カウンターアクション(ヒッチ・コック・カウンタースイングなど)を入れると、トップ通過直後にヘッドのスピードが上がる。
スタートライン前にスピードを上げる競艇のスタートに似ている。よって、まさに「フライングぎみ」にバットが出ることはあるが、「バットが出て来ない」ということはなくなる。
物体はそこにとどまろうとする(慣性の法則)。もちろんバットもそこにとどまろうとするから、動き出しにエネルギーが必要になる。
バットを始動するのに筋肉を使うには、まず目から脳に情報が行って、脳の「振るぞ」の指令から、筋肉が動き出す。どうしてもタイムラグが生じる。これが「バットが出て来ない」の正体である。
トップから始動するバッターは、バットが出ないし、振り始めたら止まれない。とんでもないボール玉を振りに行くのはこのタイプだ。
トップはヒッティングのスタートラインであるが、スイングのスタートラインではない。
陸上競技のスタートラインのイメージではなく、競艇のスタートラインのそれであり、スタートタイミングを取る「通過点」なのである。
陸上短距離走において、号砲がなった時点でラインを越えていなければ、後方から走ってきてもいい(タイミングスタートと呼ぶことにする)というルールのもとでは、通常通りにスタートラインからスタートするのと比べて、タイミングスタートの方が早いということは容易に想像できるのではないか。
号砲時点で通常スタートより後ろ側にいても、すぐに追い越してしまうだろう。事実、「カウンターを入れるとスイングスピードが上がる」というデータがある。
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