スイングバイを出発点にしてバッティングを考えるようになってから、少年野球の選手たちへのアドバイスの方法が変わって来た。総論と各論を意識して発言するようになった。
集合してからコメントを求められた際は、各個人のバッティングスタイルに共通することを話題にするようにしている。カウンターアクションはウエイトシフト(WS)・トップハンドトルク(THT)どちらにも共通する動作であり、選手・コーチのいる場で説明するよう心がけている。
自分のスタイルが決まっていない選手には、WSかTHTか選択を促し、決めかねるようならWSから試すようにアドバイスしている。タイミングさえ取れれば、動き自体は単純なのでマスターしやすい。
まずは、コーチが自分のタイプを自覚することが先決であり、タイプ違いでもコーチングできるよう準備する必要がある。
タイプ違いは親子・兄弟でも当り前に起こるし、成長あるいは老化(切実)によってタイプ変えも考えられる。私も40代に入ってWSに変えた。右足太ももの筋肉が固くなったのか、ステイバックが辛くなってきたのである。
もともと卓球をやっていたから、右足⇒左足の体重移動には慣れていたものの、試行錯誤を繰り返し、タイミングを取れるようになるまで一年ほどかかった。