SWINGLOGIC:スイングバイで少年野球を加速する

エネルギーを節約し宇宙探査船を遠くに飛ばす「スイングバイ」で飛距離アップ

ストレートの球速を上げる

2017年05月24日 | 少年野球

大谷投手は「もっと球速を上げることができる」と公言している。スイングバイ理論に基づいて球速アップの方法を考える。

まず、ボールを直線移動させる際のスピードを上げるために、加速する時間を伸ばす。直線で動かすことが大事。やり投げ選手の投げ方が参考になるのではないか(村上選手の剛速球始球式のインパクトは凄かった)。大谷選手はステップを大きく・早くすることで対応しようとしているのではないかと思う。現状より低い位置から、強く蹴り出すことで加速する。

直線運動から円運動に移行する際、円の半径が小さいほど球速は上がる。強い手首が必要になる。イチローはとにかく手首が強いと言われている。ギリギリまでヘッドを返さないバッティングやレーザービームは強い手首から生み出されていると考えられる。今までより勢いを増して離れていこうとするボールを制御するには、握力アップも重要だ。

「球速上げたい」少年野球のピッチャーには、「指先を鍛えなさい」「握力を上げなさい」とアドバイスしている。

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ストライクの入らない君へ

2017年05月23日 | 少年野球

「ストライクが入りません。どうしたらいいですか?」 と聞かれたらこう答えている。

「ストライクゾーンに入れることだけがストライクではない。」 「バッターが振りたくなるボールを投げろ。」

ストライクが入らないのは、コントロールの悪い自分(ピッチャー)の責任---確かにそうだけれども、ストライクはバッターとの共同作業でもある。バッターはタイミングが合いそうだと多少ボールでも振ってくる。ストライクゾーンを気にせずに、バッターの足を下ろすタイミングに合わせて投げる。バッターが打てると思ったらそれはストライク。ストライクかどうかを決めるのはバッターなのだ。

「打たせるよ~」と言って、打たせたピッチャーを見たことがない。バッターは「だまされないぞ」と警戒するし、かえって自分でプレッシャーかけているようなものだ。「打ってもらう」ではなく「振ってもらう」ことが大事なのに、自虐的になっているのが敵どころか味方にも伝わるくらいだから、なかなか振ってもらえない。自分だけで何とかしようとしても無理なのだ。

振って当たらなければストライク。ツーストライクまでは当たってもファールならストライク。振らなかった時だけ球審がストライク・ボールを決めるが、見逃した時もちょっと打ちに行く素ぶりを見せると、少年野球の審判はストライクをコールすることが多い。投げたボールがストライクになるチャンスはいっぱいあるのだから、「バッターのなんとか君、あとはよろしく」くらいで投げておけばいい。

フォアボールねらいでバットを振らないバッターに対しては、「ストライクに入れよう」とするのではなく、相手のバッターのためにも「何とか振らせよう」と努力した方が絶対いい。ヒットにできる自信がないから振らないバッターは、振って当たれば絶対うれしい(アウトになっても)それがバッターというものだ。「絶対振るなよ」と指示する監督もいるが、そんなチームに明日はない。

まず、プレートを外す、後ろを向いて仲間に声をかけよう「頼むぞぉ」、そしてプレートに入る、打ち合わせていた通りにキャッチャーが真ん中高めの「振らせるボール」を要求してくる、うなずいてゆったりと投げる、あとは相手バッターと味方の野手に任せるだけ。

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保護者のための野球座学

2017年05月22日 | 少年野球

自分の子を少年野球チームに入れようとする保護者は通常(特にお父さん・おじいさんは)野球部出身だったり、程度の差はあれ野球オタクだったりするが、野球にまったく興味を持って来なかったお母さんは、かなりいるように思う。そこで今さら聞けないことや、普通説明しないことまで書いてみる。

