SWINGLOGIC:スイングバイで少年野球を加速する

エネルギーを節約し宇宙探査船を遠くに飛ばす「スイングバイ」で飛距離アップ

総論・各論

2019年01月31日 | 少年野球

スイングバイを出発点にしてバッティングを考えるようになってから、少年野球の選手たちへのアドバイスの方法が変わって来た。総論と各論を意識して発言するようになった。

集合してからコメントを求められた際は、各個人のバッティングスタイルに共通することを話題にするようにしている。カウンターアクションはウエイトシフト(WS)・トップハンドトルク(THT)どちらにも共通する動作であり、選手・コーチのいる場で説明するよう心がけている。

自分のスタイルが決まっていない選手には、WSかTHTか選択を促し、決めかねるようならWSから試すようにアドバイスしている。タイミングさえ取れれば、動き自体は単純なのでマスターしやすい。

まずは、コーチが自分のタイプを自覚することが先決であり、タイプ違いでもコーチングできるよう準備する必要がある。

タイプ違いは親子・兄弟でも当り前に起こるし、成長あるいは老化(切実)によってタイプ変えも考えられる。私も40代に入ってWSに変えた。右足太ももの筋肉が固くなったのか、ステイバックが辛くなってきたのである。

もともと卓球をやっていたから、右足⇒左足の体重移動には慣れていたものの、試行錯誤を繰り返し、タイミングを取れるようになるまで一年ほどかかった。


 
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カウンターを入れろ

2019年01月30日 | 少年野球

カウンターアクション(ヒッチ・コック・カウンタースイングなど)を入れると、トップ通過直後にヘッドのスピードが上がる。

スタートライン前にスピードを上げる競艇のスタートに似ている。よって、まさに「フライングぎみ」にバットが出ることはあるが、「バットが出て来ない」ということはなくなる。

物体はそこにとどまろうとする(慣性の法則)。もちろんバットもそこにとどまろうとするから、動き出しにエネルギーが必要になる。

バットを始動するのに筋肉を使うには、まず目から脳に情報が行って、脳の「振るぞ」の指令から、筋肉が動き出す。どうしてもタイムラグが生じる。これが「バットが出て来ない」の正体である。

トップから始動するバッターは、バットが出ないし、振り始めたら止まれない。とんでもないボール玉を振りに行くのはこのタイプだ。

トップはヒッティングのスタートラインであるが、スイングのスタートラインではない

陸上競技のスタートラインのイメージではなく、競艇のスタートラインのそれであり、スタートタイミングを取る「通過点」なのである。

陸上短距離走において、号砲がなった時点でラインを越えていなければ、後方から走ってきてもいい(タイミングスタートと呼ぶことにする)というルールのもとでは、通常通りにスタートラインからスタートするのと比べて、タイミングスタートの方が早いということは容易に想像できるのではないか。

号砲時点で通常スタートより後ろ側にいても、すぐに追い越してしまうだろう。事実、「カウンターを入れるとスイングスピードが上がる」というデータがある。


 
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フリーズするアドバイスの組み合わせ

2019年01月22日 | 少年野球

「トップを作ったら動くな」 からの 「準備ができていない。始動を早く」 というアドバイスの組み合わせは、選手のフリーズを招く。

まずは「始動の出発点はどこなのか」をはっきりさせなければならない。「トップを作って止まる」ということは、そこが出発点になるから、準備は終わっている。ただし、「トップで止めてから」始動のタイミングを早くすると、ボールを見る時間がなくなり、ボール玉に手を出す・ファールを連発するなどいいことがない。とどめに「タイミングが早いんだよ」で選手はフリーズする。始動が早いんだからタイミングが早くなって当然だ。

「トップでヘッドの位置を下げるな」 の次に 「レベルスイングだ」 は無理な話。「ヘッドの位置を下げるな」はダウンスイングのアドバイスだ。昨今ダウンスイングへの風当たりが強いので、「レベルだ」と言いがちだが、レベルスイングの基本を理解していないから、昔聞いたフレーズが口から出てしまう。頭の上でレベルスイングするのか?これまたフリーズものである。

選手のひとつの動作だけに着目して、知っているフレーズをぶつけるのは乱暴な行為。まずは落ち着いて、一連の動作がどうつながっているのか、よく観察して欲しい。

 
 
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インタビュー動画が楽しい

2019年01月19日 | 少年野球

NPB選手やOBのインタビューを見ていると複雑な表情をすること がある。自分の技術や感覚を 「どうせわかってくれないよね」 というもどかしさからであろう。

スイングバイ理論に出会ってからは、インタビュー映像を見るのが楽しくなった。スイングバイに根拠を見出しながら考えることにより、彼らの言いたいことが自分なりに解釈できるようになったのである。

数年前の番組で落合が 「ヒッチ」 や 「コック」 といった予備動作がいかに大事かを力説していた。トップとはグリップが最も後になった位置に名前をつけただけで、トップで止めてはいけない、バットが出て来ない原因になる。トップはできるもので作るものではないのである。トップができるまでに、スイングバイの起こるアクションを入れろということなのか、と納得した。

それからは、バットが出て来ない選手に対しては、予備動作を入れてスイングの初速を上げることがいかに大切かを伝えるようにしている。指導の現場においては 「トップでは静止せよ」というアドバイスがまかり通っている。しかし、動き出しにはかなりのエネルギーが必要であるとともに、打ちに行こうと決めてから、打ちに行くまでタイムラグもある。よって、バットが出て来ない理由は「静止」にあると考えられる。

反対方向の動き(カウンターアクション)を起しておけば、正方向に向かう準備ができている状態になり、始動済であるから、バットが出て来ないという事態は起こり得ない。スイングバイを起すことができれば、ヘッドのスピードアップにもつながる。

ヒッチやコックは古いと決めつけているコーチへの対策として、小さい動きで予備動作⇒トップができるアクションがカウンタースイングと名付けられて浸透してきたのでは?とは勘ぐり過ぎか・・・。


 
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V字スイング

2019年01月18日 | 少年野球

柳田の感覚はまさにスイングバイの極意?を表している。

厳密に言うとVの鋭角部分が円形になったところでボールを捉えるとスイングバイの威力で柳田的ホームランになる。

プロセスを説明すると・・・ヘッドが真っ直ぐボールに向かって行って、当たったタイミング、あるいは当たる一瞬前に体幹を後に引いて円運動を起す、反対方向にヘッドが抜けて行く・・・ということになる。

円運動に入るとヘッドのスピードが急激に上がり、ボールが飛び出すスピードを越えて、ヘッドとボールが接触している時間が長くなる。ボールの圧力を感じながらヘッドがボールを追い越す感覚が 「引っ張る」 と表現される。

右打席では主に左側にミートポイントができるが、ミートポイントが右側になった時も同様であり、これが「右に引っ張る」である。ボールが飛んでくるコースによって、V字の先をどこに持ってくるか調整できる柳田のセンスはすばらしい。

ちなみに我がチームの選手(小学生)がV字スイングだと言って、「ダウンスイングした後に、バットを放り出すように前方向に振り上げた」ことがあった。全力で柳田のスイングについて説明した。横から見てV字になるように振っているのではない。


 
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