かれた横断幕を掲げ、翁長さんを見送る県民の姿もあった。

 車両は翁長さんが市長を務めた那覇市役所にも立ち寄った。城間幹子市長のほか一般の市民ら約100人が見送った。

 沖縄県庁の1階ロビーに設置された翁長知事を悼む記帳所には60人以上の県民らが並んでいた。

 翁長さんの告別式は午後3時から行われる。
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 急逝した翁長知事、沖縄県民にとっても信じたくない出来事だろう。
 


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翁長知事と別れ惜しむ 「平和の心、次世代に」 告別式で稲嶺元知事ら弔辞  【沖縄タイムス】

 任期中の今月8日、膵臓(すいぞう)がんのため亡くなった翁長雄志知事の葬儀が13日午後2時から那覇市松山の大典寺で行われた。告別式は午後3時から執り行われている。

 葬儀では、読経の後、喪主で妻の樹子さん、長男の雄一郎さんらが焼香した。

 弔辞で稲嶺恵一元知事は沖縄の米軍基地の過重負担を訴え続けた翁長氏に対し、「あなたが命をかけて取り組んできたことは、全国に大きなインパクトを与えた」と強調。「平和を希求する心は確実に次の世代に引き継がれている」と別れを惜しんだ。

 県の政策参与で医師の真栄田篤彦氏は「沖縄の思いを語る姿はウチナーンチュそのものだった。あなたの成し遂げた偉業に尊敬と感謝をささげる」と語った。

 遺族を代表して、長男の雄一郎さんは「野球が好き、酒が好きで、孫煩悩な普通の父親だった。知事として活動できたのは皆さまが支えてくれたから」と謝辞を述べた。
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 政府、米軍に対峙することにより神経をすり減らしガンの進行を速めたのだろう、沖縄ではまさにオール沖縄の人物だった。
 

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「オール沖縄」弔い選挙 翁長知事の後継候補“本命”の名前  【日刊ゲンダイ】

「オール沖縄」にとって、絶対に負けられない戦いだ。後継は誰になるのか。

 沖縄県の翁長知事がすい臓がんで8日に急逝し、11月に予定されていた知事選が前倒し。9月23日投開票になりそうだ。

 自民党は、佐喜真淳宜野湾市長を擁立する方針を固めているが、翁長氏は自分が2期目も出馬するつもりで、後継者を指名しないまま亡くなってしまった。県政与党は急いで翁長氏の後任候補を決めなければならない。13日の告別式後に人選を本格化させるという。

 謝花喜一郎副知事や糸数慶子参院議員らの名前が挙がる中、本命とみられるのが城間幹子那覇市長だ。

「もともと那覇市長だった翁長氏が後継に擁立したのが城間氏で、翁長県政の後継者として正当性がある。10月21日の那覇市長選で2期目を狙う予定でしたが、辞職すれば知事選とのダブルになり、相乗効果が得られそうです。弔い選挙という意味で、翁長樹子夫人を推す声もあります」(沖縄県政関係者)

■鳩山由紀夫元首相の名前も

「オール沖縄」が革新から保守まで幅広い支持を集めたのは、自民党県連会長も務めた翁長氏であればこそだった。後継者も、この枠組みを維持できるかが焦点。もちろん、辺野古の新基地建設阻止など翁長氏の遺志を引き継ぐことが最低条件だ。

「後継候補には意外な名前も挙がっている。ズバリ鳩山由紀夫元首相です。本土ではルーピー扱いでも、初めて『基地を県外に』と言ってくれた首相だったため、沖縄では人気があるのです。国政引退後も沖縄と基地問題に取り組み、翁長知事とも親交が厚かった。9日夜は1人で弔問に訪れていました。自民党の保守本流の系譜だから『オール沖縄』にぴったりです。また、“超大穴”として、自由党の山本太郎共同代表に打診してはどうかという意見もあるようですが、こちらは沖縄の保守が乗れないでしょうね」(地元メディア記者)

 沖縄出身歌手の安室奈美恵もHPで「沖縄の事を考え、沖縄の為に尽くしてこられた翁長知事のご遺志がこの先も受け継がれ、これからも多くの人に愛される沖縄であることを願っております」と追悼コメントを発表。県庁や合同庁舎に設置された追悼記帳所にも多くの人が訪れるなど、地元では知事選で「オール沖縄」を支えるムードが高まっている。あとは後継候補次第だ。
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 いろいろ名前は上がるだろうがやはり沖縄出身者が良いだろう、弔い合戦から言えば樹子夫人だろうが政治の場では素人だし、城間那覇市長なのか、いずれにしろ早く決めないと。
 
 

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スパイ容疑で拘束 北朝鮮に通った39歳日本人男性の行状  【日刊ゲンダイ】

 海外発の観光ツアーで北朝鮮に入国した日本人男性(39)が現地で拘束され、大騒ぎになっている。安倍首相は日朝首脳会談の実施に意欲を見せているものの、北朝鮮はナシのつぶて。北京の大使館ルートなど、乏しいパイプを通じて情報収集に当たり、早期釈放を呼び掛けている。対北制裁の一環で渡航自粛が勧告されている中、男性は一体、何の目的で足を踏み入れたのか。