ユニフォーム上下と帽子をそろえただけでは、野球はできない。アンダーシャツ(長袖&半袖)、ソックス、ストッキング(=通常白のソックスの上に履く。黒や赤のひざ下タイツでつちふまずにかける)、ジャンパーなどそれぞれ色やデザインの指定があったりする。スパイクシューズも小学生は歯が金属の物は使えなかったり、色の指定があったり(黒一色とか)する。グローブも何色も入っていると公式戦では注意されるかも。とくにピッチャーは単色のしばりがあったりして面倒。バットはなんでもいいが、もらったものはJSBBのマークを確認しておいた方がいい、すれて消えている恐れがある。リュック、水筒・ジャグ(水筒のでかいヤツ)、スポーツ飲料、おにぎり(卒団するまでおにぎり何個にぎるんだろうか)。

保護者の最大のお仕事がお茶当番だが、「お茶当番ができないからチームに入れない」という方もいるとよく聞く。しかし、少子化により、入ってくれるだけでありがたい状態が続いており、共働きの世帯も多いので、柔軟に対応しているチームは多いように思う。試合会場までの送迎はほとんどの場合親コーチが行っている。チームの人数が少なくなっているのでミニバン2~3台あればなんとかなるようだ。「できることをやる」で十分なので、「野球がやりたい」という選手の気持ちを大事にして欲しい。

試合時(特に公式戦)の審判へのお茶出しはなかなかたいへん。3回と6回とか裏の攻撃が終了した時点で、ラインの外にでて給水してもらう。グランド内に入って審判のところまで持って行くのはNG(基本グランド内はユニフォームか審判服着用)。試合前に相手チームの応援席と、球審のところに行ってお茶出しのタイミングを相談しておく。 

応援にも注意が必要。選手への指示はグランド・ベンチにいる監督・コーチ・スコアラー・選手しかできない。野球にお詳しい方の応援席からのアドバイスは審判・運営者から注意が与えられ、あまりにひどい(自軍や相手の選手・指導者への暴言など)場合は監督が退場になる。さすがに監督退場の場面に遭遇したことはないが、試合終了後、監督が審判団に呼ばれて説教されているのは見たことがある。


 
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他の球技と比較してみる

2017年05月16日 | 少年野球

道具を使う球技は大概道具でボールを打つ。野球と他の球技の違いを検証してみたい。

ゴルフと野球にはスイングにおいて明確な違いがある。止まっているボールを打つゴルフはボールに当たるまでのクラブのヘッドスピードで飛ばす。

ボールの方から飛んでくる野球はそのスピードを利用することができる・すべきだ・しなければいけない。なのにボールに当たるまでのスイングが大きすぎないか?あれだけ最短距離だのコンパクトだの言われてるのに、何でそんなに後ろからバットを入れるのか?ゴルフスイングのイメージが頭に残っているからか?

スイング全体としては大きく振っているように見えるが、山田や大谷はむしろ下半身(ステップ)にこだわっているように思える。コンバクトなスイングでボールを捕らえるために、バットの加速は体重の移動で稼ごうとしているからだろう。腕力はたかが知れているし、力む分だけタイミングよくボールを捉えるのが難しくなる。

卓球・テニスなどは、相手のコートの離れたところにボールを送り出すのが普通だ。自分からボールの方に身体を寄せて行って打ち返す。空振りはほとんどない。

対して野球は自分の近くにボールを投げてくれて、打てるゾーンに来なかったら振らなくていいなんて…他の球技からすれば、うらやましい限りだろう。なのになぜ野球はなぜ空振りが多いのか?

「ラケットに当てて相手のコートに返す」的な「キホンのキ」をすっ飛ばして、「フルスイングだ!」から入るからおかしくなるのではないか?「当てる」練習は手打ちになりがちだから、まずはフルスイングする練習から…は論点がずれているように思う。

身体全体を使ってバットを操作してボールを捉える練習をすべきであって、飛ばす練習はあとでいいのではないか?足し算引き算ができてないのに方程式を解こうとするに等しい。スイングスピードを上げる前にやることがあるはずだ。

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