 拘束されているのは、滋賀県出身の映像クリエーターA氏。過去にも北朝鮮に複数回入り、昨年は北東部に位置する経済特区の羅先を訪れたという。今回は8月上旬に北朝鮮入りし、出国が迫った10日昼ごろ、海軍造船所を擁する港湾都市として知られる西部の南浦で当局に拘束されたようだ。

 「A氏は北朝鮮が欧州向けに展開する観光ツアーに参加して複数の都市を巡り、南浦で軍事施設を撮影した疑いを持たれ、スパイ容疑をかけられたとみられています。思想的には右寄りで保守的グループで活動していたとの情報もある。日朝関係が膠着する中、政府を手助けしようと情報収集を重ねていたともいわれています」(日韓関係筋)

 欧州の旅行代理店を通じて欧州向けにセールスされている北朝鮮ツアーはバラエティーに富んでいる。例えば祖国解放記念日(8月15日)に平壌を観光する2泊3日のコースが880ユーロ(約11万円)、各地を周遊する9泊10日が1849ユーロ(約23万円)。建国70周年祝賀行事(9月9日)を見学する3週間コースは3999ユーロ(約51万円)。いずれも中国・北京集合だ。

■対日交渉カード化必至

 韓国の拉致被害者家族でつくる「拉致者家族会」の代表で、北朝鮮情勢に詳しい崔成竜氏が言う。

 「日本が解決を求める拉致問題に対し、北朝鮮は〈解決済み〉との主張を崩さず、むしろ過去の清算を第一に主張しています。日朝関係の溝が深まる中、拘束された日本人男性は人質に取られたようなもの。対日交渉のカードに使ってくるでしょう。これまでのケースを考えれば、男性を会見に引っ張り出し、〈スパイ活動を働いた〉などと罪の自白をさせる可能性もある」

 史上初の米朝首脳会談を控えた5月、北朝鮮は信頼醸成措置としてスパイ活動や敵対活動を理由に拘束していた3人の米国人を解放した経緯がある。シンガポールで開催されたARF(ASEAN地域フォーラム)で河野外相は李容浩外相に接触を試みたが、素っ気ないない態度で逃げられた。飛んで火に入る夏の虫――。北朝鮮に格好の材料とされてしまうのか。
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 まったくの単独での行動なのか、軍事施設の場所などを知っていたとしたら後ろに日本の機関の接触が考えられるのではないか。その場合はややこしい事になる。


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悪夢の東京五輪 サマータイム導入で急上昇する健康リスク  【日刊ゲンダイ】

 自民党内で五輪期間中の実施が検討されているサマータイム。世耕弘成経産相は10日、サマータイム導入の可否について「経産省は1999年に一定の省エネ効果があると試算した」などと語ったが、問題はそんなことじゃない。国民の健康リスクだ。

 サマータイム導入の目的は、時計の針を1~2時間進めて競技開始時間を比較的涼しい朝にずらすこと。しかし、「生活時間帯が1~2時間早まるだけ」などと甘くみてはいけない。2012年から17年までサマータイムを実施し、出勤時間を30分早めた奈良県の前例がある。

「実施期間中、職員は8時から出勤でした。中には7時から出勤していた人もいましたが、空調が8時45分からしか使えなかった。暑い中、体調を崩して倒れる人もいて、特に、障害者枠で採用された職員は苦労したそうです。職員の不満も多く、結局やめました」(奈良県職員労組)

 自民党内で五輪期間中の実施が検討されているサマータイム。世耕弘成経産相は10日、サマータイム導入の可否について「経産省は1999年に一定の省エネ効果があると試算した」などと語ったが、問題はそんなことじゃない。国民の健康リスクだ。

 サマータイム導入の目的は、時計の針を1~2時間進めて競技開始時間を比較的涼しい朝にずらすこと。しかし、「生活時間帯が1~2時間早まるだけ」などと甘くみてはいけない。2012年から17年までサマータイムを実施し、出勤時間を30分早めた奈良県の前例がある。

「実施期間中、職員は8時から出勤でした。中には7時から出勤していた人もいましたが、空調が8時45分からしか使えなかった。暑い中、体調を崩して倒れる人もいて、特に、障害者枠で採用された職員は苦労したそうです。職員の不満も多く、結局やめました」(奈良県職員労組)

■睡眠の専門家は「百害あって一利なし」

 つまり、サマータイムは「奈良判定」では完全にアウトということ。安倍首相は自民党内に検討の指示を出し、やる気マンマンだが、日本睡眠学会理事の神山潤氏は「まったくナンセンスです」と言い、こう警鐘を鳴らす。

「個人差はありますが、人の体内時計は新しい時間に慣れるまで数週間かかるといわれています。生活時間帯を急に1、2時間早めろと言われても、すぐには順応できないので、心身に急激なストレスがかかる。加えて、心配なのは睡眠障害。睡眠時間が短いと肥満につながる恐れもあり、ストレスがかかると心筋梗塞や生活習慣病の発症リスクが高まります。睡眠不足で脳の前頭前野の機能が低下すると、判断力が鈍るので、仕事の効率も落ちます。サマータイムは、健康を害する危険因子を増やす政策に他なりません」

 生体リズムの異常と睡眠障害を研究している本間研一北海道大名誉教授も、サマータイムは「百害あって一利なし」と言う。

「国際学会では、サマータイムを導入している欧米の学者が、先進国の中で同制度を導入していない日本を『賢い』と評価しているほどです。それくらいに評判の悪い制度なのです」(本間教授)

 暑さに加えて、眠気にストレス――。五輪のツケを負わされる国民はたまったもんじゃない。
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 サマータイムと言うかデイライトセービングタイムを経験したことがあるが期間は約6ヶ月春に1時間早くなり秋に1時間戻る、その切り替え時のしばらくは慣れるのに時間がかかった。
 奈良県の事例以外でも東京の官庁でも効率が落ちただの寝不足に成ったなどの声がある、システムの切り替えや習熟の損失は誰が面倒を見るのか、五輪のスポンサーなどに成っている所は声が出せないんだろうが膨大な出費と誤動作やシステム侵入、サイバーテロの標的にされる恐れもある、くだらないことをしないでマラソンなど暑い時の試合だけ早めればいいだけじゃないか、これをする事で誰かが儲けるんだ!








 Twitterコーナー、ご参考に

 立教大学大学院特任教授・慶應義塾大学名誉教授の金子勝氏のツイッター

 元外務省国際情報局局長の孫崎享氏のツイッター

 自由党の 小沢一郎事務所のツイッター

 社民党参議院議員 福島みずほ氏のツイッター

 東京新聞 政治部のツイッター

 東京新聞 ほっとwebのツイッター

 市民連合のツイッター

 関西市民連合のツイッター

 SADL大阪のツイッター

 上智大学 中野晃一教授のツイッター

 法政大学法学部 山口二郎教授のツイッター


 その他、こちらもどうぞ 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

    
 

 

    

    
 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

    
 

 

 

 

 

 



 

 

 




昨日の神戸(神戸市中央区脇浜海岸通 神戸地方気象台 (標高:5.0m))
 最低気温  27.8度(02:47) 前日差+1.0度)
 最高気温  32.8度(14:27) 前日差-0.1度)

  今朝の神戸最低気温  28.3度 (05:39)  最も暑い時期を上回った 平年より2.3度高い (熱帯夜)
   、

今日の神戸の
   日の出     5時18分 (昨日 5時17分)
   日の入り   18時50分 (昨日18時51分)

     X  日の出は昨日より一分遅く、日の入りは昨日より一分早い


   今日の日の出から日の入りまでの時間: 13時間32分。

       
 

 太平洋高気圧はほとんど停滞中、中国北部から伸びる前線が日本海に入りこの前線の影響と高温で天気は不安定、台風14号は中国華中で熱帯低気圧に、台風15号は北西に進んでいる、中国の南に新しい台風16号が発生した。
 沖縄は雨、九州は晴れ所により雨、四国は曇りや晴れ、中国は晴れ、近畿は晴れ南部では雨、東海は晴れや雷雨、関東は雷を伴う激しい雨、北陸は曇り山沿いでは雨、東北は晴れや曇りで新たに発生した台風16号所により雨、北海道は雨時々曇り所により激しい雨に。
     
          
 明日の朝、台風14号は熱低になり中国華中に、台風15号が九州に近づく、中国からロシアに伸びる停滞前線が北海道に近づく、先島諸島付近に熱帯低気圧が発生台風に成るか。
 沖縄は雨から曇り、九州は晴れ南部では雨も、四国は晴れや曇り、中国は晴れ、近畿はおおむね晴れ所により雷雨も、東海はおおむね晴れ午後は所により雨や雷雨、関東は晴れや曇り山沿いでは雨、北陸はおおむね曇りで昼過ぎから雨の所も、東北は曇りや晴れで雨の所も、北海道は雨の予報。
     
     
     
     
 今朝は晴れ朝から暑い、山は少しかすむ、午前は晴れたり曇ったりだが午後は晴れで暑い、湿度も高い。
     
 今日の神戸(地方気象台で)の最高気温は  33.3度(真夏日)、昨日より  0.5度高く、 平年より 1.3度高かった、 今日の最高気温は 最も暑い時期を上回った  
 明日は曇りや晴れ、朝の最低気温は 27.1度、昼の最高気温は  34.9度、午後の最低気温は  28.6度。
     



 午後6時の雨雲、この辺も入っているが降っていない。

     
 台風の位置は    

 台風14号(ヤギ)は中国華中で今日の午後熱帯低気圧に成った。

 台風15号(リーピ、ラオス、ラオス南部の滝の名前)は父島の西360kmを25km/hで北西に向かっている。

 台風16号(バビンカ、マカオ、プリン)が中国の南の南シナ海で発生、中心気圧は990hPaで停滞している